2019→2020


2019年最後の営業も、終えることが出来ました。
忙しい年の瀬に、近くから遠くから、足をお運びいただきありがとうございました。

こうして1年間、健康で何事もなくお店を開け続けられたことは、日々があっという間に過ぎていく中にいると
当たり前な事のように捉えがちですが、実はとても有難いことなのだなぁ・・・とお店を続ければ続ける程に
(歳を重ねるほどに)じわりじわりと湧き出てくる感情でもあります。
そんな中、今年もたくさんの方に支えていただいたこと、心より感謝申し上げます。

1月には新年のご挨拶を兼ねて、店前で助っ人Cちゃんにお餅焼いてもらい御汁粉のお振舞い。
  また後半は店舗改装工事の為に店をお休みし、その間に香川・高知へ旅に出ました。
2月から3月にまたいで、初の海外出張でタイへ買い付けに。
4月、ブランド10周年となるASEEDONCLOUDの2019AW COLLECTION展示受注会を開催。  
6月には、恒例行事となる”みつばち”との秋田・岩手の交流戦を。
  そして青山町にある道具屋さんの別店舗、”古道具・日々”にも出張SHOPに来てもらいました。
8月、さんさ期間はお休みして、今まで訪れたことの無い場所に行こうと、石川・富山の北陸の旅。
  戻ってすぐに、SOWBOWの展示販売会を開催しました。
9月は一年半ぶりのトートーニー・靴の受注会を。
11月 出張みつばち秋の陣はrasikuが由利本荘へ。後半にはSOWBOW吉村さんの完璧アテンドで
  濃厚な九州熊本・宮崎・福岡縦断の旅を。

日々本当に些細な事でも、自分が楽しいと思える出来事や、心がほっとしたり感動する景色でも場所でも
何でも良いので1つでも見つける事が出来れば、心の支えになりますし新たな力も沸いてくるかもしれません。
後ろ向きな事を言ったり考えていたらその通りの方向に進んでしまいますし、前向きに考えていたらきっと思わぬ所で
ヒントであったり素敵なご縁や出逢いがあるのではと感じています。
僕らの取扱いをさせて頂いている洋服・バッグ・靴を作っている方達は、皆さん試行錯誤を繰り返しながら創造力を
膨らませて1つのカタチにしたものばかりです。
また来年も能動的にフットワークを軽くして色々な場所や人に逢い刺激を受けながら、自分達の大切な場所を
磨いたり整えたりしながら、変化や感性のゆらぎをより楽しんで表現していきたいと思っています。

2020年は1月3日(金曜日)10:00-17:00 の短縮営業となりますので、足をお運び頂ければ幸いです。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
それでは、よいお年を。

12月24日

SUNSHINE+CLOUD  THE CARDIGAN

color     RED

price     30000+tax

SIZE     1    /    2 SOLD

color     CHARCOAL

price     30000+tax

SIZE     1    /    2  SOLD


今シーズンSUNSHIN+CLOUDよりセレクトしたニットは、とても対照的な二型。
ひとつは少し前にBLOGでご紹介いたしました、”LOOSE KNIT CREW
こちらは癖の無いシンプルなデザインと、重さや動き辛さなどのストレスから解放された大人が味わう上質なニット。
カシミヤ100%を使用した軽くてスルスルと滑らかな肌触りのニットは、ふっと息を吐いて心休めたい日や
身軽にして自分の好きな時間を好きな場所で過ごす、そんな日の装いにお勧めしたくなるニットです。
そして、今回ご紹介するもう一型というのが、どちらかと言えば正反対な印象のミドルゲージのVカーディガン。
首元の浅いVゾーンと身頃がゆったりとしたボックス型のちょっと気の抜けたお茶目なシルエット。
袖と裾のリブにテンションを入れずに作製されるので窮屈な印象が一切なく、心地良さを最優先するブランドならではの
オリジナリティを感じるデティールと言えます。


カーディガンを選ぶ際の一番気になる点は首元の見え方。
特に深いVゾーンが昔から苦手なので、出来る限り浅い方が自分としては好みだったりします。
“THE CARDIGAN”はその事を知ってか知らずか、浅めに作られているのでそれだけで何だか好感を持ってしまいます。
それとSUNSHINE+CLOUDの製品に共通する部分として、身頃の広さに対しての丈のバランス感。
プラスしてアームホールのゆったりとさせている所は、最初は何処かしらに違和感や見慣れなさがあると思うのですが
それは大前提と思って着て頂けると、徐々にこのデザインしてないデザインの奥深さと心地良さに気付くはずです。


素材は程よく油分を感じるシェットランドウールを使用。
そこまで重さは無いですが、しっかりと目の詰まりを感じられるミドルゲージのカーディガンは
温度調整が必要な場所で過ごす時など、さっと脱ぎ着が出来て便利ですし、適度な季節感も出せます。
見るからに温かみのあるウールの中でも特に”RED”の色目はブランドらしさを前面に感じられる、
いちごジャムのような可愛らしさのある色目で、着るだけでチャーミングな印象にも映ります。
肩はセットインスリーブで、パッチポケットが左右に1つずつ。
ポケットの位置や形状も、ここなんだ・・・と思ってしまう所も、遊び心が表現されているように感じます。


ざっくりとしたウールのセーターやカーディガンはある意味冬の旬とも言えるアイテム。
特にウール100%の素材に手が触れた瞬間の、何とも言えない、じわりと心まで温かくなるような感覚は
はっきりと冬を意識する寒さの厳しい北国だからこそ、より強く味わえると思いますし、四季を感じられる
洋服の醍醐味のひとつとも言えるのではないかと思います。
期せずして、何気なく組み合わせたコーディネートがクリスマスカラーになってしまいましたが
今日はクリスマス・イブ。自分の気付かない所で、どこか浮かれたい気分だったのかもしれません・・・。
そんな訳で、本日は都合により18時閉店とさせていただきます。

どうぞみなさま、今宵もあたたかく、其々の場所で佳い時間をお過ごしくださいね。

INFO


年末年始の営業スケジュールは以下の通りになります。
30日(月曜日) 最終営業日 10時30分~17時までの短縮営業
31日(火曜日) お休み
1日 (水曜日) お休み
2日 (木曜日) お休み
3日 (金曜日) 10時30分~17時まで 短縮営業
4日 (土曜日) 10時30分~17時まで 短縮営業
5日 (日曜日) 10時30分~17時まで 短縮営業
6日 (月曜日) 10時30分~18時まで 通常営業 

※2020年より、冬季営業時間といたしまして2月最終営業日までの閉店時間を18時とさせていただきます。
 また改めてBLOGでお知らせいたします。

※尚、明日24日(火曜日)は都合により、18時閉店とさせていただきます。
 どうぞよろしくお願いいたします。

12月22日


MOONSTAR   SLOTH

color       BROWN

price       12000+tax

SIZE       25    /    26    /    27
  


昨日はカウンターから窓越しに、ボタボタっと大粒の雪が躍る様に降っているのを見届けながら閉店。
一夜明けてお店までの道のりは、ツルツルのアイスリンク状態で恐る恐る歩くと返って転びそうだったので
身体の中心に力を入れて颯爽と滑り切りました・・・ほんとにどこまでも凍っている道、恐るべし。
吹雪いて、凍って、晴れては溶けてと忙しない天気ですが、みなさまお出かけの際は十分に気をつけてくださいね。

一瞬にして冬道になった日でも快適に歩くために”MOONSTAR”社から新作でリリースされたマッドガードタイプの
チャッカシューズ”SLOTH”はぐるりと靴全体をテープコーティングした、雨や雪にも対応出来る全天候型のシューズ。
アッパーにキャンバス素材を用いて、テープとの境目にはスウェードを組み合わせる事で機能性と重厚感をプラス。
通常のキャンバススニーカーと比べるとソールが厚く作られているので、地面の冷たさがダイレクトに響きにくく
ウールソックスを合わせて履くと、岩手のような芯から冷えるような地域でも十分に通用する1足です。
個人的にも履き始めて1か月くらいが経ちますが、イメージしていたよりも底冷えすることもなく快適。
よっぽどの状況じゃない限り、如何にもな防寒用の冬靴というのを選ばないようにしていて、それは大半が服屋としての
勝手な意地みたいな気持ちでほぼやせ我慢しているのですが・・・まぁお勧めは出来ません。笑 
冬場でも可能であればキャンバス素材の軽快な足元でいたいなと、どうしても個人的に思ってしまいます。
そんな勝手な理想を知ってか知らずか、出逢えた靴がこの”SLOTH”でした。
撥水性が足りない場合には、アッパーに防水スプレーをかけてあげると安心感が増して良いのではないでしょうか。


アイレットは2つなので、着脱が簡単な事も嬉しいポイント。
ラストに関しては横幅は普通幅くらいで、甲の高さはミドルカットですので高めに設定。
作りはスニーカーですので履き始めから柔らかく、靴擦れになる事も余程でない限りありませんので
冬靴の即戦力としてきっと重宝するはずです。


マッドガードとは元々泥除けという意味があり、ソールと同じ素材の凹凸のあるテープがその役目を果たしてくれます。
あまりに深い雪道や悪路は別として、日常生活圏内であればグリップもしっかりと効いてくれますし
服装を選ばないシンプルなデザインも良かったりします。
旅行や出張に出掛ける際にも、行った先で雨に降られたり、逆の場合も然りですが、その時に選ぶ靴というのは
案外難しかったりするので、在りそうでない部分を埋めてくれる存在になるのではないでしょうか。


マッドガード製法の靴はアウトソールをステッチで繋がないのでコバがなくすっきりとシャープな印象を受けます。
ミドルカットのシューズはパンツの丈感をロールアップや少し短くし靴全体を見せる事で、デザイン的な側面と
洋服と靴との繋がりに統一感が生まれてしっくりとくるはずです。
パンツの丈感と靴とのバランスは切っても切り離せない関係性ですので、小さな事かもしれませんが意識をするだけで
全体の纏まりが良くなってくると思います。


多少汚れや泥などが付いたとしても、それが味わいと捉える事が出来る色目と素材感が良かったりします。
今までは冬の靴を考える時に革靴中心に模索をしてきたのですが、そうではない選択肢が広がったのは自分自身の中でも
嬉しいですし、プライス面から見ても気合を入れずに冬靴を気軽に手に取れるのは「MOONSTAR」という日本の中で
靴作りにおけるトップ企業であり、様々なノウハウの蓄積と企業努力あってこそではないでしょうか。
これからの季節にうってつけのシューズですので、是非お試し頂ければと嬉しいです。

12月21日


maillot    WOOL CHECK WORK VEST

color     BEIGE

price     21800+tax

SIZE     0    /    2    /    3  SOLD


2019年も今日を含めて残り11日となりました。
以前の自分であればやり残したことはないかと、せかせかと色々に手を伸ばして結局は来年に持ち越し・・・
なんてことをしていましたが、ここ何年かは年が切り替わろうと出来る事をやるべきだと、
良い意味で吹っ切れて?今日も店に着いてからいつも通り窓を開けて掃除からはじめました。
あと、思い立った時にレイアウトを変えています。その都度発見があるので、来てくださった方にも
その時々で目に留まる物が違ったり、やっぱり気になったりをお楽しみいただけたら嬉しいです。
年内と年始の営業日は近日中にお伝えさせていただきますので、もう少しだけお待ち下さい。

maillotから納品が遅れていました暖かな素材感のベストとパンツをご紹介。
今までお店でも自分のスタイルにも色物や柄物を取り入れてはこなかったせいなのか、その反動で最近は進んで色物を
着てみたり、知らない世界に自然と飛び込めるようになってきました。
チェック柄に関しても殆ど着てこなかったのですが、急に目に飛び込んで、残像として残ってしまい、挑戦するという
意味も込めて展開を決めました。色にしても柄にしても共通して言えることは、毎日でも着たい服というよりも
ベーシックな洋服を活かしつつ、新鮮さと且つ明るい表情に映してくれる主役にも枠役にもなる服ではないでしょうか。

rasikuでお取り扱いをさせて頂いているブランドの中でも雰囲気の良いチェックの生地を見つけてくるなと思う
ブランドは”nisica”と”maillot”だと勝手に思い込んでいます。
今回選んだウールのチェック地もベスト単体で見るとイメージが湧きにくいかなとも思ったのですが、
実際にコーディネートを組んで見ると、想像していた以上にベストが馴染んで適度に主役感もあり、
これは難しく考えずとも、良い具合の着方が自然と見つかるのではないかなと想像をしています。
真冬の時期はコートのインナーとしてベストを合わせるだけで、ベストの暖かさにプラスして空気の層が出来るので
保温力が大きく変わってきます。
然程厚みがある訳ではないのでインナーダウン系のベストを着る様な感覚で、さらりと取り入れて頂ければ嬉しいです。


フロントは大振りの釦が5つと、左胸の下がった位置にパッチポケットが1つ付きます。
首元がスタンドで立ち上がっているのが良く、首裏を温めるだけで体感温度は大きく変わります。
サイズ感も身頃を中心に全体的にゆったりとしているので、ある程度厚みのあるインナーと組み合わせても
窮屈になり難い点が良く、着丈のバランスを長めに設定しているのも好みな点です。
シャツを着た際にテールの長さを気にせずに着れる着丈の長いベストは案外重宝すると思っています。


素材はウール70%と化学繊維30%を掛け合わせた混紡素材を使用。
裏地はコットン100%のスレーキの生地を組み合わせているので、ふっくらとした表情になります。
スラッシュタイプのポケットも完備。この手のベストは冬から春先(3月末くらい)まで活躍する期間がありますので、
持っていると確実に出番がある服だと思います。
個人的にもインナーダウンやフリースタイプなど様々なベストを持っていますが、チェック地のベストはコーディネートの
アクセントの役割を果たしてくれそうです。男らしいトレンチコートやステンカラーコートのインナーとして
首元からちらりとチェックを覗かせる着方が、ちょっとした遊び心があって良いのではないでしょうか。
洗練されたすっとした服装も良いなと思う反面、どこかしらにその人らしさやユーモアを感じる着方をされている方に
出逢うと何だかちょっと嬉しくなってしまいます。


ベストを着ると、これは僕の勝手な解釈なのかもしれませんが何処か優しく微笑ましくも見える背中かが良いなと感じます。
前から見た時の印象と後ろ姿は少しギャップがあるような気がして、その中でもチェック柄が醸し出す雰囲気は
柔らかさが倍増して見えるはずです。ある程度年齢を重ねた方の方がこの色目はしっくりくるかもしれませんね。

maillot    soft melton double knee pants

color     NAVY

price     22800+tax

SIZE     1    /    2 SOLD

コーディネートで合わせていたパンツもmaillotのアイテム。
ウエストがゴム+アジャスターで簡単に調整出来るイージーパンツ仕様。
太過ぎず細すぎずの裾にかけて綺麗にテーパードしたシルエットは癖も少なく気持ち良く穿いて頂けると思います。
膝はダブル二―で裏地にコットンのスレーキを組み合わせていて、補強とパンツの膝が出るのを防ぐ役割を果たし
股下のガゼットクロッチはクライミングパンツなどに見られる開脚が出来る様に動きを制限しない作りになっています。
冬場に楽に穿けて温かみのあるパンツは、休日にくつろぎたい日やこれからの季節は温泉やウィンタースポーツなどに
出掛ける際に自然と出番が増えるはず。
イージー系のパンツですが、楽だけれどもシルエットがだらしなくきちんと見える事を重視してセレクトしています。


素材はウール90%・ナイロン10%の混紡素材。
生地の目はしっかりと詰まっていますが柔らかさを持ち合わせていて、表面は微起毛していて見るからに温かみのある
素材感というのを実感して頂けるはず。内・外共に巻き縫いで表情のある縫製をしているのも、
僕自身がイージーパンツを選ぶ上での1つのポイントになっています。


お尻回りとワタリ幅はゆったりとして膝から裾にかけて、かなりきつくテーパードをさせたシルエット。
全体の納まりが良く、ナイロンや60/40クロスなどの異素材のダウンジャケット類を合わせるのもお勧め。
トップスにボリュームのあるジャケットを組み合わせると、パンツの良さがより引き立つのではないでしょうか。


どちらのアイテムもウール特有の柔らかさにプラスして、リラックスした着心地に勝手に表情が和らぐ様な
可愛らしい雰囲気が好みです。
ぐいぐいと全面に押し出るようなファッションや着方ではなく、さり気なさの中にある気の利いた服装。
袖を通せば誰もが格好良くなれる訳ではないアイテムは、独自の想像力と先ずは何でも果敢に取り入れてみる!
そんな探求心により、いつしか引き出しの中にすぽっと納まっていてくれて、自分らしく着られる様になるもの
だと、そんな風に感じます。
maillotの物作りに共通する親しみ易さと、丈夫な作り、日常着を少しだけグレードアップさせる要素が詰まっています。
是非、お試しいただければと思います。

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