2月9日


FilMelange    ANDY

color        melange           /           navy SOLD  

price        17000+TAX

SIZE        3  /  4  /  5             3  /  4  /  5

前回のシーズンからFilMelangeの新定番としてリリースされている、オーガニックコットンを贅沢に使用した裏起毛のスウェットシリーズ。
見た目は何の変哲もなく感じますが、要所要所にしっかりとポイントを押さえた作りになっています。
FilMelangeと言えば、その極上の着心地に秀でた物作りで定評がありますが、このシリーズに関しては
どこか1つに特化したというよりは、素材・シルエット・着心地3つのトータルバランスに優れているイメージで
ワードローブの中心になり得るような汎用性と、普遍的な価値を感じさせてくれます。
素材ですが、空紡糸という空気の力を利用して紡ぐ方法を用いて作製されています。
着心地はややふんわりとしていて編目は詰まっているので、柔らかさと硬さの2つの表情を持ち合わせています。
紡績する段階であえて古く生産効率の劣る機械を用いる事で、ヴィンテージアイテムや古き良き時代の物作りに対して
限りなく近い表情で合ったり着心地に仕上げられていますし、現代の物作りに於いてそれ以上のものを作りたい
というカットソーブランドならではの探求心を沸々と感じます。


首元はしっかりと詰まったクルーネック。
身頃はスウェット特有の縦方向に伸びてしまうのを極力抑える工夫で、生地の字の目を横方向に使用しています。
洗濯をしたりある程度ヘヴィーに着用したとしても、カタチが極端に大きく崩れるのを防ぐと共に見た目においても
ヴィンテージのディティールを踏襲することでクラシックな雰囲気に仕上がります。


シルエットに関しては身頃はゆったりと設定されていますが、着丈は割とすっきりとした印象を受けます。
スウェットはサイズ感とシルエットの選び方がとても重要で、あまり大きく着過ぎるとだらしなく見えてしまいますし
着方によって清潔感をどう出すかという点も、大切な要素だと思っています。
とは言えこう着なきゃいけないという事がある訳では無いので、どう着たいかが大事です。
インナーにサマールや白いTシャツなどを着て、少し裾から覗かせる事でバランスを楽しむのも良さそうですし
見た目がとにかくシンプルなので、ちょっとした部分に自分なりのポイントを入れるのがお勧めです。


ここ最近はクルーネックの着合わせを考える際に、自分のイメージに近いカタチで着れる事が増えてきたように感じています。
少し前まではクルーネックですと首がすっきりとした感じになり物足りなさがあって殆ど着てこなかったのですが、
好きな物や事は変化していくものだとスウェットを着る度に思ってしまいます。
食わず嫌いにならない方が何事も楽しめるのかもしれませんね。。
パンツはもっぱら古着の軍パンやチノを合わせる事が殆どですが、トップスにFilMelangeのようにカタチが整ったアイテムに対して
野暮ったさのあるパンツを合わせる事によって、両者が程よく中和されて肩の力が抜けた様な自然な雰囲気が出せるので
肌触りの良さ着心地も含めてとても落ち着く感じがしますね。

FilMelange   ANNAKIN

color       navy  

price       19000+TAX

SIZE       3   /   4   /   5

プルオーバータイプのフードは久しぶりに店頭に並びました。
最近はずっとクルーネック押しだったので、フードに関してはフルジップアップタイプを中心に展開をしていましたが
そろそろ気分転換ではないのですがプルオーバータイプが目に留まりました。
素材は″ANDY″と同様で、フードがしっかりと綺麗に立体的に立ち上がる点は特筆すべき作りだと思います。
基本に忠実なオーソドックスなカタチでなので、素材感とシルエットで良さを実感して頂けるはずです。
春になったら一枚でさらりと着て頂きたいイメージで、色落ちの良いデニムや雰囲気の良いペインターパンツなどと
合わせるのは如何でしょうか。


汎用性を考えてしまうとフルジップタイプが断然に使い勝手が良いですが、被りのタイプはプルオーバーにしか出せない
魅力があるように感じてしまいます。ベストなどを合わせると前の合わせが綺麗にすっきりと納まりますし
ディティールとしてカンガルーポケットがある事で抜け感のある表情もポイントになります。
一度着てしまうと脱ぎ着の面倒な点もありますが、着こなしのバリエーションとして持っていても良いアイテムだと思います。


FilMelangeの定番アイテムの魅力は吊り裏毛を用いたふんわりとした着心地を追求したものでしたが、それとはまた違った
ニュアンスで作製された新定番の空紡裏毛シリーズも負けず劣らずの素晴らしいアイテムだと感じています。
スウェットと一言で言っても、素材感やシルエットなどラインナップは幅広く存在しますし実際に肌に触れてサイズ感や着心地などを
試してもらうのが良いと思っているので、カットソーの選択肢はこれからも提案をし続けていきたいと思っています。
新たな定番を是非店頭でお試しください。

定休日のお知らせ


明日8日(水曜日)は定休日となっております。
どうぞ宜しくお願い致します。

2月7日


COMMONO reproducts  Dr. COAT

color       BLACK

price       46000+TAX

SIZE       C0  /  C1 SOLD  


朝は目を疑う程に真っ白な銀世界が舞い戻った盛岡でしたが、やはりここ数日で明らかに春寄りに
季節が移り変わったなと感じています。日中には雪も溶けて、ころころと天気が変わる春の入り口。
時折差し込む日差しがうっすら柔らかさを帯び、帰り道も歩いていて息がしやすいなぁ気持ち良いなと
とても嬉しくなります。大袈裟ではなく、本当にです。
まだ寒い日は続いていますが、眠りから覚めるようなはじまりを実感すると俄然気分も変わってきます。
春物の入荷はまだゆっくりなので、これから着るのに良いなと目に留まったアイテムをご紹介してまいります。

rasikuに届いたのは何着目かな・・・と毎回の様にオーダーする、とても好きな形のコート。
COMMONO reproductsの代名詞でもある ″Dr.Coat″ は季節の移り変わりの時期であったり、
何か羽織りたいのに、丁度良い普通な感じのが無い!わーっと困ってしまう様なときであったり、
いつもは気にしてないのに、時としてとてつもなく必要とする、あったら良いな・絶対着るな。
と自信を持ってお薦めできるコート。
過去にもインディゴ、特殊な塩縮加工を施したハリのあるコットン100%薄地タイプと同モデルを展開してきております。


デザインに関しては基本的には今まで展開してきましたDr.Coatと殆ど違いはありません。
それぞれ同じ場にあっても同じ物とは思えない程印象に違いを感じる生地遣いなので、出来る事ならワードローブに
一着もう一着とずらっと並べたくなってしまいます。
その日の気温を確かめてから、気分と自分の中のイメージを照らし合わせてささっと選べたらさぞかし毎日
気分も良いのではないかと想像してしまいます。
今回のコートは、表地と裏地の素材も異なり、見た目はとても落ち着きのある、且つ馴染みの良いBLACK。
シックな装いが気分の時にも羽織れると思いますし、二枚仕立てなのでふっくらとした優しい表情も特徴です。
表地はcotton70%リネン30%の混紡素材。裏地はcotton100%で色も生成の配色になっているので、
黒いコートの重たいイメージを軽やかに見せてくれています。
強すぎず、軽すぎず、気負わずにふわっと羽織ると自然と良い雰囲気になってしまうコート。


手に触れると気持ち良い大きな猫目釦に、手が入れ易い形のフロントのポケットも好きなところ。
デザインもシルエットも決して何か際立つ様なものでは無く、震えるような拘りも主張もしてこないコートですが
きっと着ていくうちに、自分にとっての好きな点がぽつぽつと浮かんできたり、気付けば手に取る機会が
多かったり、長い目で見るとしみじみ良いなぁと思えるコートではないかなと思います。
このキマり過ぎずのさり気ない距離感だったり、存在感は、どこか在りそうでやっぱり無いのです。


昨年ご紹介した同素材を用いたこのブルゾンも、またこれから活躍する季節になりますね。
そして店頭にはDr.Coatのインディゴも届いています。着比べてみるのも良いかもしれません。
ずっと変わらずに作り続けられる良い物は、大きな流れとはまた違った流れにゆったりと漂っていて
何時、誰の目に留まるかはタイミング次第。
はっと瞬間的に引き寄せられる方もいれば、何度目かの出逢いの時に手にされる方もいます。
自分達にとってもお店にいつでもあって良くて、いつ手にしていただいても良いコートだなぁと思うので
ぜひ気になられた方はお好きなタイミングで羽織にいらして下さいませ。
コートと共にお待ちしております。

IMG_2640
rasikuがオープンしたのは2012年1月29日
勝手に良い服の日と語呂合わせをして、店内に洋服が殆ど揃わないままに迎えたはじまりの日。
その日のことは天気や温度から、お客様の顔まで、今でもはっきりと鮮明に覚えています。
丸5年という月日が流れましたが、自分の中の一つの目標として盛岡という土地にある洋服屋として
しっかり根付くというか、認知されるように取り組んでいくと決めて日々を積み重ねてきました。

自分が思い描いていたオープンから5年経った店の姿と、現実としてある今とは当たり前かもしれませんが
良い意味でのギャップがあって、もっと達成感とか1つの節目を迎えた喜びがあるのかなと思っていたのですが、
案外あっさりと冷静に通り抜けた感覚があって、嬉しいのには間違いないものの、大きな充実感を感じたり・・・
という事はそこまで無かったのが、いざ5年経ってみての発見でした。
まだまだ至らないところだらけでもありますし、やってみたい事や取り組んでいきたい事が沢山あり過ぎて、
小さな節目ではあると感じたものの、通過点に過ぎないんだなと実感をしている所でもあります。
どんな事にせよ、10年やって一人前と認められるので、言ってみれば5年という月日はようやく半人前になった
ぐらいなんだと思っています。

独立すると決めてから5年お店を続けてみて半人前なりに感じた事は、短い期間で決着をつけるような
勝負の世界や、誰かと優劣を比べるようなものではなかったという事。
良い刺激を与えてくれる仲間はいますが、余所を意識して誰かの顔色を窺ってやる様な事はないのだと、
実際にお店を運営する中で、僕自身の感覚としてはその意識が強く明確になった様に思います。
それ以上に、課した課題や高い壁を自分自身でどう乗り越えていけるのか・・・という事や、
変わることもあれば変わらないことも両方あるのが当たり前で、すべては自分次第。
己自身との葛藤を繰り返し、バランスを取りながら折り合いを付けながら、ちょっとずつでも前に進んでいけるか
どうかが″続ける″という事に繋がってくるのだと思います。
スタートしたからには半永久的に続くゴールテープのないマラソンを走り続けるイメージ。マラソンはどうも苦手ですが。笑
調子の良い時もあれば勿論悪い時もあって当然で、その大なり小なりの波を創意工夫を凝らし、
出来れば面白がりながら、洋服に対する情熱と熱意で乗り越えてやっていく以外に無いと感じています。
答えはとてもシンプルで、だからこその奥深さと難しさがあります。辛い時もありますが、それ以上の喜びや、
醍醐味を心と体でしっかりと感じる事が出来るから、今まで続けてこれたのだなと思います。

次は10年を目標にと言いたい所ですが、先を見据えて行動するのがどうも苦手なようで、
いつも風に身を任せて、思い立ったらすぐ行動したい派で、そこが良くも悪くもあるのですが。
盛岡の四季折々の美しい景色を見たり、美味しい空気の中で深呼吸して、そんな環境の中で毎日を
過ごしていたら、結果、10年経っていた・・・くらいのスタンスで続けていられるのが理想かもしれません。
その頃には頭にちょっと白髪も混じって、少しでも色気が出ていたら良いな・・・なんて想像をしています。
盛岡にはお客様から10年、15年、20年とずっと愛され続けているお店があったり、色んな分野で淡々と
自らの道を突き進む、諸先輩方が沢山いらっしゃるので、そういった方とも肩を並べられるかは分からないですが、
自分達もひとつのピースとして少しでも街に人に、刺激だったり、色を添えられるような存在になれたらと思います。
これからも自分達らしく、東北の小さな地方都市″盛岡″の街並みに似合うような、洋服の品揃えと提案をし続けて
いきたいと思いますし、多少のブレはあったとしてもしっかりとした″軸″を持って、rasikuというひとつお店が、
来て下さる方にとって気持ちがふわっと豊かになる空間であり、必要とする人がふと思い出して足を運びたくなる。
そんな場所になっていければと思います。
6年目のrasikuも、どうぞよろしくお願い致します。

2017.2.4  立春 

本日より通常営業しております

日が沈む少し前の。夕日に照らされる富士山を見ました。
IMG_2493
冬休みをいただいておりましたが、本日より通常通り営業しています。
お休みはゆっくり温泉に行ったり、行ってみたかった場所へと足を運んだりしました。
寒さなどから少しだけ不調サインの出ていたところも回復して、同時に気持ちも引き締まりました。
二月も生き生きと健康に、過ごしていきたいなと思います。

お休み中に、rasikuはOPENから5年を迎えたのですが、メッセージをくださったり
本日は綺麗なお花が届いたり、とても有難いな、嬉しいなと喜びを噛みしめています。
改めてその事については、振り返りとこれからについてなど、気が向いた時にでもさり気なく
BLOGに綴れたらと思っています。こちらでは簡単ではありますが御礼をお伝えしたいと思います。
いつも支えて下さるお客様、お取引先様。そして友人や家族、関わって下さる沢山の方に感謝の気持ちを忘れず、
私達の出来る事で、喜びや楽しみを感じていただいたり、何か小さくともお役に立てたら幸いです。
今後とも、rasikuをどうぞよろしくお願い致します。

PageTOP