12月20日


shetland woollen co.   CREW NECK

color     DUCKEGG

price     22000+tax

SIZE     XXS    /    XS    /    S   

明日は早く起きれそうな気がする!!と意気込んで布団にはいったのですが、どういう訳かいつもより遅い起床。
窓の外を見ると昨日まで一粒もなかった雪がしっかりと積もっていました。
だからか・・・というのも変ですが、街の動き出す音を雪が吸収してくれてぐっすり眠れてよい目覚め。
冬の早起きチャレンジはいつ成功するのか・・・。

昨年に引き続き、「shetland woollen co.」のシェットランドセーターをカラーを変えてのご提案。
セーター表面の毛を起毛させる事により、保温性を高めるという原始的な機能性を持ったシャギードッグセーター。
昔ながらの製法を現在に至るまで貫きながらシャギードックセーターを生産している数少ないメーカーの1つ。
ティーゼルブラッシャーと呼ばれる棘のある植物の実を機械に付けて表面を起毛させる方法。
非効率的な生産方法であり、現在のシャギードックセーターの殆どは薬品などを使って起毛をさせているのですが
本物と言えるのは「shetland woollen co.」を含めて数えるだけとなっています。
実際に自分達でも昨年購入して袖を通してみた感想は、今まで着てきたものとは明らかに保温性と着心地が格段に
良いという事。そして素材がとにかく軽いので長時間着ていてもストレスになり難い点がとても良かったです。
冬の定番としてワードローブに欠かせない存在になったのは言うまでもありません。
昨年は展開しなかった一番小さいXXSをご用意しましたので、小柄な方にも挑戦をして頂けるのではないでしょうか。


今季選んだ色のうちの1つ”DUCKEGG”は、淡いブルーの色目がすっきりと晴れ晴れとした気持ちにさせてくれます。
冬のダークトーンの中に光る優しいカラーは、柔らかなウールの質感と相まって”ネイビー”や”ブラック”類の
重ためになりがちなコートやジャケットのインナーとしてお勧め。
どうしても暗い色目が落ち着く季節だからこそ、明るい色の洋服は気分を変える意味でもとても重要。
自分に似合うかな・・・と思う色目でも、着てみると案外良かったという事はありますし、着れる色が増えるのは
洋服を選ぶ際の選択肢が増えるのでプラスになる事しかありません。


首・袖・裾、どのテンションも程良くて、窮屈に感じたりストレスになる事はありません。
シルエットの特徴を言えば、やや着丈が長めに設定をされている事くらいでしょうか。
お尻に掛かるくらいの丈の長さがありますので、リブのテンションを使って着丈を調節することで
其々の好みに沿った着方は出来ると思います。


毛玉が苦手な方には不向きなセーターになると思います。
むしろ毛玉が出来る事を前提に作られているセーターですので、そういった背景を楽しむのも重要ではないかと。
着用をする毎に、表面の起毛をしている部分が固まりコロンとした大きな毛玉が出来てきます。
切って整えても良いですが、保温性が下がる1つの要因になりますので必要最低限に抑えるのがベストだと思います。
くるんくるんとした毛玉を見ていると可愛らしくも見えてくるので、毛足の長いウールセーターの醍醐味と
思って楽しんでいただけたら嬉しいです。


数あるセーターの種類の中で、シェットランドセーターと言えば、はじめの1歩と言ってもいいでしょうか。
価格帯・保温性・着心地どれをとっても丁度良いバランスで、ワードローブの中心にくるような間違いのない1枚。
モコモコとしたウールの質感は季節を肌で感じさせてくれますし、毎シーズン変わる事のない普遍的なデザインは
気に入ってしまうと、色違いで集めてしまいたくなる中毒性も持ち合わせています(笑)

color     LUSH

SIZE     XXS    /    XS    /    S  SOLD 

もう一色はグリーン系の”LUSH”をセレクトしました。
どちらも明るめのカラーではありますが、濃いめの深いグリーンはもみの木の色にも見えてきます。
静かな冬の森でゆっくりと呼吸しているような気持ちになる、そんなセーター。
パンツスタイルには勿論ですが、綺麗なスカートと合わせて程良く力を抜いたカジュアルなスタイルにも◎
服装を選ばない懐の深さと汎用性の高さもシェットランドセーターの魅力の1つになるかもしれません。
寒い地域に住んでいれば尚更の事ですが、保温性の高いセーターは素材違いや糸の太さによって何種類か
持っていると、気温に合わせて着るものを変えられるのでダメージが少なくなり長持ちに繋がります。
地肌に直接着るカットソーなどと違い、消耗品になり難い点もニットの特徴です。


年々様々な理由で圧倒的に数が少なくなりつつある、商業的ではなく古臭さも残るインポートらしさの残るプロダクト。
さらりと穿きつぶれそうなデニムに合わせてもそれだけで十分にサマになりますし、定番と言われ続けているアイテム
だからこそ、個人の着こなしによって様々な表情を見せてくれるはずです。
冬の本番はこれからです。目にも身体にもどちらにも温かみを感じさせてくれるセーター。是非ご覧頂ければと思います。

12月15日


J&S FRANKLIN EQUIPMENT  LIGHT WEIGHT DOWN SMOCK

color     BLACK

price     45000+tax

SIZE     S    /    M    /    L   

今シーズンのシーズンセレクトとして選んだインポートアイテムをご紹介致します。
J&S FRANKLINは1946年に創業。
ロンドンを拠点に軍需製品のマニファクチャーとして世界各国の政府や民間の警備、防衛関連の組織へ提供を続けています。
その他に軍用のシェルター・テント・キャンプ関連製品からユニフォームなどの衣類、各種装備品まで展開し
小さな家族経営で50年以上の間、モノづくりを続けています。

今回ご紹介する製品はイギリス軍が2000年代に実際に使用していたスモッグをアップデートしたモデル。
機能性とデザインに特化した1枚で、ダウンの膨らみがそこまでないのでインナーダウンとしても着用が可能で
使い方によって色々とアレンジが出来る事も人気の理由だと思っています。
オリジナルのプロダクトと一番の違いとして、中綿に使用されている化繊繊維を「J&S FRANKLIN」が
リプロダクトしたタイプは”650FP”のダウンに変更。よりナチュラルな温かみを感じて頂けるはずです。
インナーに張られているフリースを排除し、よりクオリティの高い日常着として来て頂けると思います。
カラーはあえてオリジナルと差別化をする事と、すっきりとした印象に見えるブラックを選びました。
普段、車移動が多い方でしたらこれ1枚で十分暖かいと思いますし、外に長時間出たり歩いたりする時には
風を通し難い身頃と袖周りがゆったりとしたコートと組み合わせて着るのもお勧めです。


フロントに走る4つの止水ジップがデザインとしてアクセントに映ります。
腕はラグランの仕様ですので可動域が広く、裏地は滑りの良い生地なのでインナーを気にせずに着用が可能。
お尻がすっぽりと隠れるくらいの着丈の長さがあり、微妙にアンバランスなカタチが軍物らしさを物語ます。
特に洋服好きな方にはグッとくる止水ジップや、恐らく使う事のない胸ポケットなど、ありふれた日常の中では
明らかなオーバースペック具合が心を躍らすのはないでしょうか・・・(笑)
洗練された洋服も良いなと思いますし、こういった不自然な洋服!?もどちらも同じくらい好きで、
気分で服装を変える事は多いですが、その中でもあまりに真面目に考え過ぎずに違和感を面白がる事で
見えてくることはあるなと思います。


表地は超高密度に織られた日本製のポリエステル100%を使用し日常生活の雨や雪くらいであれば問題ありません。
中綿はダウン80%・フェザー20%の割合で、ふんわりとした身体を包み込んでくれるような感覚は天然繊維ならでは。
今現在では化学繊維の進化が本当に素晴らしいと思いますが、天然素材の持ち味とはやはり別物と言えます。
その分の価格はどうしても高価にはなってしまいますが、長い目で見て着続けたいと思えたら損はしないはずです。


プルオーバータイプの洋服は、デザイン的にも被る事でしか出すことの出来ない絶妙な見え方と塩梅があると思っています。
そのデザイン的なプラスの反面で一番のネックになるのが着たり脱いだりがし難い点。
被ってしまえばほぼ完成するので逆に楽で良いのでは・・・と感じる時もあるのですが、普通に考えれば着脱の面倒臭さは
付きまとってしまう課題でもあります。今回のモノに関しては両サイドにジップが付くので、そのジップを緩める事で
脱ぎ着は圧倒的に楽になるのですが、着易い着難いには個人差があるので、デザインや攻略し甲斐のある洋服を着てみたいと
思う方に手に取っていただけたら嬉しいです。


フードは使わない場合には収納が可能。
袖口と裾にはマジックテープが付きますので、冷たい冬の風をシャットアウト出来ます。


今までは中綿入りの冬らしいアイテムを殆ど展開してきていなかったのですが、最近はあまり気にし過ぎず
自分でも良く着る機会が増えていて機能的にも優れているのは確かな事実。
素直に着てみたいと思うものに出逢えれば少しだけですがこれからも提案をし続けていきたいと考えています。
ある程度の洋服をお持ちの方には少し角度を変えて新鮮な表情に映ると思いますし、ベーシックな服装に不意に
こういった謎めいた服がぽんっと差し込まれることで面白い化学反応が起きたりもします。
サイズ展開は3サイズで着方としてはジャストではなく、ゆったりとしたイメージがプルオーバーには合うはずです。
Sサイズを女性がゆったりと着ているのも、かなり通かもしれませんが格好良いはずです。

11月15日


昨シーズンの秋冬からどうしても頭の中から離れずにずっと気になっている素材がありました。
rasikuがオープンしてから、どちらかと言えば強くて厚くてタフでヘヴィーな素材が好きでそういったアイテムを好んで
セレクトをしてきました。お店を続けながら様々な物と人に出逢い触れていくうちに、また年齢を重ねるにつれて
自分の心の向かう先が少しずつ変化していく中で、段々と肌当たりが良くて触れているだけで心地良く感じられる素材に
自然と興味や関心が移行してくるようになっていました。
春夏であればシルクや細番手の透ける様なコットンであったり、秋冬で言えばメリノやカシミヤと言った素材に触れて
実際に自分が身に着けてみて何が良いと感じるのかが分かると、ただ物としてというよりは自分自身にとってそれが
心を動かすものの一つとして、必要だと感じる様になりました。
そんな時にたまたま出逢ったのが「OLU NATURAL BASIC」が作るカシミヤ素材のストールやマフラーでした。

以下メーカーの資料からの抜粋
OLU NATURAL BASICは、無染色のカシミアストールを中心に展開する新しいブランド。
カシミヤ山羊の原毛そのままの柔らかさ、軽さ、暖かさを大切に、厳選した天然素材と無染色に拘った物作りをします。

寒さが厳しい高地に生息するカシミヤ山羊の細くて柔らかな産毛から、上質なカシミヤは作られます。
基本色はホワイト・ベージュ・ブラウン。
希少な黒カシミヤは、ホワイトの原毛に混ぜ合わせてグレーに仕上げました。
染色の外レスを与えずに作ったカシミヤストールは天然の美しい色合いで優しい肌触りです。

カシミヤという自然からの貴重な恵がもたらす、直感的な心地良さ。心が喜ぶものを日々のベーシックに。
私達の物作りから、あらゆる心地良さを織りなしていけるように。

OLU NATURAL BASIC  中厚 四方房リバーシブルストール

color    ライトグレー

price    30000+tax

SIZE    80×190 SOLD


1つ目にご紹介するのは4方向にフリンジがあしらわれた中肉で程よい大きさのストールタイプ。
商品名にある通りで全てにフリンジが付けられていますので、巻いた時にどこかしらで見え方のアクセントになるのが
とても面白く、プレーンな洋服に合わせた時によりバランスが取り易くなると思います。
自然光に当てると透ける様な素材感ですが、あまりに繊細という訳ではなく、織物にする事で柔らかすぎずにしっかりと
目の詰まった張り感も感じて頂けるはずです。


首元にグルグルと巻くのも良いですが、羽織ってもサマになると思います。
秋冬シーズンはどうしても暗い色目のコートを手に取る機会が必然と増えてしまうのですが、首元に白を持ってくる事で
外し過ぎずに雰囲気がガラリと変わる事に気付いてからは、紺色や黒のコートを着る際に意識して白系のストールを
合わせるようにしています。どこかに明るい色目を1つでも取り入れると全体にまとまりが出るので、マンネリ化しがちな
冬場のコーディネートに対して、とてもお勧めです。

OLU NATURAL BASIC  パネル柄バスケット織スクエア

color    ライトグレー

price    42000+tax

SIZE    145×145


2つ目は正方形に作られた表面に凹凸のあるバスケット織を用いた1枚。
正方形のストールは小さく畳んでいく事で首に巻く事も可能ですが、使い勝手からすると羽織って上半身を包み込んで
使う方が無理無駄がなく理に適っていると思っています。
ぎっしりと目の詰まった生地は間近で見ると迫力があり、それと同時に力強さも感じて頂けるのではないでしょうか。
コットン素材で風を防げるコートなどの上からばさっと羽織って頂けたら、保温性がぐっとアップして
首元に当たるカシミヤの心地良さも実感して頂けるはずです。大判のカシミヤストールは手元に持っているだけで
心が満足してしまいそうなくらいの存在になりそうです。


こちらのストールも4方向全てフリンジで処理をしています。
何度もBLOGで書いてきているのですが、下手な薄手のコートや羽織物を手にするのであれば、暖かで心地の良い肌触りの
大きさのあるストールを1枚持っている方が使い勝手も保温性も高く、冬を楽しく過ごせる道具に近い役割を果たして
くれると思いますので、羽織物というイメージで視野を広げて選んでみるのも良いのではないでしょうか。

OLU NATURAL BASIC  厚手起毛あざみ波付けストール

color    ライトグレー

price    45000+tax

SIZE    70×220

3つ目は、見るからにカシミヤの柔らかさが伝わってきそうな表面を起毛させた長さのあるフリンジ付きのストール。
どれも男性・女性に関係なくして頂けるのですが、その中でも男性が手に取り易いのがこのデザインと素材感だと思います。
ティーゼルブラッシャーという特殊な機械で引っ掻いて起毛をさせる事により、保温性を高めるという効果が生まれます。
セーターなどにも同様の加工が用いられる事があり、効率化をする為に薬品につけて起毛させるのが主流になっている中で
ナチュラルな製法で時間と手間暇を惜しまずに作製されています。それだから全て良いという訳ではないのですが、
自然を相手に物作りをするだけに保温性という部分にも影響をするので、生産背景なども含めて選ぶ上では重要な要素の
1つではないかと思います。綺麗目なスタイルにもハマりますし、ご夫婦で共有するのも良いのではないでしょうか。


自分自身の心と身体が満足したり心地良くなれるものを、日常に少しずつ取り入れていければ良いなと考えています。
今まで経験した事がない出来事や、背伸びをしなければ届かないものであったり、けれど頭の中に思っていればいつの間にか
近づいていたり手に入っていたり、そんな前向きな経験を積み重ねていきたいなと思っています。
カシミヤのストールは特別な印象がある方もいらっしゃるかもしれませんが、日常使いに取り入れる事で機能的且つ
素晴らしい素材だという事を実感させてくれるはずです。
是非冬を楽しめる道具をワードローブに取り入れてみては如何でしょうか。

「OLU」は造語で、以下のような意味があります。
O=OUR
L=LOOM(織り機)
U=UTENSILS(道具・用具)

9月23日


K ITO     ワッフル切り替えクルーネック

color     BLACK

price     20000+TAX

SIZE     1    /    2 SOLD

color     NAVY

SIZE     1    /    2

先日まで行われていましたトートーニー靴の受注会。
沢山の方に靴を履いて頂きご注文を頂きました。靴のお届けは冬の出口が見え始める来年の2月から3月頃を
予定していますので、楽しみにお待ち頂けたら嬉しいです。
今日からまた通常モードで商品のBLOGを更新していきたいと思っています。
シーズン毎に、自分のアンテナに引っ掛かるインポートやドメスティックブランドの商品を提案していますが
今季は良質なカットソーを少し捻りを加えたデザインで、面白さをプラスしている”K ITO”からワッフル素材の
クルーネックと大きく立体的な立ち上がりのフードの2型をセレクトしました。

以下ブランド資料より抜粋
“K ITO”は「糸」ファブリックの製造から縫製工程に至る服作りのノウハウに精通。
37年のキャリアで様々なコレクションブランドの生産やデザインを手掛けてきたデザイナーだからこそ可能にする
エポックメイキングなブランドです。


1枚で着た際のしっかりとした存在感が際立つワッフルクルーネック。
デザインとしてヴィンテージスウェットになどに見られるVガゼットを踏襲し、肩のラインは袖先まで切り返しを入れて
アクセントをプラス。男らしい表情の中にモードなエッセンスが混ざり合っていて、それが決して非日常的な雰囲気に
感じさせないバランスの良さに惹かれました。


糸の製造にも携わったデザイナーらしく、もっちりとした肌触りとしっかりと度詰めされた型崩れの心配のない安心感。
袖を通すと柔らかさと硬さの2つの感覚を実感する事が出来るのはそう多くはありません。
ワッフル素材は機能性にも優れていて、表面の凹凸によって肌とカットソーの間に空気の断層が生まれて温かさを
キープする事が出来ます。セーターの肌当たりが苦手な方には特にお勧めの素材で、中肉で安心感がありインナーダウン
などと組み合わせて頂けると、岩手のような寒い地域でも安心して過ごす事が出来ると思います。


サイズ展開は2サイズ。
個人的には大きいサイズは男性に向けて、小さいサイズは女性にも良いと思っています。
レディースでこれくらい強さを感じるカットソーを探すのは正直難しいので、ざっくり着るイメージでお試し頂きたいです。


大き目に切り替えられた裾リブの長さもポイント。
色の落ちたリーバイスのデニムに、くたっとよれたコンバースのスニーカー。
王道とも言える古着の組み合わせに、スウェットではなく少し違うエッセンスを混ぜると、また違った見え方がして
着こなしの深みが出せると思います。僕自身も今まで手にしてこなかった洋服なので、自分の持っているワードローブに
組み合わせる事で、また違う化学反応を想像して秋冬の服選びが楽しみになりました。

K ITO     フードパーカー

color     NAVY

price     27000+TAX

SIZE    1    /    2 

もう一型は、フードのボリュームと立体的な構造のフードパーカー。
肉厚な裏毛素材を用いて、カンガルーポケットも存在感が抜群な1枚。
昨シーズンあたりまでは、気分的に首元がすっきりとしたクルーネックばかり着ていたのですが、今年は原点回帰と
言わんばかりにフードが着たい気持ちになりました。
首元全体を覆う様な立体的な構造になっているので、デザイン的な部分と機能性としては必然的に保温効果も高くなり
これから冬場にかけて出番の多くなるパーカーだと思います。


パーカー自体はシンプルなデザインだけに、個性を出すのは難しいアイテムだったりします。
王道と言われるモノが確立しているので、素材に特化するのか、奇をてらい過ぎずにデザインをプラスするのか。
素材感もしっかりとした背景のあるブランドだけに、しっかりとした厚みがあって肌触りも良く作りの良さと
デザインのバランスに惹かれて、今季のセレクトにしています。


ウールのトラウザーや着用画像のようにチェックのパンツ合わせなど、ボトムスで素材感や柄で面白さを出せるのが
冬の醍醐味でもあると思っています。いつも履いている様なデニムやチノなどにも勿論相性は良いですが、少し違う角度で
着こなしてみるとフードパーカーが、また新鮮な表情に映ってくるのではないでしょうか。
フードは今シーズンFilMelangeでも多くセレクトしていますので、そちらも楽しみにして頂ければと思います。

トートーニー靴の受注会③


今日で4日目を迎えたトートーニー靴の受注会。
残り30日(月曜日)1日(火曜日)の2日間となりました。自分の足に合った気持ちの良い履き心地の革靴を
手にする機会は、そう多くはないと思いますので新しい感覚を手にして頂きたいです。

今シーズンから新たに加わったラスト(木型)について、触れておこうと思います。
昨シーズンまではラストが1つだけでの展開でしたが、より良いフィッティングの向上を目指して
特に足のカタチが細く甲の高さが薄い方に向けて、縦の浮きが少しでも改善される事を目的として作製。
ラストを比較したり、靴の形状を見ても違いが殆ど分からないくらいミリ単位での修正を行っています。
現状で展開していたラストに対して、甲の高さを3ミリ高くするだけで履いた時の感覚は全く別世界とも
言えるくらい変化が起こります。
特に内羽式の靴は、フィッティングを調整するシューレ―スを閉める部分に構造上の限界があるので
それを解消する為に甲の高さをミリ単位で調整をする事により、靴の中での動きを制限させてくれます。


トートーニーの靴の心臓部分とも言える土踏まずを支えるフッドベッド。
硬くて厚い牛革を成型してアーチが出来るまで吊り込みを入れます。
アウトソールと組み合わせて接着をして一体化させる事で、足を入れた時に自分の足のカタチに沿うような
絶妙なフィッテングを実現。フッドベッドがある事で歩行をする際の手助けになり、長時間歩いても疲れにくい
理由にも繋がってきます。


今まで採用をしていたゴムソールは、軽くてスニーカーに近いような履き心地になります。
結婚式や入学式、卒業式などのお祝い事の場面や、出張や会議などのビジネスシーンなどハードに使用しない事を
前提に選びたい方にはこちらがお勧めです。
ソールの形状が薄くて柔らかい分、どうしても減り具合が早くなってしまうので、オールソールやメンテナンスの時期が
早くなってしまう傾向にあります。その分の履き心地の良さは抜群で、革靴を履こうという気合を入れずについつい足を
入れたくなってしまうくらいの気持ちになると思います。


今シーズンから新たに加わった”VIBRAM SOLE”は、見て目でも分かる通りで、強さと硬さ、グリップ力に優れたソール。
良く登山用のブールなどに使われているソールで、逆に言ううとプレーンな革靴に合わせるのはとても稀だと思います。
凹凸のあるソールを張り合わせる際に、直接ではなく、もう一層クッション材を入れる事によって、地面から足の裏に
伝わる距離が遠くなり、長時間歩いても疲れにくく、更に冬の地面からくる寒さという面もカバー出来る仕様になります。
新ソールのメリットとしてソールの減りがゆっくりな点と悪条件の路面にもしっかりと対応が出来る事。
デメリットとしては従来使用していたモノに比べると重さが出てしまう点、コバの張り出しが3ミリくらいあるので
見た目を気にされる方は不向きになるのかもしれません。
何を選ぶにもメリットとデメリットは必ずある事なので、ご自身のライフスタイルや履くシーンを想像しながら
選んで頂けたら嬉しいです。

PageTOP