12月10日

SUSURI   マルトコート

color     black

price     96800-(TAX IN)

SIZE     1 SOLD

ここ数日は手先まで痺れるような寒さが弱まって、お日様が出ていてとても過ごし易い。
今朝は氷点下まで下がったようですが、日中は気温が10℃近くと聞くと身体を動かしたくなりますね。
いつもの12月はこんな感じだったかなぁと思い出してみるものの、気候は毎年少しずつ変化しているので
今までの当たり前と無理矢理に比べたりする必要もないのかなと思ったりもしています。
これぐらい穏やかな気候の冬が続いてくれたら、それはそれは嬉しいですが。。。

SUSURIから今年もまた素晴らしいファブリックを用いたコートが届きました。
数年続けているザックリとした太番手のウール糸で織った生地は、当然の事ながらふっくらとして暖かくて、
それ以上に何かを訴えかけてくるようなオーラと佇まいを持っています。
日常と非日常との境目を行き来するようなコートは、式典などのご家族の行事がある際にも良いでしょうし
そうではなく、普段着に合わせる事で程良い緊張感を持たせられるのも良いかなと思ってしまいます。
クラシックな雰囲気をそのままに当てはめるのではなく、今の空気もさらりと纏わせながら表現されるコートは
毎年来る冬の訪れに、気持ちを高める1つの支えになってくれるのは間違いないのではないでしょうか。

何よりも目を惹くのは、はっきりとした主張のある大きめの襟。
ストレートに可愛いと感じられる方がいれば、すごく懐かしい!と仰ってじっくりご覧になる方も。
色んな方の注目を集めながらも、静かに凛と佇む美しいコートは、一見とても華やかになりそうかなと思うも
羽織ってみると意外とそこまで派手さは感じさせないところは、SUSURIの服の魅力とも言えます。
物語の中にいる様な気持ちも確かに湧き上がりますし、デザインだけではなく生地だったり着心地だったりに
うっとりもするのですが、どこかノスタルジックな気分も混ざっていて本当に不思議ですし、
どちらにも寄り過ぎないという、絶妙なゆらぎをこうして表現出来る事は素晴らしいなと思います。

肩のラインはセットインスリーブ。
見た目以上に生地の分量を贅沢に使用しているので、店主(身長178cm)がサイズはコンパクトに感じるのですが
着ても可動域がしっかりと確保された作り。いつも感心してしまう部分でもあります。
内側はコットン50%×キュプラ50%のライニングが全体に張っているので、袖通りもとてもスムーズ。
コートに対してインナーをあれこれと考え過ずに着られるのも、厚着をする日もある冬場は特に気が楽です。
マルトコートの他にも同素材を用いた1枚仕立てのカーディガンジャケットも届いてるのですが、そちらモデルは
より室内着としても重宝する羽織物。
仕立てが異なると全く空気を変えた状態に見えてくるので、洋服は布の使い方1つでこうも変わるのだという事にも
気付けるのが面白いです。

機械織りの生地ですが、手織りの様なざっくりとした風合いがあって岩手で言えばホームスパンの生地感が
ニュアンスとしては遠すぎず近すぎずのイメージでしょうか。
ブラックとグレーという違う色糸を、不規則な組織の織りにする事でツィード調の奥行のあるトーンの黒で形成。
盛岡の古い建物が多く残る街並みにもすっかり馴染む様なクラシックさと、曲線で描かれた
柔らかな部分は、中津川の流れにも似通った部分があるのかなと、ちょっと強引に漕ぎつけてみたり。。。
純粋に服、その中でもコートの完成度は毎回の事ながら群を抜いて巧さを感じてしまいますし、冬の景色の中
コートを羽織って歩いたり、ただそこに佇む姿を想像したくなる。そんなコートです。

color     ecru

price     96800-(TAX IN)

SIZE     1

いつもなら冬のコートとなれば、迷いなく黒や紺、グレーなど落ち着いたカラーばかりを選ぶのですが。
今年は白いコートがとても気になって気になって、選びきれずにblackとecruの二色とも並びました。
真っ白ではなくオフにベージュの混ざった、おやつのスノーボールみたいな色目もやっぱり冬に合うでしょう。
大きな襟と、大きな釦。そしてたふっとした大きなポケットも付いていて、パーツの存在感や生地分量から見て
コート自体も重そうな雰囲気もあるのですが、見た目に反して着心地はとても軽やか。
ウールの糸の柔らかさと暖かさとに、全てが包み込まれるような感覚は一度味わってしまうと、もう後戻りが
出来ない可能性もありますので、どうぞ慎重に・・・ならなくても良いです。飛び込んで下さい。

汚れてもクリーニングさえ毎シーズン忘れずに出すなどして頂ければ、問題はクリア出来るのではないかと。
繊細でしなやかな曲線的なラインが、より一段と際立つのはやっぱり白かもしれません。
コート事情に余裕のある方、コートが何よりも好きな方に挑戦して頂きたい、そんな風に思っています。

SUSURIの今シーズンのテーマは「ロマンティックな妄想を重ねた日常」
希望を含んだ空想は、それが特にロマンティックであるほどに、
いつの時代も小さな喜劇と悲劇を繰り返す日々に彩を加えます。
(SUSURI HPより)


現実かどうかもよく分からない日々を過ごしてきた私たち。
その中でもその時に感じた痛みも喜びも、色んな感情を持ち合わせることが出来たのは確かで。
出来るだけ素直に、目の前の人に向けて出来る事をやろうと進んできた時間だったように思います。
だからこそSUSURIが生み出した服と、服に込められた想いに何だか胸を打たれる部分もありますし、
全ては繋がっているので、今シーズンもこうしてお客様にSUSURIの物作りをお届けする事ができて
嬉しい気持ちです。
秋冬の納品は完了しましたので、ぜひ店頭で冬の服をお楽しみください。

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