12月15日


STYLE CRAFT WARDROBE    COAT♯21

color       CHARCOAL HERRING BONE

price       64000+TAX

SIZE          /        /     SOLD

マイナス10度予報の朝。だいぶ冷え込みを感じました。
蛇口からかろうじて凍り混じりの水が出たのでほっと胸を撫で下ろし、身支度を整えてお店へと向かう途中に、
ふと遠目に真っ白な影を感じました。
毎年冬になると自宅前の川の流れが穏やかになる場所を選んで白鳥達が寝床にしているのですが、昨日までは姿を
確認する事が出来ずにいましたが、数羽身を寄せ合っている可愛らしい姿を見る事が出来ました。
冬の大好きな景色をまたこうして見られるのも四季がはっきりしていて自然が豊かな地域ならではだと感じました。

STYLE CRAFTから雰囲気抜群のヘリンボーンウールを用いたコートが届いています。
COAT♯21は今春夏からリリースされた新型のコートで、アシンメトリーに取り付けられた釦の位置が特徴。
ダブルブレストに近いニュアンスですが、ラペルの大きさや形状など見た目が重くなり過ぎずに
STYLE CRAFT WARDROBEらしい素材使いで、気負わずにさらりと羽織って頂けると思います。
フロントの釦は2つ、内側に1つ、合計3つの釦が付きます。
ポケットは大き目のパッチポケットで、形状や位置が少し面白いバランスに取り付けられています。
着丈はすっきりとしていて、膝に掛からないくらいの長さに設定。
車移動の方でしたら、このくらいの丈感が一番使い勝手が良いと思いますしロングコートが苦手な方にもお勧めです。


素材はウール100%のヘリンボーン生地で、しっかりと目が詰まっていて柔らかく滑らかな着心地。
COAT♯21はラペルの形状が独特で、スタンドにして着るのも良いですしラペルを付けて着るのも◎
着る人にとっては自由度がある作りで、自分なりに落とし所を探っていく楽しみがあります。
裏地は滑りの良いポリエステルが総裏で貼られているので、厚地のセーターなどをインナーに挟んだとしても
干渉せずに着られます。厚着や重ね着が必要不可欠な今時期には重要となるポイント。


全体的なシルエットのイメージは身頃がゆったりとして、着丈はすっきりのボックス型。
袖口はぎゅっと細く綺麗なテーパードしたラインを描きます。肩はスプリットラグランを採用し、
可動域と見た目の美しさを合わせ持ったディティールの1つです。
身頃や肩周りが窮屈なコートやジャケットは、年齢を重ねるにつれて袖を通すのがストレスに感じるようになりました。
少しずつ変わっていく自分自身の心境や体型の変化に応じて、選ぶ洋服や服装を変えていくというのも自然な流れで
ここ数年でゆったりしたものを好んで着るようになったのも、楽をするという感覚ともまた違った、年相応の服装や
着こなしを無意識的に取り入れられるようになってきたからだと思います。
STYLE CRAFT WARDROBEの洋服は、頑なに守っていたサイズ感や着方の固定概念を柔軟に捉えたり考えさせてくれる事を
気付かせてくれたブランドでもあり、洋服に限らず物事をフラットに見る事が出来るきっかけにもなりました。
洋服を扱う以上は、ファッション性という部分は切っても切り離せない関係にあるのですが、誰かに見せる為の服装ではなく
自分が心地良くいる為に身に付けるという事を、袖を通す事でより実感して頂けると思います。
バックスタイルは深いセンターベントにする事で動き易さをプラスしています。
冬場は色々な素材のコートを着るのですが、街の風景に合うのはやっぱりウールが一番だと感じています。
行く場所や気候に応じて、保温性の違うタイプや異素材を何種類かを着回す事が四季をより楽しむ為の
手段と方法になると思っています。それ1枚で事足りるという万能性に優れたモノも良いですが、
僕自身は毎日移り変わる景色や気候に応じた服装や着こなしを、これからもずっと楽しんでいたいです。
今日のような青空が見える日にはウールのコートがやっぱり良いなと思います。
コートを選ぶ際の選択肢の1つとして、ご覧いただけたら嬉しいです。

12月14日

homspun     ダブルポケットコート

color        ネイビー

price        72000+tax 

SIZE        M SOLD

color        ライトグレー

SIZE        M SOLD

BLOGサイトの問題が無事に解決いたしましたー!!

たった数日間ですがパソコンに向かいっぱなしな上に何をしてもうまくいかない状況は闇の中にいるようでした。(大袈裟!)  イライラし頭を抱え体調も悪くなるしで何もかもが悪い方向へ・・・自分達では解決できずほとほと困り果てましたが、頼もしい友人の力を借りてBLOG再開です。ほんとうに有難い、そして尊敬します!ほっとしました!

そうこうしている間に、街は真っ白な銀世界へと移り変わっていました。朝のまだ薄暗い中、早起きのご近所さんが雪かきをする音が聞こえてくるのも、この季節特有ですね。そろそろこのコートもご紹介しなくては!と意気込んで撮影したものがアップ出来ずにいたので、相当モヤモヤしていました!笑 やっとご紹介出来るのがほんとうに嬉しいです。

今季は軽さや気楽さを重視したコートの展開がメインとなっていたのですが、やっぱりウールのコートは見れば良いなと思ってしまいますし、軽くても重くてもちゃんとしたウールのコートが一着あると何かと安心するなとも思います。
ぎゅっと詰まったウールの質感もずしりとした重みも、すべてまるごと纏う様なウールのコートは冬がとても似合います。
中でもこのhompunが毎年変わらずにリリースし続けているメルトンコートは個人的にも格別だと思う程、年を重ねる毎に愛着も味わいも増す、大切な一着となっています。

いつもはシングルのショートコートと他にもう一型と二型展開されることが多く、どちらも定番と言いながらも毎回少しずつデザインを変更しながら、作り続けられているコートになります。
今季はショート丈の方はおやすみして、ポケットに可愛らしい特徴を持つ、お尻がすっぽり隠れるミディアム丈から人によってはロング丈ぐらいになるダブルポケットコートをセレクトしました。
homspunがデザインする服には必ず驚きと茶目っ気があって、着る人が楽しくなるようなユーモラスな仕掛けがあって、
しかもそれが妙に馴染んでいて、どうだ!と見せびらかすような気配も嫌味も一切無く、着て数年たっても古ぼけ無い。
そういった絶妙なデザインのバランス感覚もすごく良いな、好きだなと思うところです。

今回はポケットに注目です。
メインのポケットの内側に重なる様にもうひとつ小さいポケットがあって、そのポケットの端は外側に飛び出します。
ポケットの中に隠れたり飛び出したりするポケットは(ややこしい・・)飾りでは無くしっかりポケットとしても使用できるので中の物を仕分けたり、もしくは手袋替わりにしたりと使い道はそれぞれに委ねられるポケット。
使っても使わなくても良い、ただただキュートなデザインと重厚なウール素材との意外性がまた良いのです。

生地がある程度馴染むまでは脇が閉じ難いドロップショルダー。笑
こちらもずっと変わらないhomspunのメルトンコートならではのデザインとシルエット。
首元には大き目のがしっとしたチンストラップが付いていて、衿を立てて上からストラップを留めると
風の侵入を防ぐとともに、首元からしっかりと暖かさを感じられます。
チンストラップがあることで見栄えも良くなりますし、コートその物の存在感が際立ちます。

しっかりと目の詰まったウール100%のメルトン素材は、素材そのものに保温力があるので中に沢山着込むというよりは、
中肉のシェットランドセーターや上質なハイゲージのニット、もしくはシャツにウールのカーディガンやベスト、
そしてちょっとしたお出掛けの日にはワンピースといったアイテムが合うのではないかと思います。

防寒を第一に考えた時と、服や靴など全体の統一感を大事に考えた時。その場合に選ぶコートはそれぞれ異なると思います。
特に雪が降り気温も低くて、車も乗るし街を歩くことも多い土地であれば尚更色んな選択肢が必要になり、それはそれで大変かもしれません。ただ沢山ではなくても、その土地特有の気候の中で過ごす自分の生活に合わせて、ふだん行く場所やちょっと特別な場所、その時の服装によってコートを選ぶという事は、なんだかとても豊かな事に思いますし、その人の暮らしに馴染んだウールのコートの経年変化はそれはそれは味わい深いものがあるのではないかなと思います。
あと、単純に着るだけで気分があがるコートがあると、極寒の中でも幾らか前向きになれますよ。

コートの内側のステッチは、コートの色によって変わります。ちなみにネイビーの内側は赤!

様々なブランドがありますが、ここまで肉厚なウール100%のメルトン地のコートには中々出逢う機会は多くないですし、
重厚なコートを作るメーカーさんは、気のせいか年々少なくなっている様にも思います。
気候変動といったこと等も関係するのかもしれませんが、良いと思う物がずっと変わらず作り続けられていること自体、
とても素晴らしいことだなと思いますし、そこには多くの方の尽力があってこそだと思います。
自分達がずっと展開したいと思っても、今後必ず作られるかどうかの保証はないものですし、それがむしろ当たり前です。
微力ながらも作り手の方の気持ちの篭ったものを、お客様へ届ける役割を真っ直ぐに続けられたらと思います。

INFO

いつもrasikuのBLOGをご覧いただきありがとうございます。

数日前からBLOGの設定を更新したことで、今まで使っていたものとは大幅に変更があった様で、まったく今までどおりにはBLOGが書けない状況になってしまいました。(使いこなせていないというのが正直な所・・・汗)

なんとかあれこれ試してみてはいるのですが、なかなか思う様にいかず・・・。解決方法が見つかり次第またBLOGの方は再開したいと思いますので、しばしの間お待ちいただけたらと思います。

店舗の方はいつも通り営業しておりますので、ぜひ足をお運びいただけると嬉しいです。

メール・電話でのお問い合わせに関しては変わらず返信・対応させていただいております。以前もアナウンスさせていただきましたが、返信させていただいたメールがエラーで返ってきてしまうケースが続いております。数日たっても返信が無い場合は、お手数ですがお電話にてご連絡下さいますようお願いいたします。(TEL:019-681-1749まで)

どうぞよろしくお願いいたします。

定休日のお知らせ

明日12日(水曜日)は、定休日となっております。                 

12月9日

FUJITO    MODS COAT

COLOR    BLACK 

PRICE     48000+TAX     

SIZE      1     /      2     /     3

最低気温と最高気温の差が然程変わらない、冬らしい休日になりそうです。

白鳥が上空を飛び、可愛らしい鳴き声が時折聞こえたりして冬にしか味わう事の出来ない楽しみがあるなと感じています。

FUJITOがここ数シーズン作り続けているフィシュテールのコート。

オリジナルは今でも不朽の名作として愛され続けていますが、FUJITOが手掛けるこのコートは良い意味での

野暮ったさを失う事無く現代服としての完成度の高さであったり、袖を通した際の馴染みやすさや着易さという部分を

前面に打ち出して作製されています。

普段着としては勿論ですが、スーツスタイルなどにもざっくりと羽織れるパターンで作られているので

ONとOFF兼用で着れるコートとしてもお勧めです。

素材は超高密度に織り上げられたベンタイルコットンを使用。

元々はイギリス軍が海に不時着した兵士の身体を少しでも海水から守り生存率を上げる為に開発された素材で、化繊ではなくコットン100%の平織りの生地ですが冷たい風と雨や雪をシャットアウト出来るだけの機能を持ち合わせています。

インナーに暖かなセーターやフリース、インナーダウンなどを挟んで着て頂けると、北東北の冬でも十分に

過ごせるスペックで、春・秋・冬と3シーズンしっかりと活躍する1枚になると思います。

仕立ては1枚ですが、上半身の背中から袖にかけて滑りの良い黒のキュプラ生地を組み合わせています。

セーターなどの滑りの悪いインナーでもストレスなく袖を通す事が出来ます。

コートを脱ぎ着する際に滑りの善し悪しは、とても重要なポイントになるので、洋服を熟知したデザイナーならではの

作り込みの良さを感じて頂けると思います。

ハンドウォーマーポケットは大きく設定。フロントはZIPとスナップの2重構造で軍物らしく機能性を重視しています。

カラー″BLACK”はフィッシュテールコート自体のミリタリーテイストの印象を、街着としてより洗練させた雰囲気があり

スタイルを問わずに着て頂けるのではないでしょうか。

肩の作りはセットインスリーブ、アームホールはゆったりとした作りでテーラードジャケットなどに使われる事の多い、

袖を前に振る事で見た目の美しさをプラスしています。モノの背景に合わせたしっかりとした作り込みと美しさの

両面を感じて頂けると思います。

古着からドレスまで幅広いジャンルを知るデザイナーだからこそ、名品と呼ばれるアイテムの落とし所が、

とても心地良く感じました。オリジナルの雰囲気を壊し過ぎずに如何にアップデートさせていくのか・・・

という難しい部分を程良いさじ加減でブランドらしさを損なわずにきちんと表現していると思います。

ジャケットの上からざっくりと羽織る事が出来、雨や雪、汚れなど気にせずに着れるコートはワードローブに持っていて

間違いない1枚になると思います。コットンだからこそ出せる味わいや空気感を纏って堪能して頂きたいです。

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