タイ出張 忘備録

長期間のお休みをいただき、出張から戻ってまいりました。
お陰さまで激しく体調を崩すこともなく、ゆっくりと通常モードへ身体と頭を慣らしているところ。
気が付けばあっという間に月をまたいで3月に突入。
暦の上だけじゃなく、目の前に春の足音が近づいているなという気配がそこかしこに感じられます。

お店を続けていると、時に自分達の予想を超えるような、でもそうなるような予感がしていたような
そんな不思議なご縁に導かれることがあって、するすると事は動きはじめたので、その流れにのって
今回は国内ではなく、東南アジアに位置する経済成長の著しいタイへと旅に出る事にしました。
目的は現地での直接仕入と、自分自身を試すことで視野と感性を広げる。この2つ。

今回タイへはノックスクートというLCCを利用しました。
微笑む黄色い鳥が飛び立つ準備中です。
バンコクのドンムアン空港まで直行便で、約6時間50分のフライト。
チェックインカウンターの行列がすごいとの前情報通り、列に並ぶ事1時間弱。
無事航空券を受け取り、手荷物検査→出国審査までスムーズに終えたもののすでに疲労感。苦笑
時刻通りの出発、機内はほぼ満席。
早速LCCの洗礼を受けて膝が壊れそうになりましたが、自前の映画2本見て気を紛らわしたりしながら
ほぼ一睡もせず、何とか無事にドンムアン空港へ到着。
飛行機を降りた瞬間から、むあっと暑い空気に包まれ、着てきた上着類の役目はここで終わりです。

着いた時間は夜の19時過ぎ。日本との時差は2時間。
先ずは腹ごしらえと、空港内の飲食店で初めての注文を試みます。
それぞれのお弁当に、飲み物と思って、さっぱり目なキウイTEAを頼んだつもりが、出てきたのは
がっつり甘いイチゴミルクTEA・・・ご飯に全く合わない&ぬるい。
氷は気を付けて!という助言もすっかり忘れて氷入り。初っ端からやってしまいました。笑

なんとかお腹も満たされ、空港からホテルへ。
タイの移動手段はバス・電車・タクシーがメインで、時間も遅かったのでタクシーでホテルへ直行することに。
タクシーの初乗りは35バーツ(日本円で約120円くらい)で、日本よりもだいぶ安い。
行き先を伝えると、タクシーは(古いカローラ、色はどピンク)高速道路を130キロくらいで爆走し、
料金所では無言で手を差し出されたので慌てて高速代を払い、30分後に無事にホテル到着。
物凄いスピード感でしたが、料金はきちんとした値段だったので、良い運転手さんで本当に良かった・・・
その日は移動のみで疲れ果てて、すぐに就寝。


宿泊したホテル。プール付き。
朝9時過ぎで既に気温が35℃くらいまで上がるので、プールにも入りたくなる気候。
ホテルはいろいろと悩みましたが、目的のマーケットに近くて程よく綺麗そうなところを選択。
結果・・・とても良かった!
中心部からもちょっと外れた場所だったので、静かで落ち着いた街でした。
何よりホテルのスタッフの方の対応が素晴らしく、部屋も清潔で安心して休めました。

大通りに面した路地のあちこちにいるバイクタクシーの方々。
バンコクは渋滞が酷い街で、車の間をすり抜けていけるバイクタクシーは市民の足として欠かせないもの。
通勤で使う人も当り前。母親とこどもの二人を後ろに乗せたバイクタクシーもよく見ました。

バスは乗る意思を示さないと、停まってくれないそう。
今回は一度も利用しませんでしたが、チャレンジしたかった。
冷房が有る無しで運賃が違います。冷房無しは、乗降口のドアが開いたまま走っています。
バスの外装がレトロ感があって好きな感じでした。

荷台に人を乗せて移動するのは違反ではないらしい・・・結構街中で見かけました。
ノーヘルのバイクも、はじめは気になりましたが、すぐ見慣れてしまいました。
あと横断歩道を渡る際も、車やバイクが関係なく次から次へと来るので、待っていたらきっと一生
渡れ無さそう。はじめは気を付けながらちょっとずつ進んでましたが、3日目ぐらいにはタイミングを
合わせてすっーと渡れるように。

滞在中一番利用したのはBTSと呼ばれるスカイトレイン。はじめはキップを買うのも一苦労でした。
券売機はお札が使えず、その場合は人の居るカウンターで購入。
その為、利用客の多い駅(マーケットの最寄駅)では、必ず窓口に行列ができています。
その混雑を除けば、BTSは渋滞知らずでエアコンも効いていて、とても便利で快適でした。

公園をブラブラと歩いたり、途中で栄養補給を兼ねて搾りたて100%のザクロジュースを飲んだり。
公園の外側では早朝から屋台もやっていて、中に入れば健康器具?筋トレマシーンがたくさんあって、
沢山の人で賑わっています。
木々がたくさん植えてあり、ちゃんと水もまかれて手入れされていて、トイレもお金を払いましたが
想像していたより綺麗。
途中、屋台付近でキャーキャー騒がしいなと思い見ていると、ガサガサっと地を這う生き物が。
なんと、野生の?イグアナでした。驚愕。笑

中心部は建設工事中な場所も多く、とにかく車の排気ガスがすごいので、少し歩いているだけでも
若干息苦しさを感じます。現地の方と話した際にバンコクはこれでも随分と良くなった方で、
地方都市の大気汚染はもっとすごいとのこと。
今まさに発展途上という中で、環境汚染問題に関しては日本同様にこれからという感じがしましたが
ただ街や人からは何とも言えない勢いと言うかエネルギーに満ち溢れている様子はひしひしと感じました。

今回、唯一の観光らしい観光は3大仏教寺院のひとつ「ワット・ポー」のみ。
黄金の巨大な釈迦涅槃仏が有名で、通称・涅槃寺とも言われる寺院は観光客もわんさかいます。
ただ敷地面積がかなり広いため、見所からちょっとズレると、ゆったりとした広場が。
そこにはカラフルなタイルで装飾された美しい仏塔が立ち並んでいて、厳かな場所でありながらも
見た目はPOPで楽し気。空気ものんびり穏やかで、とても居心地が良かったです。

 


ワット・ポーの敷地内にあるタイ古式マッサージ体験の出来る場所。
タイで有数のマッサージスクールと、伝統医学センターとしても知名度の高いワット・ポー。
ここのマッサージは本当に素晴らしかった。値段もリーズナブルですし、おすすめ!!


タイの移動手段の1つ、トゥクトゥク。音の響きが良い。
値段設定は若干高め。それでもやっぱりせっかくだから乗ってみる。
吹き抜ける風が心地よく~と言いたいところですが、気温が35℃くらいあるので熱風が身体を襲います。笑
気分を味わうのには最高の乗り物です。配色も良し!


ご飯は基本屋台で。
屋台のおばちゃんが、これも入れた方が美味しいと言って辛いパウダーと旨味調味料を大量に投入(汗)
美味しかったですが、自分で味を調整して好きな落とし所を探す感じでした。
盛岡で言えばじゃじゃ麺に近いと言えば分かり易いと思います。パクチーと生もやしは食べ放題。


バンコク市内はナイトマーケットと呼ばれる、17時から深夜まで行われているご飯やお酒、洋服から雑貨まで
ありとあらゆる商品が並ぶ市が、週末を中心にあちらこちらで行われています。


その前に腹ごしらえ。
夕方過ぎても30℃近いのでビールが沁みます。
色々なお店がびっしりと在るのですが、僕らが探し求めているような商品を扱うお店はその中でも1つか2つ。
ウロウロ歩き回ってもなかなかここだ!という場所・ものに出逢わなかったのですが、
なんとか目ぼしいお店を発見!したのですが、なんと両替をし忘れていてその日の購入は断念。
明日も来ようと、後ろ髪を惹かれつつも帰宅。翌日に備えます。

翌日は僕らの最大の目的でもある「ウィークエンドマーケット」に足を運びました。
週末の土曜日と日曜日のみの開催で、出展者は何と2万店。想像が付きません。。。
灼熱の35℃の中をひたすらに歩き回ります。
迷路のように複雑になっている会場は、一度見た場所には戻れないと言われる程のマーケットで
飲食・洋服・雑貨・アート・古道具など、いろんな垣根を越えた世界最大規模と言われるフリーマーケットです。
土曜日と日曜日の2日間。このマーケットの中から自分達のアンテナに引っかかった物をピックしていきます。


想像以上の暑さに体力を奪われて、お昼を過ぎた頃にはぐったりするくらい物量と広さに圧倒されてしまいました。
1日目はとにかく見る、見る、見るという感じで、気になった場所をメモしておく。
これはと思う物だけは買う。
2日目には再度気になった場所へ行き、自分達が良いと思えるものをある程度選別して買う事が出来ました。
これだけ沢山のものを見るというのは久々で、自分の目で見て自分の価値観で買うという良い勉強にもなりましたし、
それ以上に、そのお店の方とのコミュニケーションであったり、基本どこに行っても人が大事ということと
自分がひとりの人として外に飛び出してみて見える事の大きさに気付けたことが、本当に良かったです。
最初からうまくいく事のほうが少ないけど、この経験を糧にまた海を渡って、もっと色々な感覚と感性を
磨いていきたいと心の底から思います。
商品はハンドキャリーで日本に持ち帰り並べておりますので、是非ご覧いただければ嬉しいです。

とあるお店の飼い猫。
バンコクはお店に猫や犬が居たりするところが多くてよかった。

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