3月7日

3月もあっという間の一週間。
一面に爽快な青空の日が続いたかと思えば、再びグレーの重たい雲と強い風。
温暖と冬の寒さをいったりきたりと、まさに三寒四温の季節。
身体にもいつもの変わり目サインが出てるのも、自然の流れと受け止めて
逸る気持ちもありながら、無理せずバランスをとって過ごしていこうと思います。


盛岡の友人からご縁をいただいて出会えた、二宮在住だったり・出身の方々に教えてもらった場所。
気になる!となっていたところを後押しするかのように、先日展示会でお伺いしたところの皆さまからも
素晴らしい場所ですよとお聞きして、これは直ぐにでも訪れなければならないと呼ばれているような感覚で
お参りに行ってきました、相模国一ノ宮と称される寒川神社。
場所は高座郡寒川町というところにあり、地理的には相模川のそばで茅ヶ崎の少し北側に位置します。
車で進むにつれてのどかな街並みになりますが、抜けた瞬間にすでにその場の雰囲気が変わり
流れる様に境内の入り口から人が続々と行き来しているので、迷わずに辿り着くことができました。
年間に200万人もの参拝者が訪れるそうで、初詣に訪れる方の数は鎌倉の鶴岡八幡宮に次ぐ多さ。
神奈川県に住んでいた時に、何故この場所に気付かなかったのだろう。。。と
当時の自分に問いたいですが、その分、今まで知らずにいた神奈川県の魅力に触れるのは
とても嬉しいことだと改めて思いました。

寒川神社の正確な創祀年代は不明とされているそうですが、少なくとも約1600年前には
社殿が建てられたという記録があって、その歴史の深さと由緒は言い始めるときりがないくらいに
この場所がどれだけ著名な神社として、多くの人々が信仰した場所であるということは
その場に立った時の、ただならぬ気配からも感じ取ることが出来ました。
訪れた日は普通の平日だったのですが、そこだけは絶えず人が参拝に来ていたこと
人は多くいるけれど、場の空気は乱れずに粛々と流れていたことを考えると、
間違いなく寒川神社が持つパワーに関係があるのかもしれません。
更に、御祈祷をお願いする方の数が日本一というのも、人々にとって開かれた神社という認識が
定着しているのだと思いました。今回はご祈祷は断念し、その代わりではないのですが
護神札と、神棚セットをこちらで購入。
先日、無事に設置を終えて、何だか少し空気が良くなったのではないかと自己満足に浸っております。

寒川神社の何が凄いのか。。。という理由ではないですが、
八方除の守護神が、あらゆる方向からくる悪事や災難から守ってくださる
全国で唯一の神社だそうです。

※以下、寒川神社HPより
地相・家相・方位・日柄などに起因するすべての禍事・災難を取り除き家業繁栄・福徳円満をもたらす、
寒川大明神の全国唯一の御神徳です。大難は小難に、小難は無難に、そして吉事は最大に。
歩く先への恐れがなくなり、心晴れやかに毎日を過ごせます。
八方除は、あなたの未来を照らす、人生の羅針盤です。

特に自分自身が起業してからは神頼みではないですが、近所の気持ちが良いなと思う神社へ行き
その時々で、感謝や御礼を伝えたり平穏を願ったり、何気なく近況を伝えるような感覚でしたが
そのお陰で難しい場面などを乗り越えられたような気持ちもあります。
信じる信じないは其々だと思うのですが、先人の武将なども訪れていたと聞くと・・・
勝手にシンパシーを感じる訳です(笑)

寒川神社は相模六社と呼ばれる神社の1つで、この周辺に残り5つのパワーを秘めた神社があるとのこと。
残りの5つは以下になります。
□川勾神社(二宮)自宅から一番近い神社。逆に近すぎて行かないという事がないようにしよう。
□比々多神社(伊勢原)←は実はまだ行ったことが無いから、もう少し季節が良くなったら行こうと思います。
□前鳥神社(平塚)は目と鼻の先なので、タイミングでお伺いしよう。
□平塚八幡宮(平塚)先日通った場所にありました。街との空気と雰囲気が全く違っていたのが印象的でした。
□六所神社(大磯)隣町で先日知り合いになった方から、とてもお勧めと聞いています。

季節の祭典、中でも1500年以上続く祭りが在ったりもして、それぞれに魅力があると思うので
佳きタイミングで訪れてみようと思います。

3月2日

一カ月ぶりのBLOGの更新でしたが、気付いてくださった方がいるとは~
気にかけていただき、ありがとうございます。うれしいです。
3月からは動きもより軽やかに、更新頻度もあげていこうとおもいます。


前回の続き。
海とくれば、お次は山。
二宮町の一番のシンボルとも言える、吾妻山。
標高は136メートルと低く、約20分で頂上までいけるので、子どもも大人も誰もが楽しめるお山。
登り口が4カ所ほどあり、高台にある役場の横から登るルートのほかに
梅沢口・釜口・中里口と其々にちがう道のりで登ったり下りたりが出来ます。

引っ越してきてすぐ登りたかった吾妻山。
ですが、なかなか落ち着かなかったり天候が良くなかったりで行けずにいて
その間、とにかく土日ともなれば登り口付近を通ると、たっくさんの人が。
こんなに登りにくる人がいるんだねぇと、ちょっと驚きましたが、それには理由もあって・・・。

登られている方々の装いなどをチェックしていると、気軽なハイキングという雰囲気。
がっちりとした装備は必要なく、歩ける靴と飲み物。
あとはちょっとしたおやつでもあれば、準備は十分だと思います。
2月の終わりごろ爽やかな晴れの日に、やっと登ってきました!

自宅からは梅沢口が近いのと、その入り口が吾妻神社の入り口でもあったのでそちらから。
スタートからすぐに、あれっ想像していたよりも、勾配がけっこうきつい。。。(息が上がる)
所々に置かれているベンチに腰を掛けて水筒に入れてきたレモンジュース(二宮産レモン)を
飲んで呼吸を整えて、ゆっくり頂上を目指して歩きます。
途中、吾妻神社でお参りも出来るのでこれからお世話になりますと、ご挨拶をしてラストスパート。

たくさんの人が来ていた理由は、ちょうど菜の花が見頃の季節だったからですね。
僕たちは滑り込みセーフぐらいの咲き終わりの方でしたが、2月に見る菜の花の黄色と
空と海の青色に囲まれた世界は、もうとても不思議というか新鮮な気持ちでいっぱいです。
奥に見えるのは富士山。何処を見渡しても絶景です。
そしてこの心地良さを管理する体制がしっかりと整っていて、この日も朝から芝生を綺麗にしたり
スタッフの方が元気に挨拶をしてくださっている姿がとても印象的でした。
山頂付近に設置されたローラー滑り台も懐かしい・・・。遥か昔の記憶がぶわぁっと蘇ってきて
35年以上の時間が経って、今またこの場所に来たことも何かの縁だなと感じる時間でした。

帰り道は別のルート(中里口)から下りてきました。
こちらの道はコンクリートで補整されているので、比較的登り易い道かもしれません。
中里口から帰ると、その通りには誘惑が待ち受けています(笑)
以前から気になっていたのは、落花生専門店の”わたなべ”さん。
数種類ある落花生のお菓子のから幾つか選んで、二宮に落花生屋さんが多く点在する理由を聞いたり
その土地の文化を知るのも町歩きの醍醐味ですね。とても良い手土産に出逢えてうれしい。
そこから歩いてすぐにある、こちらも二宮のシンボル的な場所だと思いますが
パン屋さん・Boulangerie Yamashitaさんに立ち寄って、前回来た際に食べれなかったハンバーガーと
たっぷりのスープを思い切り頬張ってパワーチャージしました。
(近くに良いパン屋さんがあって、気軽に立ち寄って買えるというのは最高)
その後もふらふらと産直やら、干物屋さんなど二宮の町を探訪しつつ家路に着きました。
決して人口が多い町ではないので、何でもあるという訳ではないのですが
それでも個性がきらりと光る個人店が点在しているのと、高い建物が少ないので町と人の目線が
同じでいられるなぁと、そんな印象もあったりします。
自分なりの探検地図を少しずつ広げていって、来て下さった方にも楽しんでもらいたいですし
いずれ僕らも町の中で小さく光る、そんなお店の1つになれれば良いなと思ったりもした散歩道でした。

2月29日

4年に一度のうるう年。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

白鳥たちが長旅に向けた飛行訓練をする様子を眺めながら
僕たちも、旅立ちの準備をすすめていました。
旧正月の、ある意味スタートの日でもあった2月10日に盛岡を出発し
大きな荷物を運ぶ本引っ越しは14日にと、二回に分けての引っ越しを無事・・に?
なんとか、無事に!終えまして、いま、新天地での生活がはじまって半月が経とうとしています。

盛岡でもなかなかに古ぼけた家に住んでいましたが、二宮でお借りして住まいとなった家も
同じくらいの年数が経過している建物なので、古い家ならではのあるあるが次から次へと
押し寄せてきます(笑)1つ修理が終わるや否や、目覚めたかのように別の所で不具合が。。。
最初の1週間は、慣れているとは言えあまりにもイロイロが巻き起こり過ぎて
記憶が飛ぶくらいに気持ちが不安定だったのですが、その不具合にも慣れてきたのと
一先ずはちゃんとした食事と睡眠ができる状態にはあることも大きくて(大事)
気持ちに余裕が出てきたのか、こうしてBLOGも書けるようになりました。
そんな訳で、今の場所からのお便りを少しずつお届けできればと思います。

自宅の横道を抜けて、ちょっと急な階段を下っていくと、ものの3分で目の前は海です。
晴れた日には右手に箱根の山々が見えて、由利本荘を彷彿とさせるお気に入りの場所。
想像していたよりも、まだまだ寒くて風も冷たくて、すっかり南国ムードを想像していた
僕の感覚は大きく外れ、箱根方面は雪が降ることを思い出しました(笑)
それでも朝起きると太陽の陽射しが身体を包み、ビタミンDとパワーを補給。
気分が晴れなかったり、リフレッシュしたい時には海に行くのが日課となりました。
我が家のねこも、早々にハプニングがありましたが、何はともあれお日様の当たるいい場所で
コロコロしたり、気持ち良さそうに寝てくれてます。食欲もアップしています。(春だから?)
ネコもひとも、みんな元気です。

ちなみに、僕がほぼ毎日散歩に出掛ける梅沢海岸は遊泳が禁止されているエリアで。
湘南をイメージするような遠浅で砂浜が長く続く。。。という訳ではなく急に水深が10mぐらいになる地形。
サーフィンやマリンスポーツをする方々はもうちょっと東寄り、平塚や茅ヶ崎方面へ行かれるそうです。
その代わりに、水深があることで釣りスポットになっている梅沢海岸。
朝からお昼前くらいまで、小さな防波堤には釣りをする人がずらりと並んでいたり
釣り竿を持って波打ち際を歩く人が、おもむろに糸を投げる姿は見ていて豊かさを感じます。
釣り人の方に声をかけてみたら、この辺りでは今は太刀魚が釣れると!
せっかく近くに住んでいるので、海釣りをする。は早々に実現したいなと思います。
更に、砂地ではなく砂利が大半を占める海岸なのでビーチバレーは出来ません。が、
良い石がありますよ~。丸さが好みなものがありすぎて、散歩の度にぐっと我慢しながら
その日のとっておきだけを拾ってきたり。

まだ暮らして半月の場所。
春の気配もあってか、そわそわふわふわした部分と、少しずつ落ち着いてきた部分と
はじめましての気持ちと。ご挨拶をするように町を歩いています。
もう一カ所、ご紹介したい景色があるので、続きはまた。

1月29日

みなさま、お元気ですか?
雪のない盛岡。冬の風物詩、白鳥たちは少し前から大所帯で富士見橋のそばを寝床に
のんびりと過ごしていますが、なんだか旅立ちも早そうな気配です。
いつもの景色やリズムとは異なる、春のような1月に、ちょっと拍子抜けだったり
物足りないような感覚でお過ごしの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
出来れば、穏やかな冬を楽しんでいてくださったらいいなと思っています。

僕達は1月14日にお店をCLOSEしてから、約2週間。何かを振り返る暇もなく
勢いのまま、お店と自宅の片付けを並行しながらの日々を送っておりました。
12年間蓄えてきた様々なものたちに唖然としつつ、この短い期間にリサイクルセンターと
自宅を何度も往復しながら、時々腰のダメージを癒すために温泉に通ったりしていました。
お店の方の様子は、昨日仲間の力も借りて、無事に全ての什器を搬出し終わりました。
真っ新な空間に感謝の気持ちで、ピカピカにしてお返しできたこと
昨日がとても良い天気だったこと、最後まで清々しい心持ちでいられてよかったです。
あらためて、気持ちを寄せてくださった多くみなさま、ありがとうございました。

そして、1月29日は12年前にrasikuがお店をオープンした日でもありました。
12年間もこの地で洋服を販売出来たことを、温泉に浸かりながら振り返ったりもしてみたのですが
月日があまりにあっという間に過ぎてしまったような気がして、あまり思い出せません。。。(笑)
ただ笑い、喜び、時に落ち込んだり、怒ったり、悲しんだり、人間としてのありとあらゆる感情を
この場所で体感し、かけがえのない経験と出逢いと時間が今の自分を作り上げているのだな
ということは、実感せずにはいられません。

盛岡から場所は変わりますが、何か物事や考え方が大きく変わるということはないのかなと思います。
未来が僕に期待していることをただひたすらに受け入れ、その要請に対して誠実に応えること。
人それぞれに異なる小さな1つ1つの選択をしたり、感じたり、考えたり、心を震わせたり
その積み重ねが唯一、他にはない、自分だけの道へと繋がっていくのだろうなと思いますし
それが交差したり、滲んだり、響きあったりもして、自分の世界が彩られていくこと。
そんなささやかな日々を今日もこれからも変わらずに、わくわくしながら生きていきたいです。

二宮町での暮らしが、まだはじまってはいませんが、面白くなることは間違いありません。
次のお店は6月オープンを目標に、これから少しずつ内装のことなどを考えたりしながら
その土地が持つエネルギーや風土を感じられるような場所を作りたいと思っています。
こちらのBLOGで不定期的に、店舗の進捗状況や二宮町の魅力をお伝えしつつ
またお逢いきる日を心より楽しみにしています。
引っ越しの日に大雪にならないことを祈りつつ。。。

新しい場所へ 最終回

2024年1月14日、盛岡ではじまったrasikuの営業は、本日が最終日となりました。
小さなビルの二階にひっそりと、まったく何も分からずに勢いのままにスタートした洋服屋が
縁あって関わってくださった周りの皆様のおかげで、12年間もお店を続けられたこと
どれだけ言葉にしても足りませんし、今は感情も言葉もまとまらないのですが
とにかくたくさんの方々のお顔が思い浮かんでいます。

心強い伴走者cartaさんの出張喫茶とともに、いつも通りにオープンした今日も
たくさんのお客様にお運びいただきまして、本当にありがとうございました。

とにかくずっと自分たちが洋服と人生を楽しむことで、目の前の誰かひとりでも
ちょっとハッピーに、心が晴れやかになってくれたら良いなと思いながら
毎日変わらずに、お店を開ける。ということを続けてきました。
積み重ねでこれだけの時間を皆様と共有しながら、笑い合って過ごせたことを
今後も変わらずに、続けていければと思います。



BLOGを楽しみにしてくださっているという言葉を度々いただき、
正直一番自分の中で苦手としてきたBLOG・文章を書くということも
続けていると、興味を持っていただけたり、楽しんでもらえるんだなと
とても励みになりました。
引き続きHP内のBLOGは、マイペースに更新を続けていこうと思いますので
新しい場所の景色や、おすすめの場所、次の店舗の進捗状況などなど
お暇な時にでもちらっと覗いていただけましたら幸いです。

それでは、また何処かの場所でお逢い出来ることを、とても楽しみにしています。
みなさまと、みなさまの大切な人・生き物の続く毎日が美しく幸せでありますように。

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