3月16日

SUSURI    ムールベスト

color     IVORY

price     27500-(TAX IN)

SIZE     1 SOLD

SUSURIの21SSシーズンのテーマになっている”REMEMBERING”
これまでの日常が揺らぎ立ちすくむ日々の中で、見つめた記憶。
価値観が大きく揺らぎ動く中で、これまでの記憶を消滅させることなくたぐり寄せる事で表現されたコレクション。
今までの積み重ねてきた土台を大きく崩すことなく、新しいことへの挑戦や、提案してきたアイテムをより進化させ
イマジネーションや心の奥底にある気持ちを揺さぶられるアイテムが並んでいます。

ベストとスカートで同素材というのは、他にあまり見かける事が少なく着合わせとしても面白いのではないかと思い選んだ
“ムールベスト”と”パストラルスカート”先ずはベストから。
デザインは二枚貝から想像を膨らませて背中がぱっくりと開いた独特な形状のベスト。
真鍮で出来たブランドオリジナルの釦とウエストのラインは紐でシルエットを調整するのですが、結ぶ仕草であったり
リボンの位置など、自分なりに考え落し所を見つけるまでの時間や着こなせるまでの余白が大きいアイテムに思います。
シンプルにカットソーだけだと物足りなさを感じる日やシャツだけだとバランスが整わない時、服装に変化が欲しいなと
感じた際にベストが傍にあるだけで、いつも着ているアイテムがまた別の表情を見せてくれるので、奥行きという部分で
重宝してくれそうです。前にもBLOGで書かせて頂きましたが、春夏シーズンのベストは保温性という機能的な要素よりも
視覚的な部分を補ってくれる服として選ばれると着方も見えてくるのかもしれません。

素材はリネン53%・コットン31%・ウール6%を尾州で織り上げられたブランドオリジナルのファブリック。
表面にネップの様な立体感のある生地感で、触れているだけで高揚感があって不思議な魅力があります。
触れて直ぐに良いなぁという訳ではなく、ずっと触れていると段々と良さが理解出来てくるような感覚があって
理解し難い表現かもしれませんが1年目はきっと殆ど着るタイミングや着方が分からずで、2年目、3年目で徐々に
尻上がりにベストと向き合えて着方やコーディネートのバランスが分かってくるような気がしています。
直ぐに何か新しい感覚を手にしたいとか、即戦力になる洋服とは違うニュアンスかもしれません。

首元はぎゅっと詰まったクルーネック。
カットソー類は全般的に好相性に感じています。首の高さのあるモックネックなども春先の組み合わせとしては◎
シャツを合わせる場合には、あまり強さのある生地感よりも質の良いブロード素材などが良いかもしれません。
襟型も丸襟などが着合わせとしてすっきりと綺麗に納まると思います。

ムールベストの最もな特徴として挙げられるのが、後ろの見え方。
釦を1つだけ留める事で生まれるまさに貝のイメージの開きと、それを調整する同生地で作製されたベルト。
広がりを防ぐ役割を果たすとともに、前から見た際にもブラウジングされてメリハリのシルエットを出すことが可能。
SUSURIらしい大胆さと繊細さが見事にマッチしたベストに仕立てられていると思います。
前開きやプルオーバータイプのベストとは全く異なるニュアンスのベスト。
何となく着て完成する様なバランスではありませんが、洋服好きな方の心を擽るアイテムではないでしょうか。

SUSURI    パストラルスカート

color     IVORY

price     38500-(TAX IN)

SIZE     1

そして同素材で作製されたギャザーの綺麗な巻きスカートタイプの”パストラルスカート”
巻きスカートをイメージすると、正直もう少し簡素というのかフラットなものを想像しがちですがSUSURIが作製すると
なると、こうも立体感のある仕上がりに。今時期位からでもタイツなどを組み合わせれば、THE・春服という感じには
ならずに着られそうですし、もう少し気温が上がって着た時にはスカートの色合いがフラットなので足元に発色の良い
ソックスや靴などと組み合わせてみるのも良さそうです。
身長166cmで膝がギリギリで隠れる位の長さなので、150cm~160cm前半位の方が着る方がスカートの丈と
コクーンシルエットに対するバランスは良いのかもしれませんが、ウエストの位置を紐でぎゅっと絞って
調整できるので、体型に左右されずに選んで頂けるのではないでしょうか。

生地感が中肉でしっとりとしているので、作り込んだシルエットのラインがしっかりと表現されています。
綺麗目な洋服とも違いますし、カジュアルな日常着とも捉え方が異なる、日常の生活に程よく緊張感を与えてくれる様な
存在になるのではないかと想像しています。足元はスニーカーよりも、柔らかな印象のある革靴がベストだと思います。
足元の印象で良くも悪くも印象ががらりと変わるので、靴の選択肢が多い方の方が着回しが利くかもしれません。

私達が提案している日常着としての機能と、非日常としての作用の効果を発揮する洋服。
その丁度中間位に位置するような服装で、気持ちが上がる効果の部分がより大きくなるような気がしています。
毎日でも着たくなるようなデイリーウェアとミックスさせる事で、今よりも服装の楽しさや着合わせのプラスαを
感じて頂けるはずですし、直ぐには発揮されないかもしれませんが後々に響いてくる2つのアイテムだと思っています。
色々とイメージを膨らませながらSUSURIの世界観を感じて頂ければ嬉しいです。

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