ヒマラヤの暮らしを旅する レポート

昨日は公会堂21号室にて、写真家でもありGHT PROJECTのメンバーでもある飯坂 大さんが
主催・企画をした「ヒマラヤの暮らしを旅する」の聞き手兼お手伝いさせていただきました。
午前中の設営準備から、あれやこれやバタバタとしているうちに、あっという間に過ぎていく時間。
大さんとは当日に最終打合せしましょう~なんて言っていたのが、気付くと30分前(汗)
お客様も続々とご来場くださり、受付・ドリンク・物販をいったりきたりしていたら目が回り、
ここで力を使い果たしてはいけないと深呼吸しながら気を落ち着かせていました。
結局ちょろっとこんな感じで進めていきますという、大まかな内容の書かれたPC画面を見つめて
最終打合せは終わり、一瞬不安と弱気が顔を出しましたが、今日を楽しむ精神で14時無事に開演。

内容に関しては、大さんが旅を始めたきっかけから始まり、これまで歩いてきた中で出逢った
ネパールの山々と自然、食べ物、産業、そこに暮らす人々がその画面に収まりきらない迫力で
僕の心に大きく揺さぶりかけてきます。
予習を兼ねて映像などを見せて欲しいとお願いしたのですが、本番をお楽しみにという事で却下。
大さんは僕と同じく野球部で、しかも大学までみっちりなので僕以上にストイックだなぁと
思った瞬間でもありました(笑)

プロジェクターに投影される写真や動画に浸っていると、たまに飛んでくる質問のキラーパス。
面白いことを言いたいと思えば思うほど、面白いことが思い浮かばない(笑)
そもそも面白いことを言えるほどのテクニックがあったのか。。。
僕もゆっくりと落ち着いて客席側から見ていたかったと、あの時に軽く一つ返事で聞き手役を
受けたこと若干の後悔・・・はしていませんが、いつ来るかは分からない大さんのパスに対し
必死に少ない引き出しから、自分なりに思いついた答えを絞り出すだけでした。
ここで中津川を横断しかけたことがまさか活かされるとは。経験に勝るものはありませんね。
当たり前ですが、大さんは色々な場所で今回と同様のイベントをやっているので、
的を得ているのかどうかも分からないおぼつかない回答に対し優しく拾いあげてくれて
あっという間に予定をしていた2時間が終了。
僕らが2020年2月に訪れたカトマンズの街並みが映し出された場面があって、あの時に感じた
ネパールの空気、空の色、音、バイクや古い車が行き交う絶対に渡れない道路を渡ったことや
どこに行っても、控え目ですが話しかけると優しく笑ってくれる人が多かったことなど
懐かしい記憶が思い浮かびました。それがどことなく岩手に似ていると感じたことも。
今回こうして中心部ではなく、ネパールの地方の山間部の暮らしや景色を伝える大さんに出逢い
自分達ももう一度足を運びたいなと改めて思うきっけになりましたし、自分達の身近な場所にも
遠く離れたネパールと重なるような、暮らしや景色があるだろうし、それを知るのも面白い。
そんなことを思いました。

最近僕の中で密かなブームになっている、物事を直接ではなくあえて誰かを介したり
もう1つ別の視点フィルターを通すことで、伝わり方が柔らかくなったり開けたり
受け取る側にとっても心地良いグラデーションが出来るのではないかと思って
其々にとって気持ち良く物や事を届ける方法を、より意識するようになりました。
今回はトレッキングやアウトドア、山登り(過去に少しだけかじりました)も一切しない僕が入ることによって
ヒマラヤに登る事が目的とか競争したり、断片的な目線だけではなく、違う切り口でネパールという場所の
面白さを伝えられれば良いなと言うのは頭の片隅にはありました。次に行く機会があれば、少し離れた場所を
ゆっくりと歩いてみたいという気持ちにもなりましたし、ダルバートを久しぶりに食べたくなりました。
先ずは早々にここから一番近いネパール(新大久保)に行って、あの味を取り戻しに行こうと思います。

最後はお知らせになりますが、昨日の今日の話で企画段階ですが、大さんが前回の旅でたまたま出逢った
ヤク・カシミア・ウールのストール類。僕もとても楽しみにしていたのですが、それが想像を超える
素晴らしさで感動してしまい、今秋にrasikuの店頭で販売出来ればという話を進め始めたところです。
僕も街中を歩き回って探して少量のみですが買ってこれたのですが、より手仕事の空気を感じられる
大きさも丁度良さそうなストール。肌当たりは抜群です。
ネパールという国の文化や産業を少しでも身近に感じて頂ける1つのきっかけになれば嬉しいですし
岩手も寒い地域なので、やっぱり暖かくて肌当たりの良いストールは何本持っていても良いと思います。

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