3月22日


″COMFORTABLE CLOTHING″

COMFORTABLE CLOTHINGとは単に着心地の良い日常着ということではありません。
それは「着流し」の感覚であり、着ている人と服の間に生まれる空気感、雰囲気を大切にすることです。
ブランド名″SOWBOW(蒼氓)″には人民や民といった意味があります。
特別な誰かの為のものではなく、人々の日常に寄り添うものであって欲しい・・・
そんな想いから名付けられたものです。

sowbow     蒼氓シャツ ONE PIECE COLLAR

color       久留米絣  

price       30000+TAX  

SIZE       0    /    1    /   2   /    3 SOLD
※身長178CM 体重63キロ 着用サイズ2 


今シーズンから新しくブランドが立ちあがった九州地方を生産背景に物作りをするブランド″SOWBOW”
福岡で行われた合同展示会で、奥の方に1枚だけ鮮やかな目を惹くブルーのシャツがラックに掛かっていて、
気になって声を掛けると、まだブランドとして動いている訳ではなく、これから少しずつ進めていく予定との事でした。
その時は別のブランドを紹介する為にブースにいたSOWBOWの吉村さんと、そこに掛けられていた一枚のシャツ。
偶然で奇跡の様な出逢いから約1年半、とても心待ちにしていた″SOWBOW”のシャツがrasikuに並ぶ日がきました。
僕がその時に出逢ったブルーのタイプは、また後日に入荷予定になりますのでお楽しみに・・・
九州の地で培われた伝統技法を用いた物作りとあって、素材には福岡県久留米市で作られている伝統的な織り物
″久留米絣″を。ふっくらとして厚地の生地感は他では味わえないような着心地と経年変化を期待させます。
大きめの迫力のある白い釦は、佐賀県で作られている有田焼。陶器ならではのクラフト感のある釦を組み合わせて
久留米絣にも負けない存在感とコントラストが生まれています。
生地は厚みがしっかりとあるので、丁度今時期からシャツの上に羽織るジャケットの様な着方が出来ると思います。
モックネックのカットソーや薄手のタートルネックを重ねて着るのも良いですし、シャツと捉えすぎずに
自分なりの発想を持ってきて頂きたい1枚です。


フロントのデザインはフレンチフロントを採用し、表側にステッチが入らないミニマムなデザインに作られています。
サイズ感はボックス型で身頃や袖周りなどはゆったりとしていて、身体とシャツの間に空間が生まれるシルエット。
そしてリラックス感のある着心地。
トップ釦を閉めても窮屈な感じはないので、インナーとのバランスで留めたり開けたりしながら頂きたいです。
襟だけ見ても通常のオープンカラーシャツとも違う雰囲気で、SOWBOWならではのオリジナリティを感じます。
自分自身も今まで色々なシャツを着てきたつもりでいましたが、他の何かに当てはまるような物が思いつきませんでした。
洋服に少しマンネリを感じている方などには是非袖を通して頂きたいです。。
いつもの見慣れたサイズ感やフィッティングとは一味違って、ざっくりとしたフィッティングによりシャツとの間に生まれる
ちょっとした空間が、もどかしくもあり時間の経過と共に自分のものにしていく感じが面白さに繋がってくると思います。
洋服の着方やサイズ感なども、洋服によってイメージによって変えられると引き出しがきっと増えるはずですし、
それが直感で選べるようになると、また色々と腑に落ちる部分が出てくるのではないでしょうか。
自分自身も、より柔軟な発想を持って服を楽しめたら良いなとSOWBOWのシャツを着て改めて思いました。


基本を知っているからこその応用があると僕は考えるのですが、基本が無くこのカタチを作ろうとすると何処か狙った部分が
透けて見えたり分かり易さが出てしまいがちですが、そういった部分を全く感じない所に惹かれました。
こういう物が作りたい。という気持ちがしっかりとあるからこそ、モノとしての完成度に繋がっていると思いますし、
ハンガーに吊ってただ置いておくだけでも服から意志を感じる様な、そんな雰囲気を纏っています。


背中のヨークは折り布背縫いを用いて、アシンメトリーなバランスでダーツを1つだけ入れています。
決して奇をてらうような縫製やデザインではないのですが、些細な部分がちょっと不思議です。
一見分からないような、気にも留めない部分かもしれませんが、洋服はそういう細かな事の積み重ねが、
袖を通した際の、フィッティングや心地良さなど、身体が受け取る情報に自然と繋がってくるのは確かだと思います。


着方としてはジャストサイズで合わせるのも良いですし、サイズアップで生地の落ち感を楽しむのも良さそうです。
サイズ0は作られていなかったのですが、女性にも着ていただきたいと思いお願いをして作製して頂きました。
こういったシャツを女性がさらりとデニムに合わせて格好良く着るのも良いのではないでしょうか。
サイズ0から3までの4サイズのフルサイズでの展開になります。


SOWBOWは博多織と小倉織の缶バッチも作製しています。
大きさは2種類。ジャケットやシャツに付けても良いですしキャンバスのバッグなどにアクセントとしても良さそうです。
まだ立ち上がったブランドなので、型数は多くありませんが、その分、1つ1つ独特なユーモアの詰まった服や小物。
その完成度の高さは自信を持ってお勧め出来ます。
是非店頭で実際に袖を通してみてください。きっと新しい発見がありますよ!!

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