POPEYEとBRUTUS、ぼくらの時代展


“雑誌はぼくらにとって進むべき方角を指し示す羅針盤で、ひとびとと時代を照らす灯だった”

まだインターネットもスマートフォンもない昔むかし。
ぼくらには“雑誌”がすべてで、雑誌から文化がはじまった。あの頃いつも傍にはPOPEYEやBRUTUSがあって、
ファッションも音楽もライフスタイルもすべてPOPEYEやBRUTUSから教わった。
2018年のいま、あの頃のPOPEYEやBRUTUSはぼくらにどう映るのだろう。
かつての若者だったあなたへ。そしていまを生きる若者であるあなたへ。
1970年代〜1980年代の『POPEYE』『BRUTUS』を中心に国内外のオールドマガジンを約200冊集め、雑誌を文化史的に
見て頂くことにより皆さんに日本のカルチャーがどのように成熟していったのかをご覧になって頂こうと考えております。
姉妹誌のオリーブやanan、後続誌のrelax、当時の日本の雑誌に影響を与えたであろう洋雑誌も取り揃え、
すべてご購入頂くことが可能です。


昨年10月に紺屋町にOPENした、本と本のある生活に馴染む雑貨を取りそろえる″BOOK NARD″にて、
昨日からはじまりました展示、『POPEYEとBRUTUS、ぼくらの時代展』
たまたまお店に足を運んだ際に、今回のイベントのお話の事を伺い、店主の早坂さんから雑誌に併せて
より当時の空気感や匂いが伝わる様なものを展示したいということで、rasikuにもその時の気分で
自分で選んだ古着を展開していたこともあり、70年代80年代を中心とした古着や小物のセレクトを
お手伝いさせていただきました。
何を以てヴィンテージというかは、捉え方によると思いますが、軍物アイテムからワークウェア、
ヨーロッパのバンダナやスカーフ、アメリカ製のチープな小物などが、見応えのあるオールドマガジンと共に
BOOKNARD店内に並んでいますので、ぜひ足をお運びいただけると嬉しいです。
期間も4月15日(日)までと長めなので、内容も少しずつ替えたりしようかなと思っています。
ぜひ、お楽しみください。

3月24日


nisica      ガンジーシャツ

color       ギンガムチェック 

price       15000+TAX  

SIZE       1    /    2    /    3    /    4 SOLD

nisicaには定番アイテムとして作り続けられているアイテムが多くありますが、その中でも首元が高めに
立ち上がったガンジーネックは、他ではあまり見かけない独特のバランスと空気感が気に入ってセレクトをしています。
今シーズンはコットン70%・リネン30%を用いた綿麻素材のギンガムチェックとコットン100%の先染めインディゴの
2色を展開。ギンガムチェックはチェックが細かすぎず・大きすぎずで1枚で着た時の存在感が抜群で
何かを重ねて着るというよりも、シャツをメインとしてざっくりとしたコートを羽織るくらいの着方がお勧めです。
ギンガムチェックは可愛らしくも見えてしまいがちな柄ですが、僕自身はボトムスの合わせ方が重要だと感じていて
細身のパンツなどを組み合わせるよりも、ずどんとしたワイドシルエットのパンツで着て頂きたいです。


フロントの釦は、感覚が広めに設定をされていて、一番下の釦は上目に付いているので裾の振れが大きく見えます。
左胸にはパッチポケット、大き目の貝釦がシャツのデザインとしても一役かっています。
独特の抜け感がnisicaらしさでもあるのですが、単純に男らしく見える恰好良さというよりも、柔らかな空気が
着る人を包み込み、個性やキャラを惹き立たせてくれるようなシャツだと感じています。
ある程度年齢を重ねた男性がギンガムチェックを渋く着熟していたら、それは格好良いだろうと思います。


首元が窮屈になり過ぎないのがガンジーネックの特徴。
インナーにはクルーネックやモックネックのカットソーが好相性に思います。
綿麻素材はお洗濯にも強く、着て洗ってを繰り返す事でよりふんわりとした生地感にどんどん変化をしてきます。
日常着としては最適な素材で、旅行などに行く際にも麻が入ることで温度調整がし易く、そこまで天候にも
左右されることなく、1枚でコーディネートが完成するデザインのシャツはきっと重宝をするはずです。


何処か懐かしくも感じるデザインで、これだけ世の中の動きが早くなろうとも昔と変わらずにずっと同じ物を作り続ける
意味や大切さを気付かせてくれる数少ないブランドでもあります。自分自身も年齢を重ねるにつれて洋服の着方をより
意識するようになりました。格好良くなりたいという気持ちは持ち続けていますが、それ以上に気持ち良い肌触りや
動きが制限されにくくリラックス出来るパターン、人が見て不快にならない着こなしなど、nisicaの洋服に袖を通す度に
改めて思う事が多々あります。着る方によって性別や年齢、雰囲気なども其々に異なると思いますので、自分に見合った
着方や合わせ方を見つけて頂けたら嬉しいです。

color       インディゴ 

price       15000+TAX  

SIZE       1    /    2    /    3    /    4  SOLD

もう一色は先染めのインディゴ。
これからの季節には無くてはならないカラーで、色落ちしたデニムや白のパンツなどに合わせて頂きたいです。
季節感を大事にするというのも洋服の醍醐味。ベーシックな着合わせ、シーズンに合わせた着合わせ、どちらも
楽しめるようになると1枚のシャツに大きな広がりが出て、出掛ける事がより楽しくなってくると思います。


人と洋服との距離を程良く保とうとする感覚がnisicaの洋服にはあると思います。
一見するとベーシックに見えるアイテムも、袖を通すとイメージとは違う感覚や案外エッジが効いていたりして、
良い意味のギャップも心地良かったりします。そういった部分も含めて、自分から洋服に近づいていこうとする意識や
着方が出来るようになってくると、本当の意味でのnisicaらしさが出てくるのではないでしょうか。
僕自身もずっと欲しかったギンガムチェックのガンジーシャツをようやく手にしたので、春の暖かな日差しの中で
シャツをさらりと着られる日を、今か今かと心待ちにしています。

3月22日


″COMFORTABLE CLOTHING″

COMFORTABLE CLOTHINGとは単に着心地の良い日常着ということではありません。
それは「着流し」の感覚であり、着ている人と服の間に生まれる空気感、雰囲気を大切にすることです。
ブランド名″SOWBOW(蒼氓)″には人民や民といった意味があります。
特別な誰かの為のものではなく、人々の日常に寄り添うものであって欲しい・・・
そんな想いから名付けられたものです。

sowbow     蒼氓シャツ ONE PIECE COLLAR

color       久留米絣  

price       30000+TAX  

SIZE       0    /    1    /   2   /    3 SOLD
※身長178CM 体重63キロ 着用サイズ2 


今シーズンから新しくブランドが立ちあがった九州地方を生産背景に物作りをするブランド″SOWBOW”
福岡で行われた合同展示会で、奥の方に1枚だけ鮮やかな目を惹くブルーのシャツがラックに掛かっていて、
気になって声を掛けると、まだブランドとして動いている訳ではなく、これから少しずつ進めていく予定との事でした。
その時は別のブランドを紹介する為にブースにいたSOWBOWの吉村さんと、そこに掛けられていた一枚のシャツ。
偶然で奇跡の様な出逢いから約1年半、とても心待ちにしていた″SOWBOW”のシャツがrasikuに並ぶ日がきました。
僕がその時に出逢ったブルーのタイプは、また後日に入荷予定になりますのでお楽しみに・・・
九州の地で培われた伝統技法を用いた物作りとあって、素材には福岡県久留米市で作られている伝統的な織り物
″久留米絣″を。ふっくらとして厚地の生地感は他では味わえないような着心地と経年変化を期待させます。
大きめの迫力のある白い釦は、佐賀県で作られている有田焼。陶器ならではのクラフト感のある釦を組み合わせて
久留米絣にも負けない存在感とコントラストが生まれています。
生地は厚みがしっかりとあるので、丁度今時期からシャツの上に羽織るジャケットの様な着方が出来ると思います。
モックネックのカットソーや薄手のタートルネックを重ねて着るのも良いですし、シャツと捉えすぎずに
自分なりの発想を持ってきて頂きたい1枚です。


フロントのデザインはフレンチフロントを採用し、表側にステッチが入らないミニマムなデザインに作られています。
サイズ感はボックス型で身頃や袖周りなどはゆったりとしていて、身体とシャツの間に空間が生まれるシルエット。
そしてリラックス感のある着心地。
トップ釦を閉めても窮屈な感じはないので、インナーとのバランスで留めたり開けたりしながら頂きたいです。
襟だけ見ても通常のオープンカラーシャツとも違う雰囲気で、SOWBOWならではのオリジナリティを感じます。
自分自身も今まで色々なシャツを着てきたつもりでいましたが、他の何かに当てはまるような物が思いつきませんでした。
洋服に少しマンネリを感じている方などには是非袖を通して頂きたいです。。
いつもの見慣れたサイズ感やフィッティングとは一味違って、ざっくりとしたフィッティングによりシャツとの間に生まれる
ちょっとした空間が、もどかしくもあり時間の経過と共に自分のものにしていく感じが面白さに繋がってくると思います。
洋服の着方やサイズ感なども、洋服によってイメージによって変えられると引き出しがきっと増えるはずですし、
それが直感で選べるようになると、また色々と腑に落ちる部分が出てくるのではないでしょうか。
自分自身も、より柔軟な発想を持って服を楽しめたら良いなとSOWBOWのシャツを着て改めて思いました。


基本を知っているからこその応用があると僕は考えるのですが、基本が無くこのカタチを作ろうとすると何処か狙った部分が
透けて見えたり分かり易さが出てしまいがちですが、そういった部分を全く感じない所に惹かれました。
こういう物が作りたい。という気持ちがしっかりとあるからこそ、モノとしての完成度に繋がっていると思いますし、
ハンガーに吊ってただ置いておくだけでも服から意志を感じる様な、そんな雰囲気を纏っています。


背中のヨークは折り布背縫いを用いて、アシンメトリーなバランスでダーツを1つだけ入れています。
決して奇をてらうような縫製やデザインではないのですが、些細な部分がちょっと不思議です。
一見分からないような、気にも留めない部分かもしれませんが、洋服はそういう細かな事の積み重ねが、
袖を通した際の、フィッティングや心地良さなど、身体が受け取る情報に自然と繋がってくるのは確かだと思います。


着方としてはジャストサイズで合わせるのも良いですし、サイズアップで生地の落ち感を楽しむのも良さそうです。
サイズ0は作られていなかったのですが、女性にも着ていただきたいと思いお願いをして作製して頂きました。
こういったシャツを女性がさらりとデニムに合わせて格好良く着るのも良いのではないでしょうか。
サイズ0から3までの4サイズのフルサイズでの展開になります。


SOWBOWは博多織と小倉織の缶バッチも作製しています。
大きさは2種類。ジャケットやシャツに付けても良いですしキャンバスのバッグなどにアクセントとしても良さそうです。
まだ立ち上がったブランドなので、型数は多くありませんが、その分、1つ1つ独特なユーモアの詰まった服や小物。
その完成度の高さは自信を持ってお勧め出来ます。
是非店頭で実際に袖を通してみてください。きっと新しい発見がありますよ!!

INFO


明日、21日(水曜日)春分の日は、営業いたします。
近くにお出かけの際には、お立ち寄りくださいませ。
お待ちしております。

3月20日


susuri     ボルトインシャツ

color      BLACK  

price      40000+TAX  

SIZE        S 


susuriの今シーズンのテーマ ″LOOLING GLASS RIVER″
・・
子供に向けた詩集の一遍 ″LOOLING-GLASS RIVER″ 
鏡の様に映し出すシンメトリー。水や水の周りの空気や光。風の流れで揺れる水面や、陰影。
水の濃度によって現れるグラデーション。水の底や水辺など、水の周りのイメージを膨らませて、
形や柄、色など、より服そのものに意味を封じ込めて表現したコレクション。
その中に、いつもならきっとため息が漏れる様な場面で、ぐっと息を飲み込んだほどに″凄い・・″
と思った、服がありました。
池に浮かぶ蓮をイメージしたという、大胆でありながらも、嫌みのないエレガントさを感じさせる
オリジナルのジャカード生地。先ずその生地に目を奪われて、ドキドキしながらも近づいて触れてみると、
蓮のモチーフがところどころワシャワシャっと表に飛び出していて、どうなっているのかの驚きと困惑のち、
増々高鳴るわくわくの複雑な感情が押し寄せてくるのを堪えるようにして、息を整えて。
見た事の無い何とも言えぬ美しさに見惚れてしまったシャツのようなジャケットと、ワンピースとブラウス。
rasikuでは悩みに悩み、ブラックのジャケットとワンピースをご用意しました。
ワンピースはとても嬉しい旅立ちをしましたので、もう一型のボルトインシャツをご紹介したいと思います。


少し前のシーズンから継続して作られているモデルですが、展開するのは初めて。
キュッと絞りの効いたコンパクトなシルエットが、susuriらしいなと思うシャツのようなジャケットで
肩も袖も身頃も、全体的に小さ目な作りでありながら、いざ袖に腕が通って身体が服に納まってしまうと、
想像するより窮屈感が無く、着心地が良いというのもsusuriの服の不思議さでもあり魅力でもあります。
とは言え、ゆったり余裕をもたせて着る類の服では無いので、サイズ感が気になる方はお試しいただくのが
間違い無いと思います。
Sサイズのみの展開で、自分の背格好など考えると、オーダーに悩むアイテムだったりするのですが、
この緻密なジャカードの大柄モチーフとタイトなジャケットの塩梅が、なんとも素敵で格好良くて、
これは出逢ってしまったと、選ばずにはいられなかったモデルです。
小柄な方やすらりと華奢な方に合うジャケットが、案外なかなか展開する事が無いなと思っていたので、
これからの春の行事毎や、お祝いの場になど、華やかにきりりと着られるお洋服をお探しの方に
目に留めていただけたら嬉しいなと思います。


底を覗いても見えない水の中の黒色に、陰影とともに浮き上がる蓮の模様。
少し離れて見える大きな柄と、近づいて見える織の細やかさに、うっとりと作品に触れる様な感覚もありますが
いざ着てみると、もっとずっとカジュアルに着られるというところに、デザインの巧妙さを感じますし、
勿論きちんとした場にも着ていただけて、オンでもオフでも着用して頂ける幅を持ち合わせたシャツです。
素材には経コットン、緯にコットンとリネンを引き揃えたものが基本となるところに、和紙で織り込んで
大柄なモチーフを描いています。
かさかさっとした質感も独特で、一層生地に触れて、着てみていただけたらなと思っています。


背中は腰に向けてすっきりと絞られ、小さくスリットが入ります。
着るだけで、真ん中に一本線が通る様に、姿勢も正したくなるシャツジャケット。
写真の様に、釦を開けてジャケットとして羽織るのも良し、ずらりと並んだ小さな包釦を
ぴしっと留めてブラウスとしても、ぜひ。
歳を重ねても着たいと思えるような服との出逢いは、全身が揺さぶられますね。
並んでいるうちに、ぜひぜひご覧くださいませ。

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