4月13日


STYLE CRAFT WARDROBE   CARDIGUN♯4

color     NAVY BLACK

price     32000+TAX

SIZE         /        /     SOLD


今日は一日中、どんよりとした重たい曇り空が続きそうな天候。午後からは雪がちらつくとか・・・
服選びもどれ位の保温性が必要なのか、風邪をひかない暖かい服装でお店に行く事を優先していますが
目の前に届く春物の洋服を見ていると、軽くて涼しい格好で過ごしたい気持ちでいっぱいになります。

気温の振り幅が大きい季節にインナーとしてもアウター、どちらにも対応が出来るSTYLE CRAFT WARDROBEが
作りけているVネックのカーディガン。このカーディガンは必ずと前もって決めている位、信頼を置いています。
今シーズンは3種類の生地でオーダーをしているのですが、先ずは程良く厚みのある贅沢にスーピマコットンを
用いたものが届きました。素材で見ると最も汎用性が高く、色目も落ち着いているのでコーディネートし易く
1枚持っていると安心感のある羽織物になってくれるはずです。


全体のシルエットがゆったりとしていて、その中でも肩回り・袖周りの作りが特徴的。
ラグランスリーブで袖通りが良く、脱ぎ着をするのに一切ストレスがありません。
春夏のシーズンになるとコットン素材のニットカーディガンを、良く見かけるようになるのではないでしょうか。
ニットならではの繊細で綺麗な見た目も好みではあるのですが、どちらかと言えばシルエットが細身のタイプが
主流で、袖を通す際に腕周りの摩擦が生じてしまい、気軽に着たり脱いだりするのが難点に感じてしまいます。
僕自身が羽織物を選ぶ際に重視する点として、アームの太さ・肩回りの作り・袖通りの良さはとても重要。
結局のところ、着易いと思える洋服は着る回数が必然と増えますし、カーディガンは春夏と秋冬でお気に入りが
1枚ずつワードローブあれば、あとはカットソー・シャツとの着回しで乗り越えられるのではと思います。
カーディガンで気持ち良く着れるものをいざ探してみると、恐らく見つからない事は無いと思うのですが
袖通りや着心地シルエットなど、実際に着て納得のいくものは案外少なかったりしますね。


釦を閉めた時のVゾーンの深さもポイント。
浅すぎず深すぎずで、綺麗な首元のラインを演出しインナーはシャツで合わせてもラフにカットソーでも
どちらでも相性は抜群。カットソーにVカーディガンを合わせると、カジュアルでありながらも綺麗な印象に
映るので、ジャケット程は畏まり過ぎずに、多少の小奇麗さは取り入れたいという方にはとてもお勧め。
びしっと洋服を着合わせてお洒落をするのも良いですが、肩の力を抜いてラフだけれど相手に見られても
きちんと見える服装を心掛けるのも、年相応ではないですが大切な事ではないでしょうか。


しっかりと目の詰まったコットン素材は、お洗濯も気を使い過ぎずに出来るのもカットソー素材ならではのメリット。
前身頃の裏には薄手のコットンの生地が貼られていて、立体感のあるふっくらとした印象に映ります。
袖口・裾は切り替えしで処理をしていて、特に裾のテンションが殆どありませんのでインナーが上がってきたり
ぎゅっと締め付ける様な事は一切ありません。STYLE CRAFT WARDROBEの洋服の共通項でもあるのですが
厳選して選ばれる素材の良さも際立つのですが、それ以上に独自のパターンから生み出される着心地の良さを
体感して頂きたいです。


※身長178CM 体重64キロ 着用サイズⅢ
ジャストサイズでⅡでも問題ありませんが、全体の落ち感や作り手のイメージなどを踏まえるとⅢで
ゆったりと着る方が雰囲気良く気持ち良く袖を通すことが出来ます。
最近ではサイズ関係なく女性にも着ていただく機会も多くなり、ユニセックスなブランド展開が多いことも
少しずつ根付きつつあり、店内全体をぐるっと回りながら洋服を楽しんで下さる姿はとても嬉しいですし、
自分達自身もジャンルや縛りなどを出来る限り設けずに提案していければと思っています。

STYLE CRAFT WARDROBE   PANTS♯5

color     DARK BEIGE

price     32000+TAX

SIZE         /        /     SOLD


前回はネイビーの生地で提案をしていたPANTS♯5ですが、もう1つ別の素材でオーダー。
深みのあるダークベージュのコットン100%の素材。年々盛岡でも夏の気温が高くなりつつあります。
僕自身がショーツを殆ど穿かないせいもあって、フルレングスで涼しく穿けるパンツを探していました。
薄手ながらもしっかりとした張りがあり、恐らく強撚糸を使う事でシャリ感の強い生地に仕上がっています。
光の当たり方で色の見え方が変化するのも特徴で、STYLE CRAFT WARDROBEらしい素材選びに感じました。
カタチはいつものウエストをぎゅっと絞って穿くデザインで、膝から裾口にかけてきつくテーパード。
裾は少し短めにしてソックスがギリギリ見え隠れする位の長さに仕上げると、見え方が軽くなるのでお勧めです。


ハンガーに掛かっている状態だと想像がつきにくいのですが、全体的に曲線を描くようなシルエット。
裾の納まり具合に対しての、ウエストの大きさのギャップに最初は戸惑い難しそうに感じるのですが
このパンツを穿く事で、今まで持っていた固定概念を崩してくれる様な出会いの1本にも繋がるのではないでしょうか。
ワイドでも細身でもない、何にも当てはまらないパンツ。穿きこなすまでには、ある程度時間が必要になるのかも
しれませんが、そんな時間も含めて新しい感覚を手にする良いきっかけになるはずです。


カーディガン・パンツ、どちらもrasikuでは毎シーズン提案をし続けているアイテムですが、シーズン毎に
ぱっと見では殆ど分からない位のアップデートを行っていて、フィッティングの良さを追求したり、見た目の
バランスなど微調整をし続けながらリリースし続けられています。
STYLE CRAFT WARDROBEの洋服を購入した方が、シーズン毎に同じアイテムを色違いや素材違いでリピートして
購入をして下さる理由を感じて頂ければ嬉しいです。

4月12日

susuri    キグナスドレス

color     DARK NAVY

price     50000+TAX

SIZE     1 SOLD


今日も風はスーッと澄んでいてとても清々しく、朝から部屋の空気を全て入れ替えてすっきりと。
お店に着いてからも、窓を全開で掃除を入念にしてからの一息ついた際に飲む温かな飲み物は別格に美味しい。
このまま順調に気温が上がって装いも気持ちも軽やかになれば良いなと思いながら、いつも通りオープンしました。

susuriから見るからに雰囲気抜群の、縦にずらりと並んだ釦が特徴的なシャツワンピース、キグナスドレス。
時期を遡れば卒業・入学などの式典行事や、フォーマルな場面でも着られるイメージでセレクトした一着。
展示会で見た際にあまりに綺麗な艶なので化学繊維もしくはシルク糸などの混紡素材かなと思ったのですが、
実際はコットン100%の生地でした。
表面に光沢があり日常着としてはやや緊張感のある素材だと思うのですが、月夜のような静けさと美しさがあり
デザインを見ればドレスという程、そこまで大袈裟に振り過ぎない絶妙な塩梅が素晴らしい。
着方や合わせ方によっては、十分に普段着としても取り入れられる懐の深さを感じて頂けると思います。
個人的には、いざという時に着る様の洋服という括りで、激しく着過ぎずにワードローブの良い場所にセットし
もし急に予定が入った時なども、安心できるなと思います。
普段そういった機会が多くないので、自分のイメージする綺麗目の洋服を探すのは案外難しかったりします。
先行投資ではないですが、持っていて心強いカジュアルからフォーマルにも対応の利く1枚ではないでしょうか。


susuriの洋服に用いられる生地は100%ではないのですが、毎シーズン殆どがオリジナルで作製したもの。
キグナスドレスに使用されているコットン生地は、糸の段階でフシを毛焼きする事により表面のつるりとした
質感を実現し、強撚糸にすることでドレープ感の美しさと強さを持ち合わせたファブリックを下支えしています。
またドビー生地を作る際に用いる織機を使い、ヤブレ組織という特殊な織り方で圧倒的な存在感を放つ
生地を作り上げています。洋服において生地が全てとは思っていませんが、良い生地を使って仕立てられた洋服は
純粋に見た目のオーラであったり、ハンガーにかけてディスプレイしておくだけでも佇まいが違うように感じます。
素材の良し悪しは愛着を持って長く着続ける理由の1つにもなるでしょうし、高揚感もプラスされるはず・・・


デザイナーの発想として「新しいクラシックを模索したカタチ」という言葉がぴったりと当てはまるように
古臭いイメージは一切ないのですが、首元のデザインや肩回りの作りなど新旧が織り交ざって新しいカタチへと
落とし込まれているのが良く分かります。
時代の流れにも独自の舵の切り方で突き進みつつ行う丁寧な物作りで、その中でブランドの核となるイメージを
曲げずに、且つ柔軟に表現しているのがsusuriの洋服からはいつも感じます。
デイリーウェアとは少し異なる洋服と捉えていますが、けれど重なる部分もあるのが良さだと思っています。


着合わせはあえて、普段から良く穿いている黒のパンツに靴はコンバースのスニーカー。
ストレートに世界観を表現するのであれば黒の革靴などを合わせてパリッとした印象で着たいですが
クタクタのスニーカーに組み合わせても違和感はそれ程なくて、イメージに囚われ過ぎない自分がこうしたいと思う
自由な着こなしも良いのではないかと思っています。


肩の作りは比較的コンパクトですが、動きを制限されないように背中に細かくダーツを入れて可動域を確保。
ブランドのアイコンにもなっている背中のループもアクセントになります。
特に背中のデザインは美しさが際立っていて、惚れ惚れします。
お洗濯も気にせずタフにがしがし着れるデイリーウェアと、カジュアルな中でもすっと背筋が伸びるような洋服。
どちらも外せない2つの要素と組み合わせが服装の幅を広げてくれますし、天気や気温、逢う人や行く場所によって
自分なりに選択肢がもてる様になると、洋服を着る楽しさは格段にアップします。
どんな服装が落ち着くかや、少しだけ緊張感があった方が何かと捗るなど、服による効果も場面や人によって様々です。
しなやかな強さと、揺れ動く可憐さを合わせたドレス、ぜひご堪能下さい。

4月10日


ASEEDONCLOUD  SEEDING VEST

color     INDIGO

price     27000+TAX

SIZE     S     /     M SOLD

先日ご紹介しましたASEEDONCLOUDのアシンメトリーなデザインのパンツ「SEEDING PANTS」
コットン×ナイロンのインディゴ生地は、セットアップで着れるように同素材でベストも展開しています。
商品名も「SEEDING VEST」という名で、主人公が種を蒔く際に着るように作製されたプルオーバータイプのベスト。
ポケットの形状がユニークで、コレクションブランドらしい一面を感じる部分と日常着として取り入れても
違和感がなく納まる点、手持ちのシャツやカットソーと組み合わせてもバランスが取り易いので気に入っています。
脇下が大きく開くデザインという事もあり、着用写真の様にスウェットなどを着てもストレスが無く重ねられるので
季節にも左右されにくく幅広く着合わせを楽しんで頂けると思います。


丸首のクルーネックで頭の通し口が狭く見えますが、左肩に付いた釦を外して着るとスムーズに着脱が可能。
両脇にも2段階でアジャストする釦が付くので、それも外すとより簡単に脱ぎ着が出来る仕組み。
前開きベストは着易さという点でメリットがあり、プルオーバータイプはこの形にしか出せない雰囲気があり
手持ちの洋服の着方のバリエーションや、見え方に変化を与える役割を果たしてくれると思います。
コットン×ナイロンの生地はライナーの様な役割も担ってくれるので、コートやジャケットのインナーとして
取り入れると空気の層がプラスされます。素材自体に保温性は持ち合わせていないのですが、体温で温められた空気の層が
じんわりと保温性をプラスする効果があり、温度調整が難しい季節にとても重宝するのではないでしょうか。
シンプルなアイテムを引き立てる役割と、温度調整の2つのバランスが調和したベストに仕上がっています。


あちらこちらにASEEDONCLOUDらしいギミックが散りばめられてます。
特に目を惹くのはポケットの形状。ミトンの様に大きくてベストからはみ出した様なデザインは、手を入れると
より形状が立体的にはっきりと表れて、ハンドウォマーとしても使えますし、重ね着した際の見え方にも
面白味が生まれます。あと、大きなポケットは自然と手を入れたくなってしまいますね。
左ポケットのみにスマートフォンが丁度入るくらいのサイズのポケットが配置されているのもポイントです。


展示会で見た時に真っ先にオーダーを決めたアイテムの1つ。
ベストは作るメーカーが限られていて、その中でも春夏シーズンとなると見つけるのがより困難になります。
今回のSEEDING VESTは先染めのインディゴ生地(コットン×ナイロン)の雰囲気も抜群ですし、一見すると難しいかなと
思えるデザインですが、ハンガーに掛かっている状態と袖を通した印象が全く違った事にも驚かされました。
シンプルに白いシャツに合わせてインディゴの深みのある紺色を楽しむのも良いでしょうし、季節の変り目に
自然と手を伸ばしたくなるベストになるのではと思っています。


毎シーズン、デザイナーの頭の中にあるストーリーに沿った仕事着や作業着を仕立てるASEEDONCLOUDの洋服。
コレクションブランドらしいユニークなデザインや見たことのない生地やパーツ使いにも驚かされるのですが
良く見ているうちに、段々と日常の生活の中に溶け込むイメージがふつふつと湧き上がってきます。
バランスと落とし所はとても重要で、僕がお店でセレクトする際の基準にもなっている中津川沿いを散歩していて
自然が豊かな景色に溶け込むという条件にもしっかりと当てはまる洋服。
今回セレクトしたベストはセットアップで着ると世界観をより表現出来ますが、いつも穿いているようなジーンズや
太いチノパンなどに合わせて足元はキャンバスのスニーカーなど、力を入れ過ぎずにさらりと合わせて頂けると
少し綺麗な雰囲気に変わって、いつもの服装にスパイスをちょい足しした着こなしが出来るのではないでしょうか。
洋服を着るのが楽しくなる、プラスαの役割を果たしてくれるベスト。とてもお勧めです。

4月9日


CALICO   シルクリネン サスペンダーワイドパンツ

color     ネイビー

price     25000+TAX

SIZE     M     /     L SOLD


昨年の春夏から店頭での展開をスタートさせて頂いているCALICOより、シーズンを通して穿ける
定番のサスペンダーワイドパンツの入荷がありました。
ファーストシーズンでは、インドの昔ながらの手法で手紡ぎ・手織りのカディコットンを使用したパンツを展開。
今回ラインナップに新たに追加されたのが形は変えずに素材にリネンシルクを用いたものがあり
そっと手を触れてみた時の、溜まらないしっとり感と、するんと勝手に手が滑っていくような感触に
その瞬間に、これは肌が喜ぶ!!と思ったのでした。
付属のサスペンダーは取り外しが可能なので、基本的には普通のパンツとなんら変わり無く
シャツやブラウス、ワンピースなどにも合わせて穿いていただけます。
肌に纏わりつかないゆったり具合も絶妙ですし、少しだけユニークにも感じる立体的なシルエットは
想像以上に色んなテイストの服に合うので、幅広い着こなしを楽しめるのも良さだったりします。


ワイドパンツに少しだけバルーンパンツの形状を織り交ぜた様な、裾が微かに窄まっている感じもするし
でも角度?よっては広がっているようにも見えたりもする、とても不思議なシルエットのパンツ。
一見すると可愛い印象にも思いますが、シルクリネンの上質な生地を用いたことで、生地に艶ととろみがあり
幅は太いのですが、するするっと裾への落ち感がとても綺麗に表現されています。
ですので実際に穿いてみると可愛いさもあるはあるのですが、かと言って幼くは感じないパンツだと思います。
生地が魅せる力というのか、デザイン以上にその服の雰囲気に影響する部分は確実にあると思っています。
ネイビーという色合いも相まって、夏に涼し気なシャツやブラウスでフラットなシューズを裸足で履いて
エレガントな着合わせもお勧めです。


前は釦で、後ろはループにくぐらせただけで取り外しも簡単に出来るサスペンダーは、
二段階の長さ調整が可能です。
シンプルで気持ちの良いカットソーもしくはさらりとしたシャツの場合はすっきりタックインして
肩紐を掛けてみるのも、いつもの服装に変化が出せて時には良いかと思います。
慣れないとはじめはちょっと気恥ずかしさもありますが、帽子やバッグなどの小物で季節感を出したり
薄手の羽織をプラスしたりなど、あれこれしているといつの間にか何にも気にならなっているものです。
どうしても肩が凝ったりする場合は、外さずにサイドにそのまま垂らしたままでも、ちょっとした着こなしの
アクセントにもなってくれると思います。


ウエストはゴムの仕様で穿き心地はとても気楽なのですが、後ろにだけギャザーを寄せることで
正面や横から見た際に腰回りのラインがとてもすっきりとしていて、その分適度な緊張感が生まれます。
女性ならではの曲線的な美しさが際立つようなシルエットに、艶やかな美しい生地。
また膝部分までコットンの裏地が付くなど、細やかな心配りは生地以外のところまで隅々まで行き届いており
CALICOの活動は、単にアパレルブランドということではなく、人から人へと昔から営まれてきた様々なことを
手仕事の布にのせて、ひとつの文化として現代からそして未来へと伝えていくものだということを実感させます。
今季はより深くそんなCALICOの物作りをお伝えするために、今まで以上に踏み込んだ柄やヴィンテージの布を
用いた素晴らしい衣服をオーダーいたしました。
少しずつご紹介をつづけていきますので、ぜひお楽しみに。

定休日のお知らせ


明日8日(水曜日)は定休日となっております。
どうぞよろしくお願いいたします。

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