10月24日


trippen     CHELSEA

color       BLACK

price       52000+tax

SIZE       35    /    36    /    37    /    38    /   39


展示会月間がひと段落し、昨日は久しぶりにふたり揃っての休みでした。
友人夫妻が声をかけてくれて近場の山へ紅葉狩りへ行ったのですが、これが絶好のタイミング・・・
緑から黄色・赤・オレンジの木々の葉のグラデーションが泣けるほど見事だったのは言うまでもなく、パーっと
光が差し込む晴れ間の瞬間もあれば、雨がミストのように降り注いだり。かと思えば、雨と風が激しくなって
脱いでたブルゾンで慌てて身を覆ったりと、山ならではの天候に身を委ねつつ美味しい空気を体中に巡らせた数時間。
ゆっくりとした呼吸が出来たのも良かったですし、じわりと汗をかいたのが、その後の温泉沁みる度数を高めてくれて
ほんとうに最高のリフレッシュとなりました。また今日からしっかりコツコツと。

今季のtrippenは継続して展開したいモデルのサイズが欠けていた分の追加と、新型を一型。定番でありながらも
rasikuでははじめての展開となるヒールのあるエレガントな一足を。全てミドルブーツでご用意しています。
先ずは継続して好評いただいているモデルを改めてご紹介です。
冬の悪路でも頼りがいがあり、そしてお出掛け靴としての見た目との両方を兼ね備えたtrippenの名品コンビ。
ずっと気になられていた方は、ぜひフルサイズ揃ったこのタイミングをお見逃しなく。

サイドゴアブーツはある意味ここ数年では幅広く浸透した靴の一つとも言えると思うのですが、
似たようなデザインでもその靴の醸し出す雰囲気や、印象には其々違いがあるなぁと感じます。
CHELSEAをここ何年かは秋、特に冬は欠かさずに履いていますが、個人的に一番気に入っている所は
ボトムを選ばず干渉しない足首からアッパーにかけての美しいラインと、バッファローレザーの質感。
バッファローレザーは、表面に細かくシボがあり雨や雪の日でも躊躇せずに履きたいと思えるレザーで
更に万全な対策をするのであれば、防水スプレーを一振りしていただければ準備万端です。
雨や雪対策でそれ用の靴を用意するのも勿論良いと思うのですが、足元だけが浮いてしまったりスタイルが
決まらない事がある様な気がしていて、シンプルで機能性を持った革靴を選ぶのも1つの選択肢としてお勧めです。


履き始めは両サイドのゴムがぎゅっときつい印象があるので、脱ぐ時などソックスが途中で脱げてしまったり
という事もあるのですが、履きなれてくると着脱がスムーズになり、秋冬シーズンのメインに履ける革靴として
きっと長く付き合える一足になると思います。
ソールは「Katmandu」と呼ばれる、凹凸があり軽くてグリップ力に優れたものを採用。
冬道にも十分に対応出来るので、冬靴としての機能をしっかりと備えたブーツと言えると思います。


裾が極端に細くなっているパンツでなければ、足首の部分を被せて履くことが可能。
パンツを合わせた際に靴のボリュームが出過ぎずに、すっきりとしたフォルムを保てる点がtrippenが作り続けている
サイドゴアブーツの最も優れた点だと感じています。
ラスト自体が甲を低く設定し足の浮きを最小限に抑えると共に、視覚的にもワークブーツの様な無骨な印象を抑える
作用が働いていると思います。紐靴ではないので完全フィッティングにはなりませんが、それでもこの手の靴の中では
トップクラスの履き心地に感じて頂けるはずです。


少し畏まった服装をして足元が悪い中でも出掛けなければならない際にも、在ると便利な1足になると思っています。
冬場になると外へ出るのが段々と憂鬱な気持ちになってきてしまうのですが、歩きたいと思える靴が在るのと無いのとでは
ライフスタイルにも大きく関わってくるので、「寒さ」と「雪」という北東北のハンディギャップを和らげてくれる
存在になってくれるのではないでしょうか。何度入荷をしてきても素晴らしいと思えるブーツです。

trippen     NOMAD

color       BLACK

price       49000+tax

SIZE       35    /    36   /    37    /    38    /   39 


trippenを代表するミドルカットのレースアップブーツ”NOMAD”
遊牧民が履いていた伝統的なシューズをモチーフに幾重にも重なるレザーが足全体を包み込んでくれる1足。
シューレ―スを1回1回結び直したりする手間はありますが、その分の足首をしっかりとホールドするフィッティングの
調整に関しては申し分ありません。以前にトートーニーの靴のイベントでデザイナーの神田さんからも、長時間歩いたり
足に少し不安を抱えている方にはミドルカットのレースアップブーツが一番お勧めというのを聞きましたが
足首をしっかりとホールドする事によって、浮いたりずれたりが少なく、それが足にとって良い環境になるそうです。
単純に登山靴などがそういう設計になっているのは、理に適っているからで、デザインや可愛らしさというのも勿論ですが
長時間歩いたりする事を目的としてレースアップを選ぶのも、靴を揃えていく中の選択肢として良いのかもしれません。


アッパーには植物タンニン鞣しのカーフレザーを採用。
trippenのレザーの中ではとても柔らかくて履き始めからでも足に馴染む印象があります。
吐き口が細くて狭く見えるかもしれませんが、レザーを何枚も重ね合わせているので見た目よりも開きがあり
履き易く、一番上の紐を解いて頂ければ足がすっと入る様な作りになっています。
ソールは「BLOCK SOLE」と呼ばれる6つのブロックからなるデザインと機能性の2つを併せ持ったものを採用。
細かな凹凸がありますので、冬の路面に対してもしっかりとしたグリップ力を発揮してくれると思います。
これからの季節は厚手のソックスを履いたとしても紐でフィッテイングの調整出来るので、一手間は掛かってしまいますが
そういった仕草も楽しみの1つとして捉えて頂き、冬靴として機能的な一面も併せ持っていると思います。


レースアップのブーツはタイツやスカートとの相性が抜群です。
足首を細く見せてくれる視覚的な効果もありますし、何より曲線的なシルエットが女性らしさをプラスしてくれます。
スカートに限らず、ワイドシルエットのボトムスを短めの丈で合わせて、足首をちらりと覗かせる履き方もお勧めで
紐靴にしか出すことの出来ない、可愛らしさとエレガントさを併せ持ったフォルムが何とも言えず好みです。
いつの時代にも古臭く見えずに、長年に渡ってtrippenが作り続けるのにはそれなりの理由があると思います。


改めてご紹介する二つのモデル。
いつも店頭に並べているので良く見慣れたその姿も、いざこうしてコーディネートを考えて写真に写してみると
どちらも無理無駄がなく、洋服と着合わせる事でより良さが引き出される様な感覚があり、ある意味で完成された
デザインではないかと思ってしまいます。どんなに素敵な洋服を身に着けていたとしても、足元に意識が届いて
いないとそれを台無しにしてしまう事もあったりするので、私達にとって靴という存在は洋服を提案するうえでは
切り離すことのできない部分。なのでついつい色んな靴に目が留まってしまうので、それはそれで大変です。苦笑
何はともあれ、trippenをはじめてからずっとお店にあり続けるこの二型。ぜひご覧ください。

5月25日


trippen     Orinoco

color       GREY

price       30000+tax

SIZE       35    /    36    /    37    /    38    /     39


今朝の散歩中に花火の音が。市内の小学校で運動会というところも多いようですね。
天気は文句のつけようのない絶好のコンディションで、気温もがつっと上がりそうなので日除けの帽子や
水分補給も欠かさずに、良い週末となりますように。
お店の中も、夏をイメージして半袖のTシャツやシャツ類を惜しみなく出せる季節になりました。
リネンのシャツが心地よく感じ、足元も軽めのスニーカーやサンダルが履きたくなる気分です。
rasikuでは初めて展開をするtrippenが作る夏のサンダル。ヒールの高いウッドソールにレザーを組み合わせた
見た目が涼し気で履き心地にも優れた1足。数年前から展開をしようかどうかを迷っていたサンダルなのですが
盛岡の夏を7年間過ごしていて、年を追うごとにサンダルは必需品という感覚になったので″Orinoco”と
呼ばれる足首をしっかりとホールド出来るモデルをセレクトしました。


デザインはオープントゥで、足首にストラップをくるりと回してキボシでアジャストする仕様。
ヒールの高さは前側は大よそ3CMで後側は6CMで、女性らしいエレガントな表情を生み出します。
アッパーはワックス仕上げのシボのある牛革を使用し、履きはじめからでも足馴染みの良さを
実感して頂ける素材だと思います。


アッパーとソールの繋ぎ目は鋲を使って固定をして、凸凹のグリップ力のあるソールを組み合わせています。
スリッポン感覚で履けるサンダルも履きやすくて良いのですが、足首をしっかりと固定出来るので走れるくらいの
機能性を持ち合わせていて、素足履きでも薄手のソックスを合わせてもどちらにも馴染むサンダルだと思います。
綺麗目の服装も良いですが、rasikuではいつも通りのカジュアルな服装に″orinoco″を合わせるのがお勧めで
足元を変えるだけでイメージが全く異なる雰囲気を楽しんで頂きたいです。
ヒールの高い靴が苦手という方もいらっしゃると思いますが、歩くことを前提に作られているので高さの割に
しっかりとした安定感があって、今までの固定概念を変える1足になるかもしれません。
正直、少し前の自分達であればヒールのあるサンダルを展開すると思っていなかったのですが、純粋に履いてみたい
という気持ちと、今まで知らなかった事や物を取り入れられるワクワクするような感覚も必要だと感じました。


ウッドソールに薄手のソックスを合わせるのも、今までした事のなかった組み合わせなのでとても新鮮に感じます。
ヒールが6CMある分、見ている景色が少し変わって自然と背筋が伸びるサンダルで歩く姿もスニーカーなどと違って
程よい緊張感を楽しむことが出来ます。夏場はどうしても服装や気持ちがルーズになりがちなので、
靴でメリハリをつけるのも良いのではないでしょうか。素足で履く場合には爪に色を入れたくなりますね。


年々、夏という季節が少しずつ伸びてきているように感じ、今日は盛岡で30℃まで気温が上がる予報です。
涼しい服装をする機会がこれからより増えてきそうな気がしていて、足元の選択肢も軽さや心地よさを感じられる
サンダルの必要性がより高まるとともに、シーンや服装に合わせたカジュアルになりすぎない、おとなの夏靴の
バリエーションが少しでも広がったらいいなと思います。
今まで展開をしてきたtrippenの靴とはギャップがあるかもしれませんが、食べ物にも旬があるように服装にも
旬を取り入れてみるのも、また新しい発見や驚きが見つかるかもしれません。
フルサイズで取り揃えていますので、是非店頭でお試し頂ければと思います。

3月29日


trippen     Half-YEN

color       GREY

price       46000+tax

SIZE       35    /    36    /    37    /    38    /   39

昨日も風が強くて冷たくて・・・ご来店くださったみなさま、ありがとうございました。
まだストーブもフル稼働の中でご紹介するのも、こんな事を云うのもミスマッチな感じですが・・・
ここ2年ぐらい続いているのが、夏のサンダルブームです。
trippenも他のシューズブランドでも、春夏に何気なく目が留まるのは素足で(もちろん靴下穿いても)履いたら
可愛いだろうなと想像する靴ばかりで、今まで全くと言っていい程気にならなかった様な物が気になってくるのだから
好みは変わるものだなぁと思います。おそらく気分的なことや気候に左右されている部分も影響していると思いますが、
変わらない好きも大事にしつつ、その時々で自分が変化しようとしていることには出来るだけ柔軟に流れに乗ってみると
装いは日々楽しく感じられるのではないかなと感じています。
そんなサンダルブームが続く中で選んだのは、定番モデル″YEN″のかかと部分を無くした″Half-Yen″
昨年リリースされてから、秋冬にも関わらずYEN同様、好評なモデルになります。


サンダルと言っても思い浮かべる靴は様々だと思いますが、ビーチなどで履くものとはまた別で
もうちょっと街履きが出来るような、つま先や甲が覆われたサボっぽい形が好みです。
昨年も春夏のTRIPPENはSPOONSCOTCHCOMMONそれぞれ、涼し気だったり軽やかに見えて
装いに合わせて気楽に履けるような形ばかりを選んでいました。
Half-Yenも、出掛ける時には軽快にすぽっと一瞬で履く事ができる靴。
小さなお子様がいて玄関でも中々手が離せないお母様や、職場で靴を履き変えてお仕事されている方など
この「脱ぎ履きのスムーズな靴」で、尚且つカジュアルだったりスポーティな見え方にならない。という事を
重要視される方も意外と多くいらっしゃるので、そういった面で必要とされる方にもとても良いのではと思います。
アッパーの面積が広く、靴下や肌が正面からはほぼ見える事も無く、ホールド感もあるので安心して履けます。


アッパーは甲の高い部分まで隠れるので、甲高の方には履き始め足がやや足が入り難く感じられると思います。
革自体もとてもソフトなカーフレザーを使用しているので、足の馴染みも早くさらに内側のゴムが多少広がり、
インソールにも沈みが出た頃に、より履き易さとフィット感を実感していただけるはずです。
素材に関しては、rasikuでオーダーするのははじめてのvstという素材で二度のなめしの工程を経た革になります。
柔らかく、それでいてしなやかな質感。目立ちすぎ無いきめ細やかなシボが特徴的です。
今回は色も珍しくGREYを選択。
以前にも何度かGREYの靴を展開したことがあるのですが、そんな気分が数年に一度やっぱり訪れるのですね。
メイン履きの靴とちょっと差別化できたり気分が変わる様な二足目、三足目のイメージで選びました。

「Closed」と呼ばれるコレクションの最初期のソールは、ボコボコとした凹凸が特徴のトリッペンソール。
rasikuでもセレクトする際は、可能な限りほとんどそのソールでオーダーしているのですが、
今回は、新たにClosedコレクションのソールとして開発された、板が並列したようなデザインの
スティックソールをそのまま採用。足に掛かる負担をより軽減させる為に開発された形状で
trippenらしいユニークなデザインと機能とを併せ持ったソールになります。
個人的には春夏の軽いイメージを出すのに、見た目のバランスも履き心地も良いソールだと思っています。


踵がないデザインですが、靴らしさは失わずにすっきりとした佇まいが”YEN”との違いになると思います。
グレーというカラーもそこまで変化球な訳でもなく、ベーシックな黒や茶とはまた違った選択肢として
取り入れてみていただけたらと思います。
ネイビー・オリーブ・ベージュ、ブラックやチャコールといったボトム、他にもワンピースやスカートなど、
グレーの靴があると、服との組み合わせがより楽しく、広がりが生まれそうだなと思います。


上着などが薄手で軽やかになってくると、足元が革靴でちょっとボリュームがあるとどうしても見え方的に
重たくなってしまいます。それがうまくバランスがとれる場合もありますが、なんとなくイメージと合わない・・・
そんな時に、程よく軽やかさがあって砕け過ぎない雰囲気のある靴となると、そう沢山は無いと思うのです。
脱ぎ履きのし易さも含め、履ける場面というか許容範囲はあるかもしれませんが、その中でオンスタイルでも
しっかりオフな日でも気持ちよく過ごすための一足として活躍するモデルだと思います。


ぽてっとしたフォルムですが、どことなく緊張感が漂うのはtrippenだからこそ。
意味のあるデザインと、革の表情から縫い目のひとつひとつには真摯な物づくりが織り成す美しさが
しっかりと備わっています。一度足が知ってしまうと、なかなかその履き心地に勝る靴には出会えない・・・
そう断言しても良いくらいtrippenの靴は歩き易く、そして疲れ難い。
もちろん他にもいろんな靴を服に合わせて履きますし、色んな「良さ」があるので順不同ではあるのですが
今の自分達の生活の中で、欠かせない存在であることは確かです。
もう履いたことがある方も、はじめての方も、季節だけではなく皆それぞれの新たなはじまりを迎える時期を
新しい靴で一歩、踏み出してみる。というのも良いのではないでしょうか。ぜひ見にいらしてくださいね。

11月15日

trippen     PLEATS

color       BLACK

price       53000+tax

SIZE       35    /    36    /    37    /    38    /     39 SOLD


庭の紅葉はまだ見頃真っ最中ですが、家の目の前の草っぱらに薄らと白く霜が降りていた朝。
今朝の盛岡は最低気温0℃を表示していました。
こうなってくるといよいよ本格的な冬支度もはじめないとな・・・と思わされます。
衣替えに灯油や薪などストーブ・暖房器具の準備(アラジン修理しないと・・)タイヤ交換などあれやこれや。
どうか風邪などひかずに、身の回りを出来るだけ万全にあたたかくして冬を迎えたいものです。

雪が積もったり、ツルツルに凍ったり、かと思えばまったく雪も降らずコンクリートが見えていたり。
北国でも特に盛岡の街中では毎年冬場の道路状況が異なり、靴選びも難しいなと思いながら過ごしていましたが、
そんな中でもやはり昨冬は例年より遥かに寒くて道も凍って辛かったな・・という記憶が強く残っています。
そんな年に、たまたまタイミング良く初めて内側にボアのあるミドルブーツを展開していて、その靴がとても好評だったので
今シーズンはTRIPPENソールの別注だけではなく、インソールもボア付きのソールに別注させていただいて
完全に雪国仕様なTRIPPENをご用意しました。選んだのはrasikuでもはじめて展開する″PLEATS″というモデル。


ミドルまでいかない足首が隠れる高さのアンクルブーツ。
足の甲に入ったシワは既に何年も履き込んで馴染ませた様に見える程、表情豊かで独創的なデザインがとても
TRIPPENらしいなと思える一足です。
内側にZIPが付くので脱ぎ履きが楽なのと、ボトムもスカート・パンツのどちらにも組み合わせし易い足首の幅。
デザインはややハードに見えるかもしれませんが、洋服と組み合わせると強さというよりは美しさを感じる曲線が
柔らかで女性らしい印象を与えてくれる様にも感じます。
アッパーはバッファロレザーを使用。雨や雪に強いレザーの1つできちんとアフターケアを施して頂ければ
冬の強い味方になってくれるはずです。


インソールはムートンの仕様にしていますが、通常のタイプ(別売り)と交換する事で季節を限定せずに
履いていただく事も可能。昨年の厳しい冬の寒さを経験して、足元の選択肢(保温性の高いもの)を
少しでも増やしたいと思っていましたので、インソールとソールの別注に至りました。
外側がモコモコとしたブーツはそれ自体は保温性が高いと思うのですが、靴自体のボリュームと服装との相性に関して
合う合わないがはっきりしてしまうので、あくまでも自分達が着たい服や提案している洋服に寄り添う靴で探しました。
ソールは凹凸がありグリップ力に富んだ″trippen sole″に変更。
trippenの柔らかな曲線美に対して、ゴツゴツとしたソールの無骨さが垣間見えるのが好きなのです。
見た目だけでは無く機能性に関しても雪の多い地域においては一番力を発揮してくれるソールだと思います。


履き口は広くも無く細すぎることもなく、ボリューム感も丁度良いのでパンツの裾を無理やりインせずとも上から
被せる事が出来ますし、細身のデニムなどを穿かれる方であれば裾をインすることも可能だと思います。
イメージするのは、スカートやワンピースなどちょっと長めの丈で靴の履き口に裾が掛かるかどうかぐらいのを
合わせて、もこもこの靴下の柄などがちらっと見えたりしたら、なんとも可愛いなと思います。
ポテッとしたシルエットの靴なので、あえてトップスは綺麗目なセーターやニットタートルだったり、
もしくはすっきりとしたジャケットを羽織ってみたり。
カジュアルから程よくきちんとした装いまで合わせられるのは、履き心地や構造と同じくらいかそれ以上に
デザイン性を重視した靴であるからこそ。見た時よりも、きっと履いた時の方が驚きや発見が多いのも
TRIPPENの靴の良さだと言えます。


昨年展開した内側ムートン仕様のブーツにはじめて足を入れた際、なんと暖かい事かと感激しました。
これを知ってしまったら、冬に他の靴が履けなくなってしまいそう・・・と不安にもなりました。笑
今回はインソールだけふかふかなので程ほどの加減で?ぜひ足元暖かくして冬をお過ごしください。
秋冬オーダー分の入荷も最終便が届き始め、ずらりと並んだ冬の服の数々に包まれています。
暖かい服を探しに、お立ち寄りください。お待ちしております。

9月18日


trippen     BEUTEL

color       BROWN

price       45000+tax 

SIZE       35    /    36    /    37    /    38    /    39


秋祭りと三連休が終わり、あっという間に9月も半分を過ぎていましたね。このまま涼しさは冬へと加速していくのかと
思うと、ふいに寂しい気持ちになったりもします。岩手は四季がはっきりとしているので、日々の何気ない景色や
ちょっとした気配の移ろいを感じながら、毎日を健やかに過ごしていきたいなと思っています。
個人的には近所の荒物屋さんで、ざるに「林檎」が並び始めているのを見ると季節を感じて嬉しくなります。

これからの季節が一番活躍するtrippenから、今シーズンセレクトした″BEUTEL″が届いております。
″BEUTEL”はドイツ語で袋を意味する言葉で、フィッティングを調整する為のベロクロとアッパーの前後でレザーを切替した
デザインが特徴的で、定番で展開をしているスリッポンタイプの″YEN”とはまた違う良さを感じる1足です。
切り替えしの前側はエルク(鹿科)、後側はボックスカーフ(牛)と、それぞれに異なるレザーを組み合わせていて
エルクはしなやかでとても柔らかい質感で、履き始めからでもすんなりと足に馴染む感覚があります。
後側の明るいブラウンの切り替えしが、服装のちょっとしたアクセントになりますし履き込んでいって2つの革が
馴染んだ頃には、より一体感が生まれるであろうと思います。


アッパーに使用されているエルクは揉み革で表面に細かなシボが入ります。色はパッと見た感じは黒に近いですが
自然光に充てると少しだけブラウンの色味も混じったような色合いになります。
黒よりも柔らかさがあり、素材自体もカジュアルな服装に向いていると思うので普段着にとても合わせ易い靴だと思います。
紐を結ばずに穿き口のベロクロで踵の浮きなどを調整出来る点も″BEUTEL″の特徴と言えます。


内側はライニングなしの1枚革で、足を包み込んでくれるようなフィッティングを実現しています。
踵部分はボックスカーフとライニングの2枚仕立てになりますので、型崩れの心配は一切ありません。
ソールは何度もrasikuで別注というカタチでお願いをしている凹凸のある”trippen sole”に付け替えをお願いしています。
アッパー自体が1枚革で構成されているので、雨や雪などに強いとまでは言い切れませんが、
よっぽど酷い気候でなければ、日常使いの範囲で突然の雨や、雪道くらいでしたら履いて頂けると思います。
trippen靴の本質的な部分は、雨や雪用の為に作られた靴。と言う訳ではありません。
ただし僕達が今まで日常で履いている中では、東北の冬でもある程度対応できる革靴の1つと思っています。
その感じ方や捉え方は個人によって異なるものと考えていますが、無数に選択肢がある中で、服装との相性や
靴の製法、穿き心地、アフターケアを含めたメンテナンスなどを総合的に捉えて良い靴だと判断しています。


今時期は薄手のソックスとの合わせがお勧め。
もう少し気温が低くなれば、ウールのタイツなどともイメージし易くなるのではないでしょうか。
コバに2本のステッチが入る靴は、レディースでは見る機会がそう多くはないのではと思います。
足元全体にボリュームが出るので太いパンツなどはボリューム負けせずに好相性に感じます。
一足一足きちんとデザインされた靴は、自分達が提案する様な日常着から、もう少しエッジの効いたモードや
コレクション系の洋服との組み合わせにもしっくりくるのが、trippenの靴の面白さや奥深さでもあり、
デザインの落としどころが絶妙なんだと感じています。


サイズは一番小さい35(約22.5CM)~39(訳25.0CM)までの5サイズ全て揃えております。
人間工学に基づき、足にとって良い環境であることや健康的な歩行を目的として作られたシューズは、
気に入ったものに巡り逢えると、とにかく靴を履いて出掛ける事が楽しくなりますし、靴を変える事によって
服装にも様々な影響をもたらし、自分の中に変化が起きる可能性もあるかと思います。
何やら壮大な感じに聞こえますが、とってもシンプルで素敵な事です。
お洒落は足元から・・・といつも考えるのですが、自分に合った靴を一足でもワードローブに持っていて
そこから洋服を選ぶ事がより一層楽しくなって頂ければ、嬉しいことです。
今シーズンはブーツも1型入荷を予定しておりますので、そちらも是非楽しみにしていてください。

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