3月3日


U.S.ARMY    M-65

color       OLIVE   

price       26000+tax 

SIZE       MEDIUM(L~XL相当)SOLD


今日は日中の気温がプラスになったので、雪解けが進み、街にも人の動きが感じられます。
もうそろそろ、ウールやダウンなどの重たいコートから、少し薄手のふわっと身を包むコートへと
変化させても良い季節が近づいてきているのではないでしょうか。
そんな訳で丁度デットストックで見つけた、アメリカ軍を代表するコートをご紹介致します。
フィッシュテイルと呼ばれている「魚の尾」に似たディティールを持ったモッズコート「M-65」
1960年代後半から70年代にかけてアメリカ軍に採用をされていたコートで、様々なブランドがデザインソースに
用いているコートの1つでもあり、何となく一度は目にした事があるのではないでしょうか。
極冷地でも耐えうる事が出来るスペックで、動きが制限されないオーバーコートとして着用されていたモデル。
素材はコットン80%・ナイロン20%の超高密度の平織り素材で、冷たい雨や雪にもびくともせず、
風の侵入も防いでくれます。
インナーにはナイロン素材で作製されたライナー(袖まであります)とフードが釦で取り外しが可能。
(ライナーのみデットストックではありませんがどちらもセットで付随します)
これ一枚でしっかりと保温性を保てる作りになっています。


この何とも言い難い野暮ったさがM-65コートの特徴。好き嫌いがはっきりと分かれる部分でもありますが
こういったアイテムを着こなしてこそ。という服屋としての一面を出しつつ、自分の目で見て提案したいと思う
洋服に出逢えれば、こういった形でこれからも店頭で紹介をしていきたいと思っています。
一筋縄ではいかない部分もありますが、洋服の奥深さに気付ける事もあると思うので挑戦して頂きたいです。
普段着としてカジュアルな服装から、ジャケパン、スーツスタイルまで幅広くカバー出来る点もこのコートならではで
春先でも厳しい寒さが残る岩手では、保温性と防風性を兼ね備えたコートは重宝するはずです。


厚手のセーターやジャケットを着た上からでも、ストレスなく着用出来ます。
オーバーコートとしての役割を十分に果たしてくれると思いますし、ポケットの内側にも暖かいウール素材が
張り付けられたり、現代服に通ずる細部にまで凝った作りにも納得させられます。
フロントはスナップとZIPの二重構造。
真鍮で作られた迫力あるZIPもミルスペックならではのパーツでとても魅力的です。


フードはボアが付いていますが、今回は見た目の部分で大袈裟なので外しています。
また冬になる頃に取り付けると、雪の多い地域では、このフードがきっと活躍すると思います。
ライナーは釦で簡単に取り外しが可能ですので、気温と気候に合わせた着方が出来るのも軍物らしい作りと言えます。
以前に勤めていた社長が言い続けていた言葉が「オリジナルに勝るプロダクトは無いと・・・」
自分自身もなんとなく分かっていた様で分かりきれていなかった、その言葉の本質が、年齢を重ね色々な洋服に触れて
実際に着てみる事によって、より心に響く様になってきました。
オリジナルをただ着ればそれで良いという考え方ではなく、少しでも理解しようとして着ると、より一層
古い新しい関わらず洋服の意味を考えるようになり、それが着方の楽しさや引き出しの1つとして感じて頂ければ嬉しいです。
現代の洋服と如何にマッチさせながら着れるかが、僕自身が一番好きなスタイルでもあり醍醐味だと思っています。
名作と言われるコート、ぜひ袖を通してみてください。

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