12月14日

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イギリス北部で80年代初頭に閉鎖した家族経営のニットメーカー″H.ROBINSON KNITTING MILLS″
80年代当時はハンドメイドニットを担当し、現在は地元でヤーンショップ(毛糸を扱うお店)を経営するニッターと
デザイナーであるJOE MCによって今シーズンから再開されたイギリス生産に拘ったニットブランド。
20年~30年もの間、ニットを編み続けているベテランのニッタ―により丁寧に手編みされたニットアイテムは
ここ数年減少し続けている″ハンドメイドニット″というカテゴリーにおいて希少とも言える存在です。
糸はイギリス・アイルランド・スコットランドで紡績されたナチュラル素材を贅沢に使用し、伝統的なアランニットと
現代のカジュアルファッションとをバランス良く融合させたニットウェアコレクションを作製しています。
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H.ROBINSON KNITTING   Hand Knitted Cable P/O Bi colour

color         Skins/Brown Ale     

price         38000+tax

SIZE         2(S)   /   3(M)   /   4(L) 

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アイルランドのドネガル地方で紡績されたツイードヤーンを用いたプルオーバータイプのアランニット。
紡績工場自体もアイルランドでは最後の商業糸を作っているといわれる貴重な存在で、そこで紡績された糸を
ハンドメイドで一目一目丁寧に編みたてる事で、細やかで立体感のある表情に仕上がっています。
所々に見られる糸のネップが″ドネガル地方″ならではの趣とニットの温かみをより一層惹きたててくれます。
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カラーはアランニットには珍しい″H.ROBINSON KNITTING″らしさを感じられる2色使いでのカラーリング。
アランニットという普遍的且つオーセンティックに見られがちなアイテムを、バイカラーで仕立てることにより見た目の部分で
大きく今ままでのそれとは一線を画す印象を受けます。ニットをファッションという部分でも身近に取り入れ易くし、
それでいて、ニットその物の良さをより現代に暮らす人達にも感じられる様にという事を強く意識させてくれますし
デザイナーの意気込みを感じる色使いでありアイコンとも言える部分だと感じました。
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この手のニットを着ていて一番気になるのがニット自体の重さ。
ローゲージニットは保温性が増す分、重さがどうしても気になってしまいます。
見た目も、手に触れた印象でもある程度の厚さを感じとる事ができます。
ですが、実際に見ると着るとでは実際違いますし、重さはストレスに感じる程ではありません。
むしろ、重さは殆ど気にならないくらいに軽く、それでいて保温性はきちんと感じられます。
ブリティッシュウールの様な硬さは無く、アランヤーン程の強撚ではない糸を絶妙なさじ加減で編みたてる事によって
この絶妙なフィッティングと体に自然に馴染んでいく着心地を実現しています。
ニットの事を知り尽くしたデザイナーだからこそ行き着いた、今までとは一味違ったローゲージニットだと思います。
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首元・袖・裾などのテンションも程良いテンションで設定されているので着難さは感じないと思います。
肩が凝るぐらいコシの強いニットを徐々に身体に馴染ませていくという醍醐味もニットには勿論ありますが、
そういった事とはまた違った新しい価値観を感じて頂けると思います。
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自分も30代半ばになり、今までと変わらずにずっと好きなものや着方はありますが、その中でも少しずつ
自分の中にある言葉に出来ない違和感や変化と向き合ってきました。
今までは少し力が入り過ぎていた部分を、一か所抜いてみたり。その反対も在ったり。
ある程度の歳を重ね、一通りの洋服を着た方が味のあるコートやオイルドジャケットのインナーにこういった様な
旧き良きモノを”今”に似合うよう置き換えて作ったアイテムをさらっと着こなしていたら素敵だろうと
想像してしまいます。実際にそういう洋服の着方をされている方を見ると性別問わずぐっときます。
モノとしての価値もそうですが、それ以上にこういった新しい価値観のアイテムは『自分だったらどう着るのか』
という事の方が、僕自身は大切にしたい部分だと捉えています。
rasiku  sasaki

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