7→8


1月29日は「イーフクノヒ」→「良い服(衣服)の日」と勝手に決めてrasikuをオープンしてから
7年が経ちました。
今日までお店を続けられたのも、足を運んでくださるお客様の存在があってこそ。
本当にいつもありがとうございます。
そして様々なご縁で出逢った作り手の方と、その物づくりに携わるたくさんの方々と、
距離にかかわらず各地よりエールを届けてくれる方の存在に、支えられて生かされて
やってこれたと心の底から思うので、とにかく有難いなという気持ちしかありません。

7年の間に自分自身の中でずっと変わらずにいる事と大きく変わった事、どちらも同じくらいあって
こうしてお店をやらなければ、きっと気付けなかった感情に触れていることを実感しています。
昨日まで12日間もの長いお休みをいただきまして、それはとても色んな意味で大変なことではあるのですが
なかなか大きくレイアウト変更を行いました。
今までコツコツと蓄えてきたことを、物にだけでなくより空間に落とし込みたいという気持ちが高まりつつも
なんだかイメージがぼやっとしていて踏ん切りがつかなかったのですが、8年目を迎えるタイミングでもあり
周りの方にもたくさん背中を押してもらい、良いイメージになってきたのが年末ごろで、ここが良い時期かも!
と思い改装を決意しました。

お店をはじめた当初は、明るい内装よりもどちらかと言えば暗いトーンの什器や空間が好みだったのですが、
ここ数年で様々な場所に旅をしたり、景色を見ているうちに自然光が綺麗に差し込む空間に惹かれていくようになりました。
改装の希望としても一番に伝えたのが光が入り、風通しが良く感じられるようにということでした。
新しくなったお店は以前よりも奥行きと明るさを感じられるお店に生まれ変わったと思います。

もう一つ実はオープン時に外を歩く人にディスプレイを見せたいと思い、1枚だけガラスを変えた窓枠があるのですが
ストックに隠れて全く意味をなしていませんでした。
実はこの日の為に付け替えていたのではないかというくらい、お店から外の天候も一目で分かる様になり、
新しいお店の顔にもすっと馴染んでいるのをニヤニヤしながら眺めて過ごしています。

独立をしてrasikuをオープンした時は、ここまで感覚が変わるとは思っていませんでした。
好きな物や事は、そこまで大きく変わる事はないと半分決めつけていたような気もしますが
沢山の物に触れて、作り手の方やお客様と接しているうちに、段々と視野が広がる様になり自分で言うのも変ですが
物事を受け入れられるキャパが大きくなってきた様に感じています。開いて閉じてを繰り返していくうちに
世界観であったり見せ方、言葉や視覚での伝え方の引き出しを増やしていけるんだと、ここ数年でようやく少しですが
手応えと実感が出来る様になりました。8年目は新たな場所と方法で商品の仕入れを取り入れていこうと思います。
挫折や失敗をしながらでも、今までに出逢った事のない感性や感覚を積極的に受け入れて、また違った面白さや刺激を
この場所から発信していきたいと思っています。
この土地の景色や、街の暮らしに似合う装いの提案をしていきたいですし、たくさんではなくても誰かにとって
必要とされる存在になれるように、また今日からコツコツと面白がりながら取り組んでいきたいと思いますので、
ふと思い立った時にでも足を運んでいただけたら幸いです。

8年目のrasikuもよろしくお願いいたします。

                                      rasiku  佐々木 高広

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