12月6日


MITTAN   丹前コート

color     灰茶

price     46000+tax

SIZE     2    /    3 


目が覚めると静けさにはっとして外を見ればうっすら積もった一面の雪景色。
眠りもより深くなってやっぱり早起きが出来ない朝でした。道路は解けましたが細かい雪が降ったりやんだりで、
時折ちらっと顔を出す青空が何だかすでに恋しかったりします。
本格的な冬の訪れと共に暖かな素材のコートを探されている方が多くなってきました。

MITTANから届いたコートは、2年前に一度rasikuでも提案をした事のある中綿入りの丹前コート。
洋服の中でダウンコートは冬の代名詞とも言える存在で各ブランドから毎シーズンリリースされていますが
如何にもMITTANらしいアプローチでブランドのコンセプトを崩さずに作製される中綿入りの1枚は
インナーとの組み合わせがし易いデザインなので、毎冬に飽きずに付き合っていけそうな気がしています。


丹前のルーツは江戸時代まで遡るのですが、男性が寒い冬に着る防寒着として作られたと言われています。
主に浴衣の上から羽織る仕様で、着るだけではなく寝る時に掛けて暖を取る物でもありました。
着物と同様にフロントが自然と閉じる様なパターンで作製。歩いたり動いたりすると自然と開くような仕組みで
フロントには釦などの装飾品は一切ありませんが、付属で腰紐が着きますのでウエスト付近できゅっと縛って
冷たい風が入らないように着る事も可能。決して高機能な洋服ではないのですが、着ると身のこなしにまで
意識が向くようなところもあり、気持ちにメリハリが生まれるのも良いなと思っています。


素材は表地がウール50%・コットン50%を掛け合わせた平織生地で表面がほんの少しだけ起毛しています。
裏地はコットン100%でどちらも共通でブラックのスレーキとのコンビネーション。
中綿の素材はコットン100%で、最初は生地の膨らみがありますが着用を繰り返す事によって段々と綿が潰れて
着易さが増してくると思います。年月が経つにつれて身体にしっくりとフィットする感覚が生まれてくるコートで
着方に関しても最初はあまり目にすることが少ないデザインなので戸惑う事もあるかもしれませんが、
何処となく袖を通しているうちに落ち着く・・と思うと同時に、カジュアルな仕立てに落とし込まれた丹前を
どう普段着として落とし込んでいくか、という過程も一緒に楽しんで頂きたいです。


MITTANの洋服は普段良く穿いているデニムにクルーネックのスウェットやあえてフードなど、当たり前に着ている
日常着に合わせるだけで良い意味でのギャップが生まれて不思議とまとまりのある印象になると思います。
全身を同じブランドで統一させたり似たテイストを合わせるのも良いですが、個人的にはちょっとした意外性や
その人自身の趣味や癖が出る合わせ方や着方をしている方に逢うと興味がそそられてしまいます。
見方によっては個性的なコートに映るかもしれませんが、単に袖を通せば個性が出せるという物ではないと思っています。
はじめはイマイチ上手く着こなせなかったり、どうなんだろうと答えが見つからない事の方が多いと思います。
ただ、僕自身の経験としてはそういった洋服の方が自分なりに考えたり工夫したりを繰り返したり、
時間を掛けたりして案外長く付き合っていけると思っていますので、丹前コートはそういった時間も含めて
挑戦して頂きたいコートです。

color    濃紺

SIZE    2   /    3 


フロントに釦のないロングカーディガンの様なデザインは女性ですと着慣れている方が多くいらっしゃると思います。
素材感がぎしっと詰まっているので一見するとヘヴィーなイメージがあるかもしれませんが、天然素材ならではの
柔らかい一面も持ち合わせているので、袖を通して頂ければすんなりと馴染む感覚があるはずです。
留め具など無い方がかえってぱぱっと羽織れて良いという方もいると思いますし、手持ちのコートのバリエーションに
一気に広がりが出る事は間違いないはずです。


防寒着として洋服を捉えた際に選ぶものとファッションとを上手にバランスを保つ事が冬の楽しみだったりします。
機能性を重視すればギアとしての側面が強くなるのは必然ですし、寒さを我慢してまで洋服を身に着けるのも筋違いでは
ないかとも思います。自分自身が気持ち良く過ごせる洋服に袖を通すことが出来て、日々を当たり前に過ごす事が
簡単なようで何よりも大切な事だと感じています。rasikuが冬を過ごす為に提案したいと思う中綿入りのコート。
是非お試し頂ければと思います。

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