11月8日


SEA SALT     MANT

color       GREY

price       34000+tax

SIZE       2 SOLD

立冬。家の周りを囲う小さな庭も、カラフルな落ち葉の絨毯が敷き詰められ。
落ち葉をせっせと集めて土に混ぜておく事で、来年の家庭菜園のための土が良くなりますようにと願いつつ
がらんとした庭がちょっと寂しいなと思ったりしながら、冬支度をぽつぽつとはじめています。

神奈川県の葉山を拠点に展開している”SEA SALT”のお洋服。
凛とした気配を漂わせつつ、海が近くにある事で生まれる雄大で開放的な明るさを併せ持った服。
デザイナー自身がマーガレットハウエルに所属していた事もあって、インポートの良質な生地を用いる事が多いのも特徴。
オーダーをした”MANT”もイタリアで1950年代から続いているファブリックメーカーのモノで、自社で染色・紡績・紡織
全てを行える環境で、その中でも冬物に使われるオーバー生地は特に品質が高いと支持され続けています。
ポンチョ自体はそう珍しくないと思うのですが、着るとどうしても子供っぽくなってしまったり、素材が厚いニットで
作製されていたりで使い勝手がどうかのかな・・・と想像が難しく、あまり展開をしてきませんでした。
一番良いと思えた点はカーディガンの代わりにもなり得る生地の厚みと質、それとインナーとの干渉や肩や袖の可動域を
気にせずに着用が出来る事。ざっくりとしたコートを羽織ってしまえばミドルレイヤーとしても重宝する1枚に感じました。
凄くシンプルな構造ですが作り込みもしっかりとされているので、想像するよりも使い勝手の良い印象があります。


首回りは内側に釦を掛けてから外に出ている釦を留める構造。アシンメトリーな位置に釦が付くのもデザインとして〇
袖を出す部分にもアジャスターが付きますので、空いた穴から袖を出して着る仕様になります。
これがある事によって袖のバタつきが抑えられて、スタイリッシュな印象になります。
布を纏うような感覚はいつもと違った着心地や着こなしが楽しめると思いますし、インナーダウンなどと同じ使い方で
見え方が全く違うものになるので新鮮に映るのではないでしょうか。


切りっぱなしのようなデザインですが、ステッチをかけているのでほつれたりする心配はありません。
ワンピースの上からざっくりと着るのも良いでしょうし、シャツ1枚だけでは季節的にも物足りなくなってきましたので
丸首から襟だけ出して着る事によって、保温性がしっかりと確保出来て着回しの広がりが出てくると思います。


圧縮ウールは中肉でしっかりと目が詰まっていて軽い素材ですので、秋口と春先にはアウターとしても十分に使えますし
そこまで嵩張らないので重ね着にも向いていると思います。
カーディガンとベストの良い部分を足したような使い道の広さと、デザイン的な面白さを着こなしに取り入れて
頂きたいですし、少しマニアックな素材やブランドならではの空気感も感じて貰えたら嬉しいです。

SEA SALT     FULL SILHOUETTE COAT

color       NAVY

price       48000+tax

SIZE       2 SOLD

昨年も展開をしましたニットのジャケット的な役割を果たしてくれる”FULL SILHOUETTE COAT”
素晴らしいデザインと素材だったので、今シーズンも引き続きセレクトをしています。

羊の毛の世界的な産地でもあるオーストラリアのジロン地方で作製されているメリノウールは、品質が最も高いと
されていて肌触りはカシミアと間違えるくらいの柔らかでしっとりとしています。
「FULL SILHOUETTE COAT」に用いているウールは、生後6か月以内に採取した子羊の毛のみを使用。
“エクストラファインラムウール”と呼ばれていて、その中でも18.5~19MICのみを厳選して作製する事により
一切のチクチク感のない肌を包み込むようなタッチを実現しています。
実際に触れて頂ければ、品質の良さは他のウールとは明らかに違う事を実感して頂けると思っています。
様々なウールに触れてきましたが、ここまで質の高いものに出逢うのは滅多にありません。


フロントは釦などの付属品が一切ないミニマムな作りに落とし込まれています。
素材の持っている良さをダイレクトに表現したデザインで、ただ着ているだけで生地全体が柔らかく落ちていく感じが
写真からでも伝わるように思います。
しっかりとした肉感があるのですが、見た目程の重さは感じず、アウターニットとして活躍する1枚です。


肩線はドロップした位置に付ける事でストレスのない着心地を実現。
インナーの厚みを気にせずに着用が出来るので、ジャケットライクに着るのも良いでしょうし車移動がメインの方でしたら
コート代わりとしても十分な役割を果たしてくれると思います。


カラーはネイビー1色のみの展開。メーカー自体もこの色のみしか作っていません。
遠目からは単色に映りますが、良く見えると幾つかの色の糸が複雑に入っていて立体感のある美しい色。
ひらっと捲った先に目に留まるのは小さなコインポケット。
何を入れようかとにやりとしてしまう遊び心のあるディティールは実用性があっても無くてもワクワクします。


SEA SALTの服はこれみよがしに上質さを前面に押し出すわけでもなく、何気なく触れたり着てみた時に
“あ、すごく気持ちが良いな”とか”このギャザーの入れ方は細かくて綺麗だな”など気づくようなことが多く、
自分達自身も知れば知る程、素材やデザインの奥深さとそれを感じさせない悠々とした雰囲気の魅力に
染められていくような気持ちでいます。
秋冬はそこまで多くは展開していませんが、少し前にご紹介した”GARTER STITCHED CARDIGUN”も同様に
ウールの良質さと、さらりと気負わずに着られる万能さは確実に重宝する一枚になりますので、
お試しいただければと思います。

“Uchimaru Flea”


明日6日(水曜日)にCyg artgallery内にある「Toast」にて1日限定で行われるフリーマーケットに出展しています。
喫茶cartaさん 六月の鹿さん 東屋さん 料理家の橋本玲奈さん BOOKNARDさんと私達の6チームで参加。
時間は12時~18時までの短い時間ですが、楽しんで頂けると思っています。
rasikuでは買い溜めていた古着などを中心に掘り出し物を持って行きます。
ご興味がありましたら、内丸にある大手先ビル2階の一番奥の部屋でお待ち致しております。

定休日のお知らせ


明日6日(水曜日)は定休日となります。
どうぞ宜しくお願い致します。

11月5日


susuri    ポエータハイネックセーター

color     brown

price     29000+TAX

SIZE     1 SOLD

color     marine

SIZE     1 SOLD

color     charcoal

SIZE     1 SOLD

3連休は県内外たくさんのお客様にお出でいただきました。
様々なイベントが開催されていたこともあり、先日の盛岡シティマラソンに続いて街中を歩いて
散策されている方も多く、なんだかとても賑やかな週末だったように思います。
朝のぴりっと冷えた空気をどこか自分も待っていた様に、羽織物や巻物に雪の日に履ける靴などなど
来る本格的な冬に向けての準備に。と探しに来ていただけてとても嬉しかったです。
お気に入りの服や小物のとともに、良い季節をお過ごしいただけたら幸いです。

本日は昨年にリリースされたsusuriのハイネックセーターが今季も登場しましたのでご紹介いたします。
個人的にも間違いなくこのセーターの虜と言って良いほどに、秋から春まで3シーズン大活躍で
衣替えで仕舞う暇もなく、また秋の訪れとともに早速着てしまっている大好きなセーター。
はじめて手にしたシルクのニットの着心地は、まさに肌が生地と触れ合った瞬間に溶け合って一体になるような
ただただ喜びしかない感動そのものでした。
勿論、丁寧に大事に着て頂くことには何の問題もないのですが、シルクだからといって警戒心強めることなく
良いものだからこそ普段使いの一枚として、身近に感じていただけたら良いなと思います。
ぜひこの震える着心地を体感していただきたいです。


凛とした空気を放つニットは、静かにことばを紡いでいく詩人のイメージで製作されました。
身体を包む曲線的な美しさと、素材の良さを生かすために無駄を削ぎ落したシャープな一面の両方を
混在させるように仕上げたミニマルなデザインは、そのまま一枚で着用してもサマになります。
生地の厚さも絶妙で、一枚で着た際も身体を締め付け過ぎずに適度にゆとりのあるフィット感ですし
ワンピースやジャケットなどのインナーとしての着用時にも、ゴワゴワせずに気持ちの良い重ね着が可能。
見た目の暑苦しさも無い分、長い期間手に取り易いという点からも着用頻度は自ずと増えてしまうのです。


身頃の太いリブと、首・裾・袖の細リブと編み方に変化を付けることで、テンションがしなやかで
タートルネック特有の首元の苦しさを感じさせません。だからと言って生地が緩くてくしゅくしゅっと首元に
生地が溜まる事もなく、ぴたりと肌に沿う感覚は一度味わうと忘れられないと思います。
シルクという素材の力を存分に際立たせ、その気持ち良さも繊細もしっかり実感として得られるように
ホールガーメントで編み上げられています。
サイズは1サイズなので着丈などは体型によってお好みの位置で。やや長めですが伸ばしてスッキリ着るも良し
リブで留めて着丈を短くウエストでゆるゆると弛んでいても、だらしなくならないのもポイントです。


カラーはbrown・marine・charcoalと3色の展開。
昨年からどうしても気になるbrownは、チェックやヘリンボーンなどのあえて渋い柄や色と合わせたく。
またcharcoalやmarineといったベーシックなお色は、エレガントな艶やかさも含んでおりますので
お仕事着としても着ていただけるのではないかと思います。
どの色目も甲乙つけ難いカラーですので、お手持ちのお洋服をイメージしながらお選び頂ければと思っております。
色々なニットをこれまでも見てきましたが、使い勝手と着心地の良さがここまで優れているのには中々出逢う事は
ありませんので、肌と気持ちの両方が喜ぶものを身に着けて、この冬を過ごしてみては如何でしょうか。

11月4日


ASEEDONCLOUD  FORMAL SHIRTS

color    BEIGE

price    24000+tax

SIZE    S    /    M SOLD


毎朝通る通勤途中のあちらこちらの木々の色付いた落ち葉が舞い落ちて、人も自然も秋から冬への身支度を
少しずつ着実に整えているように映りました。蛇口から出てくる水がいつも以上に冷たく感じて、その水で顔を洗うと
ぱっと目と肌が引き締まる様な感覚になり、冬らしさを感じる出来事が1つ1つと増えてきたように思います。

ASEEDONCLOUDのコレクションラインから届いた、カジュアルで着れるセットアップをご紹介致します。
細畝のコーディロイ素材を用いたシャツジャケットと裾に掛けて綺麗なテーパードしたシルエットの3タックパンツ。
ジャケット・パンツどちらも堅苦しさが無くてラフに着れるのですが、たまには気分を変えてカジュアルな素材を
セットアップで合わせる事によって、着こなしに変化を付けられるのが新鮮さもあって良いなと思いました。
生地感は中肉でジャケットとしてではなくインナー使いでシャツとして着る事も可能。
自分自身にも当てはまる事なのですが、ワードローブの隙間を埋めてくれる様なアイテムは後回しにしがちで
着易さや使い回しの良いものをついつい手にしてしまいます。
ある程度ベーシックなお洋服が揃ってくると、どうしても着こなしが単調になってしまいがち。
そんな時にデザイン・色・素材感など、少し癖のあるものなどを一緒に組み合わせてみると今まで手にしてきた
ベーシックなアイテムが更に活かせる事が多くあるので、もしお手持ちの服が最近どうもしっくりこないなぁ
など感じる方には、普段だったら手にしないかもしれないアイテムに目を向けてみるというのもひとつですよ。
「何を着るか」ではなく「どう着るか」がとても重要です。


シャツジャケットの一番の特徴とも言える「ラペル」を設けたデザイン。
胸ポケットなどのディティールは一切なくプレーンな表情に映ります。
肩に細かなギャザーを入れる事でジャケットの立体感と可動域を確保し、より日常着として着用し易い様
デザイン・着心地の両面で軽やかな印象に仕上げてあります。
フロントは4つの釦が等間隔で並びます。
小振りですがノッチドラペルを採用する事で、極端にカジュアルに振り過ぎず、着合わせ方次第では
しっかりと畏まった雰囲気の着こなしも可能です。


サイドは深めにスリットを入れて、前丈と後丈の長さに差を付けています。
写真の様にボタンダウンシャツでも良いですし、首元をすっきりとバンドカラーなども好相性に感じます。


僕自身も普段は堅苦しい服装はしないのですが、人と逢う日や気分を引き締めたいと思う日はジャケットを羽織ると
それはそれで気持ちが良かったりします。ラフな日もあればある程度きちんとしたものを身に纏いたい日もあって
使い分けが出来るようになってくると、洋服の面白さや着こなしの幅が大きく広がってくると思います。
無理をしたり背伸びをするという意味ではなく、自分にとって心地良くいられたり感じられる事を1つずつ増やしていくと
いつの間にか服装にもその人らしさが滲み出てくるのではないでしょうか。

ASEEDONCLOUD  FORMAL TROUSERS

color    BEIGE

price    25000+tax

SIZE    S    /    M SOLD


同素材で作製された3タック入りパンツは、お尻回りとワタリ幅は大きめに設定し膝から裾にかけてきつく
テーパードをしたシルエット。ASEEDONCLOUDのパンツは、身体のラインに合わせてふっくらとさせる部分と
引き締めてルーズになり過ぎない絶妙なバランスで作られている印象があります。
性別に関係なくユニセックスで着用が出来ますので、あえて女性がゆったりのサイズ感でウエストを絞って
合わせるのも素敵だと思います。


フロントに綺麗に入った3タックが在る事で、きつくテーパードをしたラインにも無理なく納まりが良く感じます。
冬場は裾の細さを活かしてハイカットタイプのブーツなどを組み合わせるのもお勧めです。


コレクションブランドならではの創造性を掻き立てられるASEEDONCLOUDの洋服。
日常と非日常を自由に行き来するような豊かな感性と表現力、そして程よい緊張感。
僕自身も毎シーズン何かしらのアイテムを購入し着用していますが、普段何気なく穿いている様なジーンズやチノパンに
さらりと合わせるだけでスパイスが利いてしっくりとくる感覚があります。
見方によっては個性的で着難さを感じる洋服に映るかもしれませんが、古着からドレスまで幅広いジャンルの洋服に
精通しているデザイナーだからこそ、ブランドが放つ色はまるでグラデーションの様に鮮やかで美しく、
時にハッとさせられたり、ドキドキしたりと着る人自身の心を動かすような魅力が詰まっています。
シャツジャケット、パンツ其々でも、もしくはセットアップでも気になって下さった方に届くと良いなと思います。

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