4月9日

workpermit 19 = oycotoen = [ 老異苑 ]

貴族たちをお客に珍品を販売する男がいた

男は世界中をまわり  時には墓を掘り起こす

珍品を探すためなら何でもする

多額の報酬を貰えるが金には無頓着で報酬は全て貧しいものへ与える

そんな「善と悪」が入り交じった変わり者のお話


ASEEDONCLOUD  OYKOTOEN ONE PIECE

color      グレーグリーン

price      36000+TAX

SIZE      FREE


11日(木曜日)からはじまる2019AWコレクションの展示・受注会を控えた″ASEEDONCLOUD″ですが
一昨日のBLOGでご紹介した”HANDWERKER”に並び、今季の春夏コレクションラインも続々と入荷していますので
ぜひそちらも今回のタイミングでご覧になっていただけたらと思います。

″古く異なったものが集まる場所″というキーワードから「老異苑 (オイコトエン)」が今回のコレクションテーマに。
″Kunstkammer″という15世紀から18世紀にかけて、実際にあったヨーロッパの有力貴族や学者・文人の間で作られた
世界の珍品、それも分野問わずに多岐にわたる品々を集めてコレクションされていた博物陳列室。
実在したその博物展示室は驚異の部屋という呼び名で、イタリアからはじまりドイツ語圏へと伝わっていきました。
現在の博物館の前身とも言われるその部屋を元に、「老異苑」のストーリーは構築されていったのです。
さらに掘り進めると、話はデザイナーの玉井さんが上海の街から感じ取ったイメージとアニメ AKIRAの世界観へと
続いていくのですが、この先の話など聞きたい方はぜひ店頭へ。よりしっかり聞きたい方は、ぜひこの週末に。
コレクションが一つの形となるまでに、デザイナーさんがどういった事をしたり見たり、日々を過ごすのかは
私たちも興味深く思っていますが、なかなかゆっくり聞くことが無かったのでこの機会に質問してみたいと思います。


ASEEDONCLOUDの服の面白さだと感じることのひとつは、物語の中に登場する主人公と、
その主人公に関わり合う人々にも生活があって職業があって、それぞれのスタイルやクセだったりが
服装によって表現されていたり、デザインに落とし込まれているところ。
この″Oycotoen one-piece″も、変わり者とされる主人公が収集したものを売る相手となる貴族が着る服を
イメージしたもので、そう聞いてピンとくる・こないは人それぞれ自由に受け取って良い思うのですが、
自分の中に新たな人物像が生まれて動き出すような感覚があって、同時にその服を着た自分が変身できるような
洋服の純粋な醍醐味がそこにあるような気がして、とてもワクワクするのです。


首元はシャツカラーできりっと感を出しつつ、深いネックラインにすることによって
紐で結んだ時と、外した時とで印象も違いますしメリハリが生まれて良いなと思いました。
取り外し可能な紐の細さも、可愛くなり過ぎずさり気なくてどことなく品を感じさせます。
首元のアレンジだけではなく、紐が通してある菊穴にコサージュやピン、襟下にスカーフなど
小物をプラスした着こなしも素敵ではないかなと、イメージが湧いてきます。


全体を通して丸みのある好みのカタチ、シルエットでもあり、要所要所の細かな作りもゾクゾクするのですが
特に気に入っているのは余白満載なボリュームのある袖から、徐々に窄まって少しだけ膨らみを帯びた袖先までの流れ。
この袖の形がとっても良いです。
素材がHEMP×COTTONを使用したシャリシャリっとした涼し気な肌触りなので、インナーはタンクトップ一枚に
ばさりと被って着ていただけたら、夏場も気持ちが良いだろうなと思いますし、生地感にマッチした草木染による
淡いグレーグリーンの珍しい色目も素敵です。
両サイドには深いスリットが入るので、小柄な方であればワンピースとして着ていただけますが
パンツやスカート、ショーツやアウトでも着用できるインナーショーツなどとの重ね着も楽しい一枚です。


襟の後ろ中心部には、釦付きのハンガーループ。
ここに柄や色の綺麗なスカーフなどを通してみたりも良さそうです。顔周りが華やぎます。
また後ろの着丈の方がやや長めの設定になっているので、横から見た際の前後非対称の感じや
スリットから覗くボトムの色・ボリューム感などによってもそれぞれ違った印象に映ると思います。
今シーズンのASEEDONCLOUDのプリントスカートやレーススカートなども入荷しているのですが
それを組み合わせるのも、とても良いな・・・絶対合うと思っています。
気になる方は、ぜひ木曜日からはじまる2019年秋冬コレクション展示・受注会へお運びくださいませ。
コレクションをフルラインナップで見れるというのも、普段なかなか無い機会だと思いますので
ぜひASEEDONCLOUDの世界観を堪能しにいらしてください。

イベントの詳細はこちらのBLOGをご覧くださいませ。→

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