3月20日

SOWBOW   蒼氓シャツB

color      NATURAL SQUARE

price       46200-(TAX IN)

SIZE      1    /    2    /    3 

昨日の暴風雪、特に朝の状況は春の嵐なんてものじゃなかったですね。
中津川の遊歩道も雪で完全に埋まってしまい、誰一人歩いた形跡も無く、僕たちで道を作りながら
なんとかお店まで辿り着きました。知った道を歩くのがこんなに大変だった経験は初めてかもしれません。
店に着くとビルの前と駐車場の雪かき、水気たっぷりの重い雪にいつもの倍くらいの体力を使い果たしてしまい
昨日はそれ以上何もする気が起きず。。。
帰宅すると安心したのかふっと力が抜けて、早めの就寝で体力回復だ!!と19時には寝てました。(笑)
色々と落ち着かない日々が続いていますが、こんな時はあまり無理をし過ぎずにあえて何もしないという
時間を作ってみたり、美味しいものを食べたり心と身体を甘やかしてみても良いのではないでしょうか。

SOWBOWから届いたシャツは、今まで展開した久留米絣とも違って更に抜群の存在感を放つ生地を使用。
久留米絣という伝統的な織物に対して、新たな感覚をミックスさせ温故知新という言葉が自然と浮かんで
時代を行き来する様な、そんなシャツに仕上がっています。
久留米絣の特徴でもある生地のかすれている部分が穏やかに表現されていて、インパクトはあるものの
古い織機で織られている事が伺える、空気の層を感じられる柔らかさも魅力的です。
所謂工芸品にも捉えることが出来るであろう伝統的な素材を、量産されるプロダクト製品として落とし込むギャップ。
伝統と現代をギリギリの線で繋ぎ合わせているかのようで、この企画はとても面白く感銘を受けました。
その分の価格もかなり本気度高めですが(笑)時間が経過するにつれて、自分の中で納得出来る部分が
大きくなってくるのではないかなと感じています。

生地はしっかりとした厚みがあるのですが、前述でも書かせて頂いた通りずっしりではなくふんわりとした質感。
良い生地に共通する硬いけど柔らかいという相反する2つの要素を併せ持ったスペシャルファブリック。
シャツというカテゴリーに入るのですが、ジャケットライクに羽織る事をイメージして蒼氓のシャツの中でも
釦を開けた時もサマになる着方が出来るレギュラーカラーのタイプに落とし込みました。
スウェットまでいくと流石に難しい部分も出てきますが、余程の肉厚でなければそういった着方も◎
この時期でしたらインナーにカシミアもしくはコットンウールのニットなどを着た上からサラリと羽織るというのも
素材の特性を活かした組み合わせ方になるかと思います。
個人的な感覚としてはシャツ以上ジャケット未満なので、季節の変わりや何を羽織って温度調整をしようか問題にも
対応してくれる1枚になりそうです。

デザインは両サイドに深くスリットが入るカタチで、パンツポケットへのアクセスがし易く全体としては癖がありそうで
無いような直ぐには仲良くなれない感じが逆に心を擽ります。何処か自分の中での落としどころを探るような感覚。
袖を通す方の洋服に対しての遊び心と好奇心、プラスして太陽の柔らかな日差しが加わると瞬く間に輝く存在に。
これから必ず訪れる暖かな季節に対して、外へ出掛ける為の1つのモチベーションになったら嬉しいですね。

例えば素材は間違いなく良いものだとしても、デザイン、見せ方、パッケージなどモノとして見たときの
角度や感覚というのは時代の変化とともに少しずつアップデートをしていかなければ、ただのモノとして残るだけに
なってしまうような気がしています。作る人、それを全体として見れる立場の人、販売する人とそれぞれの分野における
プロフェッショナルが重なり合う事によって、本当の価値観が見いだされていくと色々な経験をする中で学びました。
何処か1つでもかけてしまうと成り立たなくなってしまいますし、だからこそ、重なり合った時の完成度というのは
素晴らしいものがあると思っています。
このスペシャルな生地でイージーパンツ(2色)もご用意していますので、またそちらは後日にご紹介します。

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