九州の旅 Ⅰ

九州(熊本・宮崎・鹿児島)への旅も何度目だろうか。
丁度気候が良くなるタイミングで、次の服作りの打ち合わせと、行きたい場所を目指して
二宮から羽田⇔熊本のフライトで出発しました。
前回行った際には、熊本地震の影響で仮設の建物だった熊本空港も綺麗にリニューアル。
空港を降り立った瞬間に感じるのは、二宮ともまた違った暖かな空気と
そこでいつものように出迎えてくれるSOWBOW吉村さんに逢うと九州へ来たことを実感します。
今日から3泊4日の短い旅がはじまります。

吉村さんの幼少期の思い出の品「うと餅」
先ずは「うと餅」を買いに行きましょう!!という事で、車を走らせてJR宇土駅へ。
駅前にある山崎デイリーストアさんの中で販売をしている「うと餅」は
ころんとした小さなかわいいお団子で、賞味期限は当日というお餅あるある。
何年か前のSOWBOWの展示会で初めて食べさせてもらったのですが、餅文化の濃い岩手にいたので
餅にはまぁまぁうるさいですよ。と言って一口。う・・・うまい!
団子に大福その他ジャンル様々なお餅を食べましたが、そのどれにも当てはまらないバランス。
そして一口でパクっと食べられるサイズが丁度良い。
前回も連れて行ってもらった場所ですが、デイリーヤマザキで売っているというところも乙です。
熊本に行く機会があれば、ぜひJR宇土駅で途中下車?をしてください。試す価値ありです。
駅を降りてすぐにお店があるので、お餅好きな方にはお勧めしたい逸品。

手土産をゲットして、九州自動車道をひたすら南下して宮崎県都城市を目指します。
高速道路で約2時間30分。ここに来たら欠かすことのできない温泉「都城温泉」へ。
都城へ来ることの楽しみの1つでもありますが、秘境とかではなく都城市内にあって
温泉の質と湯量がとにかく豊富です。地元の方と外気浴をしながら他愛のない話をする。
言葉のイントネーションの違いも何だか心地良く、そんな些細なことも含めて
旅の、特に地方都市へ行くことの楽しみ、面白さだったりします。

都城温泉で身を清めた後に、向かったのはJR西都城駅の中にお店を構える「concourse aulico」
rasikuでもお取り扱いをさせて頂いている「AULICO」の直営店。と言う表現をすれば
分かりやすいのかもしれませんが、頭の中で想像する直営店とも良い意味で違う空間が広がります。
洋服のセレクトもそうですが、ふとしたところに並ぶ文房具の品揃えもセンスが抜群。
いつも欲しいものが在り過る、、、、店主の平原さんと話をしながらも頭の中はお買い物センサーが
ぐるぐる回転していましたが、何とか欲しいものを決めていきます。

お喋りとお買い物の間に、外はすっかり日が暮れていました。
ちょっと見え難いですが、人が行き交う哀愁を感じさせるバス乗り場の看板と
お店の目の前にあるシンボルツリーが良いなと思って、この場所へ訪れる度に
自然と見入ってしまう光景です。

この日は西都城で一泊。楽しい宴へと向かいます。
いつもご飯をご一緒すると食べた事のない感性を刺激する場所へ連れていって頂くのですが
今回は焼肉。一人前ずつが各自の目の前に用意されて、それぞれに焼き加減を調整しながら食べられる。
というのは初めての経験でした。相手に気を使い過ぎずに焼肉が楽しめる贅沢さを堪能しましたし
一番衝撃だったのはお肉のフレッシュさが際立ち、匂いが洋服につかないという事実。
旅に出ると日常から非日常空間へ足を踏み入れるだけあって学びが多く、インプットの連続で
脳もフル回転しているので、寝付くのもなかなか大変だったりします。
明日の朝は早くから打合せがあるので頭の中を整理して、布団に潜るも脳に刺激が在り過ぎるのと
いつもとは違うお布団にフィットせず。深夜2時にようやく就寝。
旅は続きます。

4月1日

今日から4月。
内装工事の打ち合わせが前進して、頭の中にあったぼやっとした部分が少しだけ晴れて嬉しい。
これから少しずつですが忙しくなりそうな予感。
当たり前ですが、その分野に精通をしているプロはやっぱりプロだなと。
何人かにお店のこと(内装)を相談してみたのですが、意見は皆さん共通。
僕だけ張りきった感じで、あれもこれもとお願いしてみたものの。。。
建物を見てくださった皆さまの率直な声と、毎日毎日ここで空間を眺めていると
手を入れすぎず、焦らず急がず時間をかけて整えていくやり方が良いんだなと思えてきました。
その方向性が、むしろ自分たちも得意だったのを見失いかけてました。(笑)
遥々二宮まで足を運んで下さった方々、ありがとうございます。
引き続きよろしくお願いします◎

今日は海へ。
通ったことのない路地を歩きながら海岸まで行く道が楽しい。
ここはさらに人が少なくて、砂浜になっていてロケーションも開けてて良い。
そして哀愁が漂う釣り師。
まだ梅沢海岸で魚が釣れたところを見たことがない。。。

子どもたちはとっくに水着?ずぶ濡れになって波打ち際で楽しそうに遊んでいた。
ダウンベストを着ていた自分が何だか少しだけ恥ずかしかった。
明日からは九州方面へ打ち合わせに、より暖かい場所へ。(雨予報だけど)
また九州の空気と食べ物、文化に触れてお湯に浸かれると思うと楽しみだ。
家に帰って準備を進めよう。

3月31日

今日の二宮は日中夏日。26℃。
陽射しが強く、半袖で歩いている方もちらほら。
お陰様で洗濯物が良く乾く。嬉しい。

いつもとは違うルート。
釜野口からスタートして、梅沢口に降りるルート。
そのまま旧街道沿いを歩いて、梅沢海岸へ。

3月最後の日曜日は、お子様連れのご家族や、快晴も相まって食べたり飲んだり
ピクニックで良い気分~な方々でとても賑わっていました。
テントを張ってお昼寝をしたり、友達と集まって絵をかいたり音楽を聞いたり、
今日は結構大きな飼い鳥(三羽)と一緒に居る方もいて、驚きと可愛さにしばし見入ってしまうなど
其々が其々に吾妻山を楽しむ姿を見ているのがとても好きです。

今日の海は波が高く、先日の大嵐で漂流物が海岸沿いにどっさりと。
奇麗だった砂浜にゴミが流れついてしまったので、明日はそれなりに大きなゴミ袋を持って掃除にいこう。
きっと明日も良い一日になるだろう。

3月30日②

友人が誘ってくれたもう一つは、東京ドームで行われるプロ野球開幕二日目の観戦。
チケットがたまたま手に入ったとの事、しかも相当良い席らしい。対戦相手は阪神タイガース。
アレですね。アレンパを目指しているチーム。
そして、友人は昔から虎一筋!の筋金入りタイガースファン。外野席だったら絶対に断ろうと思ったのですが。
内野のVIP的な席ということで、お誘いにのってみることに。
前にもBLOGでお伝えしていますが、僕は野球の試合に興味がなく、練習を見るのが好きなタイプ。
だけど良い席で見たら、野球を観るのが好きになるかも。。。新しい自分が発見出来るかも。
と、期待を膨らませて、いざ東京ドームのある水道橋駅へ。

水道橋駅を降りると、もう既に強烈な阪神ファンと巨人ファンの方がぎっしりと。
阪神ファンもさることながら巨人ファンの皆さんもなかなかに色が濃い。
そして何年振りだろう、東京ドーム。
因みに東京ドームが完成したのは1988年。僕は小学校2年生。
後楽園球場にも連れていかれた記憶あって、東京ドームが出来た時は相当に衝撃だったのを覚えています。
巨人の選手が打つと外野から風が吹いてホームランにするという噂が流れたのは、
あれは本当だったのだろうか。

気圧が変わるゲート。あぁ懐かしい。
入ると耳が変になるのは、月日が経っても変わらず。

席は、まさかの前から2列目。目の前に岡本選手と大山選手(一塁手)
巨人側に席があったのですが、繰り返しますが友人は大の阪神ファン。
おもむろに阪神のユニフォームを手に取り着替え、推しモードスイッチオン。
自分が見る限り周りはほぼ巨人ファンで埋まっている中で、しっかり阪神タイガースの
ユニフォームを着用した友人がとても誇らしかった。これでこそファンだなぁ。
僕にはそのメンタルは持ち合わせていないし、絶対に無理だな(笑)

試合結果は阪神が開幕戦に続いて、まさかの2試合連続の完封負け。
ですが、僕は最後のバッターまで試合を見続けたということで見事完投完封勝利。
勝因は、初めて座ったVIP席(多分)のシートがとても座り心地が良かったこと。
これに尽きます。
更に言えばドーム球場なので、気温が適温。
風や太陽の陽射しもなく、常に一定の温度に保たれる空間は素晴らしい。
友人の誘いが無かったら、こんな貴重な経験が出来なかったので、また誘ってください。
出来れば今日のようなお尻が痛くならない良い席で!!

3月30日①

「地元」の定義は、幼少期に住んでいた場所や思い入れのある土地などなど・・・
そんな括りで言うと、僕の地元は神奈川県の鎌倉市、最寄りの駅はJR「大船駅」

そんな地元を離れて20年そこそこ。。。
中学校の同級生の誘いで、久し振りに大船駅周辺を歩くことになった。
同級生夫婦が営むお店でランチをしようという事になり、降り立った久しぶり過ぎる大船。
うわぁ懐かしい・・・駅前のマクドナルド。
高校生の時、お金に余裕があるときには帰り道に友人と立ち寄ったなぁ。
当時はハンバーガー80円だった気がする。それを3つぐらい食べていたなぁ。。。とか。

大船駅と言えば、湘南モノレール。
初めて乗った人はジェットコースター並みに感じるくらい、
猛スピードで江の島まで届けてくれる、市民の足とも言える乗り物。
終点の江の島までは約14分で着きます。わー早い。。。

年月が経てば、街のカタチが変わるのは当然のこと。
そう思っていたのですが、良い意味で思っていたよりも全く変わっていない商店街の姿を見て
何だか少し感慨深くもなり。一緒に行った友人も同じ感想。
勿論、お店の入れ替わりはあるのですが、根本的な核となる部分がしっかりと残っていて
当時にタイムスリップしたような気分。
ノスタルジーに浸ったのか、感情がおかしくなって何だか涙が出そうでした。。。

目的の場所、同級生夫婦が営む「CURRY CLUB Cuillere 」さんへ
11時オープンで、ちょっと早いくらいに到着すると、もう既に長蛇の列が。。。
人気店というのは風の噂で聞いていたのですが、ここまでとは。
口開けで入れると思ったのですが、ギリギリ入れず。少し待つ事に。
びっくりしたと同時に、同級生のお店がこんなに人気だなんて、何だか嬉しいし誇らしい。
店主とは少年野球チームで一緒にプレーし、彼はファーストで4番。因みに僕は2番でサード。
その当時、少年野球は少年野球用のバットを使うのが殆どだったのにも関わらず、
彼は中学生用のバットをぶんぶん振り回して、豪快な打撃でチームの主軸を努めていました。
そしてファッションもとてもお洒落!!小学生の頃からイケていて、大人っぽさがあったなぁ。

とても忙しそうだったので、着席する前に一言二言話をして、帰り際にも一言二言話してお店を出る。
料理も勿論美味しかったのですが、奥様の気配りと、接客対応も素晴らしかったなぁ。
みんな其々に年齢は重ねたけど、元気そうで何より。自分の表現を貫いている姿は当時となんら遜色がないなと。
厨房でキビキビと忙しそうに動く姿にも、当時の面影がしっかりあって再びタイムスリップした気分。
僕も新しい土地(二宮町)で、これまでの経験を活かして、自分にしか出来ない表現をしていこうと思える
そんな同級生との楽しい時間を過ごせたのが良かった。

食事を終えて、次の予定の前にもう少しふらふらと大船の街を歩く。
なかねのパン屋さんはここの路地に入った所にあったなぁ。。。とか。
幼少期の頃に父親と母親に連れられてきた魚屋さんやお肉屋さん。
今でもそういった場所が好きだったり興味があるのは、きっと幼少期にこの場所に通っていた思い出が
いまだに記憶の中に残り続けているからなのかなと、20数年ぶりに降り立った大船の商店街を歩いたことで
自分の好きの原点がより理解出来た。ような気がしました。
あの何とも言えないノスタルジックな空気の残る場所。これからも変わらずに残り続けて欲しい。

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