夏休みの日記

昨日まで3日間の短い夏休みを満喫しました~。リフレッシュし今日からまたお店を開けております。
前半の2日は、特に水曜日は大雨もあって出掛けるのは控えて自宅の片付けに明け暮れました。
溜まっていた本・雑誌、その他押し入れに眠るものなどの整理が出来てスッキリ!
そして2日目の朝は久しぶりの神子田朝市へ。
季節的に夏野菜シーズンど真ん中でザルから溢れるほどモリモリ。どこもかしこもメインには、
きゅうりとなす、そしてトマトが並び、あと南蛮・南瓜も出てきていましたね。袋一杯の枝豆も!
こうなると食卓はほぼ夏野菜で構成されます。また、あれもこれもと欲張って買い過ぎてしまうと
今度は消費が追いつかず・・・という事態になるので、お休み中に他の産直に行っても野菜を買うのを
ぐっと抑えました。そして今日のお弁当もぎっしり詰まった夏野菜・・・(笑)

3日目(金曜日)はちょっとだけ遠出。
僕等の行ってみたい土地シリーズの秋田編で、秋田県大館市へ足を運びました。
岩手県が広いというのは、10年住んでもまだまだ未踏の地が多いことからも証明されますが、
それと同時に隣り合っている秋田県も相当に広い。。。そして街によって文化や流れる空気が全く違います。
盛岡からは東北自動車を使い北上し、行きは”大舘北”インターで降りましたが、帰りに選んだルート
“十和田インター”から国道103号線を走るのがとても気持ち良かったです。
103号線は高速みたいな信号のない道路なのでストレスフリーですし、高速代も行きの半分くらいでした。
大館市に行きたいと思った一番の理由は”東北の酒と玩具”のお店「MUTO」さん。
その店名からすでに何となくマニアックさが伝わりますし、ここ数年毎年九州に行くようになって
そのゆく先々でちょっとずつ興味を持ち始めたのが郷土玩具で、ずっと伺いたいと思っていました。
その土地に行く理由と目的が3つ決まると、旅の気持ちが盛り上がりもう行かない訳にはいきません(笑)
僕の場合は雑貨でも服でも何でも良いのですが、その物を選ぶ店主さんがお店に立たれている小さなお店と
地元のお風呂(温泉なら最高ですが銭湯でも可)・ごはんと喫茶(出来れば地元のローカルな定食など)
この3つだけリサーチして、出来る限り朝早めのスタートで目的地へ向かいます。

大舘市は人口が7万人の大き過ぎず・小さ過ぎずのコンパクトそうで、そうでもないような。。。
調べてみて分かったことが1つ。市内に温泉施設が沢山あって、それが銭湯ではなく純度100%の温泉という事。
たまたま入った日帰り入浴施設の“東の湯”さんも硫酸塩泉で、僕の好きなぬるめと熱めの2つの浴槽があり
熱めが本当に熱い・・・(笑)注意書きには44度って書いてありましたけど肌感覚では46度~47度位なはず。
旅先で先ずはお風呂に入れる幸せ。そして街中でこのクオリティの湯に浸かれるなんて。価格も安い!!400円
大館市に到着して5分足らずでもう既に好きになっています。。
後から分かったことなのですが、MUTOの店主さんから聞いた話では、大館市は元々炭鉱の街で栄えた背景があり
ボーリング調査をする際に意図せずに温泉があちらこちらから湧き出てしまい、それを民間の企業が買い取り
入浴施設として運営されているとの事。なるほどぉ~。やっぱりそうでないと街中にこうも銭湯ではなく
純度の高い温泉施設が出来るはずがないなと、来て早々に感じた疑問もすっきり!

温泉で心身ともにリフレッシュした状態で向かった先は、一番の目的でもある”MUTO”さん
大館市内から少し離れた場所にあり、お店の立地も含めてかなりマニアック。
お店に着くと店主の佐藤さんが迎えてくださり、一歩店内にに入ると、そこには気になる玩具たちが
奇麗にバランス良くディスプレイされていて、僕らの素性を話し一度お逢いしていることを確認。
佐藤さんはyourwerというニットブランドのデザイナーでもあり
自分達もその一面で知っていたので、MUTOはまた別の顔とでも言いましょうか。
でも作られているものも、選ばれているものもどちらも芯があって清々しいというかそこは共通項のように
シンプルな空間に郷土玩具とセレクトされているものがキラっと並び、とても素敵な空間でした。
冬になるとWINTER SHOPというカタチで期間限定のお店を開けているようです。
雪が降る前の11月にまたお伺いしなくては!!
盛岡ではLOPPIS153さんでセレクトをされています。
色々と知りたかった大舘の面白そうなお店やご飯屋さんの情報を教えて頂き、お目当ての郷土玩具も大小様々
4つ程持ち帰ってきました。自分自身が好きなテイストがあることを確認出来たのも、こうしたお店があるからこそで
セレクトされる基準が明確で、話を聞いているだけでもとても楽しいひと時でした。

お昼は教えていただいたところが、ギリギリ間に合わなそうで今回は断念。再び街中へ。
もう一カ所行こうと思っていたハンバーグのお店が帰り道にやっていれば・・・と思っていたのですが
ちょうど立ち寄った時が休憩中で、そこもまたのお楽しみになりました。
お腹がすき過ぎて、通りかかった味のあるバスセンター内にふと目に留まった”秋北食堂”
佇まいからも渋さがビシビシと伝わってくるのですが、地元の方に愛されているのは間違いない空気が流れていました。
うどんをオーダーしたのですが、隣で食べていた方のとりモツ定食が気になり単品で追加。
これが絶品!!とりモツでご飯何杯でも食べれそうな味付けで、更にご飯のおかわり自由という誘惑。
そういうシステムってなんかホッとしますね。そしてここは比内地鶏の産地だと後から気付く。。。
ご飯を食べている最中も、バスが次々に行き来する景色と秋北食堂に入ってくる人達を見て
お腹を満たしてからバスに乗る人もいれば、一仕事を終えてきてこの定食屋さんで食事してホッとする気持ちと
色々な感情を抱いてしまう、目的とは違う食事になりましたが、個人的にはツボな場所でした。
次回はとりモツ定食でご飯おかわりもしてみたい!

バスセンターを出て、駅前周辺をぐるっと散歩。
こちらも気になっていた大館市に現存する唯一の市民の映画館 ”御成座” 
格好良い外観、丁度上映作品の看板を付け替えるところに遭遇しました。
目の前に現れた線路は、手こぎのトロッコが走ります。
大館市はハチ公で知られる秋田犬(あきたいぬ)でも有名な地域で、秋田犬の里という立派な施設も。
そうは言ってもと思いつつ街を歩いていると、大きな秋田犬を連れて散歩をしている方を目撃。
施設内の展示以上に、説得力のある景色に出逢えました。

数日前の大雨で川の水はだいぶ濁っていましたが、それでも心地良い空気が流れる場所が幾つかあって
キレイな川が流れている街の良さを改めて実感しながら帰路につきました。
今回の旅では時間切れでまわりきれなかった場所が幾つかあるので、紅葉が見頃になる秋頃にまた行ってみたいなと
思います。帰り道に使った103号線沿いにはフルーツ街道があり、リンゴ・ブドウ・梨を目当てにというのも
旅の目的の1つに良さそうです。
今回は遠出をせずにお隣の秋田県に足を運びましたが、その場所に行くと、そこに住む地元の方の生活のリズムや
食文化、景色、色々と想像する楽しみがありますし、やっぱり秋田県に行くと目に飛び込んでくる
田んぼ田んぼ田んぼ!のダイナミックな光景は見ているだけでも心が洗われるなと思いました。
また秋頃にお邪魔しますので、それまで持ち帰った郷土玩具を見ながら大館の気になる場所を自分なりに探します。

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