3月29日


trippen     Half-YEN

color       GREY

price       46000+tax

SIZE       35    /    36    /    37    /    38    /   39

昨日も風が強くて冷たくて・・・ご来店くださったみなさま、ありがとうございました。
まだストーブもフル稼働の中でご紹介するのも、こんな事を云うのもミスマッチな感じですが・・・
ここ2年ぐらい続いているのが、夏のサンダルブームです。
trippenも他のシューズブランドでも、春夏に何気なく目が留まるのは素足で(もちろん靴下穿いても)履いたら
可愛いだろうなと想像する靴ばかりで、今まで全くと言っていい程気にならなかった様な物が気になってくるのだから
好みは変わるものだなぁと思います。おそらく気分的なことや気候に左右されている部分も影響していると思いますが、
変わらない好きも大事にしつつ、その時々で自分が変化しようとしていることには出来るだけ柔軟に流れに乗ってみると
装いは日々楽しく感じられるのではないかなと感じています。
そんなサンダルブームが続く中で選んだのは、定番モデル″YEN″のかかと部分を無くした″Half-Yen″
昨年リリースされてから、秋冬にも関わらずYEN同様、好評なモデルになります。


サンダルと言っても思い浮かべる靴は様々だと思いますが、ビーチなどで履くものとはまた別で
もうちょっと街履きが出来るような、つま先や甲が覆われたサボっぽい形が好みです。
昨年も春夏のTRIPPENはSPOONSCOTCHCOMMONそれぞれ、涼し気だったり軽やかに見えて
装いに合わせて気楽に履けるような形ばかりを選んでいました。
Half-Yenも、出掛ける時には軽快にすぽっと一瞬で履く事ができる靴。
小さなお子様がいて玄関でも中々手が離せないお母様や、職場で靴を履き変えてお仕事されている方など
この「脱ぎ履きのスムーズな靴」で、尚且つカジュアルだったりスポーティな見え方にならない。という事を
重要視される方も意外と多くいらっしゃるので、そういった面で必要とされる方にもとても良いのではと思います。
アッパーの面積が広く、靴下や肌が正面からはほぼ見える事も無く、ホールド感もあるので安心して履けます。


アッパーは甲の高い部分まで隠れるので、甲高の方には履き始め足がやや足が入り難く感じられると思います。
革自体もとてもソフトなカーフレザーを使用しているので、足の馴染みも早くさらに内側のゴムが多少広がり、
インソールにも沈みが出た頃に、より履き易さとフィット感を実感していただけるはずです。
素材に関しては、rasikuでオーダーするのははじめてのvstという素材で二度のなめしの工程を経た革になります。
柔らかく、それでいてしなやかな質感。目立ちすぎ無いきめ細やかなシボが特徴的です。
今回は色も珍しくGREYを選択。
以前にも何度かGREYの靴を展開したことがあるのですが、そんな気分が数年に一度やっぱり訪れるのですね。
メイン履きの靴とちょっと差別化できたり気分が変わる様な二足目、三足目のイメージで選びました。

「Closed」と呼ばれるコレクションの最初期のソールは、ボコボコとした凹凸が特徴のトリッペンソール。
rasikuでもセレクトする際は、可能な限りほとんどそのソールでオーダーしているのですが、
今回は、新たにClosedコレクションのソールとして開発された、板が並列したようなデザインの
スティックソールをそのまま採用。足に掛かる負担をより軽減させる為に開発された形状で
trippenらしいユニークなデザインと機能とを併せ持ったソールになります。
個人的には春夏の軽いイメージを出すのに、見た目のバランスも履き心地も良いソールだと思っています。


踵がないデザインですが、靴らしさは失わずにすっきりとした佇まいが”YEN”との違いになると思います。
グレーというカラーもそこまで変化球な訳でもなく、ベーシックな黒や茶とはまた違った選択肢として
取り入れてみていただけたらと思います。
ネイビー・オリーブ・ベージュ、ブラックやチャコールといったボトム、他にもワンピースやスカートなど、
グレーの靴があると、服との組み合わせがより楽しく、広がりが生まれそうだなと思います。


上着などが薄手で軽やかになってくると、足元が革靴でちょっとボリュームがあるとどうしても見え方的に
重たくなってしまいます。それがうまくバランスがとれる場合もありますが、なんとなくイメージと合わない・・・
そんな時に、程よく軽やかさがあって砕け過ぎない雰囲気のある靴となると、そう沢山は無いと思うのです。
脱ぎ履きのし易さも含め、履ける場面というか許容範囲はあるかもしれませんが、その中でオンスタイルでも
しっかりオフな日でも気持ちよく過ごすための一足として活躍するモデルだと思います。


ぽてっとしたフォルムですが、どことなく緊張感が漂うのはtrippenだからこそ。
意味のあるデザインと、革の表情から縫い目のひとつひとつには真摯な物づくりが織り成す美しさが
しっかりと備わっています。一度足が知ってしまうと、なかなかその履き心地に勝る靴には出会えない・・・
そう断言しても良いくらいtrippenの靴は歩き易く、そして疲れ難い。
もちろん他にもいろんな靴を服に合わせて履きますし、色んな「良さ」があるので順不同ではあるのですが
今の自分達の生活の中で、欠かせない存在であることは確かです。
もう履いたことがある方も、はじめての方も、季節だけではなく皆それぞれの新たなはじまりを迎える時期を
新しい靴で一歩、踏み出してみる。というのも良いのではないでしょうか。ぜひ見にいらしてくださいね。

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