11月7日


SOWBOW    蒼氓シャツB

color       LT.INDIGO(FLANNEL)

price       28000+TAX

size        0   /    1    /    2    /    3 

SOWBOWの代名詞ともなっているシャツですが、コットン×シルクや九州の伝統的な生地を用いたものも
素晴らしいのですが、秋冬にリリースされるフランネルが個人的にとても気に入っています。
その理由としてミドルレイヤーとして軽いジャケット代わりにしても着れるというのが、この生地の一番の強み。
昨シーズンまでは濃紺のインディゴのみの展開だったのですが、今季はそれよりもやや薄い色目(LT.INGIGO)も
満を持してリリース。濃い色・薄い色とどちらも甲乙つけ難い色目なのですが、水色はインナーの差し色として
使い勝手が良さそうですし、秋冬の暗くなりがちなコーディネートにパッと映えて輝きを与えてくれる色。
デザインは前開き3型の被り1型あるのですが、今季は襟の大きさが特徴的なレギュラーカラーのタイプをセレクト。
ジャストサイズでインナーライクに使うのも良いでしょうし、あえてワンサイズアップで羽織るようなイメージで
着るのも、このシャツに関してはお勧めです。
フランネルの生地は想像よりも保温性が高く、お洗濯も気を使わずに洗えますのでデイリーウェアとして使い勝手の良さを
実感して頂けるのではないでしょうか。


トップの釦を留めても窮屈さの出ない設定で、釦を外すとややワイドに開くオープンカラーの様な見え方に。
大振りな襟で迫力はあるのですが、全体のバランスを整える事で主張し過ぎずまとまりのある表情に感じますし
ブランドらしさでもある一癖入れながらも、日常着としての平衡感覚をしっかりと持たせているのが
飽きずに着続けられる理由ではないかと。
様々な洋服を見て着続けてきたデザイン担当の藤田さんと、デザイナーの頭の中を具現化し調整する役割の吉村さん。
2人の絶妙な関係性だからこそ生まれるプロダクトだと思っています。


ゆったりとしたシルエットですが、軽さというのか重たさが出ないのには理由があります。
サイドのスリットを深く入れる事で、動いた時の生地の振れ幅が大きくなり、それが見た目の部分と着心地の
軽さに繋がっています。毎シーズン大体新作は1型(年に2型)のみをリリース。
1つ1つの製品に対する作り込みと素材選びに一切の妥協がなく、リリースされるアイテムは完成度が高く
その中でもシャツはブランドの顔として作り続けられているのも素直に納得してしまいます。
パーツに関しても有田焼の陶器の釦を用いて九州での物作りにフォーカスし、染色は宮崎県都城市で活動をされている
AURICOさんにお願いをしていて、色むらが少なく、色落ちもし難いというメリットがあります。
インディゴ染めというとクラフト感ある仕上がりのものが多い中、プロダクトらしい冷たさを持ち合わせているのが
このシャツの良さだと僕自身は感じています。


このシャツを最初に見た際には、凄く斬新で着こなしが難しそうだなとも感じていたのですが
ここ数年ずっと見続けていると、いつの間にかSOWBOWのスタンダードになっていて、お客様にもじわじわと
浸透していっている感覚が嬉しく、今では袖を通された方の反応がとても良くてリピートして下さる方もいます。
遠回りかもしれませんが信じて作り続ける事の大切さと、伝え続ける事の奥深さ。このシャツを通して改めて
自分達が大切にしたい事が確認できたとも思っています。
SOWBOWというブランドの服に込められた遊び心と知識の深さと、何より熱を感じる1枚だと思いますので
是非体感して頂ければ嬉しいです。

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