夏の終わり 韓国の旅 Ⅲ

韓国の旅も、残り2日間。とは言っても4日目は朝早い便で日本に戻るので、今日が実質の最終日。
起床して、支度をしながら朝ご飯に何を食べようかと考えるところからスタート。
まだ食べていない韓国料理が沢山あるのと、昨日に訪れていた広蔵市場の衣料ブースは朝開くので
市場の屋台で朝食を食べることにしました。夜ほどではないですが、朝からすでに賑わいと活気があり
屋台では仕込みをしたり、もぐもぐしながら、お店を切り盛りする方々の姿にパワーをもらいます。
とある有名な韓国ドラマのワンシーンに出たことで、特に賑わっていたカルグクスのお店を横目に
通路を挟んだ隣から、呼び込みが若干強めのアジュモニに引っ張られて、席に着く。
私はカルグクス(うどん)と妻は冷麺を。
無料で付いてくるキムチ2種(白菜・大根の葉)は、食べ終わると永遠におかわりを盛ってくれます。
冷麺は岩手で食べているものとは、だいぶ印象が異なり、よりヘルシーでスープは酸味の効いたさっぱり味。
夜は夜で観光客をメインに活気があって良かったですが、朝の屋台は地元の方がさっと食事をしたり
あのスティックコーヒーを飲んで談笑してるかと思いきや、いつの間にか居なくなっていたり
僕はこういうとりとめのない景色とか、人と人とが自然体でたわいもない会話が出来る場所や文化が
好きなんだなぁと思いました。
そんな事を思いながらキムチもおかわりしてしまったので、もう朝ご飯でお腹がいっぱい。。。

広蔵市場は手前側が屋台を中心にした食事エリア。
奥に行くにつれてお土産屋さんがちらほらと出てきて、更に奥に進んでいくと衣料品、布物の問屋街に。
問屋街なので、その物量の多さに圧倒されつつも気になっているものを探して回ります。
古着も大量にあるとの情報を得ていたのですが、午前中に体力を使ってしまうと午後の部に支障が出る。
ということを分かっているので、昨日に続き今回はパス。建物の2階には古着がたんまりとあるようでした。
古着ではないお目当てのアイテムを無事にゲットし、他にも幾つかアンテナに引っ掛かる洋服があったので
日本語・韓国語・英語と翻訳アプリを駆使しながら、店主さんとそのモノについての詳細をやりとりします。
何か伝えようとしてくれてる!と感じて、スマホに向かってもう一度とお願いして、話しかけてもらいます。
けれども、その内容は・・・割と見たまんまを説明しておりました・・・(笑)
それでもコミュニケーションを取るというのが大事、内容は合っているかどうかが微妙なことが殆どなので
あとは直感にしたがって選択し行動するのがベスト。少量ですが欲しいアイテムが買えて、ホッとしました。

次の目的地、龍山という場所へ地下鉄に乗って移動。
今まで降り立っていた駅の規模感とは、がらりと変わって広い構内を抜けた先に
高層ビルが立ち並び、完全に都会の景色が広がります。都会ですがとてもクリーンな雰囲気。

散策をしながらカフェで一息入れて、もう1つの小さな目的を果たすことが出来て一安心。
昨日も感じたのですが、韓国のカフェで出される飲み物はとにかく量がしっかりと多い。
そして席数もとても多いので、注文に並ぶくらいの人がいても席に余裕があって悠々と座れます。
注文したケーキのクオリティも高くて、色々にビックリしながらも楽しみました。
歩いていると大きなビルの横に木々が植えてあって、ちょっとしたスペースにベンチと筋トレマシーンがあり
道ゆく人や、仕事の休憩中などに、誰でも気軽にこの器具で運動をしているのかな〜と。
こういうのはタイの公園でも見かけました。面白くて健康的でもある公共の場。

その後、お土産を買いに大きなスーパーへ行ったり、ドラッグストアを巡ったりしつつ
ホテルに一度戻って荷物を整理し、旅の最後の夜ご飯に何を食べるか考えます。
まだ食べていないものが多数あって、パワーチャージを優先した結果。。。ゆで豚料理、ポッサムを。
たまたま近くで見つけたお店だったのですが、ここが大正解。今回の旅で一番美味しかったかも。
豚肉を白菜で包んでキムチ・生ニラ・ニンニクを包んで、パクリ。お酒はソジュ(韓国焼酎)がこれまた合う。
何個でも食べられると思っていると、またキムチのおかわりを追加されて徐々に満たされていくお腹。
おもむろに鍋をコンロに置かれたので注文したかなと思っていたのですが、サービスでカルグクス(うどん)が
付いてくるとのこと。とてもシンプルな味付けなのですが、サービスとは思えないクオリティ。
鍋の底にはアサリがゴロゴロ入っていて、出汁が最高。何度も言いますが、もうお腹いっぱい(笑)
2人ギリギリになりながらもなんとか完食して、パワーチャージも完了。

最後の最後にもう一度、気になっていた東大門の問屋街を練り歩きます。
ですが、僕達がマークしていたお店は一向に開く様子が無く。。。反対側にあるお店の方に聞くと
今日は開かないとのこと。。。いや~残念。盗難防止にかけられたネット越しに商品を眺めつつ
また次の縁があると信じて、この場を後にします。
そして、昨日も気になっていたキンパを売りに来る女性に声を掛けて、ツナキンパをゲット。
売り子の方は、22時~販売側の店主に夜食的なニュアンスでキンパとゆで卵を売ってまわっていて
その掛け声が可愛かった。いつか同じ掛け声でキンパを売って回りたい。。。そんな気持ちになりました。
購入したキンパは外に出て、丁度良さそうなベンチに腰をかけて頬張ると、自分の母親が幼少期に良く
作ってくれた海苔巻きに似た味で、韓国の空の下でしみじみと味わってしまいました。
何度も言いますが、お腹はいっぱいなのです。(笑)

翌日は9時台の飛行機で戻る為、朝一番の地下鉄に乗り込んでソウル駅を経由し仁川空港へ。
出国手続きもいたってスムーズで安心でしたが、仁川空港の大きさと世界から行き来する人の多さで、
要所要所で並ぶので時間が思ったよりもかかります。迂闊にウロウロしていると戻るのも大変。 
余裕を持って空港に着いたはずが、思いのほかあっという間に搭乗時間になりました。
行きのおさらいで機内食が出ることは分かっているので、朝食は軽めにして機内へ。
帰りの機内食はプルコギでした。ほかほかに温められたごはんが美味しい。量も丁度良い。
旅というより、ほぼ食べ物のことばかり書いてますが、終始美味しいと感じられるのはかなり幸せなことです。
旅先で色々と上手くいかないことや、失敗があっても、最終的に美味しいがあれば良しと思えます。

行きよりもさらに早い2時間弱のフライトで無事に仙台空港に到着。そこから車で盛岡まで戻ってきました。
3泊4日はあっという間に過ぎ去って、九州に行くのと変わらない近さにありながらも、言語も食も人も歴史も
異国の文化に触れただけでも脳みそはフル回転し、刺激を受けたのは言う間でもありません。
日本と似通ったところも多々あれば、でもやっぱり海外に来たんだなという感覚もしっかり感じられるので
路線があれば国内よりも行きやすい韓国は、旅の選択肢としてはとてもおすすめです。
食べたかったけど食べられなかった食がまだ沢山あるので(笑)
今回とはまた違った視点で韓国を訪れてみたいと思いました。

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