2月23日


FilMelange  GUSTAV

color     BROWN

price     35000+TAX

SIZE      3    /    4    /    5  SOLD


盛岡にも春の嵐が通り過ぎようとしています。
昨日の夜から雨風共に強くなり、古い家に住んでいるので家ごと吹き飛んでしまうのではないかと心配しましたが
無事に朝を迎える事が出来ました。朝は風に踊り狂うように雪が吹き荒れていましたし、この時期ならではな景色。
2月も今日を入れて残り一週間となりましたので、春の陽射しはもうすぐそこまできています。

昨年に引き続きFilMelangeが提案する凹凸のあるざっくりとした表情のコットンニットを展開。
冬物のウール素材と比較すると圧倒的に需要が少ないコットンニットですが、ニットにしか出す事の出来ない上品な
風合いと着心地の良さがあると思っています。ある程度お手持ちの洋服が増えてきた方には特にお勧めしたい1枚。
心に余裕が出てくるとこの辺のアイテムが気になり始めて、着こなしも力みが取れて程よいアクセントは取り入れつつも
その人らしさが服より滲み出てくると思っているのは僕だけでしょうか・・・(笑)
身体のラインを強調しないシルエットで作製されているカーディガンですのでいつも着ているカットソーに
ラフな感じで合わせて楽しんで頂きたいです。
個人的には、先日ご紹介しましたohhのサーマルとの合わせが着心地も含めて抜群に良いだろうと思っています。


一見すると素材が「麻」ではないかと見間違えてしまいそうになるのですが、コットンの糸を「蒟蒻」を使って加工を
施す事によりドライなタッチに生まれ変わらせる事が可能。麻の場合に着用を繰り返すと、どうしても型崩れや
大きく縦伸びしてしまい、だらしない印象に見えてしまうのがデメリットだったりします。
そういった条件をクリアにし、且つケミカルではなく蒟蒻という馴染みのある食材でコットンニットを仕上げているあたりが
物作りにおける徹底した姿勢と奥深さを感じる事が出来ます。


デザインはカーディガンですが、フロントに釦や留め具などは一切ないミニマムな作り。
インナーにはクルーネックのカットソーが程よくラフさも出て良いと思うのですが、もしシャツを合わせるのであれば
バンドカラーか襟が小さ目の方がしっくりくるはずです。
肩線を落としたバランス感などを見ても、気合を入れてきちんと着るイメージよりもどちらかと言えばラフに羽織る
くらいの方がカーディガンの醸し出す雰囲気にしっくりくるのではないでしょうか。


裾と袖口は「矢ぶり」という特殊な編目を付ける事で、プレーンな表情にアクセントをプラス。
FilMelangeの製品は原料から素材への落とし込みも素晴らしいものがありますが、日本の卓越した技術を用いて美しさも
表現されているので、大切に着続けていきたいと思える事に繋がってくる要素の一つ一つを着ていくほどにじっくりと
肌で感じて頂けるはずです。
カラーは個人的に注目しているブラウンのみをセレクト。
ネイビーやグレーなどの汎用性の高い色目も好んで着るのですが少しマンネリになりがちなので、
今まで手にしてこなかった色を着る事によって更にベーシックな色目の着こなしに深みが出てくると感じています。
ブラウンは難しく考えずに、オリーブなどと同じようなイメージで色目を合わせると案外難しくなく着れると思います。


カーディガンの使い勝手の良さとして、カットソーだけは心許ない日などにバッグに入れて持ち歩いたり
冷房が効きすぎている屋内や車内などにも温度を調整するのに大いに役立ちます。
アームホールがゆったりとしているので、袖抜けが良く脱ぎ着がし易く、シチュエーションを限定せずに着る事が
出来るのが良いなと感じています。普段であればジャケットもしくはフードなどを着るタイミングであえて
コットンニットを手にしてみては如何でしょうか。

FilMelange  ACE

color     BLUE

price     28000+TAX

SIZE      34    /    36 SOLD


FilMelangeから久しぶりにリリースされたシルエット・素材感共に迫力のあるデニムパンツ。
展示会で見た際に最初にオーダーを決めたアイテムで、穿き込んだ際のヴィンテージに負けず劣らずの雰囲気抜群の
色落ちが楽しめるのではないかと思わせる1本。デザインソースは、古着の中では名作と位置付けられているUS NAVYの
デニムトラウザーを現代に合わせてアップデート。
穿き易くはしているものの、ワタリから裾にかけてのワイドなシルエットは洋服好きを唸らせてくれる通好みの作りで
これから暖かな季節の着こなしに、太いパンツをメインにしたコーディネートが楽しめるのではないでしょうか。


フロントのデザインはベーカーポケットに対して、バックポケットはやや丸みを帯びたペインターパンツを彷彿とさせる
曲線的なポケットを採用。ウエストは大振りの釦が1つ付いていてアジャスとしてウエストを絞って穿くことが可能で
ここを絞るか絞らないかでラインやシルエットも変わってくるのもパンツの面白さだと思います。
ちなみに両サイドの釦を留める事によってウエストサイズは約4CM縮める事が可能。
34INCHの場合釦をしない場合、ウエストがぐるりで88CMに対してアジャスト釦を使用すると84CMに変わります。
個人的には大き目のウエストサイズを選んで釦で絞って穿くのが好みで、出来る限りゆったりとしたバランス感が
このパンツの良さを最大限に活かしてくれると感じています。


最近は中々雰囲気の良いデニムのペインターパンツやワークパンツを見かけるのが少なくなってきました。
チープなモノとなると、アメリカ生産でたまに見つかるのですが自分自身の年齢を考えると必要かどうか悩ましい所。
恐らく持っていたとしても、殆ど穿かずに箪笥の肥やしになる確率が高い気がします・・・
ヴィンテージという括りで探せばある程度は見つかると思うのですが、古着となるとサイズ・コンディション・価格の
バランスがあるので、そういった事を考えたりあちこちのお店で探したりする労力を考えたりすると
あまり現実的ではないように思います。
FilMelangeの作製したデニムパンツはヴィンテージとは違い新品の状態からサイズを選んで穿けるというメリットがあり、
素材に関しても当時の紡績技術が発達していないムラ糸を再現すべく、独自のレシピでヴィンテージにも
負けず劣らずのブルーに深みがあり肉厚でオーセンティックな雰囲気に仕立てられています。
素材にとことん拘りを見せるカットソーに並び、極上のデニムパンツに感じて頂けるのではないでしょうか。
今時期から少しずつ穿き込んでいって、夏場にストローハットに白いTシャツ、足元はビルケンシュトックを合わせて
颯爽と中津川沿いを散歩して頂きたいですね。


今日ご紹介しました2つのアイテムはFilMelangeが得意とするカットソーではないのですが、デザイナーの知識の広さや
イメージを緻密に実現することが出来る物作りの生産背景など、ブランドの振り幅や奥行を感じて頂けると思っています。
コットンニットは着ると気張らず心にゆっくりゆっくりと余裕を持たせてくれるようなアイテムで、
ワイドシルエットのデニムパンツは洋服好きのアンテナに引っ掛かる魅惑のオーラを感じて頂けたら嬉しいです。
3連休ですので、是非春物を探しにいらしてください。

2月22日

LOCALLY   C/W MUJI WINDOWPANE STOLE

color     CHARCOAL

price     27000+TAX

SIZE      100×180 SOLD

「布を着る」というテーマを掲げて作製されるLOCALLYの大判タイプのストール。
個人的には薄い羽織物に匹敵するくらい、もしくはそれ以上にLOCALLYのストールの使い勝手や満足度は
高いと思っている程に、古い織機で織り上げられる布は素晴らしいポテンシャルを秘めています。
今までは愛知・尾州地区の産業でもあるウールアイテムを秋冬メインで展開を継続してきましたが、
今回は春夏シーズンにもコートの代わりになればと考えていたところ、1型だけコットン96%×ウール4%の
肉感のあるストールが展開されていたのでオーダーしました。
二色展開のどちらの色目も落ち着いていて、それでいて軽やかさもあり、季節の変り目にさっと巻いたり、
肩に羽織ったりと丁度良いなと思います。

color     LIGHT GRAY SOLD

コットンの配合率が高くしっかりと目の詰まった素材感で、気を使い過ぎずに手に取れるのも
LOCALLYのストールの特徴であり良さだと感じます。
柄は無地ですが、織りで凹凸を付け格子柄を表現していて、十分に表情の豊かさに繋がっています。
実際に首元に巻いた際に、シンプルながらもしっかりとした存在感を放つのはションヘル式織機と呼ばれる希少な機械で
じっくりと時間を掛けて織られる事で、生地に沢山の空気を含んでいるからこそだと思っています。
使っていく毎に更に肌に少しずつ馴染む感覚があって、見た目では想像がし難いのは確かですが「1枚の布」の
持つ力と素晴らしい経年変化、そんな事も含めてお付き合い頂けたら嬉しいです。

通常のマフラーなどに比べると横幅が広く取られているので、首に巻くとかなりボリュームのある見え方になります。
感覚としては布に守られているようで、これはこれで保温効果もあって好きな巻き方の1つ。

横幅の長さを活かした使い方として、上半身に布を纏う様なイメージで羽織るとより良さが引き立ちます。
始めはどうしても大判サイズに慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、1枚持っていると微妙な温度変化にも
ささっと対応が出来て、新幹線や飛行機などの乗り物や空間でもコートを脱いで時間を過ごす際にとても重宝します。
私達も旅に出る時は必ずと言って良いほどに持ち物の中に入れているストールで、移動空間を心地良く過ごすための
道具の様な感覚で持って出掛けています。
もし汚れたり汗などをかいたとしてもジャブジャブ気にせずにお洗濯出来るのもLOCALLYのストールの良さです。

LOCALLY   SHEARING STOLE

color     BLACK

price     15000+TAX

SIZE      100×200 SOLD


もう一型は薄手のコットンを用いてポリエステルの糸でアクセントを入れたシャーリングタイプのストール。
大きさはコットン×ウールのタイプと同じなのですが、使っている糸がかなり細いのでボリューム感が全く異なります。
重たいコート類を脱げる時期くらいから重宝しそうなイメージで、カラーはブラックと藍の2色。
「藍」の色目は特に好きな方が男女ともに多いと思いますので、首元に鮮やかなブルーを差し込むことによって印象が
がらりと変わり、一味違った組み合わせを楽しむ事が出来るので挑戦して頂きたいです。

color     藍

price     22000+TAX

大きさの割に、そこまで大袈裟にボリュームが出過ぎないのでぐるりと巻くだけで良い雰囲気に感じて頂けるはず。
太陽光で見る「藍」の色合いはまた違って見えてくると思いますし、白系の洋服が自然と手に取りたくなりそうです。
マフラーやストールは洋服と同様に季節によってウール・コットン・リネンなど季節に見合う素材のモノを
身に着けていると単純に心地が良いですし、日本の四季を感じるきっかけにもなると思っています。


LOCALLYのストールは単純に1枚の布で出来ているので、奥に秘めている素材の良さや機能性・利便性を想像するのは
そう簡単ではないと感じてはいるのですが、手にしてみると予想以上に使い勝手と心地良さを実感して頂けるはずです。
巻物として重宝するのは間違いないですし、ある意味服の一部としてコーディネートに取り入れていただけると面白味も、
使い道も一段と広がります。
洋服の立ち上がりの時期だということもあって、現在ストール類がやけに充実中の店内。
いよいよ3月も近づくにつれ、自然と素材・見た目などちょっと重たく感じるものに変化を取り入れたくなります。
コートを探す方が多いと思いますが、案外ストールはそこまで選択肢が無かったりで持っていない方もいらっしゃるので
この機会に色々素材の違いや、デザインなど比べたり見て触れていただけたら嬉しいです。

INFO


明日19日(水曜日)は定休日となります。
明後日20日(木曜日)は臨時休業日となりますので、お間違いのないよう宜しくお願い致します。

2月18日

homspun   リネンバイオ ノーカラーPK付き BIGシャツJK

color     ブルー

price     32000+TAX

SIZE      F


朝起きぬけに見たときには薄っすらと雪化粧程度だった景色が、ほんの数時間で5cmほどの積雪に。
やむ気配もなく、静かに(でも、意外と横から巻き上げてくるタイプの降り方な時も)降り続いているので
こんな日はゆっくり本でも読み時々お茶を飲みながら、お客様を待つ。そんな時間もまた良いのです。

何年か前に同じデザインのシャツを展開し、選んで下さった方がとても気に入っていると伝えてくださり
嬉しい記憶として残っているhomspunのビッグシャツジャケット。
ポケットが変わった位置にあり注目必須ポイントになっているのですが、着方が2パターンあって面白く
その時の気分や中に着るインナーとボトムスのバランスによって違いを楽しめる一着です。
一見普通なのですが、よく見てみると何とも不思議で、なぜ?とも思うようなデザインを
こうもあっさりと別に大したことではないよね、という軽快さで作ってしまうhomspunが好きですし、
とてもチャーミングだとも思います。


着方が2パターンあると書きましたが、構造としてはとてもシンプルです。
釦を外して左右どちらを前にするかで、着方・見え方がちょっとだけ違ってきます。
写真では右前立てを前面に出して着ました。
フロントの中心に並ぶ釦も何となく留めている雰囲気ですが、実際に留めているのは鎖骨付近にある
左肩の小さな釦と、見えないですが内側でも一つループ釦を留めています。
TOPしか留めていないので、前は動きにも自由さがありシャツを着ているというよりは羽織っている感覚。
どこかの国の民族衣装のような感じも漂わせつつ、ひらひらと振れの大きさを活かし中に柄のインナーを着たり、
夏はノースリーブのワンピースなどにさらりと羽織ってみるのも良いのではないでしょうか。


見えている縫製の殆どが0番手の太い糸を使用していて、ぎりぎり目立つか目立たないかの絶妙なバランスの
ステッチワークは着ていくほどに、デザインの一部を担っている事に気付くのですが、このシャツで言えば
脇下のマチの部分など見えないところまで、拘ったというか楽しめるようにデザインされたステッチが
とてもhomspunらしいなと思えますし、自分だけがにやりとしてしまう服だなと感じます。


袖にはカフスがあって、裾もhomspunのシャツによく用いられる前後で異なるカッティングにしてあり
全体的にゆったりとしたサイズ感ではあるのですが、シャツのきちんとした要素もしっかり含まれていると
着てみると、より思います。
袖の設定も長めなのですが、カフスの釦を留めてパフスリーブとまではいかないですが、
ふわふわっと袖をたるませて着るのも良いですし、思いきってぐるぐるっと捲ってしまうのも
デザインの雰囲気とマッチして良いのではないかと思います。


後ろ姿はバックヨークと細やかなギャザーで至ってシンプルなデザインに。
丈も長くお尻が隠れるぐらいあるので、小柄な方ですとチュニックやミドル丈の羽織物の感覚で着る
イメージをしていただくと、普段の服装の中に取り入れ易いかもしれません。
ベーシックなシャツとも、またワンピースとも少し違う、不思議なニュアンスを醸し出す服ですが
スカートでもパンツでも細身でもワイドでも合わせられるので、気分的に変化球を取り入れたい方には
難なく着合わせが出来、気分を盛り上げてくれる一着として、お楽しみいただけるはず。
(ブルーの色味だけ、写真で上手く色が出ずもう少し紫色がかったハッキリとしたブルーになります。)

color     ブラウン

SIZE      F SOLD


色違いのブラウン。
以前にBLOGで、素材は一緒ですが別の形のワンピースをご紹介しました。
その時にも書きましたが、今までは率先し選ばなかったような色が最近ではとても気になったりもして、
少しずつ取り入れてみるようになったら、良いなと思う色や、可愛い配色だなと思う物にも広がりが
感じられるようになった事がとても嬉しいですし楽しい。
素敵な色合わせをされている方を見るとつい目で追って自分にも出来ないかなと頭の中で妄想が広がります。
ブラウンは手強そうにも感じるかもしれませんが、濃すぎないレンガのような色味なので、白を合わせると
すんなりと馴染み柔らかな印象に映ります。
反対にネイビーやブラックといったような濃い色目をボトムに合わせると、若干渋い感じもしますが
きりっと締まった印象で、どこかユニフォーム感があってとても好みです。


これはブルーの着方とは反対に、左側を前にして着た際の見え方。
釦ホールがあるので、シャツを着るのと変わらない要領でフロント部分の釦をとめていきます。
首元のみループ釦で留めるのですが、きちっと留めずにラフに着るのも良さそうです。
注目すべきは半分だけ顔を覗かせているポケット。
なんとも気になりますし、よく見ると怪しげなのですが見たことのない面白い構造に胸が高鳴ります。
実際に使うかどうかは別としてポケットの配置としては斬新なはずなのに、それがはじめは違和感が
あったとしても、着ているとまったく気にならなくなってくるという不思議。


ハリのあるバイオリネンは今日のような冬全開の日にはお勧めしませんが、中にタートルなどを合わせたり
中肉のコートなどを羽織ったりして、冬場でも気温が高い日に着たりしています。
実際に一枚で適温で着れて、重宝するのは春先から夏の入り口くらいになるとは思うのですが、
こういった前開きタイプのシャツアイテムは気温差が激しい日や、何を着ようか迷ったりする時に
手元にあるととても便利なので、少し春物に気持ちが動き出した方などにお勧めしたいです。
homspunらしい楽しいギミックがとても出ていて、袖を通す度に2通りの着方を迷ってしまうのも良いなと感じています。
冬から春への切り替えの時期、気温の変化が大きい難しい時期を楽しめる1枚になると思います。

INFO


今週の営業日に臨時休業日がございますのでご確認の上、ご来店をお待ち致しております。
以下日程となります。
18日(火曜日) 通常営業 10時30分~18時
19日(水曜日) 定休日
20日(木曜日) 臨時休業
21日(金曜日) 通常営業 10時30分~18時

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