KAMAKURA
昨日・一昨日と連休を頂きまして、展示会後の翌日ちょっと懐かしの場所を訪ねてみました。
場所は『鎌倉』
僕が20歳まで過ごした地元を、今一度、客観的に見てみたいと思っての旅です。
住んでいた頃は特に嫌いでも無く、なんとなく、当たり前の様に過ごしていた場所なんですが
ふと、自分が生まれ育った地元の事を自分もあまり分かっていないのでは?
とここ最近感じていたのです。
自分が岩手で暮らすようになってから、この街が凄く心地良くて
自分達にとってもとてつもなく大切な場所となっているのですが、
良いなぁと思う反面、どうにかしたいという事も多々あります。
もっと沢山の方に岩手や盛岡を知って頂けたらという想いや、地元の人が地元を好きになって
いつか街を出たとしても、また戻って来たいと思える街であったら・・・または、
盛岡や岩手の人が、別の場所で活躍をする。その基盤がしっかりと作れる場所であったら。などと
大袈裟かもしれませんが、地元を誇りに思う事の大切さを凄く感じる様になりました。
なので、自分自身も今一度、鎌倉を訪ねてみようと思いました。
それにしても、
マンションなどの建物は色々と変化していたけれど、土地の空気感や匂いは変わっていなかったなぁ・・・
今回は時間がタイトだったので、予め調べておいた自分達行ってみたいお店をピンポイントで回るコース。
以前も多いとは感じていた観光客の方が、より一層増えたように感じた鎌倉駅前。
時期のせいか?平日ですが、修学旅行生や外国人観光客の多さに、圧倒・・・。汗
当然かもしれませんが、それに応えるように路面店のお店は空き店舗が殆どない状況でした。
アーケードを歩きながら感じたこと。それは、かなり独特な雰囲気のお店も多いのですが、
大小様々なお店が、新旧入り乱れつつも一緒に街を盛り上げている様子。
ちょっと脇道を入れば、混雑もなくなり落ち着いた雰囲気の住宅街。
知る人ぞ知る様なお店も、あるようです。
こんなにも狭い場所を通り抜ける江ノ電と線路は、風情があって子供の頃から好きな景色。
ちなみに僕は、撮り鉄でもなく乗り鉄でもない・・・ただの電車好き。
旧い線路や鉄橋にはちょっとテンション上がります。
鎌倉を走るバス「ポニー号」コンパクトなサイズ感がウリです。
盛岡市内循環バスの「でんでんむし」といい勝負!
どことなく、盛岡と鎌倉・・・共通点がありそうです。街には、昔ながらの趣ある建物が残っています。
盛岡で店をやりたいと、感覚的に思ったのもどこか通ずる部分があっての事・・・
だったのかもしれません・・・
一通り鎌倉駅周辺を散策し終えると、江ノ電に乗車し、一路海を目指しました。
久しぶりの海。
潮の香りが始めはキツく感じたものの、徐々に懐かしさに変わります。
雄大な海にテンションが上がってしまい、一人水に足を付けるという行為まで。
盛岡の岩手山と、街中を流れる川も最高ですが、海もまた良いものです。
海をいつでも近くに感じられる事の有難さと、そして時として危険でもあるという事。
当時の僕は当たり前過ぎて何にも気付いていなかったなぁ・・・
しばし懐かしさに浸った後、革靴で砂浜は歩き辛い・・・などと言いつつ。笑
線路沿いへと戻ります。
歩いているとふと線路挟んで反対側に、お店があります。
線路を渡らなければ行けない場所に、雰囲気抜群の古道具屋さん。
お店へと、渡る途中で撮ったのが上の写真。凄い所です。格好良い。
そんな鎌倉は、紫陽花が丁度見ごろを迎えていました。
変わった場所、変わらない場所。
やっと、今だからこそ分かる鎌倉の良さも幾つもありました。
今はこうして、単純に盛岡が好きでここでお店をやっていますが、
色んな土地を見て知る事で、また違った角度から、考えられる事や出来る事
特に、こういった地方にはまだまだ可能性が沢山あると改めて感じました。
誰にとってもやっぱり「地元」は特別な存在で在り続けると思います。
かと言って、そこに固執する訳では無く、今自分が居る場所で
大切に想う場所や人に向けて何が出来るのか・・・
それを考える為にも、自分のルーツを振り返り感謝する事に意義があると思う。
そう思えた有意義な時間でした。
ここで見たり感じた事を、自分らしくお店で表現していこうと思います。
鎌倉もまた行きます!!