6月25日


trippen     SCOTCH

color       BLACK-BK  

price       42000+tax 

SIZE       35    /    36    /    37    /    38    /    39


夏のサンダル素足履きの気持ち良さを知ってしまったここ数年。
さて今シーズンのTRIPPENではどんなモデルを展開したいかなと考えた際に、サンダルの様に季節感が出せて
けれどサンダルほどラフにならない井出達のシューズが良いなと思いました。
以前、展示会に居合わせた方が履いているその足元を見て、良いなと記憶の片隅にずっと残っていた靴。
素足でもソックス合わせでもどちらにも相性の良いギリータイプのシューズ ″SCOTCH”
舌革がなく、甲部に設けた鳩目の一種に紐を通し、交差をさせて紐を留める見るからに特徴的なデザイン。
長い紐は編み上げて足首の裏で交差させて踝あたりで結んだり、足裏で交差させて甲の部分で結んだり。
パッと見で可愛らしい印象を抱く様な靴ではありますが、このデザイン実はとても古い歴史を持ち
ギリーシューズ、ギリーオックスフォードとも呼ばれ、英国の伝統的な靴のひとつとされています。
モデル名の″SCOTCH″(スコットランドの)も、そこから由来してのこと。
元々は、ケルト民族が狩猟用に履いていたものが、次第に舞踏靴として変化して用いられたもので、
濡れてもすぐに乾くことや、フィッテイングが容易であることなど、可愛らしさと感じる一面には、
歴史的な背景と暮らしの変化などが詰め込まれた靴でもあったのです。


アッパーにはWAXと言われる、牛革にオイルをたっぷりと浸み込ませたシボのある揉み革を使用。
足を入れた時から革馴染が良く、すぐに自分の足の形状にフィットする為、素足履きが一段と気持ち良く感じます。
ソールは″CUP SOLE″と言われる2つに分離したソールを採用。中に硬い鉄板が入る事で分離したソールを実現しています。
靴全体が軽量化されているので、気分的にはスニーカーを履く感覚で足の運びもスムーズですし、元々が活動的な場で
用いられたということもあり、紐できゅっと引き締め足首で留めることでホールド感もあり、足を覆う面は少ないながら
不思議と足の包み込む安心感があるようにも感じます。

フィッテイングが容易という点で考えると、足型も幅がある方から細い方。
甲の高い低いにも比較的万能に対応してくれる形だと思います。
どうしても足の形によって見た目の面では変化が生じるのは当然ですが、キツさや痛みなどが無いというのは
やはり足にとっては嬉しいデザインだと思います。
それでいて可愛らしいというのは、洋服と組み合わせる楽しみが一層膨らみますし、履くだけでウキウキします。
なんというか、やはり靴は大事。


バルーンの形状がユニークなパンツにも合いますし、色落ちしたデニムとラフなトップスに足元かっちりなのも良いです。
今時期の畏まった席の装いに、ヒールとは別の選択肢として薄手のタイツや靴下と合わせたりもきっと素敵だと思います。
紐の結ぶ位置も大切に。
以前見かけて気になっていたというのは、実は同じモデルでも赤い色の物で・・・だったのですが、
今回は服装も幅広く合わせていただけるように、黒を選びました。いずれはあの赤い靴も展開してみたいと
密かに心の奥で想い続けています。
私達が一目惚れした靴に、はっと心ときめいて下さる方が、いてくださったら嬉しいです。

PageTOP