トートーニー靴の受注会③


今日で4日目を迎えたトートーニー靴の受注会。
残り30日(月曜日)1日(火曜日)の2日間となりました。自分の足に合った気持ちの良い履き心地の革靴を
手にする機会は、そう多くはないと思いますので新しい感覚を手にして頂きたいです。

今シーズンから新たに加わったラスト(木型)について、触れておこうと思います。
昨シーズンまではラストが1つだけでの展開でしたが、より良いフィッティングの向上を目指して
特に足のカタチが細く甲の高さが薄い方に向けて、縦の浮きが少しでも改善される事を目的として作製。
ラストを比較したり、靴の形状を見ても違いが殆ど分からないくらいミリ単位での修正を行っています。
現状で展開していたラストに対して、甲の高さを3ミリ高くするだけで履いた時の感覚は全く別世界とも
言えるくらい変化が起こります。
特に内羽式の靴は、フィッティングを調整するシューレ―スを閉める部分に構造上の限界があるので
それを解消する為に甲の高さをミリ単位で調整をする事により、靴の中での動きを制限させてくれます。


トートーニーの靴の心臓部分とも言える土踏まずを支えるフッドベッド。
硬くて厚い牛革を成型してアーチが出来るまで吊り込みを入れます。
アウトソールと組み合わせて接着をして一体化させる事で、足を入れた時に自分の足のカタチに沿うような
絶妙なフィッテングを実現。フッドベッドがある事で歩行をする際の手助けになり、長時間歩いても疲れにくい
理由にも繋がってきます。


今まで採用をしていたゴムソールは、軽くてスニーカーに近いような履き心地になります。
結婚式や入学式、卒業式などのお祝い事の場面や、出張や会議などのビジネスシーンなどハードに使用しない事を
前提に選びたい方にはこちらがお勧めです。
ソールの形状が薄くて柔らかい分、どうしても減り具合が早くなってしまうので、オールソールやメンテナンスの時期が
早くなってしまう傾向にあります。その分の履き心地の良さは抜群で、革靴を履こうという気合を入れずについつい足を
入れたくなってしまうくらいの気持ちになると思います。


今シーズンから新たに加わった”VIBRAM SOLE”は、見て目でも分かる通りで、強さと硬さ、グリップ力に優れたソール。
良く登山用のブールなどに使われているソールで、逆に言ううとプレーンな革靴に合わせるのはとても稀だと思います。
凹凸のあるソールを張り合わせる際に、直接ではなく、もう一層クッション材を入れる事によって、地面から足の裏に
伝わる距離が遠くなり、長時間歩いても疲れにくく、更に冬の地面からくる寒さという面もカバー出来る仕様になります。
新ソールのメリットとしてソールの減りがゆっくりな点と悪条件の路面にもしっかりと対応が出来る事。
デメリットとしては従来使用していたモノに比べると重さが出てしまう点、コバの張り出しが3ミリくらいあるので
見た目を気にされる方は不向きになるのかもしれません。
何を選ぶにもメリットとデメリットは必ずある事なので、ご自身のライフスタイルや履くシーンを想像しながら
選んで頂けたら嬉しいです。

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