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rasikuは明日1月29日で2周年を迎えます。
2年前の今頃もとてもとても寒い日だったと記憶しています。雪はもっとありました。
開店前は、もしかしたら長蛇の列が・・・等と淡い期待を抱き胸が高鳴りましたが・・・
いざ蓋を開ければ、当然誰一人としていない。むしろしばらく誰も来ない状況(苦笑)
そんな、rasikuらしい船出となったあの日から二年。
やはり自分の店がオープンした日の事は、ついこの間の事の様に鮮明に思い出せるものですね。
と同時に、あの時感じた未知の世界へ踏み出す不安と期待が入り混じった気持ちは
忘れないですし、ずっと持ち続けていたい感覚だと、そう思っています。
こうして今日という日を、いつもの様に変わらずに迎えられた僕達は本当に幸せ者です。
陰ながら支えてくれる家族の存在と、何よりも”わざわざ”この場所まで足を運んで下さるお客様と、
遠方よりご連絡下さるお客様の存在があってこそだと思います。
そして、お取引させて頂いておりますメーカーの方々の存在も。
日々感じている事ではありますが、改めて、本当にありがとうございます。


やっと二年、ですがまだ二年。
一年目と比べると、二年目はほんの少しだけ外側へ目を向けて、動く事が出来ました。
そして、動いたことで出来た繋がりや縁で、新たなお取引先と出逢う事も出来ました。
少しずつですが僕達の出来る範囲内で、店に彩りを添えていく事が出来ました。
二年が過ぎて、まだまだ本当にやりたい事との差もあって満足する事は殆どありません。、
まずは三年かけて僕が思う洋服屋としての基礎を造る事、それを提案する事が一つの目標でもあったので、
この先思い描いている理想の店へのステップとして、進んだり戻ったりしながらも一歩一歩踏みしめ
進んでいこうと思います。これから三年目、まだ色んな面での基礎工事は続きます。


自分達が好きな洋服を通じて、誰かがほんの一瞬でも幸せに感じる事のきっかけになれたら。と
そんな想いがずっと根底にあり、洋服屋として一人の人間として出来る事は何だろうと
模索し試行錯誤を続ける日々です。
今の時代、身の回りのありとあらゆるものが進化し続け、便利で早くて損せずにという事が増え、
それによって生まれる多様な価値観の中で、僕達は選択し生きていかなければいけません。
そんな中で、あえて時間がかかったり手間のかかる事、物凄く遠回りな事
わざわざお店に足を運ぶことの意味やお店の存在意義を、僕達は大切にしたいと感じました。
僕達が取り扱っている洋服・靴・鞄・小物は、自らが求めたり近づかない限り手に入れられない
想いの込められたモノばかりです。ネットショッピング等でクリック一つで購入できるモノもありますが、
お店で接客をきちんと受けて購入したモノは同じ商品だとしても想い入れが違ってくると僕は思っています。
少しでもそういった考えと気持ちが伝わればと、取り組んできた二年間でもありました。
無料ですよと勧められる宣伝も、凄まじい情報量のSNSも苦手ですし、
通信販売もわざわざご連絡下さる方には対応させて頂いてますが、基本無い様なもの。今はですが。
お店の場所も分かり辛いですし(看板問題は、切実。)、僕自身も何だか分かり辛い人間です。
そんなお店でも、共感し洋服を探しに遥々来て下さる方がいるというのはそれだけでも励みになりますし、
洋服と出逢い笑顔で帰られる姿を見たり、実際に身に付けて来て下さったりすると
とにかく、その方達の為に出来る事、rasikuが在って良かったと思って頂ける様な事をしようと
面白い事をしようと想像を膨らませるのです。
rasikuにしか出来ないアプローチで人と物の出逢える場所、その方の元にずっと残っていく様なモノを
提案していけたらと思います。
三年目も、どうぞ宜しくお願い致します。
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三年目、外にも目を向けつつ、よりシンプルに丁寧に。

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