10月5日


MITTAN   三重織綿絹毛麻ジャケット

color     茶がさね

price     38000+TAX

SIZE     3 SOLD


MITTANから今シーズンの新作としてリリースされた3つの異なる性質の生地が一体になったロングジャケット。
展示会で説明を聞いたのですが、一度聞いただけでは何を言っているのか・・・頭が混乱してしまうくらい
不思議な作り方で、とても衝撃だったのを覚えています。
デザインはMITTANが得意とする着物などからヒントを得た首元がショールカラータイプで、自然と左右が閉じる
パターンで作製されています。ざっくりとした布帛素材のカーディガンを羽織るくらいのイメージ。
使用されている生地は元々は1枚だったのですが、水に反応すると分かれる性質があり、水洗いすると3つの異なる
生地に分かれる構造。その生地を最小限のステッチに抑えて作られたのが”重織綿絹毛麻ジャケット”になります。
肌に触れる一番下の生地は絹、真ん中の生地は麻、3枚目は毛という、全て天然繊維を使用していて
素材其々に経糸にコットンの繊維を混ぜて織られていますので、しっかりとした強さを感じて頂けると思います。


リバーシブルで着用が可能ですが、素材の良さを最大限に活かすのであれば肌に直接触れる生地を絹にする事で
心地良さをより実感して頂けると思います。着用の時期も夏から秋にかけての半袖や七分袖のカットソーなどに
さらりと合わせると肌当たりも良く風が心地良く抜けていくと思います。
サイズはあえてゆったり目のサイズ3のみをセレクト。
インナーに中肉のセーターくらいまでは着用して頂けると思いますので、真冬のアウターまでの繋ぎ役として
重宝する羽織になってくれるのではないでしょうか。


肩はラグランスリーブを採用し、可動域の広さと生地の落ち感の機能性と見た目の自然な美しさを表現。
ややマニアックな素材ですが、MITTANが選ぶ生地であれば自然と納得してしまいます。
以前にもシルクの素材のセーターに関して、より良いものを作り上げる為に顕微鏡を使って糸の撚りの強さや
編地に関して突き詰めていると聞いた時に、そこまでの熱意がある事に驚きと関心させられた事を
この素材と説明を聞いた時に思い出しました。
見た目にそれなりのインパクトがあると思いますので、個人的にはシンプルに潔く白いカットソーや表情のある
白シャツなどと組み合わせる事で、エッジの利いた素材に対して程よく丸みを持たせてくれて、カジュアルな日常着として
自然でシャープな印象に映ると思います。少しずつ自分なりの着こなしの落としどころを探しながら着こなしの
バリエーションを増やしていくのがベストではないでしょうか。
今までリリースされてきたジャケット類の中でも、想像性を掻き立てられる1枚になると思います。


シルエットは決してオーバーサイズにはせずに、可動域がしっかりと確保出来るサイズ感で作製されています。
男性・女性に関係なく着れる作りですので、ストレスの一切感じさせない秀逸なパターンと素材の組み合わせを
実感して頂きたいです。


今まで体験した事のないものに出逢えるのは、それだけで気持が高ぶりますし、例えばそれが自分自身の趣味嗜好や好みと
違っていたとしても手に触れたりする見たりする事によって大きな刺激を受けます。
色々な経験を積み重ねていく中で、刺激を受ける事が必然的に減ってしまうのは仕方のない事だと思うのですが
常に新しいものとの出逢いや探求心を持って作られる製品というのは、ラックやテーブルに何となく置いておくだけでも
佇まいであったり醸し出されるオーラは必然的に在るような気がしています。
少し癖が強かったりもするのですが、時間の経過と共にモノと自分との距離が段々と近づいていく感覚が僕は好きで
このジャケットも着こなすまでの難しさなどを含めて楽しんで頂きたいなと思っています。

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