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明日11日(月曜日)は、私事都合により17時閉店とさせて頂きます。
どうぞ宜しくお願い致します。

10月10日

holk     balmacaan coat

color     sand

price     77000-(TAX IN)

SIZE     2    /    3

各ブランドから本格的なコートが届き始めたタイミングで、先ずご紹介するのはholkが提案し続けている
見た目からも本格派の香りが漂う”balmacaan coat”
着丈の長さ・一枚袖の太さが際立つアームの作りなど総合的に判断してもとっつきやすい印象ではないのですが、
全てを包み込んでくれるような存在のコートは、いざという時にも大いに役立ちますし、インナーとの相性を
気にせずに着用出来るというのは一番の魅力に感じています。
この丈のバランスを着こなすには、それなりの経験値と時間とが必要なことは言うまでもないのですが
コート本来の機能や成り立ちなどを考えると、挑戦したい気持ちがふつふつと湧き上がってしまいます。
着易さを重視するのも大切な要素。それとは別に洋服を着こなすという1つハードルを越える位の気持ちの服装も
また面白いものですし、そうなってくると深みの部分で当たり前に袖を通す服がより一層バランス良く着られるように
なれる可能性もあって、様々な意味でプラスαを受け取れるコートに感じています。

襟の大きさと全体のシルエット。とろみのあるウール100%のリップストップの生地が、綺麗な落ち感を演出して
柔らかな質感と表情を生み出しています。ノスタルジックな空気がぷんぷんと漂ってくる中で
カジュアルな装いからスーツスタイルまでカバー出来るのは勿論のこと
普段の生活が徒歩中心の方にはロングコートの必要なタイミングや時期があるのではないかと。
私達もそうですが、盛岡の街は城下町特有の地形をしているので比較的歩いて行動出来るのでロングコートも街並みに
溶け込んでサマになりますし、長い丈にしか出せない空気というのは特別なものだと思ってしまいます。
車中心で行動している方にとってはこの丈のコートは正直難しいと思うので、街と人の関係性にプラスして
ライフスタイルに直結する方がリアリティがあって着る意味や説得力みたいなものが後からついてくる気がします。

トップ釦のみ剥きだしでそれ以外は比翼で隠れる仕様。
肩のラインはラグランスリーブの1枚袖。袖口までしっかりと太さがキープされるのも特徴的なバランス。
裏地は総裏でキュプラの生地とのコンビネーション。
袖通りの良さは言うまでもなく、仕立ての良い2枚仕立てのコートは佇まいがやっぱり格好良いですね。

着用出来るシーズンも、入り口は秋も深まるニットのセーターを着るタイミング位から春先まで問題なく着用が可能。
真冬のただただ寒い時はダウンやウールのコートに自然と手が伸びると思いますので、それ以外の時期に
玄関先にコートを吊るしておいたら、袖通りの良さと服装を選ばない懐の深さから確実に着用の回数が
増えていく1着になるのではないでしょうか。

バックスタイルは深くセンターベントが入ります。
用尺たっぷりの生地使いですが綺麗に両サイドに生地が逃げてくれるので、歩いたりする際には全くストレスなく
気持ち良く袖を通して頂けると思います。ここまでクラシカルな作りのコートに出逢う機会というのは
正直そう多くはないですし、コートに合わせて普段の当たり前に通り過ぎるライフスタイルを変えてみるのも
案外良かったりもするのではないかなと思ってしまいます。

身長166CMがサイズ2を着ると、この位の丈感になります。
女性ですと丈の長いワンピース類を着る機会があると思うのですが、そういった時に上から羽織るコートというのは
丈のバランスが案外難しくないでしょうか。中途半端に裾が出てしまう場合が多くあって、それはそれである程度
目をつぶって成立するものの、全てを包み込む丈のコートというのはやっぱり素敵だなと思ってしまうのです。

ゆったりと全体がドレープする生地感なので、サイズ感に関しても許容範囲が広くてジャストサイズに対しての
概念を変えてくれることも期待してしまいそうな存在。こういうアイテムを自由自在に操れるようになると
服装の基準や考え方がより柔軟にシンプルになるきっかけにもなりそうですので、コートの持つ力はとても力強く
寒さから身を守るだけではないプラスαの要素も含んでいるのではないかと思ってしまいます。
holkの信念とモノ作りの姿勢を感じるコート。是非袖を通して頂ければ嬉しいです。

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