3月7日

River    CREW NECK

color    NAVY

price     31900-(TAX IN)

SIZE     2    /    4    /    6  SOLD

毎年季節の変り目には何かしら身体からサインが出て、今年はそれを少しでも和らげられるように
今までと少し違った取り組みをしながら過ごしています。それでも良い日もあればそうでない日もあるのが人間。
無理しても仕方ないなぁと半分以上は潔く諦めて、何か違う楽しいことを1つでも見つけて笑って過ごすことが
大切だという結論に達しそうです。

楽しみにしていた事の1つに、僕自身が純粋に欲しいと思うアイテムを少しずつカタチにしていくブランド
“River”の第二段がようやく出来上がってきました。丁度この時期、1年前頃に企画をしたものです。
右も左も分からぬまま、それでも挑戦することが大切だと自分に言い聞かせてスタート。
サンプルが届いて生地の縮率やらを計算しながら、イメージとは違う部分が沢山あり修正を繰り返し
モノ作りの洗礼を受けながらもようやくカタチにすることが出来ました。
何度もBLOGでクルーネックのスウェット好きな事をお伝えしてきましたが、どうしても手にしてみたいものがありました。
それはインディゴ染色をしたスウェット。これはなかなかセレクトすることが出来ずに、ずぅっと頭の中でモヤモヤと
し続けていたのですが、生産背景を整え協力して下さる最高の布陣で納得出来るインディゴ染めのスウェットが完成。
世代的には20代前半に代官山近辺をウロウロと彷徨い、お香の匂いに憧れ、インディゴの魅力に取り憑かれた時期を
経て、今の気分で一緒に無理なく年齢を重ねていける、そんなスウェットに仕上がっていると思います。

当たり前ですがスウェットを作る背景を探さなければ、この企画はスタートしません。
更に言えば後染めをして色を入れるので、縫製は綿糸でなければ格好良い空気にはならないと思っていました。
そうなると・・・思い当たるのは、あのブランドしかないという事で、自分がやりたいことを真っ直ぐに伝えた所
間髪入れずに快諾してくださり、そこから少しずつやりとりを始めて頭の中に描いたデザインを落とし込みながら
スウェット作りが進み始めました。

素材は通年を通して着られるような中肉で生地の目がしっかりと詰まったもの。裏起毛ではなく裏毛素材。
幾つかサンプル生地を出してもらって、手に残る残像を頼りに1つの生地に目が留まりました。
イメージしていたしっかりとした質感で春と秋の季節の変わり目に出番が多くなりそうな裏毛で
当たり前ですが肌当たりも抜群。染めたらどうなるのだろうとあれこれと妄想が膨らみます。

デザインは両脇を切り返すリバースウィーブ、肩の仕様はラグランスリーブ。
着始めからヴィンテージのスウェットを着ているような感覚があると面白いなと思い、袖と裾のリブのテンションは
殆どというか全くない位に緩く設定。全体のカタチもあえて整い過ぎないように、何処となく歪な空気を。
生地は横使いなので縦への伸びは殆どありませんので、これ以上縦長になるという事はありません。
本来はタンブラー乾燥で仕上げる所を、天日欲しのみにしていますので首の詰まりや横幅をもう少し縮めたいという
場合には乾燥機に入れてみても良いと思います。

color    TIE DYE

price     31900-(TAX IN)

SIZE     4    /    6  SOLD

ボディは出来上がり、次は染色の作業に移ります。
やってみないと分からないという事で、試しに1枚を染めてみてから判断しようと。
当初は水色系のブルーも頭に描いていたのですが、あまり良い色が出ないという事でベースの白を活かした
“TIE DYE染め”が面白いかもという結論に。ずぶっと深く何度も染めてを繰り返した”NAVY”と
ボディの白とのコントラストに、それだけで引き寄せられそうな力を持った”TIE DYE”と
洗いだけを施した”WHITE”の3色での展開になりました。
移染が気になるという方もいらっしゃると思いますが、サンプルをあれこれテストした中での結論として
ナイーブになり過ぎずに着用頂けます。

何かを重ねても良いですが、潔く1枚で着た時の空気は”TIE DYE”の真骨頂とでも言うべきでしょうか。
色々なスウェットを見て触れてきましたが、プリントモノとも違う着こなしの面白さがあると思っています。
まだ雪が残る状態ではイメージが膨らまないかなと思いつつも、季節が進むにつれて気分が盛り上がってくると
確信しています。

color    WHITE

price     20900-(TAX IN)

SIZE     2    /    4    /    6  SOLD

案外見つからない真っ白のスウェット。
これもまた染色とは違う良さがあって、ワードローブにあるとついつい着てしまう1枚になりそうです。
袖口などは当たり前に汚れますが、今は酸素系漂白剤などがあちらこちらで購入出来、生地を傷め過ぎずに
汚れを落としながら着用していけますので、白のスウェットも染色したモノと同じくらいにお勧めです。

サイズ展開は2・4・6・8の4サイズだったのですが、早々に8は完売となりました。ありがとうございます。
身頃などはかなりゆったりとした設定で、サイズ選びを決めつけすぎずに1つ上げたり下げたりして
行き来するのも良いと思います。
ちなみに身長178CM 体重63キロ 着用しているサイズは6になります。
からっと晴れて日差しが心地良く感じられる日に、インディゴ染のスウェット、まっさらな白のスウェットに袖を通して
街歩きを楽しんでみては如何でしょうか。

1月8日

River     001  CARDIGAN

color     ECRU

price     52800-(TAX IN)

SIZE     4    /    6 SOLD

昨年にチラッとだけお伝えさせて頂き、そのタイミングで受注会を行い沢山のオーダーを頂いたカーディガン。
僕自身がセレクトする洋服の中で、ちょっとした隙間というのか、こんなのがあったら良いなと純粋に思うアイテムを
カタチにしていければと思って立ち上げたブランド”River”
何か沢山のモノを生み出したり提案したいという訳ではなく、僕が拠点を置く岩手で暮らす中で考える自然豊かな土地と
街との関係性、そして秋から冬にかけて厳しくなる気候との調和を目的とし、この場所だからこそ生まれるプロダクトを
少しずつお届け出来ればと考えています。

第一弾として自分自身が欲しいと思ったアイテムは、スウェットの上からストレスなく着られるカーディガン。
その他にウールのチクチクがとにかく苦手なので極力肌触りが優しくて、重さも出来るだけ軽いもの。
ざっくりとした3つのポイントを挙げてスタートした企画。
毎日と言えば大袈裟な表現ですが、秋から冬にかけて僕はクルーネックのスウェットの着用率が8割を超えてしまう位に
様々な種類のを着て日々を過ごしています。10月頭位まではそれだけで良いのですが、それ以上季節が進むと
当たり前ですが1枚だけでは物足りず、ダウンベスト、インナーダウン、ジャケット等、もううんざりする程
色々と試しました。どれも悪くないのですが、どこかしっくりこない。きっと我儘なんだと思います。。。
カーディガンだと脱ぎ着が楽そうで、見た目も何となく風情と情緒があって良い感じがするなと頭の中では
思っていたものの、スウェットの上に着るカーディガンなんて誰も作っていないですし。。。それはそうでしょう。
と諦めかけていたのですが、SOWBOWの吉村さんと一緒に九州を旅をしながら話をする中で協力して下さる方との
ご縁が繋がり、面白いからカタチにしてみましょうという力強い後押しがあって、そこからはトントン拍子とまでは
いきませんが試行錯誤しながらようやく1つの成果としてスウェットの上から無理なく着られ、肌触りもストレスなく
重みに関しても、この位の見た目のカーディガンとしては気にならない位に素晴らしい素材で仕上げて下さりました。

先ずは素材。
色々と話を進めていく中で、最初に思い浮かんだのはやはり”カシミア”でした。
そしてその考えがあまりに幼稚で無知だという事を思い知ることになりその日のうちに却下。。。
この辺の感覚は素人同然なので、この大きさと分量を使うとなった際に、価格の面で全く折り合わないという事実。
様々な種類の使用する糸のバランスを考える中で、ウールとアルパカをミックスして使うと重量と暖かさ、
更に価格の問題もクリアになることが分かり、その配合でいくことを決断。
ウールも質の高いものがあるよいう嬉しいお返事を頂き、ウール80%・アルパカ20%を混ぜた素材を使用することに。
更に掘り下げて言うと、チクチクする肌当たりを解消するのに、糸をそのまま使うのではなく一手間入れて
フェルト化してから編み立てることで肌当たりが全くの別物になるという手法があると聞き、素材の着地点はこの配合と
やり方でいくことに決定。フェルト化するもう1つのメリットとして、毛玉にもなり難いという性質がプラスされて
いるのも嬉しいポイント。ウェイトはローゲージとミドルゲージの丁度中間位の厚みになると思います。

次はシルエット。
頭の中で決めていたことは、肩の仕様はラグランスリーブで、袖と裾のテンションは殆ど無くすという事。
腕周りはスウェットを着ることを想定しているので、必然的にゆったりとした設定。
一番悩んだのはラグランスリーブの曲線の角度。この角度の付け方1つで仕上がりの際に見え方が全く異なることを
沢山のラグランスリーブのカーディガンを見続ける中で、頭に叩き込み吉村さんと入念に確認しながら最終的なラインを
マスキングテープなどを駆使しながらニュアンスで伝えるという(笑)アナログ且つ正確な方法で理想とするスリーブが
ナチュラルなバランスに仕上がりました。
袖と裾のリブのテンションも殆どつけていませんので、脱ぎ着する際の袖抜けは抜群。
寒さ対策でポケットは大き目に、すっきりとしたデザインに落とし込みました。

カーディガンの顔の1つになる釦も、本体に負けない位に存在感のあるものを付けたいと思って
本水牛の大振りの釦を贅沢に5つ。更にスペアも1つ付きます。
本来であれば本格的なコートに付けられるような釦で、カーディガンの性質を考慮し脱ぎ着が必然的に増えることを
想定し気持ちの上がるものを選びました。
※身長178CM 体重64キロ 着用サイズ6 

color     BLACK

price     52800-(TAX IN)

SIZE     4    /    6    /    8  SOLD

最後はサイズ表記とサイズ感に関してです。
Riverのサイズ表記は2・4・6・8の4サイズ展開にしています。
サイズ2=レディースのLサイズ位からメンズのSサイズ
サイズ4=メンズMサイズ ゆったりめの着用
サイズ6=メンズLサイズ ゆったりめの着用
サイズ8=メンズXLサイズ SOWBOWの吉村さん(183cm)の為のサイズにしました(笑)
              XLサイズをゆったりと着られるイメージ。

サイズ8に関しては、なかなか普通には手に入り難いサイズ感で大き目の洋服が欲しいという方にお勧めです。
※モデルが着ている着用サイズは4になります。

サンプルが出来上がったタイミングから着続けていますが、アウターとしての要素も含みつつインナーでも着用が可能。
普段お店に立つ時にも着ていますし、休日に温泉に行く際にもアウター代わりとして十分な暖かさがあって
車移動で長時間外へ出ないというのであれば、スウェットにカーディガンで完結し、更に首元にストールをプラスして
頂ければそれで十分だと思う位に保温性があります。
お店から近くのコンビニに行く際に、昨年まではいちいち裏からコート手に取って羽織って行ったのですが
このカーディガンを手にしてからは、その手間がなくなり冬のライフスタイルが激変しました(笑)
言い過ぎかもしれませんが、僕にとっては本当にストレスだったので本当に嬉しい。

今回のカーディガンは僕の我儘が全て詰め込まれた様な1枚で、こうしてきちんとしたカタチになったのが今でも
不思議な感覚があります。スウェットの上にはコートもしくはダウン入りのジャケットやベストが普通な考え方で
カーディガンという発想は全くないと言われたことを鮮明に覚えています。
その言葉を聞いた時に、であれば作りたいという決意がより固まり、丁度良い羽織りものを探されている方は
自分と同じように案外いらっしゃるという事を、今回のカーディガンを作製してみて知って嬉しくなりました。
岩手は春先も本当に寒いので、春のアウター代わりとしても良いでしょうし、しつこいようですが温泉もしくは
銭湯に行くタイミングに着ていただくのが何よりもお勧めです(笑)
お風呂上りのほかほかした体が優しいニットに包まれる感覚は、一度覚えてしまうと病みつきです。
自分でも大袈裟ではなく、この街によく似合うニットカーディガンが出来たと感じていますので、
もし羽織物に悩まれてる方に、気にしていただけましたら嬉しく思います。

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