新しい場所へ 3

不動産屋さんの車で昨日見たばかりの物件に再訪問。
到着すると、丁度その物件の横で立ち話をされている方がいらっしゃって
お会いしてはいないけれど、きっとあの方が大家さんだ!と瞬時に思いました。
直感は合っていて、車を降りてすぐに大家さんともご対面。
お話を伺うと、元々はこのお家で生まれて長らく住まれていたとの事。
何年か前に隣に新しくお家を建てられ、賃貸物件となった方には何組かの方が入居されましたが
ここ一年ほど空き家になっていたそうです。

大切に管理されていることが建物からも伝わってきましたし、またここから人が住み、風が通り
出来る限り手を入れることで、またこの建物の年月が刻まれていってより良くなるイメージと
穏やかに心地よく人が行き交う空間になる絵が、自然に頭の中に思い浮かんでいました。
勝手に受け継ぐ様な気持ちで、大事に使わせて頂きますと何度も胸の中で想いを馳せつつ。
とてもとても大きい物件なので、元々は二宮に来るまではお店は一旦閉店するつもりでいたのですが
運命的な物件と出逢ってしまったこと、盛岡での12年間の経験をより良い方向へ活かしていこうと決め
2024年からは神奈川県の二宮町という場所で小さく再スタートすることを決意しました。

お店として動きはじめるまでは、準備のための時間が必要となるので
引越してすぐにオープン!とはなりませんが、今のところ店名とHPは継続して
店舗としての詳細や、自分たちの近況等は少しずつお伝え出来ればと思っています。
3部編成までにして、あれこれ綴ってしまいましたが、文章も練れば練るほど
きっと自分の気持ちとは離れていってしまうような気がして・・・
最後まで載せるかどうか迷いましたが、BLOGを見てメールをくださったりご来店いただいたり
お伝えできていなかった方々への御礼の気持ちのご挨拶とさせていただければ幸いです。
でも、長いので忘れてください。(笑)

以下を持って、大切なみなさまへのご挨拶とさせていただきます。

/

rasikuは、2024年の1月14日もって現店舗は閉店いたします。

2012年1月から今まで、およそ12年間、たくさん応援していただき守っていただき
自分がやりたい事を楽しく続けられた事、rasikuに関わって下さったみなさまに
心からの感謝をお伝えしたいです。ありがとうございました。

出来るだけ、今の自分達の考えと気持ちがまっすぐ届くように、BLOGではなく直接店頭でお伝えすることを
選んできたので、こちらでも大袈裟にならずに気持ちを整理しつつ、新しい場所のことを書かせて頂きました。
次に移り住む土地で自分自身の身体と心の持ち様がどのように変わるのか、とてもわくわくしますし、
まだ出逢った事のない感覚や感性に触れながら、面白いことを表現出来るように日々の生活を楽しみたいと思います。
次選んだ場所でも、沢山の方にお逢いできることを楽しみにしています。

rasiku  佐々木 高広  恵

新しい場所へ 2

あまり形を決め過ぎず、大きな期待を持ち過ぎず。
出逢えたものに仕事も含め暮らしを合わせよう!と、11月下旬に物件を探しに出掛けました。
(気になる物件を前もって数件選び、不動産屋さんにアポイントを入れて)
盛岡から新幹線で東京へ。東京駅からは東海道線に乗り換えて1本。時間にすると1時間10分。
僕が20歳まで過ごした大船を越えて、藤沢・辻堂・茅ヶ崎・平塚・大磯、そして二宮。
久し振りに乗車した東海道線に揺られながら懐かしさと、物件は見つかるのだろうかという
不安なような分からなくて高鳴る気持ちを抑えつつ、車窓からの街の風景を眺めていると
平塚を過ぎたあたりから、景色というか空気が変わったことに気付きました。
良い意味でのんびりとした空気。自分のイメージしていた海と山に挟まれた街並みそのもので
その空気を感じた時に気持ちが少しだけホッとした所で、二宮に到着。
因みに大磯・二宮は快速電車は停車しませんので、乗る際にはご注意を!!

盛岡を出た時の気温が0℃くらいだったので、駅を降りた瞬間あまりの暖かさに
逆に身体が驚いて、コート・巻物、何を脱いだら適温か慌てるほど。
小さな駅を降りると、店先で元気いっぱいに呼び込みをする果物屋さんが目の前にあって
道行く地元の方が買っていく。直感的に良い町だなとおもいました。

アポイントを入れている不動産屋さんを目指して歩く。
徒歩10分ぐらいでしたが、少しだけ路地に迷って着いた頃には既に少し汗ばむくらいの気温。
事前に希望をお伝えしていたのですが、条件的にも厳しいと言われていたので
期待はせずに、だけど、何処かには隠し物件があるのではないかという淡い期待。
ただ現実はそう簡単ではなく、小さな町故に物件数そのものが少ない。。。
気になる建物があれば、周辺の方に直接聞き込みをしていったほうがいいという話を
立ち寄ったカフェの店主さんに教えて頂き、場所は変われど同じなんだなぁと納得でした。


ただ予想だにしないカタチで、僕たちが理想としていた物件に出逢えることが出来たのです。
それはずっと二宮町の空家バンクに掲載されていた家。
築80年の8LDKという、あまりにもBIGな物件。
間取りと画像だけでは、そこまで惹かれる感じではなかったのですが
中へ入ると、何だか少し運命の糸を感じるというのか。面白くなりそうな空気が充満。
日本家屋のそのままの平家と、後側に増築された二階建てで構築された少し不思議な建物は
2階に上がると太陽の陽射しが降り注ぎ、二宮の海がちらりと覗ける。猫も気持ちよく寝られそうです。
ちょっとした建具が可愛くて、古い家ならではの余白があって、条件としては申し分ない建物。
お店を続けるかは、先ずは物件と、そして家賃次第と思っていたので、気持ちが一気に傾きます。
その日は一旦冷静になろうと、実家に帰って眠りにつこうとしても、脳の興奮が抑えきれずに眠れないまま朝に。
翌日もアポイントを入れていた不動産屋さんに行き、色々お話をしていくと、担当の方が他の物件よりも
昨日見たその物件が一番希望に近いのでは?それなら…と、大家さんに直接会わせて頂ける事になりました。
それもなんだかとてもスムーズに。
これはもう、ここしかないのではないかという、ある意味では運命を感じた瞬間でした。

                                     つづく

新しい場所へ

2024.1.1

一日一日と続いていく日々が、健やかでありますように。
それぞれの幸せが美しく拡がるような一年であることを祈っています。
新年のご挨拶とお知らせも兼ねて、久し振りのBLOGを。

ご来店頂いた方には、直接顔を合わせてお伝えをさせていただいていましたが
僕自身の独立第一章、初めての試みとしてスタートをした盛岡での今のお店は
2024年1月14日をもちまして、閉じることを決めました。

1月29日ははじまりの日でもあったので、何となくその辺りが節目かなと思っていたのですが
何も決まっていなかった次の展開が、ちょっとずつ動きはじめ。
そうすると次・また次と事が決まって、今の店舗の受け渡しや引っ越しの兼ね合いもあり
すこしだけその時期を早めました。
とは言え、今までとこれからも全て地続きなので、営業最終日は14日と決めはしましたが
そこまで大事とは思わずに、受けとめていただければ幸いに思います。


次は何処で何をしようかと様々な想いを巡らせ、気の向くままに過ごしていた末
地元である神奈川県に移住することを決めました。
神奈川県と言っても、何処に住むのか。で、景色も人の雰囲気も当たり前に違いがあります。
今の自分なりの価値観とどういう場所や環境に身を置くと心地が良いかを想像して
1つのキーワードを設けました。海が自宅から見える、もしくは近くに感じられる場所。
社会人になってから神奈川から離れ、転勤などを重ねて少しずつ北上していって最北は北海道、
そして岩手に12年という、ある意味で、北の暮らしに長らく身を置いたいからこそ、
次は温暖な地域で暮らしてみたら自分はどうなるのか?いという気持ちがいつしか湧いてきて
神奈川県の中でも特に温暖な気候で、且つ海が感じられる場所として僕の意識の先に浮上した
中郡二宮町。というところ。正直、あまり聞き馴染みのない場所かもしれません。
神奈川県で海と言えば、やっぱり人気が高いのは湘南(逗子・鎌倉~茅ヶ崎あたりまでかな)と言われるエリア。
そこから、更に西に進んで行くと平塚を過ぎて小田原、更に進むと静岡へと続きます。
その途中にある中群は大磯・二宮という2つの小さな街で構成。大磯はどちらかと言うと避暑地的な空気。
二宮は大磯に比べるとより庶民的な街だと思いました。
幼少期に両親に吾妻山のアスレチックに連れて行かれたことをふと思い出し、楽しかった記憶と
たしか温暖な空気だったような感覚が微かに蘇ってきて、急にその場所と僕が結びついたのでした。

                           つづく

由利本荘への出張SHOP

時は刻々と流れていくので記憶が薄れないうちに書き留めておこうと思います。
年に2回、恒例行事のように行われるようになりました、秋田県由利本荘市への出張SHOP。
今回は11月の2週目、峠の状況もどうかなと思いながらでしたが何とかギリギリセーフでした。
ですが早朝の仙岩峠は、暗さもあって相当に怖かったです。。。
ピークのあたりは風が強くて、落ち葉が敷かれたり舞ったり完全に冬モードの顔。
北東北の冬の訪れをひしひしと感じながら、何とか無事に由利本荘へ到着。
車の荷台はパンパンの状態なので、ゆっくり行って約3時間の車の旅となりました。
到着して直ぐに設営に取りかかり、オープンの45分前頃には完成!
僕は一人で勝手にご褒美と決めていた鶴舞温泉へ、身体を清めに行ってきました。
前回この温泉に入った際は時間がタイト過ぎて殆ど記憶に残らずだったので、
ゆっくりと堪能できるのはとても嬉しいですね。(お仕事前に)
温泉の泡ジャグジーが付いていて、お湯の温度が高めで最高◎
サウナの水風呂もきちんと冷たくて、この時点で完璧に仕上がりました(笑)
時間が許す限り堪能し、つるりとなった状態でお店へ戻ります。

BLOGでは何度も書いていますが、初めて知る方もいらっしゃるかもしれませんので、もう一度。
nieuwは、fuuukeiの屋号で家具や木工作品を製作している貴充さんのショールーム兼ショップです。
週末日曜日のみオープンをしていて、団地の中に広がる異空間がとても心地良い場所。
家具を中心に、プラスで独自の目線でセレクトされた古道具や作用にベクトルを振ったアイテムが並べられています。
僕の中では北東北で一番尖っているお店(笑)と思っているのですが、まぁそれは置いておいて。
団地の一室ということもあって何気なく入って来れる場所ではない、ということは理解して頂けると思います。

今回、新しく作製されていた2段式の洋服ラックは相当に格好良かったなぁ。
当たり前ですが空間、更に言えば什器が変わると洋服の見え方も全然違ってくるので、
設営していてもはっとなる瞬間もあったりして、出張SHOPならではの楽しみがあります。
温泉から戻ったのは、オープンを少し過ぎた10時40分頃だったと思います。
お客様がもう既に来店されていて、一番乗りで日本酒の差し入れが。。。流石秋田県!!
僕の両親は高知県出身なのでじゃこ天をつまみに。。。あっ。それはこの辺でやめておきますね(汗)
いつも来て下さる顔ぶれがありがたく、どんどん気が和らいでしまうのでした。

お昼ご飯は亮子さんのお手製のハンバーグ定食。絶品のスープ付き。
一瞬で胃の中に入れてしまって、午後からは急な睡魔が襲い掛かってきます。
いつも美味しい食事をありがとうございます!!
これを楽しみにしていると言っても過言ではありません。
午後も途切れることなくお客様が来て下さって、1日目はあっという間に閉店時間に。。。

由利本荘行きが決まると、真っ先に頭に浮かぶのはやっぱり”安楽温泉”
何度も行っているのですが、何度行っても良いのです。
宿に近づくと温泉から漂う、あの何とも言えない独特のオイルの香り。。
先ずは温泉に浸かって、旅の疲れを癒してから夜の食事へと向かいます。
余談ですが、僕は朝3時に起きて、先ず自宅でお風呂に浸かって由利本荘に着いて鶴舞温泉。
そして安楽温泉と、今日すでに3回目のお風呂に浸かっています。
ドラえもんでお馴染みのお風呂大好きしずかちゃんよりも、お風呂に入っていると言えますし
お客様にも「温泉行ってきましたね」と言われるくらい、お風呂のイメージが浸透している
可能性も高くなってきました(笑)

夜の宴は、最近はここばかりをリクエストしてしまう中華料理のお店”華園”
何も言う事はありません。人生初のピータンにも挑戦し、はぁ~幸せ。
今回はみつばちさん繋がりでご縁の出来た方々とご一緒したのですが、スタートしてすぐは
みんな黙々と食べていたようで、1時間経たないうちにお腹はいっぱいに。(笑)
その後にペースダウンしたり少し小話と休憩を挟みつつ、最後は麺類・スープで〆。
もはやこのBLOGは、華園さんと安楽温泉さんをお勧めする為のモノになってきているような気もしますが。。。
それぐらい良いんですよね。
僕が理想とするお店はこういう時間の流れ方で、場所なんだよなぁと思いを馳せながら
楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
宿に戻ってすぐ、今日最後となる4回目のお風呂に入って心身ともに癒され明日に備えます。

翌朝は先ずお風呂からスタートして、安楽温泉自慢の朝食を食べます。
“おかわりはしない”と心に誓いながら朝食会場へ行ったものの、我慢出来ずにおかわりを一杯だけ。
やっぱりそうでもしないと、おかずとごはん(新米)のバランスが合わない!という言い分け。
そして、いつも朝に立ち寄るのは羽後本荘駅前にお店を構える珈琲のお店 “薫”へ
店内に入ると薪ストーブの柔らかく暖かい空気が漂い、カウンター越しに穏やかに迎えてくれる
薫を営むお二人の凛とした姿に、静かに喜びを噛み締めます。
実は由利本荘に住む特派員から前情報として、今なら季節のお菓子タルトタタンが
食べられるかもしれません◎との噂を聞いていたので、トーストではなく焼き菓子を
どうしても食べてみたいと思って訪れました。
焼き菓子などは、お店のメニューには載っておらず、ある時だけカウンター奥の看板に
小さく記されているとのこと。
そして、そして、カウンターの奥にりんごの焼き菓子という文字を見つけました!!!
其々にコーヒー1つずつと、りんごの焼き菓子といちぢくのパイを注文。
紅玉のリンゴをキャラメリゼしたタルトタタン、添えられたクリーム。絶品。
パイ生地はさっくさくで、叫びたい位に美味しかった。
ちょうど果物がりんごからいちじくへ切り替わる時期で、両方を堪能できて幸せでした。
コーヒーもがっちりとした深煎りですが、すっと飲めるのが本当に不思議。
時間にして30分も居ないのですが、由利本荘へ来た際には必ず訪れる場所の1つになりました。

地元スーパー”nice”に立ち寄って、秋田のお土産を物色しつつ、二日目の営業に備えます。
大好物の”あつみのかりん糖”を買えなかったのが、唯一の心残りですが、また出逢った時に。

2日目。いつも山形から来て下さるお客様から、ラ フランスの差し入れをいただいて
その場に居合わせたみんなで美味しく食べたり、愛知の蒲郡ミカンを届けに大曲から
ご家族で駆けつけて来てくれたり、東北の方の優しさに甘えっぱなしの時間となりました。
盛岡からの刺客は来る前に安楽温泉と薫さんを堪能していて笑いましたが、
さらに焼き菓子を勧めて・・・また次のお土産話になると良いな。
人とモノを通じての交流は、自分たちにとって毎回刺激と元気を貰う時間になっています。
いつも快く受け入れてくださる、みつばちの亮子さんとfuukeiの貴充さんお二人の優しさがあってこそです。
少し時間が空いてしまうかもしれませんが、また荷物を積んで色々な場所へ飛びまわりたいと思っています。
帰り道は冬道に少しびびって、仙岩峠を越えずに秋田道から北上を経由して帰ってきました。
こちらも変わらずの3時間。
近くて遠い秋田県ですが、また遊びに行きたいと思いますので、その時はぜひとも
また来た!と思って下さい。長い冬がやってきますが、みなさまどうぞお元気で!

夏の終わり 韓国の旅 Ⅲ

韓国の旅も、残り2日間。とは言っても4日目は朝早い便で日本に戻るので、今日が実質の最終日。
起床して、支度をしながら朝ご飯に何を食べようかと考えるところからスタート。
まだ食べていない韓国料理が沢山あるのと、昨日に訪れていた広蔵市場の衣料ブースは朝開くので
市場の屋台で朝食を食べることにしました。夜ほどではないですが、朝からすでに賑わいと活気があり
屋台では仕込みをしたり、もぐもぐしながら、お店を切り盛りする方々の姿にパワーをもらいます。
とある有名な韓国ドラマのワンシーンに出たことで、特に賑わっていたカルグクスのお店を横目に
通路を挟んだ隣から、呼び込みが若干強めのアジュモニに引っ張られて、席に着く。
私はカルグクス(うどん)と妻は冷麺を。
無料で付いてくるキムチ2種(白菜・大根の葉)は、食べ終わると永遠におかわりを盛ってくれます。
冷麺は岩手で食べているものとは、だいぶ印象が異なり、よりヘルシーでスープは酸味の効いたさっぱり味。
夜は夜で観光客をメインに活気があって良かったですが、朝の屋台は地元の方がさっと食事をしたり
あのスティックコーヒーを飲んで談笑してるかと思いきや、いつの間にか居なくなっていたり
僕はこういうとりとめのない景色とか、人と人とが自然体でたわいもない会話が出来る場所や文化が
好きなんだなぁと思いました。
そんな事を思いながらキムチもおかわりしてしまったので、もう朝ご飯でお腹がいっぱい。。。

広蔵市場は手前側が屋台を中心にした食事エリア。
奥に行くにつれてお土産屋さんがちらほらと出てきて、更に奥に進んでいくと衣料品、布物の問屋街に。
問屋街なので、その物量の多さに圧倒されつつも気になっているものを探して回ります。
古着も大量にあるとの情報を得ていたのですが、午前中に体力を使ってしまうと午後の部に支障が出る。
ということを分かっているので、昨日に続き今回はパス。建物の2階には古着がたんまりとあるようでした。
古着ではないお目当てのアイテムを無事にゲットし、他にも幾つかアンテナに引っ掛かる洋服があったので
日本語・韓国語・英語と翻訳アプリを駆使しながら、店主さんとそのモノについての詳細をやりとりします。
何か伝えようとしてくれてる!と感じて、スマホに向かってもう一度とお願いして、話しかけてもらいます。
けれども、その内容は・・・割と見たまんまを説明しておりました・・・(笑)
それでもコミュニケーションを取るというのが大事、内容は合っているかどうかが微妙なことが殆どなので
あとは直感にしたがって選択し行動するのがベスト。少量ですが欲しいアイテムが買えて、ホッとしました。

次の目的地、龍山という場所へ地下鉄に乗って移動。
今まで降り立っていた駅の規模感とは、がらりと変わって広い構内を抜けた先に
高層ビルが立ち並び、完全に都会の景色が広がります。都会ですがとてもクリーンな雰囲気。

散策をしながらカフェで一息入れて、もう1つの小さな目的を果たすことが出来て一安心。
昨日も感じたのですが、韓国のカフェで出される飲み物はとにかく量がしっかりと多い。
そして席数もとても多いので、注文に並ぶくらいの人がいても席に余裕があって悠々と座れます。
注文したケーキのクオリティも高くて、色々にビックリしながらも楽しみました。
歩いていると大きなビルの横に木々が植えてあって、ちょっとしたスペースにベンチと筋トレマシーンがあり
道ゆく人や、仕事の休憩中などに、誰でも気軽にこの器具で運動をしているのかな〜と。
こういうのはタイの公園でも見かけました。面白くて健康的でもある公共の場。

その後、お土産を買いに大きなスーパーへ行ったり、ドラッグストアを巡ったりしつつ
ホテルに一度戻って荷物を整理し、旅の最後の夜ご飯に何を食べるか考えます。
まだ食べていないものが多数あって、パワーチャージを優先した結果。。。ゆで豚料理、ポッサムを。
たまたま近くで見つけたお店だったのですが、ここが大正解。今回の旅で一番美味しかったかも。
豚肉を白菜で包んでキムチ・生ニラ・ニンニクを包んで、パクリ。お酒はソジュ(韓国焼酎)がこれまた合う。
何個でも食べられると思っていると、またキムチのおかわりを追加されて徐々に満たされていくお腹。
おもむろに鍋をコンロに置かれたので注文したかなと思っていたのですが、サービスでカルグクス(うどん)が
付いてくるとのこと。とてもシンプルな味付けなのですが、サービスとは思えないクオリティ。
鍋の底にはアサリがゴロゴロ入っていて、出汁が最高。何度も言いますが、もうお腹いっぱい(笑)
2人ギリギリになりながらもなんとか完食して、パワーチャージも完了。

最後の最後にもう一度、気になっていた東大門の問屋街を練り歩きます。
ですが、僕達がマークしていたお店は一向に開く様子が無く。。。反対側にあるお店の方に聞くと
今日は開かないとのこと。。。いや~残念。盗難防止にかけられたネット越しに商品を眺めつつ
また次の縁があると信じて、この場を後にします。
そして、昨日も気になっていたキンパを売りに来る女性に声を掛けて、ツナキンパをゲット。
売り子の方は、22時~販売側の店主に夜食的なニュアンスでキンパとゆで卵を売ってまわっていて
その掛け声が可愛かった。いつか同じ掛け声でキンパを売って回りたい。。。そんな気持ちになりました。
購入したキンパは外に出て、丁度良さそうなベンチに腰をかけて頬張ると、自分の母親が幼少期に良く
作ってくれた海苔巻きに似た味で、韓国の空の下でしみじみと味わってしまいました。
何度も言いますが、お腹はいっぱいなのです。(笑)

翌日は9時台の飛行機で戻る為、朝一番の地下鉄に乗り込んでソウル駅を経由し仁川空港へ。
出国手続きもいたってスムーズで安心でしたが、仁川空港の大きさと世界から行き来する人の多さで、
要所要所で並ぶので時間が思ったよりもかかります。迂闊にウロウロしていると戻るのも大変。 
余裕を持って空港に着いたはずが、思いのほかあっという間に搭乗時間になりました。
行きのおさらいで機内食が出ることは分かっているので、朝食は軽めにして機内へ。
帰りの機内食はプルコギでした。ほかほかに温められたごはんが美味しい。量も丁度良い。
旅というより、ほぼ食べ物のことばかり書いてますが、終始美味しいと感じられるのはかなり幸せなことです。
旅先で色々と上手くいかないことや、失敗があっても、最終的に美味しいがあれば良しと思えます。

行きよりもさらに早い2時間弱のフライトで無事に仙台空港に到着。そこから車で盛岡まで戻ってきました。
3泊4日はあっという間に過ぎ去って、九州に行くのと変わらない近さにありながらも、言語も食も人も歴史も
異国の文化に触れただけでも脳みそはフル回転し、刺激を受けたのは言う間でもありません。
日本と似通ったところも多々あれば、でもやっぱり海外に来たんだなという感覚もしっかり感じられるので
路線があれば国内よりも行きやすい韓国は、旅の選択肢としてはとてもおすすめです。
食べたかったけど食べられなかった食がまだ沢山あるので(笑)
今回とはまた違った視点で韓国を訪れてみたいと思いました。

PageTOP