10月26日


susuri     ピーテルワンピース

color       black

price       47000+tax 

SIZE        M


毎年、イベント&出張が集中する10月ではありますが、あっという間にあと残り数日になりました。
毎日が早送りの様で、なんだか日にちと曜日感覚が無くなりかけていたましたが、久しぶりに川沿いを
てくてく歩いてきたら、鉛の様だった体がすーっと軽くなったように感じて気分もすっきりです。
鮭の姿もやっと自分の目で確認出来ましたし、大銀杏の頭の色もちょっとずつオシャレになりつつあります。
忙しい時こそゆっくりと景色を見渡して深呼吸してみると、自分のペースというか感覚が正常に戻って
ふつふつと色んな欲求が湧いてきたりもしますね。
あの時オーダーして待ちわびていた靴もついに届いたので、今すぐにでも履いてお出掛けしたいです!

そうこうしていると年末の話から来年の話も耳にするようになったり・・・。
そろそろ年末にかけてイベントや飲み会、お出掛けの予定が決り始めている方もいると思います。
日常着と特別な日の装いのちょうど間、カジュアルにほんのりと古典的な美しさを上からまぶした様な、
独特な空気を纏うsusuriの服から、今シーズン惚れ込んだ生地の一つを使用した″ピーテルワンピース″
画家が着ていた様なスモックをイメージしたというワンピースは、生地の分量に対していざ袖を通すと
驚く程ふんわりと軽く柔らかく、袖口はたっぷりと丸みのあるシルエットが特徴的ですが、全体としては
そこまで大きく広がる訳でも無く、susuriらしい大胆さと潔さが随所に堪能できる一着に仕上がっています。

素材にはウールとリネンを使用していて、離れて見える大柄も近くで見るととても繊細で表情豊かな生地。
ウールの産地でも知られる尾州で織り上げられた物になります。
スモック型でデザインとしては一見可愛く映る反面、異素材のブロッキングにより素材の特性を活かした
凹凸のあるシャドーチェックの様な柄と、ふたつの素材の起毛感の違いからは、ただ可愛さや柔らかさという
表現がしっくりくるかと言うとまた少し違って、研ぎ澄まされた静けさの様な一面が交差して見えるのです。


両肩や前後の襟ぐりであったり、きゅっと絞った袖口には切り替えとパイピングで細やかな変化を付ける事で
黒に薄らと白が混じった優しい色目と少しふんわりとした空気を、その小さな変化により引き締める効果が
生まれているのだなと思うと、デザインの妙と言うか奥深さと複雑さを感じずにはいられません。


首元は紐で開き加減を調節できる仕様なので、気分によって開きを変えてみてください。
タートルを合わせてきゅっとすぼめてリボン結びは、まさに画家になったような気分ですし
開きを大きくして、インナーも開きゆったり目なものを合わせてうなじや鎖骨を見せると、
また印象が随分違います。袖口もゴムなので手首など肌をほんの少し見せてアクセサリーを添えてみたり
足元は靴下・タイツそして靴で色を足したり、バランスを調節したりするとより楽しく着られます。


ワンピースの中にはワンピースよりもやや短い丈の裏地が付きます。
裏地の無い裾の方、リネンの部分はちょっと透けて見えて生地のポコポコした柔らかい感じと
リネンのさら~と涼しげな感じのアンバランスさもとても良いなと思って生地に見入ってしまいます。
今回はインナーにモックネックのカットソーを着て、ワンピースの下には普段から良く履いている
墨黒のボトムを合わせてカジュアルに着てみました。(偶然ですが、ボトムの生地も愛知で織られたもの。)
ワンピース単体で見ると着て行く機会はあるかな・・・ともやもや考え始めてしまいそうですが、
個人的にはsusuriの服は、自分が着たい時やふつうに街の中の好きな場所に出掛ける時に着たい服ですし
着方や組み合わせやを変えることで、上品で淑やかな雰囲気で着る事も出来る服だと思っています。
あとsusuriの服を着るだけでふっと自分の中で何か切り替わったり、落ち着いたりもしますし
服を着替えることって見た目だけでは無く、内面にもずごく効果があるものなんだなと思って、
それを実感させれることが多いです。
何より秋の装いは冬よりも可能性が広がってますから、ただただ楽しんでいただけたらなと思います。

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