11月24日


FUJITO    JUNGLE FATIGUE JACKET

color     NAVY

price     46000+tax

SIZE     1    /    2    /    3


昨日の帰り道もいつもより暖かいなと感じましたが、朝から雨が降り続いています。
夜が空ける前に布団にもぐり込みながら屋根にあたる雨の音を聞いているのが好きで、眠りは深くなり
今日はこのままずっとこの場所に居続けたいと思ったのはきっと僕だけではないはず・・・
雨の音を聞きながら過ごす朝も良いものです。

FUJITOが毎シーズン素材を変えながらリリースしている定番ジャケット”JUNGLE FATIGUE JACKET”
アメリカ軍が1960年代後半にベトナム戦争時に支給していた名品と呼ぶに相応しいジャケット。
その完成度の高さから現代のファッションシーンにデザインソースとして良く用いられる事が多々あり
各ブランドがオリジナルをオマージュしながら独自性を加えつつリリースを繰り返しています。
僕自身もオリジナルを愛用しているのですが、春と秋の季節の変り目に何も気にせず着れるライトな素材感と
ゆったりとしたサイズが好みで手放すことの出来ない1枚になっています。
今回セレクトした理由として素材がコットンではなく上質なウールメルトンで仕立てている点。
オリジナルの見え方と大きく異なっていて品の良さが加えられ「JUNGLE FATIGUE」の新しい一面を感じられた事と
打ち込みの良いメルトン生地を使用しているので、余程寒い日でなければ十分に真冬でも対応出来るのが
良いなと思い選びました。


フロントに叩きつけられた4つの立体的なポケットがデザインとして印象付けられます。
上の2つにはハの字に付けられていて、下の2つのポケットは横から手が入られれる様にハンドウォーマーポケットが
プラスされていて機能美を完備したFUJITOならではの作りの良さを実感して頂けると思います。
フラップをめくるとスナップボタンでマチのあるポケットの開け閉めを。
肩はセットインスリーブですが可動域が広がる様なパターンで作製しているので窮屈さや動き難さは一切なく
袖裏にはキュプラの生地が張られているのでインナーとの相性を考えずに袖を通すことが出来ます。
冬のコートやジャケットを着る際に袖通りの良さはとても重要だと思うので、細部にまで気の利いた作りの良さと
実用面のどちらの要素も実感して頂けるはずです。


オリジナルに対してのアプローチ方法は各ブランドによって解釈や捉え方があるので其々だと思うのですが
FUJITOはエレガントな一面をプラスして表現をしています。背中に切り返しを入れて少しだけ身頃を絞るデザインにし
前から見た時の印象と後ろから見た際のギャップを付けている事が分かります。
ワークウェアやミリタリー物の土っぽさを程よく和らげる効果があり、カジュアルな中に崩し過ぎないバランス感が
このジャケットにはあるように思います。着始めは生地が硬いので着られているような雰囲気に映るかもしれませんが
時間をかけてメルトンが馴染んだ頃にはヴィンテージに負けずとも劣らない存在に変わっているはずです。


裏地はコットンのスレーキを張り合わせていて、前述でも書きました袖はキュプラの総裏仕立て。
表と裏どちらを見ても綺麗な仕上がりで、FUJITOの洋服を取り扱いを始めてから一貫して貫かれている部分でもあります。
袖を通したくなる洋服というのは細部にちょっとした拘りが感じられるものが殆どで、着心地の良さがあることで
着古しても尚着続けて、最後の最後まで着尽くすくらい堪能出来るのではないでしょうか。


洋服に精通されてる方ではあれば、何となくでも一度は目にした事があるデザインではないでしょうか。
偶然の産物なのかもしれませんが、古き良きものをリプロダクトしたりオマージュしながら其々に色を出していくのは
簡単そうに見えてとても難しい事だと思います。僕自身はあまりにデザインをいじり過ぎずに、ほんの少しエッセンスを
プラスするくらいの匙加減が好きで、オリジナル以上にジャングルファティーグの良さを引き出せるかどうかが選ぶ際の
基準になります。メルトンという冬に対応出来る素材感で綺麗な印象になるのがとても良いとなと思っています。
ヴィンテージや古着が好きな方もそうでない方にも、袖を通して頂きたいジャケットです。

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