9月10日


SUSURI   ヘムレンシャツ

color     greenish black

price     25000+TAX

SIZE     1   /   4 SOLD

color     river blue

price     25000+TAX

SIZE     1   /   4 SOLD

color     dry corn

price     25000+TAX

SIZE     1   /   4  SOLD

気温が20℃台に変わりました。まだ動けばじわりとしますが、涼しさに触れ身体もすこし楽な感じがします。
いまにも雨も降ってきそうですし、少しずつ涼しさが増していくのでしょうか。
今年は短い期間にぎゅっと濃い目に夏が詰まっていたような。後半は厳しめでしたが、畑の野菜はいまだに
驚くほど実っていて(特大のキュウリ)夏の陽射しによる恩恵をいただくことが出来ました。
欲を言えば、過ごしやすく何より洋服が楽しい秋が、ちょっと長めだとうれしいです。店内は準備万端◎

涼しくなりそうと、店内を見渡してみた時に、今ちょうどお勧めしたいSUSURIのヘムレンシャツ。
ずっと長く継続しているかたちではありますが、ここ数シーズンは同素材のワンピースを選ぶ事が多く
シャツは久しぶりに並びました。今シーズンは気分がワンピースよりもシャツがだったのと、毎回のことながら
SUSURIならではの色の表現がどれもとても良くて、フルカラー・フルサイズ揃えています。
今回のお色は、過去に展開した色を見返した中から抽出し、新たに調整した色を復刻させてとのこと。
改めて、しっかりご紹介したいなと思います。


小振りながらもこのシャツの存在感を強く印象付ける襟と、微かにドロップさせた肩のラインや
ゆったりと裾へと広がる、余白を持たせた身頃が作る柔らかな空気感。
表に縫い目の出ないフレンチフロントを採用する事で、整然とした雰囲気を匂わせつつ、先に記した
要所要所の緩やかな気配から、決して真面目なだけではない何かを秘めているのでは。と、そんな思いを
巡らせてしまうような、SUSURIが大切に紡いできたSUSURIらしい、心地の良いシャツです。
以前はワンサイズでの展開だったのですが、現在サイズは1と4の、2サイズ展開になっています。
メンズ・レディスという区分でもなく、お好みの着方によってお選びいただけたら良いなと思います。
今回は男女どちらもsize 4を着用しています。


size 4を、身長166cmの女性スタッフが着用。
肩から袖、背中から裾にかけてのドレープ感が強めに感じられます。袖はカフス釦を外すと指先にかかる
ぐらいの長さですが、釦留めるとふわっと膨らんで袖の形が可愛くなります。
どこにもキツさが無いので、ストレスなく動けるのがとても良いですし、中に薄手のニットぐらいまでは
余裕で着込めることが出来、前開きなので上からぱほっと羽織って着ても良い感じがします。
size 1を着ると着丈や袖丈などジャストなので、シャツをきちんと着る。という気分の時は1が良いかなと
思います。普段、S・M sizeをお選びの方が1を着た際は、着用画像の様にゆったりとした生地の落ち感がある。
そんなイメージをしていただくと良いのかなと思います。


シンプルに削ぎ落しているからこそ、しっかりと「シャツ」の意志を感じさせるフロントの佇まい。
そこに相反するというよりは、呼応するかの様に背面は賑やかで華やか。
細やかなギャザーは美しく、襟からヨークへと繋がるハンガーループのような、つい掴みたくなる不思議な紐。
偏屈で気難しい背中の曲がった植物学者をイメージして、背中下からお尻あたりにかけてポコっとした膨らみ。
見れば見る程にユニークで真面目で不思議で、でもそれらが全てしっかり纏まり合ってひとつのシャツの形に
なっているので着るととても素敵なんです。
ボトムはワイドなパンツ、スカート、裾が窄まった変形パンツ、それぞれマッチしますので綺麗目から
あえてラフにも、色んな組み合わせ方をお楽しみいただけたらと思います。


同じsize 4を、身長178cmの男性スタッフが着用しています。
SUSURIデザイナーと背格好が近いこともあり、袖丈・着丈に関してもピタリと合っています。
肩幅がある分、身頃は良くても肩回りが窮屈になってしまったり、TOP釦が留まらないなどシャツによって
どうしても合わない部分があったりするのですが、ヘムレンシャツは適度にドロップした肩線で動きも制限されず
袖や身頃にもゆとりがあり、また首回りも楽に着られるとの事で、今回はカラーも全て揃えましたので
今まで気になっていたけれどなかなか出逢えず・・・という方や、見た目でギュンっときた方にはこの機会に
お試しいただけたらなと思います。


生地は程よい厚みがあり、質感もサラサラというよりはどこかしっとりと柔らかなコットンブロード生地。
着用の深みのある色は”greenish black”というカラーで、薄っすらとグリーンがかった黒を表現しています。
ゆっくりと時間をかけて少量ずつ色を浸透させていくという、古い染色方法によってシャツへ乗せられた色は
SUSURIのオリジナルカラー。あまりハッキリとした色では無く、あえて曖昧なニュアンスを付くことで
定番とコレクションとの繋がりが感じられますし、シーズン毎に同じデザインでも新しく感じたりと
こういったアイテムがあるからこそ、ブランドの奥行きであったり自由さであったり、また同時に年輪の様な
どしっとした層の厚みを物作りからも感じて、そこに自分達自身も惹かれているのではないかと思っています。


毎年秋冬のオーダーを考える時は、土地柄もあってずっとコートやニットなどの冬よりな暖かな物に
気が向きがちだったのですが、ここ数年の気候の変化に伴い、北国の冬の装いにも自ずと変化を感じていて
そんな中で今年の秋冬に着たいシャツを考えた時に、一番しっくりときたのがヘムレンシャツでした。
生地感や色、着心地など様々な要素と、自分達の曖昧な気分をサッと掬うように目に飛び込んできましたので
今季はヘムレンワンピースではなくヘムレンシャツ推しです。
sizeとcolorが揃っていますので、秋の気配を感じた方からぜひご覧になって下さいませ。

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