2月23日

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今シーズンよりお取扱いをスタートしました″ASEEDONCLOUD”
私達も心待ちにしていました第一便が届き、毎日並ぶ洋服に触れてはどきどきと胸が高鳴る程、
その存在感は素晴らしく、洋服でありながら見ていて飽きません。
作業着の様で制服の様でもあり、けれども決して非日常的過ぎず、時にその空想の世界へと
迷いこんでしまいそうで、毎シーズン異なる表情を見せつつも揺るぎのないどれも力強く美しい洋服達。
どんな方が作っているんだろう・・・とずっと気になっていた洋服でした。
嬉しいご縁を頂き、今回展示会で初めて出逢わせて頂いたコレクションとデザイナーの玉井さん。
実際にお逢いし作品に触れて、さらに玉井さんの口から丁寧に紡がれる想像の世界が、
本当に目の前にあることを只々実感し世界観に酔いしれてしまいました。
どうにかこの時感じた想いが零れ落ちない様、身体全体で受け止めたいと想いましたが
あまりの興奮に言葉も出ず、ふわふわとした状態でいてしまったことを今鮮明に思い出し
恥ずかしく、悔しい気持ちでいます。
これから少しずつ時間をかけて、私たちなりの表現方法でASEEDONCLOUDという洋服の
魅力や面白さをお伝えし、少しでも盛岡・そして東北、また当店のBLOGを見て下さる
お客様の元へと繋がっていったら良いなと思っています。
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ASEEDONCLOUD   trench gown

color            ネイビー   

price            49000+tax 

SIZE            S SOLD 
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今シーズンのテーマは“senkyousi”

宣教師でありながら、洗教師と染教師である兄弟のお話
二人は旅をしながら、出逢った人々の着古して汚れ忘れ去られてしまった服を
川で洗い、染め直し、新たな命を吹き込んでいきます。過去を赦し、未来を楽しむために。
兄は洗教師として、服が人と過ごしてきた過去に敬意を払いながら、無に帰しそして祈る。
弟は染教師として、兄の手によって真白くなった服に新たな色や柄を吹き込んでいく。
未来に祈りを込めるように。
人が忘れさっていく服の過去と未来を通して、洋服と人との付き合い方を考えていくコレクション。

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ぎっしりと目の詰まったドビー織の生地に深いインディゴ染めを施した凛々しいガウンコート。
フロントの合わせはダブルですが、Vゾーンが深く設定されていますのでごく一般的にイメージする
″ダブル″の印象とは大きく異なる作りだと思います。
今までに触った事の無い柔道着にも似た生地の感覚と染めの力強さに震えました。
着てすぐにすっと馴染む服と言うよりは、時間をかけてこそ本当の良さに触れる事が出来る様で
誰にでも合うという服では無いのかもしれませんが、近づきたいと思う人にだけは
扉を開いてくれるような洋服にも感じます。
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袖付けはラグランスリーブで、着るとそこまでの重さも感じず肩の可動もスムーズです。
それでも見た目はすっと見えるのは、パターンの巧さが成せる業だと。
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コートの魅力を物語るのは後ろからのシルエットだと思います。
トレンチコートのようにデザインされた線が美しいアンブレラカットや、動きを確保する為に背中部分と裾にかけて
2段階に分かれたあまり見る事の少ないインバーテッドベントを採用。クラシカルな見た目と動き易さの2つを併せ持った
機能美溢れる素晴らしい仕上がりです。
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そして裏側までもきりりと美しい。
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自分達の店が始まってからずっと、より深く考えるようになった人が洋服を纏うという事。
洋服が生まれ、ずっと大切に残り続ける服と消えて忘れさられていく多くの服。
今現在自分達にとっても、在りそうで無い答えを探す旅の途中に入る最中・・・
そんな人と洋服との繋がりを、「洗い染める」という方法で表現された今回のコレクションから
スタート出来たという事が、自分達にっとてもこのタイミングで良かったんだと心から思える程、
自分達も洋服を提案する者として、今一度どう在りたいかを考えるきっかけとなった様にも思います。
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本日ご紹介したコートは佳い出逢いがあり旅立っていきましたが
第一便はジャケット・シャツ・ワンピース・ストール・ソックスが少量ですが入荷していますので
ぜひ実際に店頭でご覧ください。


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ASEEDONCLOUD
アシードンクラウドというブランド名は、子どもの時に始めて創作した絵本の名前(くもにのったたね)から
由来しています。19世紀後期~20世紀初頭の写真に見られるような、古い作業着の美しさを
生かしながら、その美しさの裏にあるアイデンティティーに、デザイナーである玉井健太郎のウィットとユーモアを
織り交ぜてデザインされています。

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