11月21日


trippen   SWIFT

color    BLACK

price    53000+tax

SIZE    36    /    37    /    38    /    39


秋田・由利本荘の〈みつばち〉さんでの出張SHOPから戻り、二日間店内商品の配置換えなどでお休みしました。
出張SHOPのことなどはまた改めてBLOGに記したいなと思っていますが、先ずは何から何までお世話になりました
みつばち店主の猪股さんとご家族のみなさま、ありがとうございました。
そして今回もみつばちさんでお買い物されているお客様が、とても明るく迎えて下さり楽しい時間やじーんとなる
瞬間もあったり、お店だからこその人との会話や思いも寄らぬ出逢いなどの体験を、自分達自身が身をもって感じた
あっという間の二日間でした。
お選びいただいた服やバッグ・小物たちが、お客様の元で日常に色を添えるような役割となれたら良いなと思います。
本当にありがとうございました。

秋田の余韻に浸りながらバタバタしていたら、昨日市内には初雪が届きましたよ。
まだ寒さに慣れていない分、どことなく身体も緊張していますが、外を歩くと街の空気が一段と澄んでいる気がして
深く呼吸したり、匂いを嗅いだりしながら冬の入り口を歩いてきました。
寒さも増してきた事で、いよいよ足元にはブーツなども似合うのではないでしょうか。
少し前に定番モデルでサイズの揃ったCHELSEAとNOMADをご紹介しましたが、今シーズンは他2型、今履きたいなと
思う型をセレクトしました。
その一つがTRIPPENでも既に代表的なモデルでもある、整った美しさが際立つアンクルブーツ”SWIFT”になります。


TRIPPENを展開するようになって割とすぐの頃に、一度”FORCE”というモデルを展開したことがあります。
FORCEはSWIFTともデザインが似ていて、ソールはウェッジソールタイプでかかとの高さも6cm。
その時はどちらかと言うと、「こういった大人な靴も履いてみたい」という憧れ的な気持ちが大きく
実際には履いている方を見るととても素敵だなと思うばかりで、自分が履くとどこか背伸びをしている様に
感じていました。それから数年が経って、しばらくかかとの高い靴の展開はしていなかったのですが
今年の夏に気になっていた、ウッドソールでややヒールの高いサンダル”ORINOCO”を思い切って展開。
その時履いている自分の姿にもあまり違和感が無く、ヒール靴への慣れて無さは在るもののそれも含めて新鮮で
それでいて新しい靴によって服装も微妙にですが変えてみたりと、色んな変化を楽しむ事が出来たのです。


SWIFTというモデルは先ずそのフォルムの美しさに目が留まります。
アッパーは一切縫い目のない一枚革を使用していて、きめ細やかな肌の様につるりと滑らかな革に
足を入れると、あまりのフィット感に靴を履いているという感覚が薄くなってしまう程。
足首の後ろに配したファスナーによっての脱ぎ剥ぎなのでとても楽に履けますし、ZIPには持ち手となる
レザーが付いていて動作のし易さだけではなくデザインとしても可愛らしく、それでいてその仕草は
エレガントに映るという、どこまで計算し尽された靴なのだろうかと思ってしまいます。

ソールには「splitt sole」という内部に気室を設けることによって重さを極力軽減させたラバーを使用。
そしてソールに溝を入れる事で柔軟性を高める効果があり、歩行の際にスムーズな足の運びを促します。
路面の砂利からインスピレーションを得た、ポツポツっとした粒状の底の表面は耐滑性を高める役目があります。
適度にグリップも利き、ヒールの高さの割に足元がギュッと安定しているという点も、普段ヒールの靴を
そんなに履く機会が無い方にとっても安心できるポイントになるのではないでしょうか。
何種類ものソールを自社で開発しているTRIPPENだからこそ、靴本体のデザインの美しさを損なわずに
人体に与える影響の大きい歩くという行為に適した靴を提案し続ける事が出来るのだと思います。

すっきりとした見た目の割には程よくゆとりがあり、幅・甲・足首とそこまでキツさを感じません。
冬になるとどうしても生じるのが靴のサイズと靴下とのバランス。
靴下をどれくらいの厚さで履くかによってサイズが若干変わったりする時もあるのですが、今まで履いてきた
TRIPPENは履き始めがきゅっとしていても、次第に革が伸びるので(革によっても違いがありますが)
サイズを上げたりせずとも足の形へとフィットするので、普段通りの適正サイズをお勧めします。
今回は厚地のタイツに合わせて履いてますが、もう少し厚手の靴下でも穿けそうです。
ただ靴のデザインがモダンでミニマルなので、基本的にはタイツや滑りの良い適度な厚さのハイソックスなど
合わせていただければと思います。


思いっきりワイドなパンツに足元はヒール。
パンツスタイルが好きな方にも、足元にぱっと目を惹くようなラインの綺麗な靴を合わせると
その一カ所が変わるだけで、全体の空気というか色と言うのか印象が変わったりします。
デニムにスニーカーのラフさも好みですが、行く場所や会う人によって、もしくは気分で少しだけ
綺麗さを取り入れたい時に靴もしくはボトムの雰囲気を変えると、とてつもなく変わったような気持ちになり
ソワソワもしますが、気持ちが高鳴ります。


かかとの高さは6cmになります。
個人的に身長もあり、靴のサイズも大きい方なので今までヒール靴を履くのにも選ぶのも躊躇する部分が
少なからずあったのですが、TRIPPENの靴に出逢ってからは靴で我慢したり諦めたりすることが無くなったので
自然とヒールの靴も履いてみたいと思えるようになりました。
むしろ夏に購入したORINOCOもそうですが、そこまでヒール履いている!という感覚にならないので
勿論多少目線は変わるのですが、走れそうな安定感のあるヒール靴に背筋が伸びると同時に背中を押して
もらっている気持ちすら湧いてきています。
なので小柄な方や足のサイズの小さい方、足の形で悩んでいらっしゃる方などなど、色んな方の靴の悩みを
全部とは言えませんが、少しずつでも気持ち良く楽しく靴が履けるような提案が出来たらと思います。


足首のラインが後ろ下がりになっていて、横と後ろから見るととても素敵。
丈が短めのアンクルパンツや、スカートなどとも相性よく履いて頂けるかと思います。
素材にはとても柔らかなカーフレザーを使用していて、煌びやかになりすぎない絶妙な艶っぽさと
きめ細やかなシボ感が上品ではありますが、普段着とも合わせ易い質感に惹かれました。
雪がどっさりと積もってしまうと足元の選択肢はどうしても限られてしまいますが、北海道・岩手と北国で
10年以上過ごしてきて、冬でも洋服と合わせた靴を履いて過ごしたいと思って色々試して履いてきた先に
辿り着いたのがTRIPPENの靴でした。路面がつるつるで無理だなと履くのを躊躇するような日もありますが
毎日が決して同じような日ではありませんし、自分の中で気候によって幾つかの選択肢を持つというのが
大切になってくるのではないでしょうか。
冬の寒さから少しでも外に出掛ける為のきっかけや、明るく楽しく過ごす為に何かお手伝いが出来たら嬉しいです。

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