10月8日

ASEEDONCLÖUD  SHARED WORK WADER

color        NAVY

price        37400-(TAX IN)

SIZE        S    /    M SOLD

~~~~~Hyouryushi~~~~~
物語が生まれる灯台

誰かが落としたものが海を渡り
拾った者によって新しい命が吹き込まれ
そこから新しい物語が生まれる

その物語は唄い継がれて また海を渡り大陸に戻ってくる

今回は物語を生み出している夫婦のお話

ASEEDONCLÖUDの21AW COLLECTIONのキーワードとして”海”を連想させるアイテムを軸に展開されていて
デザインへの落とし込みは勿論の事、使用される素材感も今までの感じとも少し異なる印象を受けました。
自分達の中でも久し振りにヘヴィーな生地感がとても新鮮なタッチに思えて、今の気分で選ぶことの多い
柔らかな素材との組み合わせは、逆に新しい感覚の着こなしになるのではないかと思っています。
数ある商品の中から真っ先にオーダーを決めたのが”SHARED WORK WADER”と呼ばれるオーバーオールの類と
言えば良いでしょうか。個人的に好きなデザインでもある背中がしっかりと隠れる仕様になっているタイプ。
これから秋冬を迎えるにあたっても、背中の大部分が覆われていると単純に暖かく守られている感じも良いなと。
インナーにタートルネックのニットなどを組み合わせたら、海のイメージはますます広がっていきそうですが
そんなスタイルこそ冬に合いますし、ぬくぬくしていて可愛いなと思います。

脱ぎ着はフロントに付いたZIPと釦を外して、足からすぽっ入れて着る形。
肩にはアジャスターが付きますので、調整しながらご自身の気持ち良く感じる位置に動かすことが可能。
このアジャスターの調整次第でオーバーオールに対するハードルの高さと見た目の印象も大きく変わる気もします。
サイズと調整のどちらも綺麗に納まると、この手のアイテムに対する苦手意識も低くなりそうですし
着合わせに関して言えばトップスとパンツと選ばなくて良いので、案外あれこれ考えずにいけるのも特徴の1つ。

素材はブルガリア軍で使用されていた素材をリプロダクトして作製されたトリコチンと呼ばれる綾目の組織が
くっきりと表面に表れる他にはあまり見かけない生地。
質実剛健さと、それとは違うしなやかなさも持ち合わせていて穿き込んだ後の表情を想像するのが楽しみな素材。
主人公の夫婦が外で仕事をする際に着用するのを目的としていて、漂流物を拾ったり仕事用の道具をポケットに
収納するなど機能的なポケットが前後に完備されているのは、そういった理由から。
隠しポケットの上部にはDカンまで付く作り込みよう。拾った大切なものを海に落とさない為の工夫が施され
表には見えない細部のディテールを拘るは、COLLECTIONラインならではのアプローチでもあり
デザイナー自身の遊び心も一緒に含まれているような気がします。きっとデザイナーの玉井さんであれば
ポケットいっぱいに角のとれた丸くてカタチの整った石を詰めているんだろうなと思ったりして・・・(笑)

オーバーオール自体は、最近は幾分選択肢の幅が広くなったようにも感じますが、展開するお店も限られそうですし
何かのきっかけでイメージを膨らませていたり、タイミングで出逢うアイテムであるのは間違いありません。
僕らもいつもお店に置いているという訳ではないですし、イメージするデザインと素材感がマッチしたのなら
というスタンスなので、お客様にも予想もしていなかったタイミングでぜひ試してみていただけたらと思います。
サイズはSとMの2サイズ展開。男性が着るのであれば普段M位のサイズ感の方が良いかもしれません。

ASEEDONCLÖUD  LIFESAVING VEST

color        BLACK

price        41800-(TAX IN)

SIZE        S    /    M

久し振りに中綿入りのベストもセレクトしました。
一昔前はこの手のベストを相当にやっていたような気がするのですが、その反動で・・・・(笑)
最近はめっきりとやらなくなっていたような気がするアイテム。
商品名にある通りで救命胴衣からイメージを膨らませて作製されたベスト。
アウターライクな一面と室内着としてもギリギリいけるのではないかという様な中綿の膨らみ。
どっちにしても、どちらにも振り過ぎないのも良いのではないかという結論に自分の中で達して
先ずは冬のコートを着るまでの繋ぎのアプローチとして如何でしょうか。

こちらも”海”を連想させるロープとトグルのコンビネーション。
首元にファーをあしらい、大き目のハンドウォーマーポケットを左右に叩きつけたデザイン。
適度な野暮ったさと素材の押しつけがましさが滲み出ていて、洋服好きの魂を揺さぶるような
挑戦したいなという意欲に刺激を与えてくれる存在。

素材はスコットランド老舗メーカーのインポートファブリックを採用。
所謂ワックスコットンの部類ではあると思うのですが、一昔前のように想像するようなべたつきは一切なく
現代に合わせて進化を遂げた度詰めの平織の生地にワックス加工を施したウェットなタッチをほんのり感じる素材。
オーバーオール同様に生地の変化を楽しみながら、馴染ませていくのもこの生地の1つの醍醐味だったりします。
昔程、蘊蓄を詰め込まずに頭でっかちな捉え方ではなく、程よい距離と心地良い着方が出来るのではないかと
期待してしまうのはきっと僕だけではないはず。。。

サイズはSとMの2サイズ展開。
Mサイズを着用してみましたが、小さく感じることはなく丁度良い大きさといったところ。
インナーはある程度厚みのあるスウェットやセーターでも十分に着られそうなので、
SサイズでメンズS~M位 MサイズでメンズM~L位といった所でしょうか。

今季の秋冬に関してはCOLLECTIONラインの製品をいつもより多めにセレクトをしています。
盛岡の街並みをイメージした時に、海ではないですが川が流れる空気にも合う洋服ではないかと思ったのと
男性が好みそうなタフさのある生地感を、あえて女性の方が柔らかく格好良く着こなすのも素敵ではないかと
想像を膨らませた訳です。オーバーオール・ベストとどちらもやや濃いめの味付けなアイテムに映りそうですが
そう強くは感じさせない柔軟な部分を持ち合わせている所が、ASEEDONCLÖUDならではのアプローチだと
思わず膝を打つ二型を、ぜひご覧ください。

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