12月7日


MOONSTAR      GEN SUEDE

color            BROWN

price            30000+tax

SIZE             24   /   25   /   26   /   27


雨に混じって雪がちらほらと舞い散る、今日の盛岡。
やっぱり来たなという思いと、これでこそ冬という複雑な気持ちが交錯しています。
雪が振りはじめると路面状況の悪さからスニーカーを履く事が難しくなり、足元の選択肢がぐっと狭くなってしまいます。
僕自身は出来る事ならば1年中スニーカーを履いていたい気持ちがあるのですが、北東北に住んでいる限りは
12月から3月初旬頃までの約3か月間はソールの形状がしっかりとした革靴をローテーションしながら
冬道と格闘をしています・・・こればかりは仕方がありません・・
たまたま今年の春に九州に行った際に、合同展示会でふと目に留まったのが″MOONSTAR”が作る革靴。
以前にも同型のものを目にした事があったのですが、その時は表側のみの展開でスウェード素材はありませんでした。
スウェードになると全体に軽さが生じて、特にコートを着た際に見た目が重たくなり過ぎない感じが良いなと思いました。
見た目はワークブーツの様な井出達ですが、コバにステッチが無く、手に持った時にとにかく軽い。
冬道にも対応しつつ、気楽に履けるブーツを提案したいと思っていたタイミングにぴたりと当てはまりました。
早速、昨日の夜に降り積もって溶けかけた雪の上を歩いたり、走ったりと履き心地を含めてテストしてみましたが
想像をしていたよりも雪に対してぎゅっとグリップが効いて、冬靴としての機能性は十分に持ち合わせていると感じました。
機能性だけを追い求めてしまうと、洋服と合わせた際に見た目のバランスがどうしても崩れてしまう事が多いので
MOONSTARが作るGENはファッションという目線と機能性の両面を持ち合わせた素晴らしいシューズだと思います。


ラストはウエストのシェイプがなく、トゥにかけて丸くてボリュームを持たせた、サービスシューズや
ポストマンシューズを彷彿とさせるシルエット。
この手の革靴はグットイヤーウェルト製法もしくはステッチダウン製法が用いられる事が多いのですが
スニーカーをメインにしているメーカーならではの作りで、コバにステッチが入らないマッケイ製法とダイレクト製法とを
ミックスさせた珍しい作り方を採用しています。
コバにステッチが入らない事によって、靴全体がすっきりとした雰囲気にまとまって良い意味で男らしい無骨な雰囲気を
軽減し、スニーカーの様な感覚で履けるブーツは今まであまり見た事が無かったのでとても新鮮に感じています。


アイレットは4つ。靴紐は蠟引きのコットン平紐が付きます。
ソールとアッパーの繋ぎ目には木製の中底で繋ぎ合わされていて、ブーツの重厚な雰囲気を損なわずにいる点も◎


インソールはコルクソールを採用し、時間の経過と共に自分の足型に沈み込んできます。
ソールはMOONSTARがオリジナルで開発している凹凸のあるスポンジソールで、軽さとグリップ力に富んでいます。
接地面が広いので足裏で地面をしっかりと掴んでいる感覚があり、それは雪道にも効果を発揮し
冬靴としての機能をしっかりと果たしてくれるはずです。履き易さを優先すると紐靴ではなくスリッポンタイプに
どうしても甘えがちですが、紐靴にしか出せない雰囲気があるので、何足かをローテーションさせるのがお勧めです。
ソール交換はもちろん可能で、ある程度のタイミングで綺麗にしながら長く付き合って頂きたいです。
※ソール交換は1万円で交換の期間は大よそ2か月間になります。

茶のスウェードの靴は、カジュアルな服装には申し分ない相性の良さです。ミドルカットのブーツは裾から入ってくる                                    雪を防いでくれますし、足元を気にせずにガンガン歩けるのも気に入っている理由です。

元々は登山系のブーツやワークブーツなども好んで履いていたのですが、今の生活には少々オーバースペックに感じてしまい、ここ数年は殆ど履かずに過ごしていました。ようやく自分のライフスタイルに合うブーツが見つかったと思いました。         足が痛くなったり革靴の重厚な雰囲気が苦手という方にも、逆に靴好きな方にも、どちらにも気に入って履いて頂ける靴だと思っています。冬を楽しく過ごす為の1つの道具として、新しい靴を手にしてみるのも良いのではないでしょうか。

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