定休日のお知らせ


明日1月31日(水曜日)は定休日となります。
明後日2月1日(木曜日)は出張の為、臨時休業とさせて頂きます。
2月2日(金曜日)から通常営業となりますので、皆様のご来店をお待ちいたしております。
どうぞ宜しくお願い致します。

1月30日


U.S.NAVY   All Weather Coat

color     DARK NAVY

price     11800+tax 

SIZE      34L(S~M)     /    36R(M~L) SOLD 


僕自身も10年近く愛用をし続けている、春・秋・冬の3シーズン対応可能なU.S.NAVYのレインコート。
年代は恐らく2000年代初めくらいの比較的新しいもので、状態はデットストック。
一度洗いをかけて太陽干ししたので古着の特有の匂いなどはなくなっていると思います。
細身すぎずに程よいシルエットのコートは、オン・オフを問わずに着用が出来る点と、とにかく汎用性の高さ、
どれだけ着てもへこたれないタフな生地感が特徴。。
表地は超高密度に織られたコットン×ナイロンの混紡素材で、多少の雨や雪であればばっちり弾きます。
軍物らしく機能性とミニマムな作りで、それでいて流行り廃りのない普遍的なデザイン。
思うようなコートが見つからず中途半端に妥協して選んでしまうよりは、価格帯も含めて断然にお勧めです。
インナーには簡単に取り外し可能なライナーフリースが付属するので、そこまで厚手のニットを着込まなくても
寒さの厳しい地域でも十分に冬を越せるくらいのスペックを兼ね備えています。
春先はライナーを取り外してインナーに明るい色のシャツやクルーネックのスウェットを組み合わせて
冷たい風を防ぐスプリングコートとして活躍してくれるはずです。
カラーはダークネイビーで、黒に近い紺色は服を選ばず、とても着易い印象に映るのではないでしょうか。


フロントの釦はトップ釦以外は比翼になり、首元には小ぶりなチンストラップが付きます。
襟は大き目に設定されているので、立てて着る事で首元の保温性が保たれて、風もしっかりと防いでくれます。
着丈はどちらのサイズ共に膝がギリギリ隠れるくらいの長さで、足さばきの邪魔になることもないですし
デイリーウェアとしての条件をしっかりと満たしてくれる1枚になると思います。
釦を全て閉めて着るのも良いですが、やや野暮ったくみえてしまうので、上の釦を1つか2つくらい留めて
あえてAラインのシルエットにしてインナーを少し覗かせて着るのが個人的にはお勧めです。
元々ざっくりとした直線的でその野暮ったさが良くもあるコートですが、上記の様に着る事で幾分軽やかに見え、
他にはバッグや靴など身に付ける小物を、ハイテクな素材やデザインのものを組み合わせる事で、
コートとのギャップが生まれて、より良さが引き出されると思います。
コート自体の作りやスペックは申し分ないですが、現代服のような身体に寄り添うようなパターンで
作製されている訳ではないので、着る人の捉え方によって少し工夫があるとより格好良く見えてくるはずです。


ハンドウォマーポケットは貫通式で、ジャケットへの直接アクセスが可能。
バックスタイルはセンターに深くスリットが入るので、コートを着たまま車を運転する際にも動きが制限されにくいので
いちいち脱いだり着たりをしなくても問題ありません。
出張や旅行などに行く際にも、服装が変わっても合わせ易いというのはポイントで、インナーも取り外しが出来るので
気候によって温度調整できると言うのは結構嬉しかったりします。
急な雨などにあったりしても、びくともしないタフなコートは、きっと出掛ける度にその万能さに気付くと思います。


何年も前に、僕自身もたまたま古着屋を何件もハシゴしていて見つけたアメリカ軍のレインコート。
年代は少し古いタイプでしたが、当時は何となく雰囲気が良くて、ジャケットを着た上からでもスムーズに着れる事に
惹かれて購入しました。雨や雪の日にとにかく出番が多く、流石に10年近く着ているので生地が少し擦り切れてきましたが、
それでも未だに良く着ているコートで、汚れても気にせずにヘヴィーに着れる事が着続けている理由かもしれません。
コートは目的によって保温性であったり、素材であったり選ぶ視点を変えて、何種類か持っておくと良いと思いますが、
汚れても気にせずに着れる。という用途で一着持っていると出掛ける際の選択肢の幅が広がります。
あえて整いすぎていない洋服を着てみる。ということも、案外今までにない自分に出会うキッカケになるかもしれません。
まだまだ寒い日は続きます。万能なコートを手にしてみては如何でしょうか。

6


今日、1月29日は自分達が勝手にあてはめた語呂合わせで「いーふくの日」
ということで、良い服の日にオープンして今日で丸6年が経ちました。

6年前は僕達のお店が入る大手先ビルの雰囲気はもっとクラシックで謎めいていたような気がしています。
今では一階もすべての店舗が入っていて、多種多様な面白いビルになりました。
街の姿にも大なり小なり変化があり、昨年は特に印象に残る出来事が多かったようにも思います。
そんな移り変わりからも、6年と言う月日の流れを感じずにはいられません。

遡れば、オープン当初はとにかく商品が無く、18坪あるお店に全ての洋服を並べ、さらには私物の服も並べて、
それでもありあまる余白を、どう埋める?どう魅せる?に必死な毎日を送っていました。笑
ゆっくりと少しずつではありますが、全国各地にブランド・作り手の方とご縁が出来、何となくようやく
洋服屋らしい雰囲気になってきたかもなと、毎朝、店のドアを開く度に実感できる様になりました。
rasikuという店名も、お客様からrasikuさんと呼んでいただける事が自分達の中で自然になってきたり、
時に、重要な決断をする際にも、自分達らしくいられること…を心の中で繰り返し呟いたり、考えたり。
何か立ち止まる度に、いつも必ず店名を思い浮かべ、原点に戻れる事。
自分らしく洋服をきてもらいたい。そんなお客様へむけた気持ちから切り取った店名ですが、今となっては
指針となる名前にもなってくれました。

6年とは言っても短くて、まだまだ長い道のりの途中に過ぎないと思っています。
ただ、自分の中の小さな節目ではあるので、僕自身が感じた事を簡単に残しておこうと思います。
洋服にはというか、何かを選んで買うということも含めて、色々な考え方があってどれが正解で間違っているとか、
そういった事は何一つありません。自分達は洋服をメインで扱っているので洋服というジャンルで言うと、
お店の数だけ、それぞれの価値観や特色、得意な分野などがあって、同じ洋服が並んでても提案の仕方は異なります。
そして、お客様ひとりひとりにも、ご自身の生き方や考え方があり、その中で好みが近い、居心地の良いと思えるお店に
出逢う為に、足を運んで下さっているのだろうと思っています。
僕自身も洋服は自分のお店に並ぶ服と、好きな古着屋さん、出張などに行った際に買い物をしています。
それ以外には、飲食・喫茶・雑貨や家具、習い事などなど、今の自分の生き方や考え方に合うお店を
(だけとは言いませんが)中心に足を運ぶ生活を送っています。
ふと気付いた事が、洋服に限らずですが、何事においても昔から一歩引いた所で物事を見ていたり、
自分なりの一定の距離をもった付き合い方の方が好きで、今もそうだと感じています。
それはどこか冷めている様に映るかもしれませんが、自分の中では客観的にどう見ているのかとか、
何かと向き合う自身を、さらに遠目から見ている様な感覚であって、うまく言えませんが…
その感覚で生きてきた分、物の選び方や、お店に関しても色んな面に反映されているなと思います。
それが良い悪いかという話でも無く、ただ自分がそうであるというだけの事なんですが。苦笑
思うのは、現代のとてつもないスピードで流れる情報の波や多様化された選択肢の中で、自分が本当に好きな物や
洋服を選ぶというのは便利になって簡単そうに見えて、とても難しくも思えますし、その時の懐事情もありますし、
いつどんなタイミングで出逢えるかも分かりません。
そんな中でも自分自身の感性と感覚を信じて、能動的に選択するというある種の努力を積み重ねる事で、
自分の中の小さな円が経験という財産を経て徐々に大きな円になり、その過程では沢山の失敗もするかもしれませんが
そういった失敗も全ての事柄を含めて、いつしか「自分らしさ」に繋がっていくのではないかなと思っています。
それは自分にも言える事で、まだまだ色んな物を見て、触れて、足を運んで、手を動かしたりして、
円を大きくしていきたいなとも思います。

自分が今日までお店を続けてきて見えた事、そして、この先も続けていくうえで大事にしていたいと思うのは、
その″物″自体に価値を見出すというよりも、物を通じて自分自身が好きになったり、生き方が楽しくなる様な
そんな提案やきっかけに出逢えるお店にしていきたいと思っています。
僕達が扱うのがたまたま洋服だっただけで、その好きになる物自体は何だって良いと思うので。
ここには僕自身の目で良いと思って選んだものが並んでいるので、自分の言葉で伝えることは勿論しますが、
それが誰にでも共感される訳では無いと思いますし、お客様自身が思いがけず気に入って選んだり、決断をする際の、
ほんの少しのお手伝いが出来れば満足です。と書くと物足りなさやいい加減に思われてしまうかもしれませんが・・・。
そんな曖昧なニュアンスを楽しんで頂ければ良いなと思いながら、どう伝えれば良いのかを模索中でもあります。

今までもこれからも、変わらない様で変わっていけるような人であり、お店で在り続けたいですし、
ここに行けば何かある・・・という様な、特別な存在にならなくても、ふと思い出した時に行きたくなる、
そんなお店を目指しています。
結局長々と書いてしまいましたが、最後にいつも、晴れの日も、雨の日も、曇りの日も、雪の日も、
足を運んで下さるお客様、本当にありがとうございます。そして近くで遠くで、刺激を与えて下さる
お店の方々や、作り手の皆様にも、ありがとうございます。
そして、7年目のrasikuを、どうぞよろしくお願い致します。

1月28日


U.S.ARMY   US AIR CREW Liner Jacket Nomex

color       OLIVE

price       7500+tax 

SIZE       SMALL/SHORT     /    MEDIUM LONG  

今日は目覚めた瞬間の肌が触れる空気の感じで幾分、寒さが和らいだなと思い、さらには家で使用している
ファンヒーターの温度計が何日か振りに二桁になり、歓喜しました・・・洗面所は凍結したままですが(笑)
毎日、ほんの少しずつではありますが太陽の日差しが嬉しかったり、野菜や果物など春の気配を感じたり、
着実に季節は進んでいると思えることがあると、やる気が起きますね。
とは言え、まだまだ寒さは続きます。良いタイミングで暖かい羽織物が入りましたのでご紹介致します。
年代は恐らく90年代後半から2000年代くらいの比較的新しい時代に、アメリカ空軍で着用されていたジャケットに
付属するライナーコート。程良いボリューム感と現代服としても通ずる整えられたシルエットが魅力の1枚です。
元々はインナーで使用するアイテムですが、インナーとして着るとモコモコになってしまうので、
rasikuの提案としてはアウターとしてざっくりと着て貰うのがお勧めです。
車移動の方でしたらミルスペックなので保温性は十分。今時期からコート代わりとして着て頂けます。
もう既に冬物にも飽きてくるタイミングだと思いますし、見え方に変化が生まれると同時に面白さがあり、
手が伸び易い服といっても良いのではないでしょうか。
※コンディションはデットストックの物に一度洗いをかけた状態になります。


素材はアメリカのデュポン社が開発した、NOMEX(ノーメックス)と言われる難燃焼性の特殊素材。
消防などの出動服にも提供をされている素材から、その機能性が想像して頂けると思います。
触れた感じはコットンに近い肌触りで、チープな感じは全くありません。
見た目よりも保温効果に優れていて、中途半端なアウターを着るよりも断然暖かさがある様に思います。
軍物ならではの、シンプルに削ぎ落としたデザインと機能性を追求した作り。
ひょうたんの様なカタチのキルトも、決して狙って作られた訳ではないのですが、古着ならではの偶然性が、
良い意味でのアクセントになるので、そういった点も好みです。


袖周りもライナーにしては太すぎずにナチュラルなシルエットで、よくありがちな歪さは感じません。
袖のリブも冷たい風をシャットアウトしてくれるので、嬉しいディティールになるのではないでしょうか。
インナーに関しては、中肉のセーター位まではストレスなく中に着て頂けると思います。
首元のVゾーンも開きすぎずで、タートルネックやストールなどの巻物も好相性で、もう少し気候が良くなれば
クルーネックのスウェットやフードとの組合わせもお勧めです。
ライナーはまず外側・内側どちらにも一切ポケットが付かないので、ついポケットに手を入れる仕草をしてしまいますが
その辺はご愛嬌。ハイテク系のナイロン素材リュックやショルダーバッグでスタイリッシュな印象に着るのも◎
帆布などの天然素材との組み合わせも、どちらにも相性が良いはずです。


サイズは2サイズ展開。
SMALL/SHORTは実寸でS~Mくらいの体型の方に合うサイズ感で、着丈がすっきりとしています。
MEDIUM/LONGは実寸でL~XLくらいサイズ感で、モデルが着用しているサイズはMEDIUM/LONGになります。
新品、古着、価格などに関係なく物としてフラットな目線で、自分の直感を素直に信じて、良いと思った物を
取り入れていけるようになりたいと思いながらセレクトをしています。
軍物は機能性と必要最低限に削ぎ落とされたディティールとが相まったアイテムが沢山あり、全てが良いという訳では
ないのですが、自分の中では切っても切り離せない色々な事を気付かせてくれる大切な要素だったりもします。
手持ちの洋服に組み合わせて、今までとは少し違った着方や着こなしを楽しんで頂けたらと思っています。

1月27日


MITTAN   SKS-01

color      白

price      2700+tax 

SIZE      23CM~25CM      /     25CM~27CM

color      灰

color      紺杢

color      黒

color      茶杢

rasikuでは幾つかのブランドからソックスをセレクトをしています。
其々に特徴があってどれが一番良いとは言い切れませんが、数ある中でも履き心地に関してお勧めしたいと思う
MITTANが作るソックス。
MITTANらしく柄などは入らずにシンプルな井出達のソックスは、通年で履ける事を想定して作られていて
今シーズンから新たに2色追加(灰・茶杢)されました。今時期は、このソックスをインナーとして履き、
さらに上にウール素材の靴下を重ねます。
どのカラーも服装を選ばずに履ける事が出来るので色違いを日替わりでいきたくなる靴下だと思います。
素材にはシルク・コットン・リネンの天然繊維を中心に、強度と柔軟性を持たせる為に化学繊維を掛け合わせて作製。
長さはリブの部分で小さいサイズで12.5CM、大きいサイズで13.5CMに設定をされていて、パンツの丈にもよると思いますが
足を組んだ際に肌が出ない長すぎず短すぎずの丁度良いバランスに仕上がっています。所々に入るネップの風合いも◎
肌に直接触れるインナー、アンダーウェア、ソックスなどの、直接見えない部分に自分なりに気を使えるかどうかは、
洋服を着る上では重要な要素で、小さな部分にその人のセンスであったり価値観が反映されると思います。
何より自分の肌が心地良いか、そうじゃないかは自分自身、年々意識する様になってきました。
ソックスは強い負荷が掛かるので、ある程度時間が立てば生地はすり減り消耗されてしまいますが、
それでも毎日身に付けるものなので、自分が気持ち良く過ごす事が出来るものを選んで頂きたいです。


足首のリブのテンションも締め付けすぎずに長時間履いていても足が浮腫みにくく感じています。
土踏まずの位置で、少し締め付けをきつくする事により靴の中で靴下がずれにくくなる構造で、
僕自身も実際に履いてみて、違いを感じたり納得する事が沢山ありました。


最大の特徴と言えるのが、足の内側(インナー)になる部分がシルクで組織を構成している点。
シルクは水分の吸収率がコットンの1.5倍と、天然素材の中では最高峰と言える素材の1つです。
長時間靴を履くなど、足の密閉性が高く蒸れやすい部分に使用する事は最適な素材と言えます。
但し繊維自体が繊細な上に高級素材になるので直ぐに切れてしまったり穴が空いてしまったりと、耐久性という面では
コットンなどと比較すると雲泥の差が出てしまうのも事実。素材の良い部分を最大限に活かす為にMITTANのソックスは
内側(肌に直接触れる面)だけシルク繊維が当たる様に作られていて、ソックスの外側にあたる部分にはコットンや
リネンなどの強く丈夫な素材がくるように作製されています。ただ異なる天然繊維同士を混ぜ合わせるのではなく、
切り分けて使う事によって、快適な履き心地と耐久性との両面をカバーしたソックスを作り上げています。
素材への飽くなき追求をするデザイナーならではの発想から生まれたソックスは、納得出来るくらいまで履き潰して
また新しい同じものを買い換えたいと思わせてくれる創意工夫と魅力が詰まっています。

MITTAN   SKS-02

color      白

price      3300+tax 

SIZE      23CM~25CM      /     25CM~27CM

color    濃紺

color    灰杢

SKS-01をベースにして、夏以外の3シシーズン対応のウール素材で作られた″SKS-02″
肌に当たる部分はシルクを採用し、外側の部分をウールで作製された保温性と履き心地を両立したモデルになります。
表面に使用されているウールは、長年研究を重ねて辿り着いた″BREATHE FINER″(ブリーズファイバー)と言われる
特殊加工を施した毛糸を使用しています。特徴として蒸れにくく、何度も洗濯を繰り返しても消臭性が長く続いて
毛玉が出来難いというメリットが挙げられます。ウールのソックスは履いているとどうしても毛玉が出易く、見た目の
悪さにも繋がってしまうので、そういったデメリットをカバーしたソックスに仕上がっています。
保温効果を高める為に、SKS-01よりもリブの長さを4センチアップしているのも寒さが厳しい地域においては
嬉しいポイントになるのではないでしょうか。


身に纏うのは洋服だけではなく、直接肌に触れるアイテムというのは年齢を重ねる毎に大切さを痛感するようになりました。
特に冬場に関して言えば寒い地域にいるからこそ、中途半端な機能性のものであったり作りのものでは気持ち良く過ごす事が
出来ないと感じましたし、如何にして心と身体が楽しく過ごせるかを本当の意味で考えるようになりました。
MITTANの作る洋服や小物などのどちらにせよ、自然の流れに添うような無理と無駄のない理に敵ったアイテムが多くあり
素材自体に本来備わっている機能性やそれを補う為の工夫であったりと、思考錯誤を繰り返しながら物作りがされています。
洋服は勿論ですが、お気に入りの肌着やソックスを身に付けると随分と気持ちの面で良い効果があると思っていますし
天然素材ならではのメリットを最大限に引き出したアイテムを直接肌で感じて頂ければ嬉しいです。

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