1月17日

AURORA SHOES    NORTH PACIFIC

color      BLACK

price      34000+TAX

SIZE      5H   /   6   /   6H   /   7   /   7H   /   8
        7   /   7H   /   8   /   8H   /   9

AURORA SHOESをrasikuでお取り扱いが出来るようになって3年が経過しました。
何となく名前は聞いた事があるけど、実際には見たり履いた事がないという方が多くいらっしゃったイメージでしたが
段々と浸透してきているような、少しだけですが手応えを感じるようにもなってきました。
気温が低く路面状況が良くない冬の盛岡では、どちらかと言えば秋冬よりも春夏にお勧めしたい革靴。
雪が溶けてアスファルトが見えて、冬の重たいコートが脱げるようになったタイミングで気軽に合わせられる
革靴というイメージで、気温が高くなってくるとサンダル感覚で素足で履いたりもしています。
今までは定番の2型を中心に提案していましたが、満を持してミドルカットタイプの”NORTH PACIFIC”を初オーダー。
展示会で葉山に行った際に、スタッフの方がワイドパンツにカシミアのざっくりとしたセーターを組み合わせて
履いているのを見てやっぱり良いなと心を打たれてしまいました。
今回は色をブラックのみに絞り、メンズ・レディースとサイズレンジを程度幅広く展開しています。

チャッカタイプの”NORTH PACIFIC”は2枚の革で構成されているシンプルな作り。
ラストは甲が低く設定をされている印象で、横幅は細すぎず広すぎずの普通幅と言った印象を受けます。
アイレットは2つでアッパーと同素材で作製されているシューレ―スは太くて迫力があり
AURORA SHOESの共通項として全てステッチダウン製法を採用、アウトステッチが外側にぐるりと1周します。
ソールは今まで展開していたMIDDLE INGLISHとWEST INDIANとは種類の異なる、固さとグリップ力に
富んだソールを組み合わせていて、よりシューズらしいというと表現としては語弊があるかもしれませんが
ぎゅっと紐を絞めて履くという部分では、ラインナップの中では唯一というのも他との違いになるのかもしれません。

僕たちが何故春夏にお勧めするかという理由ですが、冬場でも履いてはいけないという訳では全くないのです。
岩手という冬の寒さが厳しい土地で履くのであれば・・・という条件を考えた際に、AURORA SHOESに使用されている
革の特性に関係があります。1枚革で厚みがあってオイルをたっぷりと含んだレザーは、寒くなると革自体が
固くなってしまい、玄関などに置いておくとフランスパン位に固くなり足を入れ難くなってしまいます。
それとラストに関しても甲が高くないので、厚地のソックスを合わせるとぎゅっとしたフィッティングになりがちですので
中肉位までのソックス位までが良いのではないかと。
気温が上昇してくると革に含まれているオイルが自然と溶けて別物と思える程に柔らかくなり、すっとストレスなく足を
入れられる位に変化をしますので、フィッティングはもう少し先の時期にするのが良いかもしれません・・・(笑)
どんな物にも其々に個性や特性がある訳で、ソールも決して冬道を想定した形状ではないという判断で
僕らは春夏の気候に適したシューズと思ってお勧めをしています。

個人的にぐっとくるポイントとして、踵の部分に繋ぎ目のステッチが入らない曲線美にうっとりしてしまいます。
ミドルカットのシューズですので、パンツの裾とのバランスが肝。
細身の場合にはロールアップないしすっきりとしたご自身に合わせた丈感がベストではないかと思います。
シューズのフォルムが綺麗に見える方が断然格好良いと思います。
ワイドなパンツでしたら多少野暮ったく合わせても問題ありません。

今日もカチカチに凍った雪の路面を歩いてきましたが、北国ならではのハンディギャップがある分
雪解けのアスファルトの道を何も考えずに気持ち良く歩ける楽しみがあるのも、この土地ならではの季節の移り変わりを
感じられる景色でもあり体感する出来事の1つではないでしょうか。
今でも尚、アメリカ生産を貫き少人数のベテランスタッフで作られるベンチメイドならではのフォルムと醸し出す雰囲気は
これから先の時代に残り続けていって欲しいと、純粋に思えるシューズブランドだと思っています。
春に向けてウキウキするような1足を手にしてみては如何でしょうか。

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