9月13日


MITTAN   OCガラ紡ロングジャケット

color     濃紺

price     51000+TAX

SIZE      3     /    4  SOLD


今日は文句の付けようがないくらい空が澄んでいてより一層高く感じる見事な秋晴れ。
お月様も綺麗に見えそう。
数日前まで身体に纏わりついていた湿気も嘘のように感じず、中津川からくる風が心地良く肌を撫でていきます。
秋祭りも今日から始まった模様で、お店の前を威勢よく「山車」が通る景色は盛岡の秋を感じられる風物詩の
1つで、秋祭りが終わると鮭の遡上がはじまり、僕が一年で一番良いと思っている風景を堪能する事が出来ます。
いよいよ洋服も色々な服装が楽しめる良い季節に突入です。


MITTANから届いた、毎シーズン定番アイテムとしてrasikuでも展開をし続けているオーガニックコットンを用いて
愛知県にしか残されていない特殊な編み機を使って作製されている”OCガラ紡ロングジャケット”
春先と秋口の2つの季節に対応出来る程よい厚みとゆったりとしたシルエットは、天気予報を見て天候と気温が曖昧で
何を着ようかと迷った際に必ずと言って良いほど出番の多くなる1枚。
お尻が隠れるくらいのハーフ丈で、インナーを選ばずに着れる懐の深さと、現代の民族服をテーマに作られるオリジナリティ
溢れる部分と、昔から引き継がれる様な伝統を掛け合わせた絶妙な落とし所が気に入っている理由です。
カラーは着易さを重視した化学染料で製品染めがされている「濃紺」を、サイズは3と4の2サイズで、
ジャストサイズよりもゆったりと着る方が生地の雰囲気が活かせると思いましたので大き目をあえて選んでいます。
性別に関係なくご夫婦などで兼用されるのもお勧めですので、是非袖を通して頂ければ嬉しいです。


ガラ紡自体は1876年の明治時代の中期に開発された織機で、ガラガラと音を立てながら糸を紡いでいく姿からその名が 
付けられたとされています。機械織りですが、どちらかと言えば手紬・手織り機にも似た風合いで、糸の太さが均一に
ならずに織り上げていくので表面にかなりの凹凸が出来ます。その凹凸が何とも言えない風合いになり、ジャケットに
仕立てた際に立体感のある表情を生み出します。
素材にはコットン55%・絹45%を混ぜた混紡素材。
絹は天然繊維の中では機能的な素材で、汗の吸収が良く、それでいて保温性にも優れているというメリットがあります。
唯一のデメリットは、糸の繊維が強くなく繊細な点。
デメリットををカバーする為に繊維の強いコットンと掛け合わせる事により、強さをプラスして2つの素材の良さを
最大限に引き出したジャケットに仕立てあげています。
肩はラグランスリーブを採用する事で、インナーの干渉を最大限なくし可動域をしっかりと確保。
季節に応じてシャツを合わせたり、多少肉厚なスウェット類を合わせても袖通りが良くストレスに感じない着心地が
ガラ紡ジャケットをついつい手に取って着てしまう理由でもあります。
春と秋の両季節に対応出来て、タフに着れる丁度良い羽織物をお探しの方には、間違いなくお勧めしたい1枚です。


作り自体はリバーシブルの仕様。
外側に付いているパッチポケットを内側にして着用する事も可能。その場合は首元と肩口のステッチが無くなり
よりミニマムな表情に変わります。


ジャケットという感覚よりも、カーディガンの様な着方をイメージする方が良いかもしれません。
前の合わせはボタンなどの装飾類はありませんが、自然と前が閉じるように設定されたパターンには無駄がなく
アームホールがゆったりと設定されている事も、手を伸ばしたくなる理由かもしれません。
通常の織機と比べて織り上げる時間が掛かる生地ですが、じっくりと時間を掛ける分、生地の間に空気が多く入るので
見た目よりも軽く、自然な風合いを感じて頂けるジャケットだと思います。
肌触り・着心地・保温性・デザインどれをとっても納得のいくバランスの取れた羽織物で、普段使いは勿論ですが
出張や旅行まで着ていきたくなる振り幅があり、自然と着る機会が増えてしまうのです・・・
色々な羽織をご紹介してきていますが、その中でも汎用性という部分においては間違いなく優れている1枚だと
思いますので、素材の厚みや着心地を体感してみて頂きたいです。
何シーズンも変わらずに同じ商品を提案していますが、変わらず良いと思える逸品です。ぜひ。

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