2月14日

SOWBOW   WATANUKI HANTEN

color     BLACK 

price      36300-(TAX IN)

SIZE      F SOLD

3連休は街もお店も静まり返ったかのような時間でしたが、2月はいつもこんな感じだったなと思い返しながら
それでも1日1日太陽の陽射しは強くなっているのを実感し、お店裏の日陰100%の駐車場近辺も少しずつ
地面が見えてきました。今は車が非常に停め難いのですが、あともう少しの間だけどうぞご了承ください。

SOWBOWのアイコン的な立ち位置になりつつある半纏。
福岡県の久留米市よりもやや南に位置する筑後市に工場を持つ宮田織物との共同開発で作製されているアイテム。
デザインを1から見直しブランド独自のエッセンスとバランスに置き換えることによって、新しい価値観を創造し
伝統や文化を多角的な角度から捉えることに挑戦しているプロダクトだと僕自身は思っています。
秋冬にリリースされる中綿入りのコロンとしたフォルムがとても愛らしい半纏ですが、春夏シーズンに合わせて
先ずは中綿を抜いて、更にデザインも大きくバランスを変えてすっきりとした表情で登場しました。

見ての通りファッショナブルなアイテムでは無いことは一目瞭然。
それは当然と言えば当然で、自分なりにファッション的な要素と目線で捉えることによって、
今までの自分の引き出しには無い、試されている様な感覚で服を楽しめる1枚ではないかと。
どんな事にも共通する事柄なのかもしれないのですが、誰が着ても一瞬で格好良くなれるものは完成された
デザインであったり、モノの持つ力が圧倒的であったりする訳です。それとは真逆に誰かが着る事で良くなったり
面白く見えるものというのは、その瞬間には分からないもので、ある日突然閃いたり意外性に出くわしたりします。
思わぬ方向に進む感覚を一度でも知ってしまえば、モノに頼り過ぎることなく自分基準で選べるようになるので、
SOWBOWのお二人にはそういった別の意味での天邪鬼的な感覚の天才だと勝手に思いながら・・・(笑)
この綿の入っていない半纏をじっと眺めておりました。

作りは2枚仕立てで、A面はユズリハのブラック。
サイドにスラッシュタイプのポケット。
前丈と後丈でスリットを使って長さを変える事で、お尻がすっぽりと覆うバランスに仕上げています。
個人的にはスウェットの上からストレスなく袖を通せるのがとても嬉しい。
首元はまだまだ寒さが残る時期に着ると思うので、ウールのストールを垂らしたりぐるっとしたりすると
見た目も暖かさもどちらも心地良く納まると思います。

仕立てが2枚だけあって空気の層があり見た目以上に保温力があります。
カーディガンの延長線上的な使い方で、ゆったりとしたトップスを着た際に袖が太く設定されている半纏は
当たり前ですが袖抜けが抜群。脱ぎ着のストレスを解消してくれる存在になるのではないでしょうか。

リバーシブルの仕様でB面は大きなパッチポケットが目を惹きます。
B面は春らしいブルーと縁取りのブラックで全体を引き締める効果があるように思います。
個人的にはB面が好みかもしれません。。。

半纏は羽織るだけで和の空気がこれでもかという位に出てきますので、それ以外のアイテムを例えばプリントの
スウェットを合わせたり、デニムにコンバースの様な普遍的な服装を組み合わせたりすると面白さと意外性が
出せるのかなと思っています。勿論、和の空気をそのまま表現するのも良いと思いますし、その人自身の感覚的な
合わせでSOWBOWが生み出す”伝統工業”製品の新しい価値観を体現していただけると嬉しいです。

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