9月11日

FilMelange   ACE

color      BLUE

price      30800-(TAX IN)

SIZE      34    /    36

店内は秋の洋服に入れ替えたので、それに倣って自分の服装も長袖へシフト。
この微妙な気温をどう過ごすのか。これが年々とても楽しみになっている事に気付かされます。
今年は急にロンTというアイテムに惹かれてしまい、今まで殆ど着たことが無かったことを反省しつつも
とても新鮮に感じながら着こなしをあれこれと考えて自分なりの良い落し所を探しています。
試す前から物事を決めつけすぎるのは良くないなと改めて思い、年齢による意識の変化なのか、
それとも気候変動によるものなのか、理由はどうあれ今まで手にしてこなかったアイテムを着るのは
色々な気づきが沢山あってとても奥深く面白いです。

昨年の秋冬にリリースされ個人的にも直ぐに手にして溺愛中の”ACE”
FilMelangeが久し振りに作製をしたデニムで、一昔前にフィルエムオールズというブランド名でデニムを
数シーズン展開していたのを覚えていますが、恐らくはそれ以来のデニムパンツではないかと推測しています。
穿き始めはもっとブルーがとにかく濃く、穿いているだけで手が青くなる厄介さとその分のパワーを秘めていたのですが
1年間穿いて奥行きのあるブルーに表情が変化をしてきました。
これ位になるとデニムは幾分穿き易さと親しみが湧いてきて、ワードローブの中心選手へと変貌を遂げます。
モノ作りにおける一切妥協のない姿勢と、豊富な知識と経験から生み出されるデニムだけあってヴィンテージにも
負けない位の雰囲気と現代のファッションシーンに合わせたデザインとシルエットは、それとは違う部分での良さと
単純に穿いていて心地良いと感じて頂けるはずです。

このパンツの出発点とも言える素材ですが、目標にしたのはアメリカのヴィンテージのデニム。
それを実現させるために当時の背景などを参考にしながら、素材はオーガニックコットンを使用しているのですが
繊維の長い超長綿をブレンドする事で、当時のムラ感のある表情に近づけるように工夫されています。
デザインはUS ARMYのデニムトラウザーを参考にしながら、そのままを再現するようなレプリカではなく
オリジナルのエッセンスを混ぜながら付かず離れずの適度な距離感を保った各ディテール。
当時の匂いはきちんと残した落し所に。
全体のシルエットのボリュームはしっかりとありますが、ワタリから裾にかけて綺麗にテーパードをさせているので
見た目よりも穿いた方が圧倒的に納まりの良さを実感して頂けると思います。

一時期、ヴィンテージでこの手のパンツを探していましたが価格・コンディション・サイズ感でイメージに
合致するものに出逢えずに諦めていましたが、FilMelangeのACEを手にした事でその欲望は満たされました。
昔ほど古着の方が良いというような発想が無くなった事も大きな理由かもしれませんが・・・(笑)
デッドストックのパンツを下ろしているかのような気持ちで穿けているのも、古着好きな性分を満たしてくれていて
ブランドが一貫して現代のヴィンテージアイテムを作るという趣旨にもブレない最高峰のデニムパンツに
仕上がっているのではないかと。生地はそれなりの厚みがありますので、夏場は流石に厳しいですがそれ以外の季節は
気にせずに穿いて頂けるはずです。

フロントはボタンフライで、ぶりっとした大き目の恐らく本水牛だと思うのですが手触りの良い釦が
ずらりと並びます。生地の強さに負けない位、釦もどっしりとした迫力。
触れる回数が多いだけに高揚感に浸れます。
ウエストにはサイズ感を調整するアジャスター釦も付きますので、閉めることで1インチ位の微調整する事が可能。
とてもシンプルな構造なのですが、この釦を閉めるとシルエットが若干ですが変わるのも個人的にはツボです。

カットソーを中心にトータルでの提案をするFilMelangeは、スウェットやTシャツなどのイメージが強いのは
間違いないのですが、布帛やデニムなどの別素材も巧みに操れる技術や背景を持ち合わせています。
今回のデニムは正直手にするまではどんな感じになるのか、楽しみな部分と予想出来ない感覚があったのですが
自分自身の予想を遥かに超える素晴らしいアイテムになっていると、穿けば穿くほどに思いました。
実際に昨年購入してくださったお客様も穿いている率が高いのを確認すると、何だかとても嬉しくなってしまいますし
じっくりと付き合っていけるお気に入りのデニムがあると、着こなしの軸が出来る事によって外へ出掛けるのが
楽しくなるのではないでしょうか。という事で”ACE”とてもお勧めの1本です。

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