夏の終わり 韓国の旅 Ⅱ

翌日は早起きをして、天候を確認。雨時々曇り。気温は28度くらいだったと思います。
湿度も控え目で、肌寒さまではいかないものの長袖が良さそうな気候。
この日は、先ず午前中は気になっていた「東廟フリーマーケット」を目指します。
前日からの旅の疲れも残りつつですが、何か面白いものを見つけられるのではないかという
ワクワクする気持ちと期待が上回り、一駅隣のその場所まで颯爽と歩いて向かいます。

この「東廟フリーマーケット」はちょっとしか調べていない前情報だけでも、
かなりコアな、独特な気配がしそうな気がしていました。そしていざその場所に行くと
フリーマーケットというよりも、更に深く掘り下げたディープ過ぎる世界観が広がっていました。
朝9時に到着したのですが、古いものが醸し出す特有のオーラが入り口近辺まで漂ってきます。
日本でいうところのガラクタ市と言えば分かりやすいでしょうか。
ここから何か持ち帰るモノを見つけるとなると、恐らく半日、いや2時間位でエネルギーが0になりそうな
プラスとマイナスが交差する多種多様のパワーと、それを売る人、買う人のエネルギーがみちみちと充満。
結論から言いますと、ここでエネルギーを使ってしまうと、今日一日が潰れてしまう可能性が高かったため
この場所では白目を向くようにして、モノを極力見ない作戦に変更。

見ない様にしても見てしまう性。カセットテープ、ラジオ、朝の挨拶、様々な音も入り混じります。
いきなりの先制パンチを食らってしまったので、早々に休憩タイムを取ることに。
辺りを探したのですが飲食店が見つからなかった為、その場に腰を掛けて手軽に食べられそうな
揚げパンのお店へ。朝からの揚げ物には十分に気を付けろ!!と自分に言い聞かせながらも、
糖分を欲していたため、あんこ入りの揚げパンをむしゃむしゃとあっという間に完食。
これが想像以上に美味しくてまさかのおかわり、次は米粉の揚げパン。これが当然ながら仇となりました。
この後、午前中はずっと胃がしっかりともたれた状態で過ごすことになりました。
インスタントコーヒーは、あちらこちらに見かけて、500ウォン(50円)でした。
紙コップにスティックタイプのコーヒー(粉・ミルク・砂糖の入ったもの)を入れ、お湯を注ぐシステム。
この素っ気なさが良い、そして甘くて美味い!!(笑)
紙コップが薄くてふにゃふにゃで不安定で、下手に持つと相当に熱くてジタバタしていると
もうひとつ紙コップを重ねなさい~とお店の方からのアドバイス。それも全て含めて◎
地元の方はこのコーヒーを片手に、朝から談笑しているのが良かったなぁ。
そして魅惑のコーヒースティックも、お土産に買ってくれば良かったと悔やんだのでした。

朝食で気を取り直して、もう少しこの場所を見て回ります。
入り口から骨董やら電化製品、釣具、銅像など多種多様なジャンルのものが並び、そこを抜けた先には
洋服ゾーンが待ち受けています。最近では若い方がチャレンジする場所にもなっているようで
90年代頃の古着がずらりと並んでいたりと、何かを探したい気持ちはもちつつも後半戦に向けて体力を温存。
韓国の野球チーム(胸にBEERS)と書いたユニフォームが気になりましたが、勇気が出ずに断念。
時間と体力に自信があれば、もう少し掘ってみたかったのですが、次回の宿題にしたいと思います。
いや~久し振りにディープな世界観を堪能してしまいました。。。

東廟フリーマーケットに後ろ髪を惹かれつつも次に向かった場所は、地下鉄を乗り継いで辿り着いた
「聖水」(ソンス)という場所。写真をほとんど撮っておらず、、、分かり難いのですが。
韓国のトレンドを感じるにはうってつけの場所。東京で言えば浅草と青山を足して2で割った雰囲気・・
と言えば分かりやすいでしょうか。逆に分かり辛いかもしれませんね。
恐らく元々は革製品を加工する職人さんがいたり、問屋だったり、あとは車の整備工場があったり
そういった下町的な気配が微かに残っている地域なのかなと感じました。
中心地からも少しだけ離れた場所になりますが、世界的に有名なブランドもこの場所にお店を構えています。
雰囲気の良いカフェ、洋服のセレクトショップ、洗練された雑貨屋さんなどもあったりして、歩ていている方も
若い方が中心だったように思います。下町感のある落ち着いた空気と、洗練されたブランドのお店が点在し
僕らが求めているような、掘り出し物を探すような雰囲気ではなかったです。
目的のお店が1軒あったのですが、まさかの臨時休業。これもタイミングなので、またの機会に。
それでも街を見て歩いて、自分なりに感じるものがあって、それだけで十分に楽しい。
降ったり止んだりの小雨の中を歩きすぎて(この段階で歩数が1万5千歩を超えていた)ヘロヘロになり
フレッシュなドリンクを補給しよう!と途中で寄ったカフェで出てきたサイズが大き過ぎてびっくり。。。
街中でも、この大きさのドリンクを持ち歩く姿を多く見かけたので、そういう飲み方が正解だったのだと思います。
冷たい飲み物をたくさん摂取すると割と直ぐにお腹が崩れてしまいがちなので、殆どを飲み終えることなく
バッグにしのばせ持ち帰り、ホテルで無事にいただきました(笑)
韓国は食事もそうですが、日本よりも全体的にボリューミーです。

一旦ホテルに戻って休憩してから、夜の部へと繰り出します。こんな夜更かしは久しぶりです。
夜の徘徊に備えて、エネルギーチャージという事で、今日の夜は屋台が多く立ち並ぶ”広蔵市場”へ。
恐らくは観光客をメインにしている市場だと思うのですが、とにかく人・人・人で活気が凄い。
アジアだけではなく色んな国の方がいて、ぎゅっと距離の近い屋台を囲んで飲んだり食べたりという
ある意味、日本ではどんどん希少になりつつ景色から自分の住む国のことを思ったり・・・。
屋台はたくさんありますが、料理のメニューの内容に大きな差はなく、山積みにされたキンパ(海苔巻き)
キムチ、トッポギ、チヂミ、見ているだけでも楽しさが溢れて、とにかく色々食べてみたくなります。
先ずは屋台ではなく家族経営っぽい餃子のお店に入って二種類の餃子をビールで流し込み、次のお店へ。
席が空いたのを見計らって、着席し麻薬キンパとチャプチェを注文。
何を食べても美味しいというと、ざっくりとした表現になってしまうのですが、何を食べても美味しい!!
キンパはどうしても食べたいと思っていたので、見た目も可愛らしく、味も抜群。
付属する酢とカラシのソースも良かった。お腹も十分過ぎるくらい満たされたところで、
広蔵市場の衣料品系のお店は夜は閉まっていたので、また明日に持ち越し、歩いて移動し昨日行った問屋街で
アンテナに引っ掛かる何かをじっくり探しに行きます。とても気になる品揃えのお店も発見!
この日、歩いた距離は自分でもびっくり15キロ!!そりゃ最後の方股関節に力が入らない訳だな。。。
足で稼ぐ。とはまさにこの事。最終回へ続く。

PageTOP