
ASEEDONCLÖUD Classic one-piece
color BLACK
price 35200-(TAX IN)
SIZE F




ASEEDONCLÖUD 2021 S/S workpermit 23 -shinshido-
心師とは人の心に花を咲かせる職人のこと
大道芸人と桜師の仕事をしている者
この仕事は代々続く仕事である
パフォーミング(大道芸人)は今の人の心に花を咲かせ
木こりとして桜を育てる(桜師)は未来の人の心に花を咲かす
今回はその中でも人見知りだった心師のお話
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ここ数日の春の陽気に、梅の花も勢いよくほころびはじめて、通りすがりの人々の足を止めます。
桜前線もスピードあげてあっという間に北東北に届きそうそうです。妖艶な桜色に包まれる季節ももう間もなく。
お花見をすることも叶わなかった昨年の春の訪れの中で構想をスタートさせた、-shinshido-という名のCOLLECTION。
社会の混沌とした雰囲気の中で少しでも明るい未来を描きたいと、人から人へと心に花を咲かせる職人像を
花咲か爺さんのイメージから派生させて、桜の花を咲かす事が出来ず大道芸や喜劇を追求する子孫として描きました。
繊細で好奇心旺盛な探検家のようなデザイナーである玉井さんの思考から作製された、今季の春夏の服たちは
誰しもが想像していなかった世界の中でも、だからこそ何か明るい気持ちや人が楽しくなるような事を想像して
生まれたものではないかと思います。



先日ご紹介しました”HANDWERKER”の黒のHERBALIST COATとはまた違った雰囲気の羽織にもなるワンピース。
この形は元々はブラウスとして作製されたものがとても人気で、そこから形を変えてワンピースとなってから
ここ数シーズン続けて展開されているものの一つ。
ブラウス時代から欠かさずオーダーしていてますし、とにかく形が絶妙にロマンチックなところや着るとたちまち
心が躍る服なので、洋服で気分を上げたい時や気合を入れたい時には、このワンピースを着て欲しいと思います。
シャツ型で下部分は比翼釦になった前開きワンピースなので、着方も好きなように楽しめる一着。
今回は無地2色(黄色と黒)と、得意のオリジナルの総柄の全部で3つの色柄の中から、無地の黒と柄をセレクト。
既にプリントの方は完売となっておりますが、同じプリントアイテムは他のモデルでも入荷していますので
ぜひ店頭でご覧ください。




ピシッと見える襟ではなく柔らかな印象に映る微かにラウンドした襟の形や、肘が隠れる6分ぐらいの袖丈で
ほんの少しだけ膨らんだ袖と袖口のプリーツ。この可愛さと甘さのさじ加減が特に素晴らしい。
ウエストの位置にランダムなタックを配することで、きゅっと引き締める部分とふわっとした部分のバランスが良く
さらに両サイドにはゴム素材の紐が付きますので、前と後ろどちらかで結んだり、そのまま垂らしたりと
シルエットを気分で変えながら着て頂くのもお勧めです。
個人的には前開きにして、Tシャツとデニムに合わせてラフに羽織るぐらいの着合わせが好きですが、
釦をきちんと留めて可愛い靴下と、バッグと靴もちょっとよそ行き感のあるもので組み合わせる日も
あると良いなぁと思います。




生地は緯糸に綿シルクの糸を打ち込んだ、肉厚の綿シルクタイプライター。
物語の主人公が作業着としてアウターやボトムにも使える様な生地感をイメージして、一般的なものよりも
より強くぎゅっと詰まった質感のタイプライター生地に仕上げています。
適度な厚みとさらさらっとした質感は、作業着仕様と言えどもとてもしっかりしていて上品な肌触り。
ワンピースとして綺麗な印象で畏まった場に着る分にも、違和感なく取り入れて頂けるのではと思います。
真っ黒だからこその美しさと、アクセサリーなど他の部分に華やかな色を添える事で、それぞれの良さが輝き
際立つのではないでしょうか。
なかなか状況は変わりませんが、季節の移り変わっていく美しい瞬間をそれぞれに心寄せ合って楽しんだり、
そんな空気になったら良いなと思います。
2021/04/02 | 4:46 PM | ASEEDONCLOUD

ASEEDONCLÖUD HW HERBALIST COAT
color BLACK
price 36300-(TAX IN)
SIZE F SOLD


今日は朝から厚い雲が空一面にびっしりと敷き詰められて、大きな雨粒が屋根を鳴らしています。
無理に出掛けることせず温かな飲み物を片手に、静かに溜め込んでいた本を読み進める日曜日も最高です。
冬から春にかけては天候が良いと意識せずとも活動的になりますが、毎日がそういう訳にはいかないですし
こう心落ち着かない時などは気持ちを切り替えて、心と身体をゆったりと整える日を設けるというのも、
当たり前に日常を過ごす上では大切な事だと思います。
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ASEEDONCLÖUDのコレクションラインとは別に、普遍的なワークウェアをイメージして作製される”HANDWERKER”
ドイツ語で”職人”を意味する言葉で、2018年秋冬から其々の全く異なる分野で活躍されている本当の職人の方に
スポットを当て、デザイナーのイメージと擦り合わせながら実際の作業着として具現化するシリーズを継続して展開。
今回はセラピスト・フレグランスコーディネーターで、”fragrance yes”の名前で植物療法をベースに活動されている
“山野辺 喜子”さんのユニフォーム兼、店舗でも着用出来るアイテムとして前後の両面で着られるワンピースコートを作製。
デザインソースはヨーロッパの医療着のイメージとメディカルコートから取り入れ、一見するとスモッグの様な
クラシカルなワンピースの面と、前開きでさらりと羽織る春コートとしての機能性も兼ね備えた機能美に溢れる仕上がりに。
女性らしい可愛らしさがありつつも背筋がきゅっと伸びる様な緊張感も持ち合わせていて、オンスタイルとしても
活躍しそうですし、お休みの日にお気に入りのデニムにTシャツを着てさらりと羽織る位でも十分だと思います。


先ずは表面ワンピースとして着用した場合に、首元の立ち上がる襟の美しさが目を惹くポイントに。
ベルトを使って緩やかに広がるAラインにメリハリを付けて着ると、見た目の印象ががらりと変わります。
ASEEDONCLÖUDが以前から得意とする前後ろの無いデザインが見事にマッチしていて、選んだリネン100%黒の生地も
アンティークドレスの様なクラシカルで奥行きのある雰囲気をより一層引き立ててくれる効果があります。


肩のラインは少しだけドロップした位置で、腕周りから袖口にかけて綺麗に納まり良く設定。
作業する際にも動きやすく邪魔にならない様に工夫されていて、袖口はキツさを調整出来るように2つの釦が付きます。
山野辺さんが良く使う道具(ガラス棒・ヘラ・ペン・精油をふき取る為のティッシュ)を無理なく収納する事が
出来るようにと配されたポケット位置や大きさも、実際に使う人の意見を取り入れることで仕上がった服は
いざ袖を通した際に、あ!という閃きがありますし、細部に心配りが感じられて嬉しくなりますね。


活動のシーンによって切り替えが出来るようにと、前後で異なる着こなしが楽しめるのですが
後ろ釦のディテールがお好きな方には、この背面の見え方はぐっとくるのではないでしょうか。
釦の数が多いので、この着方で脱ぎ着する際はちょっと大変かもしれませんが、釦を幾つか外して
頭から被って頂くと楽ですし、ボトムにパンツを合わせるのであれば、裾の部分の釦を全部は留めずに
動き易さを重視して着たりなど、いろいろな着方が出来る服の特性が最大限に発揮されて良いと思います。



実際にこのコートを羽織った時に、あまりにもリネンの生地の雰囲気が良く着た瞬間にオーダーを決めました。
また、色に関してもこのリネンは黒との相性が抜群に良いような気がして、黒一色で。
生地面積も大きくて、これからの季節には少し重たい印象になるかと思いきやそんな事はまったく無く、
光に当たると薄っすらと透けるぐらいの軽い生地感なので、和らいだ黒には仄かな清涼感が漂います。
シャツ型の前開きのコートワンピースを持っているのですが、今時期の様に暑かったり寒かったりで
微妙な温度調整が必要な時や、半袖やシャツだけではちょっと物足りなさを感じる時の羽織として
とにかく重宝しています。着丈も同じくらいで羽織る事が多いですが、時々釦もぴしっと留めて腰紐も締めて
ワンピースとして着ると、同じ服とは思えない印象の違いが出せるのも着ていて楽しいところです。
HERBALIST COATはさらに前後でも着られるという、バリエーションが一段と広がるコートですので
ぜひインナーやボトム、さらにはバッグやアクセサリー、靴下や靴などを季節や場面で変えたりしながら、
色々な着合わせを試してみていただけたら嬉しいです。


しっかりとワークウェアとしての機能性を持ち合わせながら、美しく品のある凛とした佇まいの両面を
こうも絶妙なバランスで表現できるのは、ASEEDONCLÖUDだからこそ。
実際にお仕事の場面でこのHANDWERKERの服を着て下さっている方もいますし、先日ご紹介しました
WIDE TROUSERSも実際に履き心地が良くて・・・と生地違いでも選ばれる方がとても多いです。
普段着として気を使い過ぎずに着れて、カジュアル過ぎない服装という絶妙な塩梅のコートワンピース。
陽射しが気持ち良く感じられる気候に、黒の引き締まったリネンの心地好さを体感して頂ければ嬉しいです。
2021/03/21 | 3:09 PM | ASEEDONCLOUD