SOWBOW


1枚のブルーのシャツとの出逢い。
僕がSOWBOWと出逢ったきっかけは、出張で訪れていた福岡県の太宰府天満宮で行われている
″thought”という九州で物作りをしている方達が集まる合同展示会でした。
その時はお取引のあるブランド以外に、特に何かを目指してということもなく自分の中で引っ掛かるモノに
出逢えたらいいなという想いで足を運んでいました。
展示会をある程度堪能し、そろそろ次の場所へ移動をしようかなと思っていた時に1つのブースで足がとまりました。
手前には古着をリメイクした商品が並べられていて、僕自身が古着好きという事もありさらりとラックを見つつ
こういう商品もあるんだなと思った矢先に、ラック奥の方に何気なく1枚だけ掛かっていたブルーのシャツと
ばちっと目が合いその瞬間に、これだ!!!と感覚的に思いました。
そう思った瞬間に口から、そのシャツ買います!!と食い気味にブースに立っていた方(デザイナーの一人 吉村さん)
に伝えている自分がいました。
そうすると吉村さんから、このシャツはまだ売物ではなくサンプルで作製したもので、これから半年後くらいを目安に
ブランドを立ち上げます。ということを伺いました。そのシャツに完全に一目惚れをしてしまいブランド立ち上がったら
必ずrasikuでお取り扱いをさせて欲しいですと伝えると、吉村さんも快く承諾してくださって、なんとなんとブランドが
立ち上がる以前にお取引の約束をするという、不思議な出逢いとご縁だったと、今振り返っても忘れられない出来事。

SOWBOWは熊本に拠点を構えながら、熊本在住の吉村さんと東京在住の藤田さんの二人が手掛けるブランド。
宣言通り翌年にブランドが立ち上がり、これもまた縁で、盛岡で毎年開催している合同展示会”entwine”に
出展された時に、念願が叶ってようやく自分用のブルーのシャツを購入。
デザイナーの二人にもお店を見て頂き、rasikuにSOWBOWの商品が並ぶようになりました。
アイコンになっているイタリアンカラーのシャツは、春夏・秋冬の季節の狭間に重宝するシャツで
陶器で作られた釦やインディゴ染めを施したものなど、着れば着る程に愛着が増していくのは間違いありません。
何処かのタイミングで盛岡でもイベントをやってみたいとお互いの気持ちが一致しましたので
これからの季節に気持ち良く着れるシャツを、展示販売する機会を設けさせて頂きました。
週末の31日(土曜日)1日(日曜日)は、デザイナーの吉村さんも店舗に立って接客をして頂きますので
この機会にSOWBOWの物作りを堪能して頂きたいです。


Comfortable Clothing
COMFORTABLE CLOTHING とは単に着心地の良い日常着ということではありません。
それは「着流し」の感覚であり、 着ている人と服の間で生まれる空気感、 雰囲気を大切にすることです。
ブランド名 SOWBOW(蒼氓)には人民や民といった意味があります。
SOWBOW の制作する服が、 「特別な誰かの為のものではなく、 人々の日常に寄り添うものであってほしい。」
そんな想いから名付けられたものです。
主に九州地方を生産背景に、 その土地で古くから培われてきた伝統技術 (生地・染め・縫製) を用いて
日本の文化、環境、歴史に適したものをデザインし、積極的に提案します。
※ブランド資料より抜粋

rasikuでは、ブランド立ち上げからお取り扱いをさせて頂いている”SOWBOW”
店頭で接客をしていても、デザイナーである藤田さんと吉村さんの二人の真摯な物作りの姿勢に、1歩ずつ着実に
ファンが増えてきている事を実感しています。
九州に残り続けている伝統的な織物や産業に着目し、古着からモードに至るまでジャンルを問わずに洋服を
フラットな目線で見て着てきたデザイナーだからこそ作られる製品は、唯一無二の存在感があると思います。
量産される工業製品の様なプロダクトとしての一面と、何処か人の手を介した温かみのある相反する2つの
エッセンスが見事に融合されていて、これから先の時代に残り続けて更に進化をし続けて欲しいと素直に思います。
日本各地の地方や地域に大よそ当てはまる事だと思いますが、古くから続く伝統的な産業や工芸品などを
凝り固まった考えや排他的にならずに、時代の変化にカタチを変えながら柔軟に対応して繋げていくか・・・
そういった違う目線や角度から見ても、SOWBOWの物作りや姿勢は小さなブランドですがこれから地方発信の
物作りにおけるモデルケースとして、とても参考になる部分が在るのではないかと思っています。

SOWBOWのイベントの日程は以下の通りです。
明日27日(火曜日)と28日(水曜日)定休日は、イベント準備のため店舗はお休みとさせていただきます。
時間はいつも通り10時30分から19時閉店です。最終日のみ17時閉店になりますのでご注意ください。
8月27日(火曜日)  臨時休業
8月28日(水曜日)  定休日
8月29日(木曜日)  SOWBOWイベント スタート
8月30日(金曜日)  
8月31日(土曜日)  デザイナー在中
9月1日(日曜日)  デザイナー在中
9月2日(月曜日)
9月3日(火曜日)  10:30 - 17:00閉店 

旅の記録 富山


旅は二日目の午後から富山県へと続きます。
金沢から富山へは高速道路を使って約1時間で到着。
お腹もすいたタイミングで先ず向かったのは、市内にある老舗のお蕎麦屋「つるや」さんへ。
あまりの暑さに迷いなく二人で冷たい蕎麦を注文。蕎麦は言うまでもなく絶品でした。
美味しいご飯に巡り合えると元気が出ますし、それだけで足を運んだ甲斐があったなとも思います。
特別感があるという訳ではなく、同じクオリティで淡々と当たり前にやり続けているお店は佇まいもそうですが
店内に入ると空気感で伝わるものがあります。次は季節を変えて温かい蕎麦を食べに行きたいです。


「つるや」さんと同じ通りで、民芸品を中心に店主の独自の目線でのセレクトされた商品が並ぶ「林ショップ」さん。
更に二軒お隣にある古本のお店「ブックエンド」さん。
「林ショップ」さんは、以前からふとしたタイミングでお勧めされていたお店で必ず足を運ぼうと決めていました。
お蕎麦屋さんを出て直ぐの向かい側、徒歩三秒ぐらいのところ。
ふぅっと深呼吸してすこしだけ緊張しながら扉を開けると、お店の隅に店主さんがいらっしゃいました。
ゆっくりと店内を見渡して、林ショップが好きだと教えてくれた人達の気持ちが分かった様な気がしました。
欲しい物があってよっぽどの物でなければ今では外に出なくても、近所にお店がなくても手に入れる事は可能な時代。
逆に言うと、この人からモノを「買いたい」とか、このお店に行ってその場で「選びたい」と心からそう思えるお店は
圧倒的に数は限られるはずです。
扱っているものが特別な物であろうとそうで無かろうと、店主の想いやスタンス提案の仕方が重要で、
国内外問わず林さんの目線で選ばれたアイテムが小さな店内に心地良さそうにディスプレイされていました。
その日は地元の作家さんが作った涼し気なガラスの器がメインに並べられ、富山の土人形に、岩手の竹細工の籠も
あったりして親近感がぐっと増したのは言うまでもありません(笑)
押しつけがましくなく、程よい距離感を保ちながら1つ1つのアイテムにきちんと自分の言葉で真摯に話をして
下さる姿は、同じようにものを販売する立場として見習うべき点や気付くことが沢山ありました。
「林ショップ」さんでは土人形や富山の家具メーカー「カキ工房」さんで作られているフォールディングチェアを購入。
並びにある、古本のお店「ブックエンド」さんでは気になった本を選んでこの場を後にしました。


車で数分の場所へ移動し、今度は富山城跡付近を散策。
こじんまりとした城跡でしたが、そのサイズ感が逆に新鮮に感じられました。
富山の街は大空襲で一度焼けてしまっていて、その後に再開発された土地という事で区画整理がきちんと
されているので道幅が広く、路面電車が通る綺麗な街並みにはとても惹かれるものがりましたし
観光客の人よりも地元の人が穏やかに生活していて、時間がゆっくりと流れている様子は盛岡に空気感が
とても似ているとも思いました。
富山に足を運んだ理由として見てみたいお店があるのもそうなのですが、一番に「人に逢いに行く」のが
目的でしたのでその場所へ向かいました。
逢いたいと思った人は、本人がまだ大学生だった頃に週末にだけrasikuで働いていた事のある「S田君」
覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、現在は地元である富山に戻って就職しているという情報を
キャッチしていましたので、いざその職場まで。気付かれないように店内に入ると、キリリと働く彼を発見。
元気そうな姿を見れて、それだけで一安心しました。(笑)
こうして人とのご縁で富山にまで来ることが出来たので、旅の目的を「場所」ではなく「人」にする事によって
何処まででも行こうという気持ちになれるのは、何だか不思議なものです。
たまたま彼が務める店内にある小さなギャラリーでは企画展「民藝の再発見 -柳 宗悦の美学を導いた南砺の土徳-」
を拝見する事が出来ました。小さな展示スペースだったのですが、昨年たまたまお客様からご案内をいただいて
仙台市博物館で観た柳 宗悦の展示や、今年に入って聞きに行った幾つかのトークイベントの内容とも
繋がる要素が含まれていて、偶然なのか必然なのか自分にとって気になっていた事がすっと解けるような感覚があって
人に逢いに行った事がプラスの方向に進む大きなきっかけになりました。


夜は市電にのって目的地に向かいます。市電が走る街はそれだけで好きになります。(軽い鉄)
おでんと魚介系が美味しい居酒屋「丸一」さんをセレクトしてくれていました。
S田君は後から合流するとの事だったので、二人で先に入って気になるものを注文。
写真はないのですが、ここの「おでん」も絶品。何を頼んでも美味しくてしかもリーズナブルな価格設定。
合流する前に食べ過ぎないようにしようと決めていたのですが、あまりの美味しさに我慢できずに親子丼まで注文し
食べ過ぎで既に大満足。仕事を終えたS田君もようやく合流。色んな話を聞かせて貰おうと思っていたのですが
ご飯とお酒の美味しさがプラスされて自分の方がテンションが上がりべらべらとしゃべり続けてしまっていたようです。
また今度ゆっくり話聞かせてね。
岩手で出逢ったのがきっかけで、未開の土地でもある富山で再会出来るのは何かの「縁」だと感じましたし、
今でも少しかもしれませんが慕ってくれている!?(笑)のは単純に嬉しいものです。


林ショップさんがある通りにある「SIX OR THITD」さんも素敵なカフェでした。
昼間にも通って気になったのですが、お昼を食べたばっかりだったので入らずにいました。
僕らが行った日がたまたま夜営業をしていたうちの1日で、たまたま居合わせた地元の方と仲良くさせて頂き
2次会も楽しい時間を過ごす事が出来ました。
こうして知らない土地に行って、偶然に知り合いになった方のお話を聞いたり、岩手の事を話したりするのは
何だか不思議な感覚があったのですが、その土地を好きになるきっかけになるのは間違いありません。
富山の方は印象として皆さんマイペースで、ゆっくりとした空気感が岩手にも通じる点に感じ肩肘張らずに
リラックスして過ごす事が出来ました。


翌朝は朝食を食べに行こうと幾つか候補があったのですが、昨日の夜に教えて頂いた「ロゼッタ オ ミケッタ」さんへ
元々はイタリア料理の「CIBO」というお店を20年以上続けていたそうですが、今年の6月にサンドイッチのお店を
オープンされたとのことで、朝7:30から開店しているので、朝派の自分にとってはこの時間からこんなに美味しい
サンドイッチを出してくれるお店が地元にあるなんて何とも羨ましい限りと思いました。
注文したサンドイッチはどれも絶品。一緒に注文をした珈琲もパンチがあってサンドイッチと一緒に合わせると
どちらもより一層美味しく感じられました。
ひょんな事から店主である森さんと話が膨らんで、盛岡の事や、共通の話題があり楽しい時間を過ごす事が出来ました。
真摯に物事に取り組んでいらっしゃる方は、どちらかと言えば商業的な発想ではなく、自分らしい表現をする為に
どうすれば良いのかを考え行動されていて、本当に短い時間ではありましたが、勝手に背中を押してもらったような
素晴らしいひと時になりました。
美味しい朝食をお腹いっぱいに食べて、帰りの車内でも美味しいパンを食べながらドライブを楽しみたいと思い、
野菜と卵のサンドイッチとブルーベリーとクリームチーズを挟んだベーグルを追加でお願いしました。
帰り際に森さんからお土産にと、メンチカツを挟んだイタリアでバラのパンと呼ばれている「ロゼッタ」を頂き、
粋な心遣いに感謝の気持ちでいっぱいになりながらお店を後に。
今度また富山に着た際には必ず行きたいお店、そして逢いたい人。本当にありがとうございました。


旅の最終目的地は移転新築したばかりの「富山県立美術館」へ
時間ギリギリまで見てみたいと思った美術館は、中に入る前からワクワクするような美しい建物。
設計は内藤廣さん。土曜日でしたが混雑することもなく時間の許す限りゆっくりと中の展示も建物そのものも
見る事が出来ました。子供も大人も誰もが其々に楽しめる空間。特に「オノマトペの屋上」という名の屋上庭園は、
訪れた人にしか味わうことが出来ない感動があります。
気温がぐんぐん上昇する中でも、言葉にして楽しめる遊具をこども達に混ざって堪能してきました。
本当はもう少し見たい場所があったのですが、その日は長岡市で行われる花火大会の日にぶつかってしまい
あまり遅くなり過ぎると渋滞に巻き込まれる可能性があったので後ろ髪を引かれつつも富山を後にしました。
車内でサンドイッチを頬張りながら、今回の旅の話を二人であぁでもないこうでもないと語りつつも9時間かけて
無事に盛岡に帰宅。旅は自分を見つめ直す良い機会でもあり、その土地の地形や文化、習慣を知る事が出来
地元の美味しい物を食べれて、生きている事をより実感する事が出来ます。
また「人」に会いに、様々な土地に足を運んで得た知識や感覚をお店に表現していきたいと思っています。
金沢・富山どちらも其々に特徴があってとてもお勧めです。ぜひ旅の候補地に如何でしょう。

旅の記録 金沢


先日まで夏休みをいただき、北陸の地へ旅に出ました。
目指すは石川と富山。行きたい場所の候補はたくさんありましたが、今回の目的は「人」に会いに行く事。
旅の目的は色々あれど、会いたい人がいるというのは良いなと思っていつも旅に出ています。
石川も富山もはじめて行きましたが、訪ねて行った友人とそして新たに出会った人のおかげで短い滞在でしたが
すごく好きな場所になり大満足の旅でした。その一部をBLOGで綴っていきたいと思います。
先ずは距離と時間ですが、盛岡から石川までは距離で約750キロ。
自宅を出発して休憩を挟みながらゆっくりとしたペースで車で走って約10時間・・・思ったより遠いですね。
東北自動車道を南下して福島県の郡山JKTまで行き乗換、磐越自動車道に乗り換えて新潟方面へひたすらに北上して
今度は新潟中央JKTで北陸自動車道へ乗り換え。最後は北陸自動車道をひたすらに西へ進んでいくと富山を抜けて
ようやく金沢に到着します。猛暑の影響もあって相当な体力を奪われました。
道中は福島では屈指のスキー場の1つ磐梯山を横切り、新潟付近では果てしなく一面に緑の田んぼが広がり
そこを抜けると日本海側に出て今度は真っ青な海が一面に。
途中知っている地名などが出てくると親近感が湧いたり、サービスエリアで美味しい物を買い込んだりしながら
長い時間ではありますが、旅の面白さと期待感を膨らませながらの道のりでもあります。


金沢にようやく着いて、丁度お昼のピークを過ぎたあたりの良い時間だったので先ず腹ごしらえ。
下調べをしておいたお店、老舗の人気洋食屋さん「 NEW 狸」さんへ。
カウンターに座って、クリームコロッケ定食と人気のヤキメシを注文。
料理を担当するのはベテランのシェフ恐らくはお父様(推測)で、盛り付けは若くて笑顔の素敵な息子さん(推測)
シェフの手際のよいフライパン捌きや、その脇でてきぱきと盛り付けをする担当の若い方の手の火傷や切り傷。
カウンター越しに勝手に頭の中で色んな背景を想像してしまい、食べる前から早くもぐっときています。
地元の方が次から次へとお店にやってきて、満面の笑みで食事をされている風景はとても心地良かったです。
味と雰囲気は言う事ありませんでした。。次は日替わりランチの「たぬき定食」も頼んでみたい。。
昔ながらの洋食屋さんは、盛岡でも食べられる場所が本当に限られてしまっているので、こうして美味しい洋食に
巡りあうことが出来て大満足の旅のスタートとなりました。


お腹も満たされて、次に向かった先は金沢を代表する場所の1つ現代美術を主に展示する「金沢21世紀美術館」
ガラス張りの建物のデザインや内装にも驚かされましたが、それ以上に感じた事は金沢市内の中心部に
このような斬新な建物が建てられている事に一番の衝撃を受けました。
美術館のイメージは街中でも少し離れた土地の広い場所に、箱型のどっしりとした重厚な建物のイメージがあったので
情緒ある街並みに対してのギャップがとても面白かったです。


前回の旅でも訪れた由利本荘にある「木のおもちゃ美術館」に行った時にも感じたことなのですが
小さなお子様から、お父さんお母さん、お爺ちゃんお祖母ちゃんまで、どの世代でも其々に楽しめる
「多世代間交流」が出来る場所が街のど真ん中にあるという事。
21世紀美術館は、自分達の様に外からの観光客や視察に来られる方も勿論多いと思うのですが
地元の方にとっても、生活しながらすぐ目に留まるところに不思議だったり面白いと感じられる作品に触れたり
見たりできる環境は年齢を重ねれば重ねる程にきっと良い影響や刺激を与えてくれるのではないかと感じました。
僕自身もつい最近まではアートに触れる機会というよりは興味があまり湧かなかったのですが、旅先で美術館に行ったり
様々な展示を見ているうちに段々と心に留まるようになってきました。
今まで無かった新しい感覚を手にすると、旅行や出張に行く楽しみが増えますし、感性が揺さぶられる事によって
また違った角度で物事を考えたり見たりする事が、自分自身の引き出しを増やすきっかけにもなると思っています。

綺麗な川が流れている街は、もうそれだけで無条件で好きになってしまうのは僕だけではないはず・・・
ちょうど鮎釣りを楽しんでいる方がいて、ただ眺めているだけで幸せな気持ちになります。
僕らのお店がある内丸周辺も裏手に中津川が流れていて、水が綺麗で穏やかな流れで、今時期は鮎が気持ち
良さそうに泳いでいる姿を上の橋付近から見るのが日課だったりします・・・
地元の方にとっては日常で当たり前の景色に映るかもしれないのですが、街中に川が流れているのは
空気の流れが良く感じますし、とても贅沢で特別な事ではないかと思ってしまいます。

今回の旅で行きたかったお店にもお伺いする事が出来ました。
古い一軒家を最低限のリノベーションで、建物の空気感を壊さずに活かした内装で
無機質な空間に器・布物・洋服が整然と並べられていて、静かに自分自身と向き合う場所に感じました。
席数は多くはないのですが喫茶スペースも確保されていて、丁度良い時間帯だったので一息つきました。
ここで注文したアイスコーヒーは「器」の持っている力と、それに負けないくらい「コーヒー」も美味しくて
心も身体も十分すぎるくらい充電が出来ました。
何か特別な体験をしたり感じる事は、旅に出たりしてその場所へ行かない限り味わう事が出来ないので
足を運ぶ事の大切さを再認識する出来事になりました。残念ながら欲しいと思った器は買えず、
次回またこの場所へ来る理由としてとって置こうと思いました。


夜ご飯は、僕が以前に勤めていた会社の頃の同僚家族と合流して久しぶりの食事会。
地元の回転寿司屋さんだったのですが、日本海が近いだけあってネタがどれも新鮮でした
今回の金沢に行こうと思ったきっかけにもなってくれた友人夫婦は、転勤でこの街で暮らしているのですが
いつの間にか二児の父と母になっていて、その姿を見れただけでもなんだか感慨深かったし純粋に嬉しかった。
昔は酷く怒ったり、暴れたり、若気の至り・・・と言えば良いのか、そんな自分だったのにも関わらず
10年以上時間が経過しても慕ってくれているのは、言葉に出来ないくらい嬉しかったりするものです。
次に逢う時はもっと電車の名前と路線、更にマニアックな情報を詰めて行こうと思いました(笑)
肝心な食事の方も人生初の「のどぐろ」は本当に美味しかった・・・
あっという間に口の中から居なくなってしまいました。北陸の海の幸も素晴らしいですね。


帰りがけに2次会と評して、金沢おでんを。
ここのお店も素晴らしい雰囲気で、地元の方に愛されている事が良く伝わってきました。
旅の醍醐味は何と言っても「食」だと思うので、美味しい物に巡り合えると、幸せな気持ちになります。
さっぱりとした味ですが出汁がしっかりと利いていて、何個でも食べられそうなおでんでした。
暑い時期に食べる熱いおでんもビールがより一層美味しく感じるのでまた良しです!!


翌朝は散歩がてら川沿いを歩いて、21世紀美術館の隣に位置する兼六園をぐるりと1周しました。
先鋭的で近代的な建物の横に、江戸時代に作られた城跡が並んでいるのが金沢の奥深さかもしれません。
歩いているだけで気持ちの良い場所でした。ここも水がポイントになっていて、この場所から城下に
水を供給していた歴史があって、市内のあちらこちらに流れる用水路は兼六園から流れていると知り
街づくりの面白さにも触れられる場所になりました。


最後はひがし茶屋街へ。
昔ながらの建物がしっかりと残されている通りで、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。
ただ、あまりの気温の高さに歩いていて意識が朦朧としてきてしまったので、ここはさらりと見るだけにして
次の目的地「富山」へ向かいました。
初めての金沢は街並みと建物が古いまま残されていて、城下町らしい凛とした空気感がとても良かったです。
建物や道路が現在に至るまで残されている理由として、戦争の際にも街が空襲の被害を受けずにいられた事が
幸いしているそうです。道幅も狭く、車の運転は慣れていないとちょっと難しそう。
城に攻めて来られないように複雑に道が入り組んでいて一方通行が多く、急に専用レーンが出てきたりで
目的地まで行くまでに苦労しました。が。それも街の特色だなぁと良い思い出となりました。
高速道路を使ってお隣の富山県へ移動します。続きはまた次回のBLOGで綴りたいと思います。

古道具「日々」出張店の記録

先日4日間限定で開催した古道具のお店「日々」の出張店を終えてみて、はじめての取り組みや体験は
思考がぐらぐらと揺さぶられることが多いので、感じたことを書き残しておこうと思います。

rasikuの店内で使用している什器は、古い日本の家具やヨーロッパのアンティークの家具を中心に、
こんな什器がほしいなとイメージしていたものを、新たに作っていただき其々を混ぜ合わせながら並べています。
自分自身の感覚の中では古い物には古い物なりの良さがあり、新しい物には新しい物の良さがあって
どちらが良いというのはありません。古い物は年月が経って醸し出される雰囲気がある分、逆にそれが重たさにも
繋がってしまう事もあり、空間に対するバランスが重要だと思っています。
お店を始めた当初は什器の数も洋服も今程多くなく、出張に行った際や車で出掛けた時に少しずつ買い足しながら
5年くらいかけてようやくお店に必要な分が並べられる様になりました。

古い什器類をもっと気軽に相談をしながら、いつか盛岡でも選べる場所が出来たら良いなと思っていた所
道具屋さんの長沼さんご夫婦がコツコツと集めてきたものを別の場所で、古道具のお店としてオープンする。
という話を耳にして、とても嬉しく思ったものの中々店舗には伺うことが出来ず。
やっと今年になって見させてもらった日々で、ベルトを掛けるのに良いなと思った梯子を購入させてもらい
その場でトントンと話しが進んで、短い期間でしたがrasikuで古道具を販売をさせて頂くことになりました。
古道具に限らず洋服に関しても共通の事が言えるのですが、新品の洋服とヴィンテージやレギュラーと
言われる古着も全て同じ目線と価値観で物を見れるようになりたいと思っています。
他人の価値観や世の中の流れの中の価値観ではなく、自分自身の直感を信じて取り入れたり使ったりする事が
重要だと感じています。その中でも古い物に関しては新しい物と比べて同じものに出逢える確率が低くなりますし
日常の生活の中で着こなしたり使いこなしていくまでには、ある程度の失敗と経験値が必要ではないかと。
こうして古い物を空間に取り入れる事で、同じ商品を並べていてもいつも見ている景色とはまた違う空気が
流れている様に感じましたし、新しい感覚が芽生えたのは言うまでもありません。

自分だけの感性で刺激を得る事は、居場所を変えたりよっぽどの変化の中にいなければ限界がありますが
その人なりの目線で違う価値観を持っている方と一緒に空間を作り上げる事で、昨日まで見ていた景色が
がらりと変わることもあるんだなと改めて気づかされました。
話をしていると興味がある事、面白いと感じる事で交わる感覚があることが分かったり、長沼さんご夫妻は
県内外のイベント出店も多く経験していて、人の繋がりも広く、最近では海外へも足を運んでいたりするので
タイの話で盛り上がったり、とにかく仕事も含めて人生を楽しんでいる方だと思いました。
自分達も気になる場所へは実際に自分たちの足で歩いてその土地の空気や匂い、食べ物や人や景色に触れて
色々な価値観を直接肌で感じ、そこで得た経験を自分達でしか出来ない方法で表現が出来たら良いなと
ここ数年でより強く思えるようになりました。

今回の限定SHOPに関しても、古道具は機能性も勿論大切だと思いますが、それ以上に感覚的に惹かれる
部分も大きいでしょうし、その物が置かれる空間や置き方によって顔つきが変わる物もあると思います。
逆に洗練された空間に古い物を取り入れる事で空気を変えたりも出来るので、取り入れ方は無限の広がり
があるようにも感じます。
少しでも自分なりのイメージや想像力が湧いてくる、そんな機会になっていたらと思います。
実際に古道具が好きという方が、嬉しそうに物と向き合っている姿を見れたことや、日々さんを知ってて
中々タイミング合わず行けなかったという方が、この機会に古道具に触れて下さったり。
そういう場面が幾つかあったのが何よりも嬉しかったです。
僕らも4日間向き合った結果・・・下の写真の一番大きな什器を置いていっていただくことに。
元からあったようにお店の空間にぴったりはまっていて、洋服を置いた時により良い表情をしてくれたので
古い物はこれだからやめられないです(笑)
こうして近くで古道具や古家具が見れる事が何よりも嬉しいですし、メンテナンスの相談も気軽に乗って頂けるのも
安心して選べる理由になると思っています。

次回は日程はまだ決まっていませんが、テーマを決めてやるのも面白いねという話になっていますので
少し時間を空けて、古道具を展開する機会を作りたいと思います。
またワクワクするような楽しい事をお届けできるよう、自分達も日々を面白がっていきたいと思います。

みつばち出張SHOPの記録


少し時間が経ってしまいましたが、先週末のことを忘れないうちにざっと記しておこうと思います。
恒例行事になりつつある、秋田県由利本荘市にお店を構える「暮らしの道具と紅茶 みつばち」さんとの
お互いの店舗を行き来し合うイベントは、6月初旬に来て頂いていたので今回は僕らが由利本荘へと
お邪魔をさせて頂きました。由利本荘は盛岡から高速を使って約2時間30分くらいの場所にあり
今時期は雪が所々に残る鳥海山と日本海、そして街中を流れる川と全てが揃う自然豊かな土地で、
時間はゆっくりと流れていて、街と自然との距離が絶妙なバランスで保たれている印象を受ける街です。
みつばちさんの店舗はそこまで広くはないのですがそれを感じさせない空間が好きで、いらっしゃるお客様も
ここに流れる時間や会話を楽しみに来ているんだなーと、いつも感じながら洋服を販売させて頂いています。


今回は由利本荘で家具を作っている「fuuukei」さんの什器をお借りすることが出来たので、たっぷりと洋服を積んで
意気揚々と向かいました。こうして違う場所で自分達がセレクトしている商品を見て頂く機会は多くはないので
いつもとは違う感覚で接客が出来たり、普段は気付かないような事に気付けたりと自分達にとっても客観的に
自分の店のことを見れたり、刺激になる良い機会でもあります。
年に2回とこれだけしつこく通っているので・・・(笑)由利本荘のお客様にも顔見知りになる方が
少しずつ増えてきていて、そんな事も出張や旅をする醍醐味だと思っています。
毎回、出張SHOPを楽しみにして来て下さる方がいて、僕らにとって何よりも励みになりますし
これからも無理なく続けていけたら良いなと感じながら秋田での時間を過ごしています。


15日(土曜日)のみ秋田県大仙市で食堂を営んでいる「樫食堂」さんと、由利本荘でディッキアを販売している
「RelieR」さんと一緒にイベントを過ごす事が出来ました。盛岡でお店を営んでいる方から樫食堂さんの事は
聞いていたのですが、こうしたご縁で出逢えたのは嬉しかったですし、出逢える人とはいつか必然的に会うものだと
再確認しました。
お昼休憩に「麻婆豆腐ごはん」と「サーターアンダーギー」をいただき、心もお腹も幸せな気分になりました。
今振り返ると、食事・植物・似顔絵・雑貨・紅茶・洋服 と)、ここに来れば感性が豊かになる面白いお店だったと
後から物凄く感じました・・・ただどれも若干マニアックではありますが・・・(笑)
自分達でも未知の植物「ディッキア」も1つ購入し、持ち帰って現在育成中です。今度逢う時は成長した姿を
見せあう事になっているので、毎日ドキドキ水をあげながら過ごしています。
こうして人との″ご縁″で知らない物を手にしたり、食べる事が出来るという事が、価値観や人生観を
広げてくれるのは間違いありません。ただその場所に行って物を販売するだけではなく、遠くの土地へ足を
運ぶ事によって思わぬ出逢いや経験が積み重なり、人生がより面白く豊かさに変換されるのだろうと思います。
出展されている方は、皆さん前向きな考えとユーモアがいっぱいで、言葉のチョイスが素敵で一緒に時間を
共有するだけで心も体も元気になれた素晴らしいイベントになりました。
生憎の雨と風で外ではなく、ガレージでの開催となりましたがこれはこれで面白い空間になっていたと思います。


夜は前からずっと行きたいと思っていた中華料理のお店へ。
前回来た時にも行こうと思っていたのですが、入り組んだ住宅街の中にあるお店で日も暮れて場所が分からずに断念。
ついに念願が叶いました。どれも本当に素晴らしい味で、大満足の夕食会となりました。
出張の楽しみは、言わずもがな地元のお店がやっている家庭的で美味しいご飯。
由利本荘は美味しい食事をリーズナブルなお値段で提供して下さるお店が沢山ありますので、もし何かのタイミングで
行かれる方がいましたら、場所などお伝え出来ればと思います。


宿泊先は今回で3度目となる「安楽温泉」で温泉と食事を堪能。
朝早起きして海を見に行こうと思ったのですが、生憎の空模様で断念。
前回教えて頂き、感動した「木のおもちゃ美術館」に朝9時前に到着し、オープンと同時に入って各ブースを回って
1時間があっという間に過ぎてしまいました。旧鮎川小学校の建物も素晴らしいのですが、テーマに掲げている
「多世代交流」という小さなお子様から大人も含め誰もが楽しめる工夫がされていて、世代間を越えた交流の場に
なっている点も、今の時代に必要な要素だなと感じながら過ごしていました。
次回は出張SHOPは秋頃の予定。暖かいセーターやブーツなどを持って行けたら良いなと思っています。
いつも暖かく迎えてくれる「みつばち」の猪股さんと、足を運んで下さるお客様に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
洋服を通じて、日々の生活に少しでも彩が加えられるようなお店で在りたいと思っていますので
今後ともお付き合い頂ければ幸いです。

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