2月27日

STYLE CRAFT WARDROBE   COAT♯25

color     GRAY

price     55000-(TAX IN)

SIZE     Ⅱ    /     SOLD

玄関を開けると目の前には石のように硬くなった、大きな”氷の塊”があちらこちらに転がっている朝。
真夜中にどこからか聞こえた”ドゴッドゴッ”という音の正体がわかりました。
昨日の強い雨で屋根に残っていた氷が一気に融けて軒下に落ち、久し振りにキレイに屋根が見えます。
こういう1つ1つの出来事が長かった冬の終わりを告げるように、そして少しずつ春を迎える準備を
3月~4月の頭ぐらいまでしていくんだなぁと、地面から小さく盛り上がった水仙の芽を見て思いました。

春物のコート類は殆ど展開していないのですが、以前から気になっていたナイロン素材。
昨年にたまたま入った古着屋さんで質の良いナイロンコートを手にしてから、その使い勝手の良さと軽さ
持ち運びに便利な事に気付かされ、納得いくものがあれば提案をしたいと思っていたアイテム。
STYLE CRAFT WARDROBEの洗練されたデザインのコートにナイロン素材を組み合わせることで
より軽快な印象をプラスし、視覚的にも実際の重さも気にせず袖を通して頂けるのではないでしょうか。

当たり前ですがナイロン自体に保温性はありませんが、いま時期であればインナーにカシミアのセーターや
裏起毛のスウェット類を組み合わせて、首元に温かいストール類をぐるりと巻いて。
ナイロンの軽やかさに加えて冷たい風と少々の雨であれば充分に防いでくれるので、レインコートの様な感覚で
着用が出来ます。一度ナイロンの機能性を知ってしまうと。。。盛岡は寒い場所なのは間違いないのですが
風がしっかりと防げれば、案外着れる期間と機会は多くあるなと感じています。

裏地は付かない1枚仕立て。
首元はドッグイヤーの様なデザインで釦を留めることが可能。
肩から袖にかけてはスプリットラグランで可動域をしっかりと確保し、多少肉厚なインナーを着てもストレスはありません。
季節柄、前述でも書きましたが裏起毛のスウェット位までが心地良いと思います。
両サイドに深く入るスリットは、椅子に座った際に生地が逃げるように工夫がされていて、プラスしてパンツポケットへの
アクセスもし易いように工夫がされています。コートとして見た場合に特徴的なディティールに映るかもしれません。

北東北の春の過ごし方として、アウター自体に保温効果を持つものを着るのか。
もしくはインナーを暖かくしたり調整をしながら、コート類はしっかりと風を防げるものを選ぶか。
手っ取り早く簡単に済ませるのであれば前者なのですが、それだと何となく変わりゆく季節に対して風情というのか
面白味が無くなってくると、段々と素材やらデザインの違うコートや羽織物の種類を増やしたくなるものです。
僕自身もナイロンに対して疑心暗鬼というのか、これで大丈夫なのかという不安を持っていたのですが
予想以上の活躍に寒さを怖がり過ぎていた事と、風を防ぐことで保温効果は全く違うという点に気付かされました。
春物のコートと言われると今シーズンはSTYLE CRAFT WARDROBE COAT♯25のみのセレクトですが
素材・デザイン素晴らしいので、季節の狭間を埋めてくれる存在に役立てて頂ければ嬉しいです。

1月18日

STYLE CRAFT WARDROBE  PANTS♯8

color     DARK NIGHT

price     35200-(TAX IN)

SIZE     Ⅰ    /    Ⅱ    /    Ⅲ

最近は夜ご飯の事ばかりを考えて毎日を過ごしています。
今はちょうど野菜の端境期で、スーパーに並ぶ野菜は殆どが温暖な地域から送られてきたものが主力。
地元の食材はと言うと、寒締めほうれんそう、白菜、大量に並ぶリンゴ、プラス八幡平の方で採れるキノコ類。
けれど常に何でもある状態も良いと思う反面、耐え忍ぶような精神と少ない食材を使っての調理も案外楽しく
最近は大根を使った煮込み料理に目覚め始めました。不自由なく過ごす事が全てではない気がしますし
この時期にあるもので出来る事を前向きに取り組むのも良いなと思っています。

STYLE CRAFT WARDROBEからデザインを一新したカーゴポケット付きのパンツが届きました。
以前にもニュアンスの近いパンツはラインナップされていたのですが、今回はポケットの大きさやシルエットなど
変更されていて、何にも当てはまらない独自の目線で作られたカーゴパンツに仕上げられています。
ワタリから裾にかけてのきつくテーパードをかけたシルエットは健在で、全体のバランスを納まり良く纏める事により
カーゴポケットの野暮ったさが良い意味で軽減されて、綺麗な穿き方が出来るのも面白さに繋がると思っています。

PANTS♯8の一番の特徴としてフロントの作りが一体型という点。
穿き口が筒状になっているので、僕自身もそうであった様に最初は戸惑いがあるかもしれません。
両サイドに付いたアジャスターをぎゅっと強めに締める事でウエストの調整が出来、それと同時にシルエットにも
変化が生まれます。ニュアンスとしてはイージーパンツを穿くような、けれどそうではないような。。。
デザインと機能性との調和を重視しながら作製されていて、どちらも偏り過ぎない所に落とし込んでいるので
当たり前にいつもと変わらない調子でパンツを穿こうとすると、直ぐには馴染めないかもしれませんが
ちょっとしたハードルも特に洋服好きな方には突き刺さる気もしています。

素材はイタリアのlimonta社製のコットンツイル。
超高密度に織られた生地で光沢があって、色は黒に近いネイビーです。
横から見た際にはワイドなシルエットに感じますが、正面から見ると案外スッキリとしているギャップも
PANTS♯8の特徴かもしれません。

構造的な面白味と極端且つ大胆なシルエットと、大きく2つの顔を持つカーゴパンツ。
自分自身の固定概念になりつつあるカーゴパンツの野暮ったい印象と無骨な表情という当たり前に定着している
イメージを緩やかに解してくれる様な感覚を持たせてくれる1本。
もう少し気温が上がる頃にはコットンニットを合わせたり、ナイロン系の羽織物を合わせると大人っぽく洗練された
着合わせが出来るのではないかと思っています。

明日19日位までが小寒と呼ばれる寒さの入り口とされていて、その先に寒さが更に厳しくなる大寒が待ち受けています。
まだまだ冬の服装とお付き合いする時間はたっぷりとありますので、焦らずに今の気候に心と身体がフィットする様な
洋服を提案していければと思っています。STYLE CRAFT WARDROBEの21AWでオーダーした製品は全て出揃いましたので
店舗改修後の27日(木曜日)から、是非店頭でご覧頂ければ嬉しく思います。

1月10日

STYLE CRAFT WARDROBE   PANTS♯7

color     FLANNEL DARK NAVY

price     37400-(TAX IN)

SIZE     Ⅰ    /    Ⅱ    /    Ⅲ

今日はとても暖かく、風もなく穏やか。
背中に御守りのように貼り続けているホッカイロを貼り忘れるくらいに、心と身体を緩ませながら
過ごす成人の日。新成人のみなさまおめでとうございます。
明日からはがらりと気候が変わりそうなので、今日の穏やかな佳き日を楽しみたいと思います。

STYLE CRAFT WARDROBEから柔らかいフランネルを用いたウールパンツが届きました。
V-SHIRCKET、JACKET♯3と同素材でセットアップでも着用が可能。たまには雰囲気を醸し出す服装もありではないかと。
かと言ってそこまで緊張感のある素材ではないので、ラフにトップスをスウェットなどで合わせても良いでしょうし
ネイビーのフランネル生地は使い勝手と汎用性の高さで選んだ素材です。
ウールパンツは暖かみと引き替えに何となくハードルを感じる方もいらっしゃると思います。
素材のタッチが奇麗になればなるほどに、難しく感じられる。それが普通です。
デニムやチノなどのタフで気軽に扱えるコットン素材と比較するとお洗濯や耐久性という部分では素材の特性上
圧倒的に劣ってしまうのは必然。それ以上に見た目のにおける上品さとか洗練された雰囲気柔らかさ暖かみという
機能と作用の性質にどれ位の比重を傾けるかがポイント。
ですので、僕自身の中では無理に手にする必要はないかなと思っていて心に余裕というのか服装のバリエーションの
広がりや、その季節ならではの素材を感じたいという方には面白い存在になるのかなと思います。

選んだカタチはSTYLE CRAFT WARDROBEが提案するパンツの中では、最も癖がないPANTS♯7を選びました。
大まかなシルエットとして太過ぎず・細すぎずで、裾に向かって緩やかにテーパードをさせて納まりが良く
股上は深めに設定されているので、ぴったりする部分は殆どなく身体と生地との間に空間の多いパンツになります。

デイリーに穿くようなパンツとは全く異なる穿き心地で、固定概念を無くして別物として捉えて頂くと
徐々に自分なりのスタイルに馴染んでいくような感覚があります。
素材とデザインと2つのハードルがあるのですが、この辺りの感覚をクリアしていくとパンツに対しての
自由度は大きく広がりを見せてくれると思いますし、日本には四季があるので旬の食材を食べることと同じ様に
その季節に合わせた服装、素材を身に着けるというのは気持ちにもメリハリとその人自身のマインドであったり
良いリズムが生まれる気もします。

2021年の秋冬に仕入れた商品の中でも特に力を入れた素材がネイビーのフランネルでした。
僕が考える服装の難しさは、真冬のピークを越えた先にある暖かな季節までの繋ぎの洋服。
約2カ月位はあるでしょうか。お店には次のシーズンの春夏商材が並びはじめるのですが実際に着るのは当分先。
春のコートやジャケット類はこの土地では上手くマッチするモノが殆どないので、あまり力を入れていません。
秋冬に着るものが丁度良く、厚すぎず薄すぎずのフランネル生地は季節が移行する間に保温性とウールに振り過ぎない
見た目のバランスがしっくりくるのではと思い、実験的な意味合いも含めてお店に並べてみました。

サイズ展開はⅠ・Ⅱ・Ⅲの3サイズフルサイズでの展開。
フロントはZIPでウエストのベルトループが8個付くので、ぎゅっと絞ってもシワが出難くすっきりとした佇まい。
ウエストの単純な数値だけのサイズ感で選ぶのではなく、ワタリ幅やお尻周りのゆとりをどれだけ持たせたいかによって
落し所を見つけて頂ければ嬉しいです。

12月17日

STYLE CRAFT WARDROBE   T-SWETER♯2

color     BRONZE

price      22000-(TAX IN)

SIZE     Ⅰ    /    Ⅱ    /     SOLD

冬至まではもう少し。
2時を過ぎたあたりから、何となく空が暗くなってきているような気がしてあっという間に真っ暗に。
冬期間は17時閉店にしていますが、17時でも十分に夜ではないかと思う位に静けさと闇に包まれた気分。
これが夏になると同じ時間でも明るく人も活動的になるから、季節があるというのはある意味とても面白いものです。
今は早寝遅起きを心掛けて、身体の赴くままに無理をし過ぎずにゆったりと過ごしたいと思います。

STYLE CRAFT WARDROBEから新素材のパイル裏毛を用いた”T-SWETER♯2″と”CARDIGAN♯4″が届きました。
ブランドのアイコン的な存在になりつつある”T-SWERER”ですが、デザインが2種類あってrasikuでは
ここ何シーズンかは肩のラインがラグランスリーブになっているタイプをセレクト。
見た目の部分と着心地もややリラックス感のある方が好みで、それが今の僕自身の気分なのかもしれません。
秋冬という事で温かみのある裏起毛したぎしっと詰まった生地感。厚みは中肉。
ミドルレイヤーとして使い勝手の良い丁度良い生地感になると思います。

生地感がしっかりとしている分、首の立ち方がいつもよりも高いイメージ。
袖と裾のテンションも伸びがない分、着用時に少しだけですがきつめの印象を受けます。
スウェットなので、洗ったりを繰り返すと生地が解れて肌馴染み良くなる過程も楽しみな部分。
今まで展開していた吊裏毛の空気を含んだふんわりとは真逆の生地感で、多種多様な生地による
特性が其々に違うのも洋服の面白い部分。ぎゅっと目が詰まった強さが際立つ仕上がり。
粗野に着る必要はないですが、新品の状態から着込んでいった先にも何か光るものがあるのではと
想像を掻き立てられる素材です。

色は”BRONZE”というカラーで、オリーブとブラウンの間をとったような渋さのある色目。
今までT-SWETER自体はグレー・ネイビー系を中心に展開してきたので、中間色は逆に新鮮。
着れる季節も冬から春の寒さが残る時期(4月中旬頃)まで活躍しそうな、あって困らない保温力と
春の匂いが近づく頃には、フェードしたデニムやチノパンなどに合わせると調子が良さそうです。
季節を秋・冬・春と断定し過ぎずに、少しずつ移り変わる揺らぎの期間に合う洋服は何だかんだと結局のところ
最も重宝するので、この素材のT-SWETER♯2はきっと使い勝手の良い1枚になってくれるのでは。

スウェットというざっくりとしたイメージとはまた何となくニュアンスが異なる気もするのですが、
その限定し過ぎないくらいに曖昧で、且つ確固たるデザインに惹かれ虜になっている自分がいます。
ほぼ毎シーズン欠かさずに素材を変えながら展開していますが、お店に並べているFilMelangeの持つスウェットの
空気感とは大きく異なり、SUNSHINE+CLOUDとも似てるようなリラックス感のムードも持ち合わせながらも
全く違うベクトルと着方の出来る点。シンプルながらも奥行きがあって、付かず離れずの距離感がまた良し。
着続けていると、段々と自分自身の服装に対するバランス感覚が整えられるようなそんな存在。
初めましての方にも、リピートで素材違いでという方にもどちらにも自信を持ってお勧め出来る1枚です。

STYLE CRAFT WARDROBE   CARDIGAN♯4

color     BRONZE

price      37400-(TAX IN)

SIZE         /    Ⅱ    /     SOLD

何を羽織ろうかという悩み。何処に行くにも、その日の気温と寒さ、そして行く場所。逢う人。
その答えは永遠に見つからないのではと思う傍ら、もしかすると1つの選択肢でもあり答えに近いのではないかと
確信の一歩手前まできているSTYLE CRAFT WARDROBEが作り続けている”CARDIGAN♯4″
誰と逢うにも何処に行くにも恥ずかしくない、緊張感を持たせ過ぎないけれどもきりっとした佇まい。
手持ちのシャツがいつも以上に輝きをもって良さを発揮してくれるカーディガンは、滅多に出逢うことが出来ません。
ジャケットだと余所余所しい雰囲気になってしまいがち。
何よりネックとなるのが上からコートを着たりを考えるとより難しですし、それはそれでまた別物な気もします。
カーディガンですと上に羽織るコート類も選択肢が広がり、何よりも脱ぎ着がし易いというのが最も便利な所。
少し大き目のバッグを持って行けば丸めて仕舞えて、諸々のストレスも最小限で過ごす事が可能です。

こちらも肩のラインはラグランスリーブを採用。
ナチュラルに曲線を描く袖付けで、脱ぎ着するのが苦にならないというのもこのカーディガンの特徴。
シャツや中肉ぐらいまでの長袖カットソーが相性が良いですが、上記で紹介しました”T-SWETER♯2″との
アンサンブルでの着方も兼ねてから密かにお勧めしています。

前身頃のみ裏地(コットン)が貼られていて、生地が身体に張り付き過ぎずにふっくらとした見え方に。
毛足は長くないですが起毛をかけた素材。どっしりとした暖かみ、そして安心感を感じて頂けると思います。

僕自身もほぼ毎日羽織物について悩める日々を過ごしていますが、適度なアイテムを見つけるのに苦労します。
真冬とか防寒とか振り切ったスタイルであれば何通りも選択肢があるのですが、暑過ぎず(生地の厚みも含めて)
寒すぎずストレスを感じずに着膨れしない服装というのがとても難しい。
丁度良いなぁと思えるモノに出逢えた時は、本当に嬉しいですし素材違いで無条件に欲しくなってしまいます。
STYLE CRAFT WARDROBEのカーディガンは、様々な条件を心地良く包み込んでくれるような存在になってくれると
思いますので、冬という過酷な季節だけを思い込み過ぎずに季節の揺らぎに適応してくれる中間着を少しずつ着実に
増やして頂ければと。きっと何を着ようかという積み重なる小さなストレスからも解放されて欲しいなと思います。

12月7日

STYLE CRAFT WARDROBE   WADDED V-VEST

color     G.GRAY

price     50600-(TAX IN)

SIZE     Ⅰ    /    Ⅱ    /    

日々の運動不足を解消するために、ふと急に思い立って1日の中で朝・昼・夜と逆立ちをやりはじめたら
幾分体の調子が良い気がしているのは気のせいなのか。たまには走ろうかという思いも過るものの
ランニングは一番簡単そうでやっかいな事は、宮古サーモンハーフマラソンに出場する際に学んだ教訓。
先ずランニングする為のウェアに着替えるのが億劫になる(笑)くらいの飽き性なので、思い立った瞬間に
その場で直ぐ出来るというのが逆立ちの良さでもある。
いつか補助なしで歩けたら、それだけで別人にでもなった気になりそうだなと思いながら地面を見つめる。
毎日BLOGを書く事と逆立ちは、今の僕が続けていきたい(いける)習慣なのかもしれません。

STYLE CRAFT WARDROBEから久しぶりに中綿入りのベストをセレクトしました。
首元のデザインは変更されて、よりすっきりとして使い勝手の良さが増した印象。
今回はスウェットを合わせてみましたが、シャツとのコーディネート(春先にかけて)はVネックの存在が
より心地良い納まりに具合に感じて頂けるのではないかなと、冬を通り越し春を見据えていたりもしている。
マットな質感の落ち着いたバランスと、洗練されたデザインはブランドの一貫しているモノ作りの姿勢。
同ブランドの洋服で合わせてみましたが、個人的にはアメカジ色の強そうな古着のスウェットを組み合わせてみたり
統一感を無くすような着こなしが好み。シャープに着こなすのもそれはそれで格好良いですし、全然違う方向性の
アイテムを組み合わせる事で、意図しなかったところで深みが増したりするのも洋服の面白さだと思っています。

フロントのデザインが最も特徴的な部分。
スナップ釦で剝き出しにならない事で、見た目の印象がミニマムで無機質な空気を放ちます。
デザインを強調させずに、それがかえって強調して見えるのがこのベストの面白味に繋がります。

薄く中綿が入るので、モコモコとした雰囲気はなくインナーとしての要素の比率が高まるベスト。
ベストは暖かみが落ちるのではないかと心配する方も多くいらっしゃいますが、それはそうなのだと思います。
結局のところ、暖かみは空気の層をどれだけ作るかが鍵。ベストだけ見てしまうと寒そうに見えてしまいます。
上から風を通さないコートを羽織ったりする事により、本来持っている機能性を発揮するので
その微妙な駆け引きはあるはずです。あとは室内中心で働かれている方は、体幹が暖められると暖かさを
感じるというのは身に染みて理解されているのではないかと。
個々其々のライフスタイルによって分かれるでしょうし、ベストが万能という訳でも無いので日々の生活リズムと
服装の好みによって必要か不必要かで判断されるのが良いかもしれません。
僕は室内で仕事している事しかないので、自信を持ってベスト推奨派です(笑)

アウトドア系と言われるような機能性を重視したデザインは、それはそれで僕自身も良く着ますし単純に好きです。
それとは違って洋服としての機能美を意識したものは、案外心に刺さるモノが少なかったりします。
どちらに絞る必要もないですし気分によって使い分けをしながら、自分の気持ちと服装への落し所を探していくのが
醍醐味ではないかと。色んなベストを見たり探したりしても、この素材感でこのバランスは出てこないのではないかと
感心して見てしまいます。

STYLE CRAFT WARDROBE   PANTS♯5

color     STEEL

price     29700-(TAX IN)

SIZE     Ⅰ    /        /    Ⅲ SOLD

STYLE CRAFT WARDROBEのパンツと言えば膝下をぎゅっとテーパードさせた独特なシルエットの”PANTS♯5″
好みがはっきりと分かれるからこそ、好きな方にはとことん突き刺さる印象を持っています。
元々はデザイナーが好きで穿いていたリーバイスのパンツをイメージソースにして、野暮ったさとスッキリとした
2つの相反するバランスを見事に融合させて、やや歪さを残しながら成立させている点が特徴かもしれません。

選んだ素材は以前にご紹介しました“COAT♯18”と同じく、カツラギの硫化染めを使用。
印象としてはタフな素材感。着込んだ後に良い存在感を放つのは間違いなさそうで通年活躍する生地の厚みもまた
汎用性に繋がる部分ではないでしょうか。

バックポケットは大きなパッチポケットが左右に叩きつけられていています。
細身のパンツを作ろうという事ではなく、デザインがあってウエストに対してのバランスを考えた結果
この細さに落とし込まれた。という感じも好みな点で、ぽんっと置いてあったり引っ掛けてあるだけでも、
何となく気になってしまう存在感のあるパンツではないでしょうか。
固定概念に縛られずに、柔軟な発想と洋服を面白がって着て下さる方のアンテナには届く気がします。

出逢ってすぐに瞬発的に好きになるものとは違う、時間の経過と共に良い雰囲気に着こなせるようになる
そんなイメージのベストとパンツ。距離を詰め過ぎずに適度な間合いを楽しむこと、そんな風に付き合っていければ
物事は焦らずに長続きして、気付くと手放す事の出来ないような存在になっているのかもしれませんね。
サイズはどちらもフルサイズでご用意をしていますので、タイミングの合う時に見て頂ければ嬉しいです。

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